バトルの後 [編集]
バトルに関連して訪れるタイミングの一つ。ほかのタイミングとの前後関係についてはバトル#procedureを参照。
バトル [編集]
キーワード処理の一つ。
クリーチャー2体による戦闘のこと。
以下の状況で発生する。
- 攻撃ステップでの攻撃先がクリーチャーだった場合
- 《爆竜トルネードシヴァXX》や《狩人秘伝ハンター・ファイア》などのバトルを発生させるカードを使った場合(効果バトル)
「バトル」の定義 [編集]
- バトルとは、クリーチャー2体のパワーを比べて勝敗を判定することである。
- パワーが同じ場合は相打ちとなる。ルール上ではどちらのクリーチャーも「バトルに負けた」扱いになり、結果的に両方とも破壊される。
- バトルでパワーの差の開き具合が影響することはない。500でも(極端な例では1でも)上回っていれば勝ちである一方で、パワーが相手を10000上回っていてもバトルに勝つ以上のメリットは発生しない。バニラや準バニラが敬遠されがちなのはこのことも大きな要因である。
- 「すべてのバトルに勝つ」効果が発動していると、パワーを比較せずバトルの勝ちとする。また、持っていないほうはバトルの負けに上書きされる。
- バトルするクリーチャーの両方が「すべてのバトルに勝つ」効果を持っていると、両者ともに「バトルに勝ち」となり、どちらも破壊されない。前述の相打ちも考慮すると、デュエル・マスターズのルール上では一般的な「勝ち」と「負け」の関係が必ず成立するわけではない。
バトルの詳細な処理順序は以下の通り。 [編集]
《無謀鉄人チョイヤ》など、一部のカードは「バトルは行われない」効果を発揮する。
《恐気の覚醒者ランブル・レクター》や《決着のリュウセイ・ジ・エンド》のようなバトルそのものに働く置換効果のあるものもそもそもバトルが行われない。
それらの場合、以下の手順はすべて無視され、スレイヤーのような「バトルする時」の誘発型能力は誘発せず、「バトルの後」や「バトル中」の効果も発生しない。
- バトルの開始になったら、「バトル中」の常在型能力を適用する。ハンティングなどが該当する。
- 「バトルする時、かわりにこのクリーチャーにバトルさせてもよい」といった肩代わりテキストは「〜する時」ではあるが内容は置換効果なので誘発型能力ではなく、常在型能力の一部となる。なので2.が始まる前に割り込む。
- 「バトルする時」の誘発型能力が誘発する。スレイヤーや《死神術士デスマーチ》などが該当する。
- 解決待ちの「バトルする時」の誘発型能力をターン・プレイヤーから解決する。
- パワー差を比べ、勝敗を決定する。相打ちの場合は両者共に敗北。《「異形」の頂天 クリス=ゼ=ブブ》の能力で、パワーではなくコストの大きさを比べてバトルすることになる。
- バトルに負けたクリーチャーは破壊される(総合ルール 703.4d)。モヤシやエターナル・Ωなど破壊に関する置換効果ならびに「離れない」や《燃えるメラッチ》など破壊に関する常在型能力があれば適用する。その後、バトルの結果を参照する誘発型能力がトリガーする(総合ルール 115.3d)。
- 「バトル中」と「バトルの終わりまで」の効果が同時に終了する。《スクラッパー×スクラッパー》や《舞頭の超人》などで発生した、連続して効果バトルを行う能力はここまでが1セットとなる。まだ効果バトルが残っているのなら1.に戻る。
- 解決待ちの「バトルに勝った時」「バトルに負けた時」「破壊された時」などの誘発型能力をターン・プレイヤーから解決する。
- 「スレイヤー(バトルする時、バトルの後)」「ブロックした時、バトルの後」「《無限の精霊リーサ》(バトルに勝った時、バトルの後)」の遅延誘発型能力をターン・プレイヤーから解決する。(公式Q&A)
- 重箱の隅をつつくと、この時点は「バトルの後『の後』」という表現がピッタリだが、暗黙的に「バトルの後」というタイミングで一括りにされている[1]。
その他 [編集]
- ルール変更によって処理順が変更され、バトルに負けたクリーチャーを破壊してから「勝った時」「負けた時」の誘発型能力が誘発するようになった。ゆえに、pigは「勝った時」「負けた時」と同じタイミングで解決する。
- 以前は、バトルに勝った時の誘発型能力が相手が選ぶ破壊だった場合、負けた自分のクリーチャーを破壊すれば結局同じことになってしまうため、無意味なものとなっていた。
- 相手プレイヤーへの攻撃では「バトル」は発生しない。もちろん、ブロックされれば話は別だが。
- 「ブロック中」の常在型能力は攻撃によってしか発生しないため「バトル中」と類似したものではあるが、「ブロック中」の効果が消滅するのは攻撃終了ステップに誘発する効果の解決がすべて終わった後という違いがある。
参考 [編集]
公式Q&A
Q.相手の《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》が自分のクリーチャーとバトルする際、かわりに自分の《百万面相 トカゲ丸》と相手の《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》がバトルしました。《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》の「エターナル・Ω」は適用されますか?
A.はい、適用されて、バトルに負けた《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》は手札に戻ります。バトルするイベントと破壊するイベントはそれぞれ別のイベントです。(総合ルール 115.3b)
引用元
Q.相手の「アバレチェーン」能力によって破壊されない《兵繰凄の鎖 サイノ・ブサイ》に、自分の《百万面相 トカゲ丸》が攻撃し、バトルに勝ちました。相手の《兵繰凄の鎖 サイノ・ブサイ》は破壊されませんが《百万面相 トカゲ丸》の「バトルに勝った時」の能力はトリガーしますか?
A.はい、バトルに勝っていますので、破壊されなくてもトリガーして効果を解決できます。(総合ルール 115.3b)
引用元
Q.自分と相手の《百万面相 トカゲ丸》がバトルした場合、両方の《百万面相 トカゲ丸》の「バトルに勝った時」がトリガーしますか?
A.いいえ、同じパワーでバトルした場合、どちらもバトルに負けます。(総合ルール 115.3c)
引用元
前述した《真価と代価のチェスト》の裁定公開前は、「バトルに勝った時」などはバトル中に含むとし、バトル中ということはスレイヤーのタイミングがまだ訪れていないという解釈で「バトルの後『の後』」になってしまうことを回避していた。