#author("2025-03-03T02:39:49+09:00","","")
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*&ruby(えら){選};ばせ&ruby(じょきょ){除去}; [#b27b6d19]

相手に対象を選ばせるタイプの[[除去]]のこと。

初出は[[DM-01]]の[[《腐食虫スワンプワーム》]]。
ただし代表的とされるのは[[DM-06]]の[[《死の宣告》]]で、この[[除去]]はしばしば[[《死の宣告》]]に例えられる。

|死の宣告 UC 闇文明 (4)|
|呪文|
|S・トリガー|
|相手は自分自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。|

[[《デーモン・ハンド》]]など通常の[[除去]]と比べると、相手が[[腐っている>腐る]][[クリーチャー]]や[[除去]][[耐性]]を持つ[[クリーチャー]]を選ぶ可能性がある点で劣る。
ただし、大きな特徴として''[[アンタッチャブル]]に関係なく除去ができる''という利点がある。[[アンタッチャブル]]は選択権がアンタッチャブル持ちの持ち主の相手にある場合にしか働かないため、相手のクリーチャーがアンタッチャブルしかいない場合には[[刺さる]]。[[ジャストダイバー]]登場以降は特にその価値が上がった。

また自分が選べる[[除去]]に比べて[[コスト]]が軽く設定されるため、相手のクリーチャーがあまり並ばない序盤であれば自分で選べる除去より高い[[コストパフォーマンス]]を期待できる。
[[速攻]]相手なら確実な[[打点]]減らしになるため、無駄になりにくい。
その[[コスト論]]上の軽さから、[[《ギガジャドウ》]]や[[《魔刻の斬将オルゼキア》]]のように複数体選べる形で搭載されている場合もそこそこある。相手の[[クリーチャー]]の数だけ打てればもはや[[全体除去]]であり、選択権がない[[デメリット]]も意味をなさない。

[[除去]]対象に条件がある選ばせ除去の場合、その条件内に狙った[[クリーチャー]]が入ってくれれば、相手の選択肢が狭まるため、条件がつくことが逆に良い方に働く。
特に[[《チェイサー・ハンド》]]など[[タップ]]・[[アンタップ]]を条件とする場合、実質的に[[カード]]の種類を問わないため、かなり好都合。

相手が[[アンタッチャブル]]以外も展開している場合、単純な単発だとそちらを犠牲に生き延びられてしまう可能性が高いので、連発や条件絞りで倒しに行けると良い。

-[[カード指定除去]]による選ばせ除去の場合、相手が[[封印]]を外すのを助けてしまうこともある。

-[[バトルゾーン]]以外においてこの形で[[カード]]を選ぶ[[能力]]も存在する。[[ハンデス]]でこのタイプのものは[[セルフハンデス]]と呼ばれる。

-[[Magic:The Gathering]]では「布告」あるいは「布告除去」と呼ばれる。由来は、プレイヤー自身に1体の犠牲を選ばせるカード[[悪魔の布告>http://mtgwiki.com/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E5%B8%83%E5%91%8A/Diabolic_Edict]]から。おそらく[[《死の宣告》]]自体もそのカード名が由来だろう。
--MTGの「布告除去」は、デュエマの選ばせ除去よりも以下の点で異なる。
+++「生贄に捧げる」というやや特殊な[[キーワード処理]]を用いており、デュエマでいうところの[[破壊されない]]系[[除去耐性]]を無視して破壊を強要する。
+++相手は[[選ぶ]]ことをせずに破壊するため、[[《偽りの嘘 ネメシス》]]のような自身でも選べない効果を無視して破壊を強要する。

**参考 [#le13b7e3]
-[[用語集]]
-[[選ぶ]]
-[[除去]]
-[[相手依存]]
-[[セルフハンデス]]
-[[《死の宣告》]]


&tag(用語集,除去,選ばせ除去,相手依存);