セル [編集]
カードタイプの一つ。いずれも特殊タイプを持ち、「セル」だけのカードは存在しない。
超次元ゾーンに置かれるセル単体の特性は非常に少なく、通常はセルであることを示すカードタイプ、そして文明しか持たない。
代わりに、通常のカードとして使える面を持つ両面カードとなっている(セルで構成されるクリーチャーを出すための能力もこちらに記載される)。
キング・セルは両面カードではなくメインデッキに入り、マナ数など通常のカードのように特性を持つ。
覚醒リンク[1]でサイキック・スーパー・クリーチャー、スーパー龍解で《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》、合体でキング・クリーチャーまたは《新世界秩序》と、それぞれ1つを形成する。
個々について詳細はサイキック・セル、ドラグハート・セル、キング・セルの項を参照。
ルール [編集]
※ここでは主にキング・セル以外のセルの共通裁定を扱う。キング・セル独自の裁定は「キング・セル」の項目を参照されたし。
複数のカードで1体の巨大なクリーチャーができる時、1枚1枚の構成するパーツに割り当てられるカードタイプである。
- セルはセルであるということ(カードタイプ)以外の特性をほとんど持たない。よって、カード名、コスト、能力などは一切ない。コストを参照する場合は後述。
本来は文明も持たなかったが、現在ではリンク後と同一の文明のみ、その他特性として例外的に有するという裁定になっている。理由は後述。
- これらの点から、完成した1体のクリーチャー(オブジェクト)を選ぶ場合と、カードとして個々のセルを選ぶ場合では挙動が違ってくる。
+
| | 文明に関する裁定の変遷
| 文明に関する裁定の変遷
先述の通り、セルは文明のみ有するという裁定だが、このように規定されたのはデュエル・マスターズ総合ゲームルール制定時(2015年7月15日)になってからであり、ここに至るまでには長い歴史がある。というのも、登場時から一貫して、セルは文明を持たないというルールで統一されていたためである。裁定変更の大きなきっかけとなったのは後述する1文明限定構築王者決定戦における「セル」の扱いの難解さが挙げられる。「セル」という表示の地にリンク後のクリーチャーが持つ文明を表す色が使われているので、多くのプレイヤーの間で、「セルが文明を持たない」という共通認識が形成されにくかったのである。
この裁定は2015年5月8日と2015年7月15日の二段階の告知によって逐次変更された。
- (2011年の登場から2015/5/8まで):セルは文明を持たないため、無色として扱う。そのため、1文明限定構築王者決定戦のレギュレーションでは一切使用が禁止される。
筆者注:
正確には文明を定義する余白がないという意味なので、何らかの他の能力によって文明追加可能な印象を与える無色という表現は本来誤りである。
だが、ここでは無色という共通概念によって直観的に理解しやすくなっている点や、過去の裁定である点などを考慮し、あえて無色という表現を採用している。(終)
|
その他 [編集]
かつてはセルはエレメントだったので、《ザーク・砲・ピッチ》などコスト火力のエレメント除去でコスト0として選ぶことができた。
2023/09/14のルール変更でエレメントではなくなり、《ザーク・砲・ピッチ》でクリーチャーを解体したり除去耐性を消費させたりすることができなくなった。
そもそも、バトルゾーンにある1体のクリーチャーが「クリーチャーとセルの2つのエレメント情報を持つ」というややこしい状態を是正したものと思われる。
セルがエレメントだった時代は、《龍覇 マリニャン》などでコスト3以下のドラグハートとして、コスト0扱いのドラグハート・セルを選んで出し、即座に超次元ゾーンに戻されるプレイングができた。エレメントではなくなり、そもそも出す対象として選ぶことも禁止されたため、強制効果を疑似空撃ちできなくなった。
「サイキック・セル」または「ドラグハート・セル」に関して、実物のカードには特性としてカードタイプだけが書かれている。それ以外に表記されているものはすべて完成系のクリーチャーの特性である。この点が先述の通り長く大きな混乱を招く引き金となった。
超次元環境が終わってから登場したキング・セルは、カードの通常の表面にセルとしてのG・ストライクなどの能力と合体時のクリーチャーの能力が共存するデザインとなっている。
ちなみに「○○・セル」という情報は、そのカードタイプの枠のカードの黒枠にくっつく形で小さく記載される。このテキストの向きは逆の面のカードの向き(例えばフォートレスなら横向き)に準じ、必ず完成系のクリーチャーの正位置の向きと異なる。また、特殊タイプ特有のシンボルは記載されない。このような形でカードタイプが表記される例としては他にコアが該当する。
参考 [編集]
公式Q&A
Q.《ザーク・砲・ピッチ》の「出た時」の能力で、相手の《Volzeos-Balamord》を構成するキング・セルを1つ選んで破壊できますか?
A.はい、キング・セルはエレメントであり、コスト0として扱うので、選んで破壊できます。
合体しているクリーチャーのセル1枚を墓地に置こうとする効果に対しても、「クリーチャーが離れる時、かわりに」の置換効果を適用できますので、セルを墓地に置くかわりに《Volzeos-Balamord》の「エクストラEXライフ」シールドを1つ墓地に置きます。
+
| | (総合ルール 812.1a)
| - 812.1a
- キング・セルはそれ単独でコストと種族を持たず、コストを参照する場合は0として扱います。
|
引用元(2023.4.14)