超神星(ちょうしんせい)ウラヌス・ナインテイル》 [編集]

超神星ウラヌス・ナインテイル SR 自然文明 (6)
進化クリーチャー:フェニックス/ダイナモ 12000
進化GV−自分のダイナモ3体を重ねた上に置く。
ダイナモ
メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚墓地に置いてもよい。そうした場合、バトルゾーンにある相手クリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
T・ブレイカー

DM-22で登場した自然進化GVフェニックス/ダイナモ

進化元となるのはダイナモ3体で、自身もダイナモダイナモ能力もしっかり持っている。
メテオバーンによって攻撃時に《ブラッサム・トラップ》を放つこともできる。

進化元のダイナモはを除く各文明に幅広く存在し、そのDMX-12《究極男》が登場してからはわずかだが増えたため、進化元構成が縛られることはまずない。
また、当時のフェニックスとしては進化元種族がたった1つというのは異例中の異例であり、それによりとても出しやすい部類だった。現在でも、カードプールの増加により相対的な出しやすさは下がったものの、依然として進化GVフェニックスでは出しやすい部類。

メテオバーンは癖が無く扱いやすい。マナ送りなので確定除去としても優秀な場面が多いだろう。打点パワーもあり、アタッカーとして優秀な要素を揃えている。
同時に、ダイナモ能力を持った高打点・高パワーダイナモではあるが、これを活かすにはいくつか条件がある。
まず強みのメインであるメテオバーンは、進化元を持つダイナモでなければ引き継いだところで発動すらできない。よって、攻撃においては基本的にはダイナモ能力を受け取る側となることが望ましい。
次に高パワーだが、これを使って味方ウィニーバトルなどから守る場合は攻撃せず待つ必要がある。しかしこのカードのコンセプトを考えると、攻撃を封じるのは持ち味を失うことにほかならない。この点は同じダイナモ《電脳ロボ・ダイクラッシャー》など、ほかのサポートによって活かすことが考えられる。
最後に、根本的かつ重大な問題として、このカードが進化GVであることが挙げられる。これによってとても大切な「ダイナモの頭数」を大きく失ってしまう。この点に関しては頭数を減らしてでも得られる良さが必要となるが、基本的にメテオバーンによるマナ送りと高打点のみとなる。パワーに関しては1体あたり4000あればダイナモ能力で届いてしまう。ただし素のパワーが高いのは、ダイナモ能力が活きない状況でのバトル(事前になんらかの効果タップされた場合など)や割り振り火力などの心配がない利点ではある。
総じて進化GVかつフェニックスに求められるようなフィニッシャーとしての性能は持ち合わせていない、役割としてはアタッカーを担うカードと言える。

しかしこのカードを運用するにあたって非常に痛いのが、先のDM-19で登場していた《電脳鉄人センジュオー》である。このカードは【ダイナモ】におけるまさしくフィニッシャーとなる1枚だが、とにかく《ウラヌス》とは相性が悪く、フィニッシャーとしても《ウラヌス》は劣っている面が多い。
まず《センジュオー》はダイナモの頭数を打点に変える能力なので、先述の進化GVが裏目になっている欠点がより致命的なものになっている。《ウラヌス》を出しても3体消費してT・ブレイカーであるため、プラスマイナスゼロである。出す手間を考えるとむしろマイナスだろう。
次に目玉のメテオバーンだが、そもそも《センジュオー》自身がブロックされないため、複数体のブロッカーには無力なこちらは突破力に劣る。併せて使おうにもブロッカー以外の妨害(《神曲の法皇 ミラダンテ》など)にしか効力を発揮できず、ウィニーダイナモを差し置いてまで採用する理由にはなりえない。
それでいてこのカードはダイナモ3体による進化GVなので、基本的に採用されるデッキ【ダイナモ】に限られることとなってしまい、必然的に比較対象として、また比較せずとも【ダイナモ】の採用候補として無視できない。かといって抜きで組むとフィニッシャーとしては打点や決定力が足りず、「《センジュオー》でよくない?」となってしまう。

惜しむらくはこのカードがもう少し能力を持っていたり打点が高かったりすればアタッカーとして、あるいは進化GVに見合った能力の派手さがあればフィニッシャーとしての採用が適ったかもしれないが、現状ではアタッカーとしてはダイナモを加味しても進化GVの手間にカードパワーが見合っておらず、フィニッシャーとしては《センジュオー》に勝る点がまずない。かといってダイナモを活かさなければこのカードである必要がない。八方塞がりである。
役割が被っている点や、出す手間の主たる要因が頭数である点を考えると、カードプールがこの先いくら増えようが、《センジュオー》がいるかぎり採用は中々厳しいものであると言える。一縷の望みとしては抜きでかつ《ウラヌス》を使った強い動きが開発できれば、デッキとして形になるだろう。あるいはダイナモは《センジュオー》も属するグレートメカオーのほかにドリームメイトにも多いので、ドリームメイトダイナモを活かす手があるかもしれない。

  • 実際のカードでは、ダイナモ能力テキストが以下のようになっている。
    ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうした場合、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力をバトルゾーンにある他のダイナモ1体に加える)
    本来であれば括弧内説明で「バトルゾーンにある自分の他のダイナモ1体に加える」とあるはずが、この「自分の」が欠落しており、現在の裁定では相手のダイナモ能力を与えることは可能ということになっている。
    • この点を利用して、裁定が変更されない限りは「自分・相手のクリーチャーダイナモ種族追加すれば好きな能力を相手に与えるコンボができる」という唯一無二の特徴を持つ。
  • ウラヌス(Uranus)とは天王星のこと。カードイラストは九尾の狐(ナインテイル)のような姿で、惑星らしきものを尻尾で包んだデザインとなっている。

収録セット [編集]

参考 [編集]