6マナ以上優位の法則 [編集]

デュエマ黎明期のカードにおいて、コスト6以上のカードが、カードパワーの点でコスト5以下のカードよりもスペックが高めに設定されている、というプレイヤー間で語られるコスト論の法則。

基本セットクリーチャーは、2マナ2000、3マナ3000といったように、マナが1増えるごとにパワーが1000増えていく例が多かった。
しかし、この法則は5マナまでであり、コスト6以上になるとパワー7000の《暗黒の騎士ザガーン》、7マナ9000の《混沌の獅子デスライガー》といった風に、マナが1増えるごとにパワーが2000増えていく(しかも、パワーが6000以上なら大抵W・ブレイカーもおまけで付いてくる)。
これにより、6マナ以上のカードはパワーの割に能力が強い場合が多い。

例えばこの2枚。

ツインキャノン・ワイバーン R 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 7000
W・ブレイカー
スピードアタッカー
猛爆軍曹ボンバット UC 火文明 (5)
クリーチャー:ドラゴノイド 3000
スピードアタッカー

双方とも基準のパワーからスピードアタッカー分のパワー2000を引いただけというシンプルなもの。
しかしながら、5マナ5000から2000のパワーを引いた《猛爆軍曹ボンバット》に対し、《ツインキャノン・ワイバーン》は7マナ9000から2000のパワーを引いているため、2マナ増えただけでパワーが4000も増えてW・ブレイカーまで付くという現象が起こっている。

こうなっている理由は不明だが、一説には「ドローが絡まないと5マナ以上は溜めにくく、溜めても活かしにくい」のが原因と言われている。
例として、先攻のプレイヤーが毎ターンマナをチャージし、4枚のカードを使用(例えば2マナから5マナまでで一枚ずつ使用)した場合には手札が無くなり、6マナのカードは使えない。

  • 逆に、序盤から容易に出せる3コスト以下のカードには、能力が強力であると攻撃できない、極端に低いパワー、進化コストを要するなど、何かしらのデメリットが付随することが多い。
  • 《ストームジャベリン・ワイバーン》等は、この法則を上手く利用してあのカードパワーを得ている可能性が高い。ただし、攻撃とブロックの両方が不能である場合のデメリットが高く設定されていた場合にはこの法則は当てはまらない。
  • 「6マナ以上」と言うのはあくまで初期の頃のラインであり、インフレに伴いこの法則は早々に消滅したと言っていい。ただ、以降のカードにも「一定のマナコストをまたぐとカードパワーを大きく上げる」デザイン方針は根強く残っている。
    各種超次元呪文や、《緑神龍カミナリズム》などの5マナW・ブレイカーを見るに、DM-36あたりからは5マナ付近から急激にカードパワーが上がるようである。
    さらに《永遠のリュウセイ・カイザー》《偽りの王 ヴィルヘルム》や各種ゼニスなど、6マナ以上でもある一定のマナ数を超えるとさらにカードパワーが上がるパターンも多い。
    流石にDM22-RP1の頃にもなると、4マナでも強力な能力を持ちながらデメリットなくW・ブレイカー級のパワーを持つようなカードが多数登場するようになり、4マナが一つの基準となった。5マナやデメリット付きの4マナともなると、多数の能力を持ち合わせたさらにカードパワーの高いカードが登場するようになり、もはや従来のコスト論は通用しなくなっている。
    • 侵略革命チェンジなどによって、3〜4ターン目にゲームエンド級のカードが登場することが増えたことも要因として考えられる。1回でもマナ加速コスト軽減を挟むことができれば、3ターン目には3マナ、4ターン目には4〜5マナのカードを出すことが可能となり、6マナまで溜めなくてもいい、特化していない並みの溜め方ではすぐに攻め込まれるという環境になっているとも言える。
    • 一方でDM24-RP3にてコスト6以上のカードのコスト軽減とサポート持ちクリーチャーサイクルが登場。再びこの通説に注目が集まった。

参考 [編集]