聖拳編(エターナル・アームズ)背景ストーリー (デュエプレ) [編集]

該当弾 [編集]


概要 [編集]

伝説のドラゴン達と光文明の長すぎる戦いは、世界を大きく荒廃させていた。
一人で生き抜くことが不可能に近い、地獄のようになってしまった世界。多くの者達が傷付き、彼らは絶望の中で祈る事しかできなかった。
その中で、異文明との融合によって個々の能力を飛躍的に強化する技術「多色」が確立され始める。
光と自然の頂点たるエンジェル・コマンドジャイアントの合体によって世界を震わす《剛撃聖霊エリクシア》が生まれ、光との叡智の結晶は究極の兵器《陽炎の守護者ブルー・メルキス》として完成する。
文明間の融合技術は各地へと伝播し、多くの多色獣たちが誕生し始めた。

その頃も継続されていたドラゴンと光文明の戦いは、次々と新たな戦士たちを生み出す光文明が少しずつ優勢となった。
その中で己の死期を悟った一体のアース・ドラゴン火文明アーマード・ドラゴンと融合する。
異なる文明の龍が交わって誕生した多色竜《無双竜機ボルバルザーク》メカ・デル・ソルガーディアンの大軍団に甚大な被害を与える。
それは、末永く語り継がれる伝説の始まりでもあった。
一方、歴史が悲鳴を上げるほどの力を封印され憎悪と怒りに囚われた《神滅竜騎ガルザーク》は、「暗黒王」と名乗る何者かの導きに従って力を取り戻すべく《憎悪と怒りの獄門》を目指し動き始めた。

こうした事態に対し、水文明のサイバーロード達は月に眠るサイバー・ムーン達を起動させて光文明を支援。
より大きな力の衝突は生命を宿した鉱石である新種族スピリット・クォーツを生み出す。
突如世界に出現したスピリット・クォーツの大軍団は各地に混乱をもたらす事となった。
異文明融合技術は超獣たちの肉体のみならず、異文明間の呪文の融合までも可能とした。
このようにして生み出された多色呪文は、ただの一唱えで複数の文明の力を同時にもたらし、それまでの常識ではありえない威力を発揮した。

しかし、多色の力が世界を治めると思った矢先、多色獣の象徴であった《ボルバルザーク》は突然の凶刃に倒れた。
刃の持ち主は《炎舞闘士サピエント・アーク》。多色ではない純粋な火文明の戦士であった。
もはや誰の目にも多色化が時代の流れであることは明らかな中、融合になじめなかった者は時代から取り残され、居場所を失い、多色そのものに憎悪を向け始めていたのだ。
自分の文明に誇りを持つ集団は徒党を組み、自らを「無限軍団」と名乗り、驚異的なまでに強い繋がりを持つ組織となっていた。
そしてその繋がりは、多色以上の力をも発揮しうる新たな能力「ウェーブストライカー」をもたらした。
小さな海域の主だった《アドラス》さえ世界の脅威になれるほどのウェーブストライカーの力。
無限軍団を率いる《星雲の精霊キルスティン》の目的は、多色の力を根絶し、全文明を支配下に置くこと。
《ボルバルザーク》の暗殺を皮切りに、無限軍団は多色の力を滅ぼすべく殲滅活動を開始した。

無限軍団の猛襲に対し、各文明はこれまで試みられなかった「敵対文明との融合」を行った。
水と自然の力を束ねて生まれた《剛撃戦攻ドルゲーザ》や、光との力を併せ持つ禁忌の存在《悪魔聖霊バルホルス》など、相反する力を一つにまとめ上げた新たな多色獣はそれまでの多色獣を超える力を見せた。
《ドルゲーザ》率いる水と自然の連合軍は《キルスティン》率いる無限軍団と全面衝突する。
光文明にも無限軍団は押し寄せていた。その脅威の前に、起死回生の一手として遂に《ヘブンズ・ゲート》が解放され、《天海の精霊シリウス》が降臨し立ち塞がる。
そして《バルホルス》と同じく天使と悪魔の力を兼ね備えた魔神《悪魔聖霊アウゼス》によって空を包囲する無限軍団は一掃された。
水文明は、永らく凍結されていた生物のさらなる進化を促す「アカシック計画」を再始動する。
計画は想定以上の結果をもたらし、あらゆる超獣を模倣できる超生物《電磁無頼アカシック・サード》が誕生した。
自然文明では、無限軍団の侵攻から大地に生きる生命を守るために自然文明の長《緑神龍ダクマバルガロウ》が動き出した。

各文明と無限軍団の激突は、やがて無限軍団の敗北によって終結を迎える。
ウェーブストライカーの脅威は取り除かれ、多色による新たな統治が盤石なものになるかと思われたその時、世界は一変した。

五大王」。全生命の源である仙界から復活した「封じられた魂」が、現世へと顕現を果たしたのである。
フィオナの森の奥底からは《聖獣王ペガサス》が超獣世界の全てを合わせたよりも膨大な生命エネルギーを纏って現れ、ドラゴンとファイアー・バードたちを魅了した。
遙かなる上空からは《英霊王スターマン》が強烈な光とともに海底都市に突き進み、サイバーロードを再教育し掌握した。
辛くも勝利を収めた《ドルゲーザ》率いる連合軍へ、《蛇魂王ナーガ》率いる無数のパラサイトワームが静かに迫っていた。
燦然と輝く太陽からは《太陽王ソウル・フェニックス》が不死の炎を纏って《バルホルス》の前に舞い降りた。
そして獄門に辿り着き力を取り戻したはずの《ガルザーク》を生贄として、世界を破滅に導く《暗黒王デス・フェニックス》が現出した。

王たちは手始めに、現在の世界を支配している有力な超獣たちの粛清に乗り出した。
破壊の化身と呼ばれる伝説のドラゴン《超竜バジュラ》の力をもってしても英霊王の叡智の防壁は崩せず、疲弊した《バジュラ》を《スターマン》は易々と打ち倒した。
《ナーガ》は世界にさらなる恐怖と混乱を与え絶望させるべく《ドルゲーザ》率いる連合軍を襲撃し、無限軍団との戦いで疲弊していた連合軍はなす術もなくパラサイトワームの大群に呑み込まれた。
《バルホルス》は果敢に《ソウル・フェニックス》に戦いを挑んだが、不死の存在であるフェニックスに敵わないと《バルホルス》が悟ったのは、太陽王の炎によって全て焼き尽くされた後だった。

粛清が終わった後、五大王たちにとって敵となりうる存在は同じ「王」しか残されていなかった。
絶対的な力をもつ五大王同士の凄まじい戦いは世界を震わせ、滅亡へのカウントダウンは急速に進んでいく。
しかし世界を憎悪と怒りで包もうと欲する《デス・フェニックス》にとっては、王同士の世界を滅ぼす戦いさえ饗宴であった。
もう誰にも滅びは止められないかと思われた。

世界が絶望に包まれる中、覚悟を固めた英雄がいた。その名は《ボルシャック・バディ・ドラゴン》
ファイアー・バードを友とする彼は、暗黒王が《ガルザーク》を生贄として現出したように、全ての戦いを終わらせる希望の存在のためにその身を犠牲にした。
そして、奇跡は起きる。
六体目の「王」にして最強最後のフェニックス《龍炎鳳エターナル・フェニックス》が、全ての戦いに終わりを告げる為に仙界より降臨したのだ。
《エターナル・フェニックス》はその聖炎で世界を照らし、全ての生命を救うべく五大王に戦いを挑んだ。

後世に「六王戦争」として語り継がれる王たちの戦い。
長い戦いが終結した時、世界には《エターナル・フェニックス》を含め、王たちの姿はどこにも無かった。
生き残った者たちは戦いを激化させた「多色の力」を禁忌として語り継いでいき、多色は自然と封印されていった。

(各カードのフレーバーより)

参考 [編集]