極神編背景ストーリー (デュエプレ) [編集]
該当弾 [編集]
概要 [編集]
フェニックスと時空の裂け目が消滅し、戦いは終わったかに思われた。
しかし、《超神星ビッグバン・アナスタシス》を生み出した膨大な仙界のエネルギーは更なる存在を世界にもたらしていた。
ゴッドと呼ばれる複合生命体である。仙界の力により生まれた神々は、世界のあらゆるところに出現した。
最初のゴッドは、なおも続く地上の争いに呼応して現れた。
《超神星ネプチューン・シュトローム》を失っても収まることないグランド・デビルの憎悪と悪意、絶えることのないティラノ・ドレイクの闘志。
その2種族に呼応するように飛来したのが闇の《竜極神ゲキ》と火の《竜極神メツ》であった。
双竜極神は《竜極神ゲキメツ》として一つに顕現し、その強大な力で破壊活動を行う者たち、立ち塞がる者たちを悉く撃滅していった。
争いを続けるグランド・デビルとティラノドレイクは《ゲキメツ》の前に完全に沈黙。
《光彗星アステロイド・ルクサス》や《双流星キリン・レガシー》のような僅かに消滅を免れたフェニックスの残党も、ゴッドとそのしもべとして創造されたロスト・クルセイダーによって滅ぼされた。
敵対する者たちがいなくなり、ゴッドは新たな世界の創世に着手した。
ゴッドのもつ溢れる生命力によって荒れきった世界は修復され、豊かな物へと変わっていった。
世界の各々の地域をゴッド達が分担して守りながら、5文明は生き生きとした文化を取り戻し、世界は再び安定した平和の時代を迎えた。
そんな中、火文明と光文明で2体の超獣が誕生する。
火文明では勇者の魂を受け継ぐ《ボルメテウス・武者・ドラゴン》、光文明では束の間の平和の象徴である《龍聖霊ウルフェウス》。
時代を象徴するかの如き若き超獣たちは、《ムシャ・ルピア》など多くの者たちが憧れる生まれながらの英雄となった。
平和を迎えた一方で、神々による急激な神世界創世は皮肉にも新たな火種をもたらした。
神々の作り出す平和より自らが望む戦いを欲する闇文明では、次の時代を見据えた王者《悪魔神バロム》が悠久の時を超えて《悪魔神バロム・エンペラー》として復活を遂げる。
その復活とともに、《無敵死神ヘックスペイン》のような呪いが姿を持ったかのような忌々しい超人たちが生み出された。
《バロム・エンペラー》の後ろ盾の下、《魔刻の斬将オルゼキア》が指揮する闇文明はゴッドに対して反旗を翻した。
鎮圧しようとするゴッドたちだったが、ゴッドの源ともいえる大地に流れる仙界のエネルギーを利用することで、《無頼悪魔カースドメア》ら闇文明の悪魔たちはゴッドすら退ける力を手に入れていた。
次々と敗れていくゴッドたち。神を噛み砕くが如き闇の軍勢の侵略は、世界を暗黒に包むほどの脅威となった。
しかし、闇の軍勢を後押しする《バロム・エンペラー》に対峙するものがいた。
長き歴史を通して悪魔神と対峙してきたアルカディアス王家が、《バロム・エンペラー》の復活に呼応して動き出したのだ。
《聖鎧亜キング・アルカディアス》。神のしもべロスト・クルセイダーと一つになり、闇の力すら超越した光の王であった。
《バロム・エンペラー》と《キング・アルカディアス》の対峙によって、世界は混沌へと歩みだした。
ゴッドと闇の軍勢の戦いが激しくなるにつれ、仙界からもたらされたエネルギーは徐々にコントロールを失っていった。
制御不能のまま暴走する五元の力と、神のしもべ達がもたらす混沌は、かつてない大いなる存在を誕生させた。
誰もが平和に生きる世界を作り上げる偽りなき善を掲げた《超絶神ゼン》と、弱者を虐げ強者のみが生き残る世界を作り上げる迷いなき悪を掲げた《究極神アク》。
相反する善と悪がひとつとなり、最強にして完全なる神《超絶究極神ゼンアク》が闇の軍勢を粛清するべく降臨した。
《ゼンアク》の凄まじい力に、闇の軍勢は瞬く間に崩れ去っていく。
追い詰められた闇の軍勢は、秘術によりかつて世界を破滅寸前まで追いやった《暗黒王デス・フェニックス》の復活にこぎつけることに成功する。
新たに《暗黒凰ゼロ・フェニックス》と名乗った再臨せし暗黒王は、世界に終わりなき暗黒をもたらすべく絶大な力を振るう。
《バロム・エンペラー》と交戦していたアルカディアス王家は《ゼロ・フェニックス》の前に敗れ去り、更に《ゼロ・フェニックス》の怨念が劣勢だった闇の軍勢に再び力を与え、《ゼンアク》は闇の軍勢に押し返され敗北する。
時を同じくして、全く別の脅威が目覚めようとしていた。
かつて「漂流大陸」と呼ばれる大地から現れたとされる未知の生物。
それを封じていた水文明の"禁じられしプログラム"を《電磁星樹アマリンα》が好奇心によって起動し、封印された生物が解き放たれてしまったのである。
その生物たちは「サバイバー」と呼ばれていた。
体のどこかに生存の証たる球体をもつ彼らは、力の波動を他のサバイバーへと伝えて共鳴し、数を増すほど力を増していく種族であった。
文明を超えた結束力によって、天からは《雲上の精霊オービスγ》が、地からは《シェル・ファクトリーγ》が、海からは《キング・ムーγ》と無数の《プロメフィウスα》が、あらゆるところからサバイバーは出現した。
生存本能に従って共鳴し、仲間が仲間を呼び、たちまち地上を覆いつくすほど急激に増殖したサバイバーは、各文明にかつてない脅威として襲い掛かった。
各文明はサバイバーの根絶を目指して応戦を開始するが、戦いの日々はサバイバーの生存本能をより強固なものにし、怒りに身を任せたサバイバーは神の1柱《至高無上神》すら呑み込む。
さらに、彼らを封印していた禁じられたプログラムの正体は強制的な進化を促す「O.V.E.R.Evo.」であり、その技術に進化が促され続けた結果、サバイバーはあらゆるものを取り込み、世界のエネルギーを吸い尽くす存在と化した。
無尽蔵に成長し、今まで以上に周りの生命を取り込む《シータ・トゥレイト》ら進化サバイバーたち。
その進化は、もはや《バロム・エンペラー》の力でも止められないものとなっていた。
神すら乗り越えた闇の軍勢の侵略と、拡大していくサバイバーの侵食に飲み込まれていく世界。
一刻の猶予もない未曾有の危機に対して《武者・ドラゴン》と《ウルフェウス》は、魂を重ね一つとなって脅威に立ち向かう事を決意した。
重なった英雄たちの魂より、神の恩寵を受け、天の力と神の力を併せ持つ最強の超獣《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》が誕生する。
世界を飲み込まんとするサバイバーの軍勢は《ボルフェウス・ヘヴン》の聖なる炎によって一掃され、サバイバーの脅威は世界から消滅する。
しかし、《ボルフェウス・ヘヴン》にはまだ宿敵《ゼロ・フェニックス》が残っていた。
決着をつけるため、《ゼロ・フェニックス》が待つ決戦の地へと向かう《ボルフェウス・ヘヴン》。
神々すら超えた2体の超獣による最終決戦が始まった。
激しい死闘は、まるで惑星が激突したかのような衝撃を一週間にわたって轟き続けた。
戦いが終わった時、最後に立っていたのは《ボルフェウス・ヘヴン》であった。
長きにわたる戦争は終わったが、度重なる戦いによって世界は傷付き荒れ果てていた。
《ボルフェウス・ヘヴン》は世界を癒すべく自らが持つ龍の力を星に与え、星そのものが《星龍パーフェクト・アース》として龍へと変じた。
世界の全てが奇跡となり、戦いの傷は癒された。
世界はようやく「終わりなき苦しみ」から解放され、真の平和が訪れることになる。
例えそれが、次なる戦乱までの一時の安らぎだったとしても。
(各カードのフレーバーより)
参考 [編集]