文明の解放 [編集]
デュエル・マスターズ プレイスには「マナをタップ/アンタップする」「(マナコストを支払う際の)文明の支払い」という概念がない。
かわりに、「最大マナ・使用可能マナ」の概念で疑似的にマナのタップ・アンタップを管理し、「文明の解放」の概念でマナコストが支払えるかを判定する。
このページではそれらのルールについて解説する。
概要 [編集]
マナゾーンにあるカードは、マナゾーンでそのカードが持つ文明を「解放」させる。カードを置くたびに「文明が解放されている」のON/OFFスイッチがONされるという認識。
プレイヤーは、解放されている文明のカードに対して、マナだけを支払うことでプレイできる。文明の支払いという概念はなく、TCG版のように1つの文明を何枚もチャージしてコストの支払いに備えるというプレイングは必要ない。
- マナゾーンに1枚だけスノーフェアリーがあり、新たに《透明妖精リリン》を出すとマナゾーンにあるカードの色が変化して、その1枚ですべての文明が解放済みになる。
- マナゾーン以外でのみ文明追加されているカードを置いても、追加されていた文明は解放されない。
- マナ回収やランデスなどで一度解放した文明のカードが0枚に戻った場合、その文明は解放されていない状態になる。
- TCGには存在しない概念として、このカードは、《カード名》として召喚してもよいやデュエプレ版G・リンク/中央G・リンクがある。これらのカードにより、バトルゾーンでだけ特定の文明を持つカードとして扱えたり、バトルゾーン以外では複数の文明を持つがバトルゾーンでのみその文明を持たないケースが発生しうる。そうしたカードをマナ送りや着地置換効果によりマナゾーンに置いた場合も、元々のカードが持つ文明のみが解放される。
最大マナ・使用可能マナについて [編集]
「最大マナ」は、不変の特性で、マナゾーンに置かれているカードの枚数の値のこと。マナ数が0の5色レインボーも最大マナの計算に使われる。
「使用可能マナ」は、その時点でコスト支払いに使えるマナの点数(いわゆる“残りマナ”)のことである。物理的なカードの枚数とは切り離されている。
使用可能マナを管理する際、「使用可能マナの上限」という概念が暗黙的に働いている。基本的にはマナゾーンに置かれているカードのうち、マナ数が0の5色レインボーの枚数を引き、さらに「使用可能マナを少なくする」も引いた値となる。
それとは別に、使用可能マナの上限が変化している最中、10ターン目以降に《ボルバルザーク・エクス》を発動した場合には、最大マナを基準として使用可能マナが回復するという挙動が確認される(2025/04/04時点)。
- 2025年4月4日 17:00頃対応の告知
◆今回対応した不具合
●《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》の「自分のターン開始時」の効果で使用可能マナが増加している状況で、使用可能マナを回復する効果を持っているクリーチャーをバトルゾーンに出した際、そのクリーチャーの消費コストを支払った後の使用可能マナが最大マナ以上だった場合に、使用可能マナを回復する効果が適用される。
自分のターン開始ステップに、「使用可能マナ」が「使用可能マナの上限」になるように回復する。(FAQ)
また、カードをマナゾーンに置く場合、置くカードの特性に応じてそれぞれ以下の値が増える。「使用可能マナ」が増える場合はTCGでのアンタップイン、増えない場合はタップインにそれぞれ対応する。
カード | 最大マナ | 使用可能マナの上限 | 使用可能マナ |
以下以外の非多色カード | 増える | 増える | 増える |
以下以外の多色カード | 増える | 増える | 増えない |
マナ数が0や未定義のカード | 増える | 増えない | 増えない |
- デュエプレにおいて、マナ数が0や未定義のカードとして以下がある。
- バトルゾーンで《革命類侵略目 パラスキング》などによって多色化した、元々は多色でないエレメントがマナ送りされる場合は、多色カードを置くものとして扱う。
TCGでもタップイン/アンタップインの判定は置こうとするときの文明を参照しており、それに沿った挙動である。
カードがマナゾーンから離れた場合や、G・リンクや中央G・リンクで出そうとしたクリーチャーが着地置換効果によりバトルゾーン以外に置かれるため即座にゲームから取り除かれた場合、離れたカードの特性に応じてそれぞれ以下の値が減る。
カード | 最大マナ | 使用可能マナの上限 | 使用可能マナ |
以下以外の非多色カード | 減る | 減る | 使用可能マナ=最大マナだった場合のみ減る |
以下以外の多色カード | 減る | 減る | 使用可能マナ=最大マナだった場合のみ減る |
マナ数が0や未定義のカード | 減る | 減らない | 減らない |
以上の仕様のため、次のようなTCG版ではできないプレイが可能となる。
このように、デュエル・マスターズ プレイスはTCG版よりもマナゾーンのカードの扱いに関して融通が利く。
上で挙げた例の2つ目・3つ目のようなプレイができるため、特に多色カードの使い勝手が向上している。
例外として、DMPP-30時点では《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》を使うことでのみ、見かけ上の「使用可能マナの上限」が増える。実際には「使用可能マナの上限」は変化せず、空間的にマナが追加されて結果的に上限を超過したマナを貯蔵できるという挙動となっている。
余談になるが、物理的なカードを源として、空間的にマナを貯蔵するという概念はMTGのマナ・プールを彷彿とさせる。
「使用可能マナの上限」と「使用可能マナ」はカードの効果によって増減する場合がある。実例は以下の通り。
「使用可能マナ」のみが増加するケース
「使用可能マナの上限」と「使用可能マナ」が減少するケース
参考 [編集]