【青赤緑Vol-Val-8】 [編集]

《禁断竜王 Vol-Val-8》フィニッシャーに据えたデッキタイプ。【青赤緑ディスペクター】、【シータディスペクター】などとも呼ばれる。
成立はDMRP-19期。

禁断竜王 Vol-Val-8 KGM 水/火/自然文明 (9)
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/禁断 54321
EXライフ
スピードアタッカー
T・ブレイカー
ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない)
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚まで手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊してもよい。
自分のターンの終わりに、このターン、クリーチャーが4体以上破壊されていれば、このターンの後に自分のターンを追加する。

主要カード [編集]

《禁断竜王 Vol-Val-8》核。豊富な耐性手札補充全体火力追加ターン獲得を兼ね備えたフィニッシャー。基本的にササゲールを絡めた手打ちでの召喚を目指す。
《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》対応アタック・チャンス呪文《Vol-Val-8》の的を強制的に引っ張り出して、追加ターン獲得のための破壊数を稼ぐ。手打ちをして自分の《アクアン-2》《アジサイ-2》の呼び出しや相手のメタクリーチャー除去にも使う。
《賢樹 エルフィ-1》ディスタスコスト軽減によるササゲール持ちの展開補助。《エターナルプレミアムズ》でのバトル役としても強力。

候補ディスペクター [編集]

《竜界電融 N・EXT》マナアンタップによるさらなる展開補助、墓地リセットによる山札回復を兼ねた手札補充、相手の墓地利用メタなど、多彩な役割をこなす。
《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》デッキから《Vol-Val-8》をはじめとするディスペクター踏み倒し
《斬龍電融 オロチリュウセイ》自軍にスピードアタッカー付与《ギュカウツ》《Vol-Val-8》を呼び出せなかった時の保険。
《偽爆電融 ゾルネードシヴァ》自軍にマッハファイター付与バトルに勝つと1ドロー&1ブレイク。同じく保険。
《DS電融 ザ=デッドNEXT》自軍にアンタップキラー付与ディスペクターの展開補助も。《ギュカウツ》から踏み倒せない点に注意。
《呪帝電融 カーペラー・キリテム》マッハファイターで敵を除去しつつクリーチャー踏み倒し
《飢限電融 ファタル・エレガンス》バウンスによる除去マナブースト
《爆蓮電融 キリュウイン・バト》《カーペラー・キリテム》で場に出してもう一度バトルさせれば、さらに展開できる。
《怒爵電融 バロンブリック》最速で《エターナルプレミアムズ》を唱える。マナ基盤にも。
《炎機混成 ボルスレン・バスター》単色マナ捻出用。一応防御札にも。
《蟲偵電融 ゼノジェント》
《氷砲混成 レオボルテルネ》

候補ササゲール持ちディスタス [編集]

ササゲールによって《Vol-Val-8》の早期召喚をサポートする。《エルフィ-1》コスト軽減で容易に展開が可能。

その他の候補 [編集]

このデッキの回し方 [編集]

小型ディスタスマナ手札を稼ぎつつ、メタクリーチャーで相手の出足を挫く。その隙にササゲールを用いて《禁断竜王 Vol-Val-8》召喚し、追加ターンと強固な耐性で押し切るのが基本の動き。

マナササゲールの頭数が足りないなどの理由でどうしても《Vol-Val-8》召喚できない時は、《竜界電融 N・EXT》からの《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》で状況を整えたり、《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》デッキからの踏み倒しを狙ったりして臨機応変に対応していく。

《Vol-Val-8》へのアクセス方法は大きく分けて2つある。
1つはディスタスを大量に並べ、ササゲールを用いて素直に手札から召喚する方法。
もう1つは《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》の効果でデッキから踏み倒す方法である。

前者は踏み倒しメタに邪魔されないという利点があるが、ササゲールマナカーブの都合上、どうしても着地が5ターン目以降にもつれ込む。一応、鬼回りすれば4ターン目にも召喚できるが現実的ではない。
後者は順当に行けば4ターン目には《Vol-Val-8》を出すことができる上、万が一引けなかった場合にもサブプランを仕込める。しかし、踏み倒しメタに致命的に弱くなり、このデッキの大きな武器を1つ捨てることになる。

どちらのアクセス手段を主軸に据えるにせよ、序盤の動きは共通しており、《Disノメノン》《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》手打ちで盤面除去とリソース確保を平行して進めていく。

《Vol-Val-8》追加ターンは強力ではあるが、S・トリガーなどによるカウンターをケアするために隣にメタクリーチャーを並べた上でフィニッシュに入るのが望ましい。このため、着地に成功しても敢えて1ターン攻撃を見送るなどのプレイングが必要になる局面がある。

長所 [編集]

《禁断竜王 Vol-Val-8》の圧倒的なフィニッシャー性能が最大の強み。
ササゲールを主軸に据えることで各種踏み倒しメタに影響されずにフィニッシャー召喚しつつ、むしろ相手のウィニーを利用できる点がDMRP-19時点の環境にマッチしている。

また、デッキの大半をDMSD-19から流用でき、更に構築によっては高レアカードをほぼ使わないので構築費用が比較的安く済むのも利点。
王来篇のカードのみで構築できるため、デュエマを始めたばかりの初心者でも構築しやすい。

短所 [編集]

強力なカードが青赤緑の3色カードと自然単色に集中しており、デッキ内の文明バランスが偏りやすい。特に単色カードの不足は深刻。ある程度はプレイングでカバーできる範疇だが、マナブーストの際に落ちる文明が偏るとどうしようもなくなる。

また、デッキスロットの大半をリソース確保に割いているため、優秀な防御札を積む枠がほぼ無いのも弱点。このため速攻などの速度的に間に合わないデッキには基本的に不利がついてしまう。

環境において [編集]

DMRP-19発売直後のチャンピオンシップにて、上位入賞が報告された。

DMEX-17期には《絶望と反魂と滅殺の決断》《解体人形ジェニー》《悪魔妖精ベラドンナ》《天災 デドダム》を足し、ハンデス力を手にした派生形が結果を残した。

参考 [編集]