《
|
電磁 アクアン-2 R 水/火/自然文明 (5) |
クリーチャー:サイバーロード/ディスタス 3000 |
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない) |
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から水、火、自然のカードを1枚ずつ手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。 |
ササゲール2(ディスペクターを召喚する時、コストを2少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない) |
DMSD-19で登場した水/火/自然のサイバーロード/ディスタス。
cipで山札の上から4枚を表向きにし、水/火/自然を1枚ずつ手札に加えることができる。
さらにG・ストライクとササゲール2を持つ。
cipで手札に加えたディスペクターを次のターンにササゲールでコスト軽減して召喚する、というデザインのカード。
5マナでこのクリーチャーを召喚した場合、次のターンにはコスト8までのディスペクターを召喚できる。
そのようなカードには既に《麗姫 アントワ-2》もあったが、此方は1コスト重い代わりに既にある手札を温存できる上、防御札としても運用出来る。
かの《サイバー・ブレイン》が4マナで3枚引けると考えると、5マナで3枚手札を増やしてクリーチャーが残るのは悪くない。
サポート対象であるディスペクターは多色が多いため、各文明1枚ずつという制約もあまり気にならない。
《セブ・コアクマン》・《アクアン・メルカトール》らのような《アクアン》系列と比べるとマナコストや手札に加えられるカードの文明が異なる。そのため青赤緑で防御札を兼ねるドローソースとして考えると、比較対象はむしろ《ストリーミング・Re:チューター》だろう。
ディスペクターのサポートを考慮しないのならば、山札の上から5枚表向きにできるあちらの方がより多く手札を増やしやすい。クリーチャーと呪文という違いもあるのでデッキによって使い分けたい。
ササゲール2によって一気に大型のディスペクターにアクセスできる。
パワーは3000と決して高い部類ではなく、相手ターンをまたいでササゲールを使えるかはやや不安定。
とはいえcipの手札補充で一仕事終えていると考えると、オマケのような能力の割に成功した時のリターンは非常に大きい。
むしろ相手にササゲールを妨害するための除去カードを使わせられるともいえ、コスト以上の仕事が見込める。
ディスペクターは大部分が多色であり、「連結」「電融」「接続」「混成」「縫合」のいずれもこのカードが指定するカラーを含んでいる。白黒2色の多色だけは《電磁 アクアン-2》の対象外だが、4枚見て多色1体を手札に加える呪文である《レインボー・マップ》の上位版のような働きが期待できる。
さらにはG・ストライクまで持ち合わせる。手札補充とコスト軽減を行えるクリーチャーが防御札としても使えるのは驚異的であり、ありがたい点である。
このカードが最も輝くのはやはり青赤緑で組まれるディスペクターのデッキだろう。
ディスペクターはアタック・チャンス呪文との連携を持ち味にするものが多いため、一度に複数枚加えられる点は重要である。
特に【青赤緑Vol-Val-8】のようなササゲール持ちを並べて大型ディスペクターに繋げるデッキでは活躍の場は多い。《禁断竜王 Vol-Val-8》はターン中に破壊されたクリーチャーの数を参照し、《竜界電融 N・EXT》はマナゾーンのディスタスをアンタップできるため、単なるマナブーストよりもこのクリーチャーが優先される。特に後者は連続して同名カードを召喚しやすい性質を持つため、複数枚の手札補充と組み合わせる価値は高い。
文明が合致する《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》や《呪帝電融 カーペラー・キリテム》とは特に相性がよく、5→8とすぐに繋がり、そちらの能力でコスト踏み倒しできる。
汎用的なマナ基盤&防御札として見ると、同色同コストの《ドンドン火噴くナウ》や《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》と比較される。それらも同じく山札の上から3枚以上を操作でき、マナブーストや除去もこなせる。手札補充の枚数を優先するか、それ以外の役割も期待するかで使い分けるべきだろう。
一概には言えないが、G・ストライクとS・トリガーでは後者に軍配が上がりやすい。対してこちらは手札補充の枚数では圧倒的に勝っている。
ディスタスのサポートやササゲールを活かしてデッキを組んでいきたい。
と、ディスタスながらディスペクター並みの「ディスペクト」を受けているのが窺える。