闇道化マルバス [編集]
2002年、DM-02版《アンバー・ピアス》のフレーバーテキストにて初めて言及された人物。
当時の闇文明内の種族間関係を鑑み、おそらくは《アンバー・ピアス》の使役者であるダークロードではないかと思われた。
プレイヤーには、《覇王ブラックモナーク》とともに、その存在が示されつつもカード化されてこなかったミステリアスな登場人物の一人として知られていた。
それ以降もしばしば語られた《覇王ブラックモナーク》とは異なり、マルバスについて《アンバー・ピアス》以外での言及はなく、いわゆる「死に設定」とみなされていた。
しかし時を経た2017年、DMBD-01にて、《炎乱と水幻の裁》に再登場。
同デッキの多くのカードのフレーバーテキストは、エピソード1直前における彼の暗躍を明かしている。
さらに闇道化の正体《天罪堕将 アルカクラウン》としてまさかのカード化も果たした。
一介のダークロードと大差ない言動しか言及されなかった当初と異なり、ここでのフィーチャーにより重要性が急激に増した。
全文明の力を巧みに操って「聖鎧亜王家」なる一族に取り入り、同家の乱心とその王の破局をもたらした魔性の人物として描かれた。
《天罪堕将 アルカクラウン》として収録された際には、エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/ロスト・クルセイダーの多種族かつ、光/闇/自然の多色であった。
ただこの特性については疑問も残る。《アンバー・ピアス》で言及された頃には多色は背景ストーリー上クリーチャー世界には存在しておらず、ましてこの《アルカクラウン》のように闇と光を同時に持つなどということは考えづらいことだった(《地脈の超人》などから、聖拳編以前の光闇対抗色の融合がいかに信じがたいものであったかが窺える)。
マルバスの種族として予想されていたダークロードを持たない代わりにロスト・クルセイダーを有するなど、予想を大きく裏切るデザインとなっている。
この疑問に関連して、《アルカクラウン》はカードには記されていないものの、背景ストーリー上は実はアンノウン種族も併せ持っている。このことは他のカード上で仄めかされており、デザイナーからもその旨が明かされている(参考)。
そもそも「聖鎧亜王家」等が《アルカクラウン》=「闇道化マルバス」と認識しているに過ぎず、《偽りの名 ゾルゲ》が「リヒャルト」を偽称したのと同様、《アルカクラウン》が「闇道化マルバス」を騙った別人だった可能性(参考)のほか、「闇道化マルバス」が次元送りにされた先で変質した姿が《アルカクラウン》である可能性が公式から提示されている。
このため、現在の「マルバス」は「カードとして何度も登場していながらも、それが本人の姿であることが断言できない」という奇妙な状態になっている。《鎧道接続 キング・マルバディアス》のように、明らかに《アルカクラウン》側の特徴を持つカードが《マルバス》を名乗って登場した事もあり、結局彼の正体は未だ誰も「知らない」というのが実情である。
参考 [編集]