起動型能力(きどうがたのうりょく) [編集]

誘発型能力常在型能力呪文能力に並ぶ、発動条件による能力の分類のうちの1つ。
プレイヤーがなんらかの対価(起動コスト)を支払うことで使用することができる能力のこと。

起動型能力は「使用可能なタイミング(起動制限)、起動コスト効果」の書式で書かれる。実際のカードに寄せると「Aのとき、Bしてもよい。そうしたらCする。」「Aのとき、Bして、Cしてもよい。」といった書き方のものが起動型能力となる。
起動型能力を使用することを「起動」と言う。

起動型能力は基本的に、メインステップ攻撃ステップといった、プレイヤーが任意の行動を選択できる状態において、その選択肢の1つとして使用可能となる。
この際、テキストで「ステップ」という言葉が使われることは少なく、使用できるタイミングは間接的に指定されることの方が多い。
例として、「自分のターン中〜してもよい」という記述ならメインステップ、「このクリーチャーが攻撃できる時」なら攻撃ステップ[1]が、その起動型能力の実質的な起動可能タイミングである。

誘発型能力でも「Aするとき、Bしてもよい。そうしたらCする。」という、非常によく似た書式が使われることがある。
見分け方の1つとして、上記の例のように、Aが単発的なタイミングではなく期間(≒ステップ)を指定していれば、それはその期間中に起動が可能な起動型能力である。
Aが『〜する時』『〜した時』など、単発的なイベントを指定していれば、それはそのイベントによって誘発する誘発型能力である可能性が高い。

また細かいルールの違いとして、起動型能力は『効果を生成』するかどうか自体がプレイヤーの選択によって行われる。(誘発型能力はひとたび誘発すれば、『任意選択をする』という効果が発生し、それを解決する必要も発生する。)

誘発型能力同様、起動型能力も起動の後に解決の手順を踏む。
起動型能力が解決される前に起動型能力の発生源が元のゾーンを離れていた場合、起動コストに自身のゾーン移動を含む・含まないを問わず能力は通常通り解決される。
例) 《黒神龍ザンジバル》がいる時に《ピーカプのドライバー》の能力を起動した。
この場合、起動を完了した後にパワーがチェックされ《ピーカプのドライバー》破壊されるが、対象となったブロッカーを持つクリーチャーは問題なく破壊される。

起動型能力は、文脈から判断できる場合や明記されている場合を除き、バトルゾーンでしか起動できない。

起動の詳しい手順は「起動」の項を参照。

起動型能力に該当する能力一覧 [編集]

参考 [編集]

起動
起動コスト


[1] ただし、「攻撃できる時」という指定は文字通り守らなければならない。攻撃制限の影響やタップ状態などにより、対象のクリーチャーが攻撃を行えない状態の場合、その能力は起動できない。
[2] 実質継続的効果と同義
[3] 何らかの能力によって生成される効果が後から発揮されること