ブレイクの前(タイミング) [編集]
ブレイクは確定したが、ブレイクはまだされていないタイミング。
「相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時」と、「ブレイクする時」の中間のタイミング。ただし、攻撃以外の方法のブレイクにも反応するため、厳密には異なる。
能力テキストでは、マスター・ブレイカーの注釈文で初めて登場した言葉である。
攻撃によってブレイクする際、流れとしては以下を参照。(ソース)
- ブロッククリーチャー指定ステップでブロックされなかったので、ブレイクするシールドを決定。
- 「ブレイクの前に」能力のトリガー、解決。
(シールドを2つブレイクする場合、効果は2回待機する。すべて解決するまで、cipなど「ブレイクの前に」以外の効果は割り込めない。)
- 「ブレイクの前に」能力の解決によって新たに待機した効果の解決。
(唱えた呪文によって出たクリーチャーのcipや、呪文で破壊されたクリーチャーの「破壊された時」能力などを、自分の能力→相手の能力の順番で解決する。)
- 最初に決めたシールドをブレイク。攻撃中のクリーチャーがバトルゾーンから離れていても行われる。
- ブレイクしたシールドのシールドチェック。
- 「S・トリガー」などによって新たに待機した効果の解決。
(出たクリーチャーの「出た時」能力など。)
ルール [編集]
- 上述したようにブレイクの前のタイミングでは、ブレイクが確定している。そのため、このタイミングでシールドのブレイクを行うクリーチャーが除去されても、ブレイクは行われる。
- ブレイクの前に何かしらの誘発型能力が誘発した場合、ブレイクを実行する前に解決する。
「ブレイクの前」の最中に新たにシールドブレイクする場合の挙動について(総合ルール603.7b) [編集]
現時点では《芸魔王将 カクメイジン》とクリーチャーにブレイクを行わさせる呪文[1]との組み合わせ限定で、かなり複雑な動きとなる。以下では唱える呪文を《テキサス・ストーム》とする。
- 《芸魔王将 カクメイジン》でW・ブレイクしようとして、そのブレイクの前に2つ呪文踏み倒し効果が待機した。
- 1つストックを消費し、ここでは《テキサス・ストーム》を唱えて《カクメイジン》を出し入れし、その《カクメイジン》が1つブレイクを行おうとした。
- 《テキサス・ストーム》が行わせるブレイクにより発生した「ブレイクの前」能力の呪文踏み倒しを優先して解決する。それが終わり次第、《テキサス・ストーム》由来の1ブレイクを行い、唱えた後の《テキサス・ストーム》を山札の下に置く。
- 1.〜2.のストックに戻り、残り1つとなったW・ブレイクが発生源の「ブレイクの前」能力の呪文踏み倒しをすべて消費する。
- 以上が終わればS・トリガー獣のcipなどに入り、完全に待機効果がなくなってからW・ブレイクを実施する。
「ブレイクの前」が関係しているカード [編集]
参考 [編集]
公式Q&A
Q.《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》の「各ブレイクの前に」の能力はどういう能力ですか?
A.相手のシールドをブレイクする際、その数に応じて「アーマード・メクレイド5」を行える能力です。《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》は「W・ブレイカー」なので、通常は2回行えます。
「アーマード・メクレイド5」はブレイクするシールドを指定した後、ブレイクする前に行います。山札からアーマードを持つクリーチャーを召喚したり、呪文を唱えたりした後、クリーチャーの「出た時」の能力など、これにより新たにトリガーした能力を処理し、それが終わってから指定したシールドをブレイクします。
+
| | (総合ルール 509.3.,509.4.)
| - 509.3.
- ブレイクするシールドを、指定の数選びます。「ブレイクする前に」や「ブレイクの前に」といった、ブレイクの前に誘発する能力は、この時点で誘発します。
例:「ドラゴン・W・ブレイカー」、「マスター・W・ブレイカー」、《MAX・ザ・ジョニー》の「各ブレイクの前に」の能力
- 509.4.
- 誘発した「ブレイクする前に」や「ブレイクの前に」の能力により待機した効果の解決を行います。それらの効果の解決がすべて終わった後、他に待機している効果があれば、それを解決します。
- 509.4a
- 新たに誘発した能力のうち、まず、ターン・プレイヤーの待機状態の効果を好きな順番で処理します。
- 509.4b
- 続けて、非ターン・プレイヤーの待機状態の効果を好きな順番で処理します。この過程でターン・プレイヤー側の効果が誘発した場合、処理中の効果を解決した後でターン・プレイヤーの効果を優先して処理し、その後非ターン・プレイヤー側の処理に戻ります。
- 509.4c
- 効果を解決したことによって攻撃中のクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合でも、そのクリーチャーはすでに選んでいる相手のシールドをブレイクします。
|
引用元(2023.4.21)
Q.自分のマナゾーンにカードが3枚ある状況です。
《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力でまず《ボイル・チャージャー》を唱えました。
「チャージャー」の能力でマナゾーンのカードが4枚に増えたので、2回目の「各ブレイクの前に」の能力で、4コストの呪文を唱えられますか?
A.はい、唱えられます。
引用元(2023.9.15)
Q.自分の《コーボー・マジカルショッカー》がバトルゾーンにいる状況です。
《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、まず1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で呪文を1枚唱えました。
呪文を唱えたことで《コーボー・マジカルショッカー》の「各ターン、自分がはじめて呪文を唱えた時」の能力がトリガーしたのですが、この能力と2回目の「各ブレイクの前に」能力は、どちらを先に解決しますか?
A.2回目の「各ブレイクの前に」能力の解決が先です。
「ブレイクの前に」能力をすべて解決してから、《コーボー・マジカルショッカー》の「呪文を唱えた時」の能力のような、他の待機している効果を解決します。
《コーボー・マジカルショッカー》の能力で「マジック・メクレイド5」した結果、クリーチャーの「出た時」の能力などが新たにトリガーした場合、それも解決してから相手のシールド2つをブレイクします。
引用元(2023.9.15)
Q.相手のシールドが3つある状況です。
《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で《テキサス・ストーム》を唱え、攻撃している《芸魔王将 カクメイジン》を山札の上に置いてから再度出しました。
《テキサス・ストーム》の効果でブレイクする相手のシールドを選ぶ際、最初にブレイクするシールドとして選んでいた2つのうち1つを、もう1度選べますか?
A.はい、選べます。
この場合、まず《テキサス・ストーム》によりシールドが1つブレイクされ、その後、最初に選んでいたシールド2つのうち、残った1つがブレイクされることになり、結果的に相手のシールドは2つしかブレイクされません。
「ブレイクの前に」の能力は、ブレイクするシールドを選んだ時点でトリガーしているため、この場合でも《芸魔王将 カクメイジン》の能力は《テキサス・ストーム》を唱えた分も含めて合計3回使えます。
また、この時の処理順は以下のようになります。
1.《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、「ブレイクの前に」能力が2回トリガーする。
2.1回目の「ブレイクの前に」能力の解決(今回は《テキサス・ストーム》を唱えています)
3.《テキサス・ストーム》の処理中に新たにトリガーした「ブレイクの前に」能力の解決(《テキサス・ストーム》の処理中に割り込んで解決します)
4.《テキサス・ストーム》の効果によるシールドブレイク
5.最初にトリガーしていた、残った1回の「ブレイクの前に」能力の解決
6.《芸魔王将 カクメイジン》の攻撃によるシールドブレイク
引用元(2023.9.15)
Q.《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で《テキサス・ストーム》を唱え、攻撃している《芸魔王将 カクメイジン》を山札の上に置いてから再度出しました。
《テキサス・ストーム》の効果で《芸魔王将 カクメイジン》が新しくシールドをブレイクすることになるのですが、「各ブレイクの前に」の能力をさらに追加で使えますか?
A.はい、使えます。「各ブレイクの前に」の能力はシールドブレイクの前に割り込んで解決されるため、処理は以下のようになります。
《芸魔王将 カクメイジン》は《テキサス・ストーム》で山札の上に置かれた後、バトルゾーンに戻ります。その後、呪文の効果でブレイクする相手のシールドを1つ選び、この時点で3回目の「各ブレイクの前に」能力が新たにトリガーします。
まず、3回目の「各ブレイクの前に」能力を解決し、手札か墓地から呪文を唱えます。それによりトリガーした能力があればターン・プレイヤーから順番に解決し、それが終わったら《テキサス・ストーム》の効果で相手のシールドをブレイクします。(この時、「S・トリガー」があれば解決します。ただし、「S・トリガー」で使ったのがクリーチャーやタマシードだった場合、その「出た時」の能力はすぐ解決せず、待機します)
その後、《芸魔王将 カクメイジン》の攻撃で最初にトリガーしていた、2回目の「各ブレイクの前に」能力を解決します。それによりトリガーした能力があればターン・プレイヤーから順番に解決します。(《テキサス・ストーム》のブレイクで召喚した「S・トリガー」クリーチャーの「出た時」能力などが待機していた場合、ここで解決します)
この時点で待機している効果の解決がすべて終わったら、《芸魔王将 カクメイジン》の攻撃で選んでいたシールドをブレイクします。
+
| | (総合ルール 509.3.,509.4.,603.7.)
| - 509.3.
- ブレイクするシールドを、指定の数選びます。「ブレイクする前に」や「ブレイクの前に」といった、ブレイクの前に誘発する能力は、この時点で誘発します。
例:「ドラゴン・W・ブレイカー」、「マスター・W・ブレイカー」、《MAX・ザ・ジョニー》の「各ブレイクの前に」の能力
- 509.4.
- 誘発した「ブレイクする前に」や「ブレイクの前に」の能力により待機した効果の解決を行います。それらの効果の解決がすべて終わった後、他に待機している効果があれば、それを解決します。
- 603.7.
- 「ブレイクの前に」といった誘発条件を持つ、シールドをブレイクする直前に誘発する能力があります。これらの能力は、ブレイクするシールドを選んだ際に誘発し、そのシールドをブレイクするより前に効果を解決します。
- 603.7a
- ブレイクする直前に誘発する能力により待機した効果を解決した後、他に待機している効果があれば、それらの効果をすべて解決した後で、選んだシールドをブレイクします。
- 603.7b
- ブレイクする直前に誘発する能力により待機した効果を解決する際、それにより新たにブレイクするシールドが選ばれ、新たに「ブレイクの前に」能力が誘発することがあります。この場合、待機中の他の効果の解決や、最初に選んでいたシールドのブレイクより前に、最後に誘発した「ブレイクの前に」能力の効果を解決します。その後、他に待機している効果があれば、その解決を行ってから新たに選んだシールドをブレイクし、その後、最初に選んでいたシールドをブレイクする際の処理に戻ります。
例:《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドをブレイクする際、「ブレイクの前に」能力が2回誘発した。1回目で《テキサス・ストーム》を唱え、《芸魔王将 カクメイジン》を山札の上に置いて再び出し、相手のシールドを新たに1つブレイクしようとした。この際3回目の「ブレイクの前に」能力が誘発した。上記の場合、まず3回目の「ブレイクの前に」能力を解決して呪文を唱えた後、《テキサス・ストーム》で選んだ相手のシールドをブレイクします。その後、最初のブレイクで誘発した2回のうち、2回目の「ブレイクの前に」能力を解決し、それが終わったら《芸魔王将 カクメイジン》の攻撃で選んだシールド2つをブレイクします。
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引用元(2023.9.15)
Q.《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で《冬の日スパイラル》を唱え、攻撃中の《芸魔王将 カクメイジン》を手札に戻しました。
この場合、2回目の「各ブレイクの前に」の能力はどうなりますか?
また、シールドをブレイクする前に《芸魔王将 カクメイジン》がバトルゾーンを離れていますが、選んでいた相手のシールド2つはブレイクされますか?
A.この場合でも、2回目の「各ブレイクの前に」能力は使えますし、最初に選んでいた相手のシールド2つはブレイクされます。
「ブレイクの前に」の能力は、そのクリーチャーの攻撃でブレイクされる相手のシールドの数が決まってから解決します。《冬の日スパイラル》を唱える時点でブレイクするシールドは決まっていて、攻撃クリーチャーがバトルゾーンを離れてもそのシールドはブレイクされます。
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| | (総合ルール 509.4c)
| - 509.4c
- 効果を解決したことによって攻撃中のクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合でも、そのクリーチャーはすでに選んでいる相手のシールドをブレイクします。
|
引用元(2023.9.15)
Q.《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で《カンクロウ・ブラスター》を唱えました。
《芸魔王将 カクメイジン》でブレイクできる枚数が1つ増えますが、3つ目のシールドをブレイクできますか?
A.いいえ、できません。「各ブレイクの前に」の能力は、ブレイクするシールドの枚数が決まってから解決します。能力を解決しはじめた後でブレイクできる数が増えても、新たにシールドはブレイクできません。
+
| | (総合ルール 509.3.,509.4.)
| - 509.3.
- ブレイクするシールドを、指定の数選びます。「ブレイクする前に」や「ブレイクの前に」といった、ブレイクの前に誘発する能力は、この時点で誘発します。
例:「ドラゴン・W・ブレイカー」、「マスター・W・ブレイカー」、《MAX・ザ・ジョニー》の「各ブレイクの前に」の能力
- 509.4.
- 誘発した「ブレイクする前に」や「ブレイクの前に」の能力により待機した効果の解決を行います。それらの効果の解決がすべて終わった後、他に待機している効果があれば、それを解決します。
- 509.4a
- 新たに誘発した能力のうち、まず、ターン・プレイヤーの待機状態の効果を好きな順番で処理します。
- 509.4b
- 続けて、非ターン・プレイヤーの待機状態の効果を好きな順番で処理します。この過程でターン・プレイヤー側の効果が誘発した場合、処理中の効果を解決した後でターン・プレイヤーの効果を優先して処理し、その後非ターン・プレイヤー側の処理に戻ります。
- 509.4c
- 効果を解決したことによって攻撃中のクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合でも、そのクリーチャーはすでに選んでいる相手のシールドをブレイクします。
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引用元(2023.9.15)
Q.《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力でまず《エマージェンシー・タイフーン》を唱えました。
2枚引いて1枚捨てた後、2回目の「ブレイクの前に」の能力で、新しく引いた呪文や捨てた呪文を唱えられますか?
A.はい、唱えられます。「ブレイクの前に」の能力はブレイクする数トリガーして、1つずつ解決します。それぞれを解決する時に唱える呪文を選びます。
引用元(2023.9.15)
Q.自分の《終末の監視者 ジ・ウォッチ》がバトルゾーンにいる状況です。
相手の《芸魔王将 カクメイジン》が自分のシールドを2つブレイクする際、「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で呪文を唱えました。
自分は《終末の監視者 ジ・ウォッチ》の能力でターンの残りをとばしたいのですが、その場合でも選ばれていたシールド2つはブレイクされますか?
A.いいえ、ターンの残りをとばした場合、シールドはブレイクされません。
《芸魔王将 カクメイジン》などが持つ「各ブレイクの前に」の能力をすべて解決し終えた後、それにより待機していた効果を解決し、その後で選んでいたシールドをブレイクします。
《終末の監視者 ジ・ウォッチ》の能力を解決するのはシールドブレイクの前なので、ターンの残りをとばした場合はシールドもブレイクされません。
引用元(2023.10.11)
Q.相手のシールドが1つある状況です。
自分の《芸魔王将 カクメイジン》が攻撃し、相手のシールドをブレイクする際、「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で《グシャット・シールド》を唱えて、その相手のシールド1つをブレイクしました。
相手のシールドが無くなったので、自分は《芸魔王将 カクメイジン》のダイレクトアタックによりゲームに勝てますか?
A.いいえ、勝てません。
ブレイクする予定だったシールドがすべてシールドゾーンを離れた場合は、その時点で待機中の効果と、その解決中に新たに発生した効果をすべて処理した後、攻撃を中止します。
引用元(2023.10.11)