《
|
調和と暴動の混乱 R 光/闇/火文明 (5) |
呪文 |
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) |
自分の山札の上から1枚目をシールド化する。 |
このターン、クリーチャーが攻撃する時、それよりパワーが小さい相手のクリーチャーを1体破壊する。 |
シールド追加と、どちらのターンに唱えても効果を発揮する独特な条件の破壊能力を持つ。
破壊する効果について、相手ターンに唱えた場合、相手の攻撃によっても効果が誘発するため、《ブレード・サークル》のような攻撃への牽制として働く。なお、原則相手の攻撃クリーチャーそのものは破壊できない。
これによる影響は長くなるため別項で解説を行う。
自分のターンならば、自軍のクリーチャー全てに火力アタックトリガーを付与するような感覚で扱える。
アタックトリガーで呪文を踏み倒しするものと組ませれば、マナを打点形成に回せるので相性が良い。ただし、その攻撃では「クリーチャーが攻撃する時」のタイミングが過ぎているので、次の攻撃クリーチャーから相手クリーチャーを破壊できる。
上手くいけばコスト以上の成果を上げることも可能。こちらの運用のほうがメインになると思われる。
自分のターンに使うなら盤面の下準備が必要であり、相手ターン中に防御札として使うならスパーク系などより確実性に劣るという難点と向き合うことになる。使い手の腕が試される1枚と言えよう。
【シールドプリズン】ではマナ基盤となるシールド追加により、破壊効果度外視で採用される事が多い。
破壊できるのは攻撃クリーチャーより低いパワーのみという関係上、相手はパワーが小さい順番で攻撃することで、破壊対象を攻撃済みクリーチャーだけに限定して被害を抑えることができてしまう。
ここで、S・トリガーでブレイクにより唱えた場合について考える。
この場合、まず相手に攻撃の抑止がない状態で1回以上のブレイクを許していることとなるため、あまり有効ではない。
具体的に《蒼き守護神 ドギラゴン閃》から攻撃で5つあったシールドが残り2つ、《調和と暴動の混乱》のシールド追加で残り3つに回復する。そして、これ以降の攻撃でやっと破壊する効果が発揮されるようになる。
《ボルシャック・サイバーエクス》のように破壊を免れる打点が《ドギラゴン閃》のファイナル革命で出されたり、攻撃の後に出る《龍装者 バルチュリス》を破壊できなかったりなど、《プルプル・キュアー》と同レベルな延命効果しかない可能性も十分ある。
相手が火力や効果バトルのS・トリガーを考えて、シングル・ブレイカーからブレイクしてきたタイミングでS・トリガーで出たら、多少はマシな防御性能となる。
W・ブレイカー以上を持つクリーチャーの攻撃を後回しにさせるということは、G・ストライクや別のS・トリガーで大型の攻撃を止めることに繋がりやすい。
加えてアタックトリガーの誘発を目的とした攻撃なら相応の牽制として働く。
このカードを防御札として最大限に活用するには、このターン、相手がまだシールドブレイクしておらず、小刻みな攻撃を何度も耐えられるシールドが残っている状態であるのが望ましい。
つまり《禁時混成王 ドキンダンテXXII》などを使い、相手のメインステップに呪文をコスト踏み倒しするカードで唱えるのが最適だといえる。
あるいは、単純にリーサルを止める札ではなく、とどめのタイミングを読み違えた相手の盤面を壊滅させるカードと割り切るのも手。
文明が火闇光であり、多くの革命0トリガーや《百鬼の邪王門》、《一王二命三眼槍》とともに採用することができる。
攻撃クリーチャーはこれらのカードに任せて盤面を取り返せれば、攻撃クリーチャーが減り、次のターン以降も耐えられる可能性はぐんと上がる。