ゴッド・オブ・アビス環境 (オリジナル) [編集]
2022年9月から10月 [編集]
DM22-RP1発売早々【緑単オービーメイカー】と【黒単アビスロイヤル】が環境入り。9月下旬には【白単ドラン・ゴルギーニ】が台頭。
DMGP2022day2事前メタゲーム予想は【青黒緑ハンデス有象夢造】、【青黒緑ゼーロベン】がトップメタに立ち、その1つ下層に【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】系統、【我我我ブランド】、【青黒赤緑邪王門】、【青魔導具】が位置するというものであった。
予想段階では【青黒緑ハンデス有象夢造】に《キャディ・ビートル》は入っていないと思われたため、【墓地ソース】でも対抗できるものだとされた。【青黒緑ゼーロベン】は4ターン目から5ターン目に安定してループに入れる上に、《秩序の意志》のS・バックを安定して構えられるデッキであったため、理不尽デッキとして認知されていた。しかもこの【青黒緑ゼーロベン】は【青黒緑ハンデス有象夢造】以外に不利対面が存在せず、【青黒緑ハンデス有象夢造】ですらも微不利程度であった。【星雲人シヴァンリンネ】は強力なデッキではあったが、大会開始近くになってとあるデュエマ動画投稿者が《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》入りの【青黒緑ゼーロベン】を宣伝し、この影響で途端に勝てなくなったため、事前メタゲーム予想ではあまり増えないだろうと見られた。
実際の大会では優勝が【青魔導具】。【青魔導具】の大型大会での優勝は『超CSIII in 山形』に次いで2回目。大型大会で複数回優勝するというのは、結果を出したデッキが規制されるデュエマの原則を考えるとかなり異例。『超CSIII in 山形』当時と比べてデッキパワーやプレイヤーのデッキへの理解度も上がっているため、ある意味では妥当な結果と言える。優勝したレシピには《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》が1枚採用されていたが、これは「《卍 新世壊 卍》の無月の門99の3回目を目指すための山札回復」とのことで、「《卍 新世壊 卍》の無月の門99の3回目」というのは『超CSIII in 山形』期には考えられない概念であった。
準優勝が【赤白ライオネル.Star】。環境外のデッキであったため「まさか」という声が聞かれた。【JO退化】の消滅によって多くのプレイヤーが意識しなくなった《キャンベロ <レッゾ.Star>》や《アルカディアス・モモキング》が覿面に刺さり、ここまで活躍できた。
ベスト4に【青黒緑ハンデス有象夢造】が残った。前者はベスト128進出者中1位となる16人使用のデッキであったため、順当な活躍ではあった。この大会ではカードパワーの低い《特攻人形ジェニー》を全抜きして《有象夢造》をコスト踏み倒しメタ復帰に宛がうプレイングが多く取られた。事前メタゲーム予想であまり警戒されていなかった《キャディ・ビートル》だが、《有象夢造》で復帰力を与えられたことによって課題であった場持ちが補強された。
もう1つベスト4に残ったのが【5色ザーディクリカ】。こちらはベスト8にも1人残っている。実は事前メタゲーム予想段階では環境下位のデッキであり、ベスト128進出者中使用率2位の11人使用というのは意外の感を持たれたが、雑多なデッキをデッキパワーで圧殺するデッキであるので活躍は自然な結果でもあった。
ベスト128進出者の使用デッキタイプが38種類を記録し、大型大会史上でも類を見ない多様な環境であった。
DMGP2022終了後の10月2週、【5色ザーディクリカ】が4ヶ月ぶりに入賞数トップを【青黒緑ハンデス有象夢造】から奪還。3週には【青黒緑キリコグラスパー】が初の入賞数トップに。最終週の4週には【我我我ブランド】が入賞数トップになった。
2022年11月から12月 [編集]
10月最終週に入賞数トップに躍り出た【我我我ブランド】は11月2週まで入賞数トップを死守。3週は【“B-我”ライザ】と【青魔導具】の2つがタイで入賞数トップを飾った。
11月下旬から【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】が急増。
2023年1月から2月 [編集]
1月前半は【青黒赤緑邪王門】が入賞数トップに立っていた。2週目には《Disカルセ・ドニー》型【5色邪王門】が環境に登場。ところが、同月3週目は【オービーメイカー】がトップを奪取。
1月最終週から2月初週にかけては【黒単アビスロイヤル】が入賞数2位に上り詰めた。
DM22-RP2期最終週の3人チーム戦チャンピオンシップでは3人が【黒単アビスロイヤル】を握ったチームが準優勝を果たしており、如何に環境的に通りが良いかが窺い知れよう。
しかし【絶望神サガループ】が解禁されると環境は一変、【絶望神サガループ】を含めたあらゆるデッキが墓地利用メタやコスト踏み倒しメタ、大量展開メタで【絶望神サガループ】を包囲し、環境は【絶望神サガループ】中心に回った。そうしたメタカードが覿面に刺さり、自身は構築上積みづらい【黒単アビスロイヤル】はほぼ環境から脱落した。
2023年3月 [編集]
4日に『DMGP2022』成績上位者とDMPランキング2022年下期上位者合計32人を対象とした「DM最強位決定戦」(アドバンス&オリジナル)が開催され、そちらではベスト8進出者中3人が【絶望神サガループ】を使用。予選参加者31人中では使用率1位の7人が使用と、名実ともにトップメタとなった。優勝は《コッコ・武・ルピア》を4体採用するなど露骨に【絶望神サガループ】にメタを張っていた【我我我ブランド】。【絶望神サガループ】は2位に青黒緑型が残った。また、3位に【クイーンサイクル】が残って話題になった。4位にも青黒型の【絶望神サガループ】が残っている。
3月20日に殿堂レギュレーションが改訂。【絶望神サガループ】はリペア可能な《一なる部隊 イワシン》に殿堂入りを掛けられるが、【青魔導具】は代替カードの無い《ガル・ラガンザーク》を規制され、結果的には【絶望神サガループ】が強化された。【闇王ゼーロ】系統を始めとする墓地利用デッキは《暗黒鎧 ザロスト》を殿堂入りに差し出している。また、スーパーサブ枠の《希望のジョー星》、《生命と大地と轟破の決断》、《ダンディ・ナスオ》がプレミアム殿堂となった。殿堂解除には《英知と追撃の宝剣》、《スクランブル・チェンジ》が選ばれており、確かに直近の環境であまり使われてはいなかったが、スペックに落ち目の無いカードでもあったため若干攻めた殿堂解除と言える。
この月前半のチャンピオンシップ上位入賞数を見ると、概ね【我我我ブランド】と【絶望神サガループ】がトップメタ同士対決する構造となっている。
3週目から徐々に【我我我ブランド】が対策されて数を減らし、【青黒赤緑邪王門】や【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】が【絶望神サガループ】と競り合う状況となった。
3月末の平日から4月初週の土日にかけては【絶望神サガループ】と【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】(【青黒緑ジ・ウォッチ】)がトップメタに位置し、同月初平日から2週目の土日にかけては【絶望神サガループ】と【青魔導具】の対決構造となった。
参考 [編集]