#author("2023-07-06T22:51:38+09:00","","")
#author("2023-11-20T21:30:35+09:00","","")
*&ruby(ジェネレート・ギアかんきょう){転生編環境}; [#qf044143]

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-''NEXT'':[[不死鳥編環境]]

**[[メタゲーム]] [#hf5c302e]
***[[DM-14]]期 [#lf954260]
[[環境]]を支配しつづけていた[[《無双竜機ボルバルザーク》]]は[[DM-14]]発売直後、ジェネレート・リーグ前に[[殿堂入り]]することになったが、1枚制限となっても[[ボルバル]]はしぶとく第一線に生き残り続ける。

[[DM-14]]で[[《トリプル・ブレイン》]]や[[DM-13]]の[[《無双恐皇ガラムタ》]]に相性のいい[[《幻緑の双月》]]などを手にいれ、[[ボルバル]][[デッキ]]は1枚制限の[[デメリット]]を散らすため、長期戦に強い[[コントロール]]型[[デッキ]]として組まれた。
これらにより、[[ボルバル]][[デッキ]]の一つの完成形である[[【除去ボルバル】]]が誕生。制限前の[[ボルバル]][[デッキ]]にはやや劣るものの、綿密に[[シナジー]]が絡み合ったその性能は、他を圧倒していることに変わりなかった。
[[DM-14]]で[[《トリプル・ブレイン》]]や[[DM-13]]の[[《無双恐皇ガラムタ》]]に相性のいい[[《幻緑の双月》]]などを手にいれ、[[【ボルバル】]]は1枚制限の[[デメリット]]を散らすため、長期戦に強い[[コントロール]]型[[デッキ]]として組まれた。
これらにより、[[【ボルバル】]]の一つの完成形である[[【除去ボルバル】]]が誕生。制限前の[[【ボルバル】]]にはやや劣るものの、綿密に[[シナジー]]が絡み合ったその性能は、他を圧倒していることに変わりなかった。
[[ボルバル]]と同時に[[《スケルトン・バイス》]]、[[《ヘル・スラッシュ》]]、[[《ロスト・チャージャー》]]も[[殿堂入り]]したが、[[《スケルトン・バイス》]]は[[《炎槍と水剣の裁》]]の流行で[[《ロスト・ソウル》]]が重要視されていたことや、代用の[[《クローン・バイス》]]が存在していたことから、それほどの影響はなかった。
[[《ヘル・スラッシュ》]]や[[《ロスト・チャージャー》]]の殿堂入りでデッキから[[フィニッシャー]]を抜き取る動きはやや低速化したものの、[[《フューチャー・スラッシュ》]]でリペア可能だったこともあり、一枚制限になっても大した意味はなく、使い続けられた。
こういった事情から、この時期は[[DM-14]]で登場した上記の[[呪文メタ]]となる[[《結界するブロークン・ホーン》]]や[[《巡霊者キャバルト》]]の採用率が高かった。

[[DM-14]]では新[[カード]]「[[クロスギア]]」が登場したが、[[DM-14]]収録のもの(特に大型のクロスギア)は全体的に[[カードパワー]]が高いとは言えず、一部の軽量[[クロスギア]]が[[【アクアンホワイトブラック】]]や[[【白青黒赤ライブラリアウト】]]に投入された程度で、目立った活躍は見せなかった。
[[《悪魔神ドルバロム》]]や[[《クリスタル・ツヴァイランサー》]]といった[[転生]]カード群も低年齢層には人気が高かったものの、[[《地獄スクラッパー》]]など一部を除いて当時の環境で活躍したとは言い難く、大型の転生クリーチャーはロマンカードの立ち位置に留まった。
むしろ[[《タイラーのライター》]]や[[《暗黒秘宝ザマル》]]、[[《ディープ・ジャグラー》]]、[[《クラウド・メイフライ》]]などの[[単色]]強化[[クリーチャー]]が多く使われ、それらは[[【赤単速攻】]]、[[【準黒単】]]、[[【パシフィック青単】]]、[[【緑単速攻】]]などの、[[トップメタ]][[デッキ]]と争えるほどの[[単色速攻]]を生んだ。
他方、[[《宣凶師パルシア》]]はこの[[サイクル]]の中ではあまり使われなかったため、結果的に[[【白単速攻】]]が流行ることはなかった。

なお、上述の[[《地獄スクラッパー》]]と[[《タイラーのライター》]]は8月に発売されたDM史上初のハーフデッキの1つ、[[DMC-23]]にも収録されている。

2005年度ジェネレートリーグ関東大会A優勝デッキは、1枚制限となった[[《無双竜機ボルバルザーク》]]を採用しつつそちらへの依存度を下げた[[【ボルバルステロイド】]]であった。もっとも、本人が2019年に語ったところによるとこのデッキは「優勝したのが信じられないぐらい弱い」とのこと。

***[[DM-15]]期 [#b096e92a]
スプリングチャレンジバトル2005のような「[[ボルバル]][[デッキ]]しか見当たらない」という悲惨な事例は免れたものの、やはり[[ボルバル]][[デッキ]]は強く、ジェネレート・リーグオープンクラスは[[【除去ボルバル】]]の優勝で幕を閉じる。レギュラークラスでは[[【赤単速攻】]]が優勝を掴んだ。
スプリングチャレンジバトル2005のような「[[【ボルバル】]]しか見当たらない」という悲惨な事例は免れたものの、やはり[[【ボルバル】]]は強く、ジェネレート・リーグオープンクラスは[[【除去ボルバル】]]の優勝で幕を閉じる。レギュラークラスでは[[【赤単速攻】]]が優勝を掴んだ。

[[DM-15]]では凶悪[[ランデス]][[クロスギア]][[《バジュラズ・ソウル》]]が収録され、[[プレイヤー]]たちは当然のようにこれを[[【除去ボルバル】]]や[[【ボルバルブルー】]]に組み込み、[[【除去バジュラズ】]]や[[【バジュラズブルー】]]などが生まれていった。その他にも[[《ペトリアル・フレーム》]]や[[S・トリガーX]]なども登場し、[[クロスギア]]が本格的に環境入りを果たす。

また[[cip]]で[[ピーピングハンデス]]を持つ[[《パクリオ》]]の登場により1枚制限の[[《無双竜機ボルバルザーク》]]などの[[フィニッシャー]]を序盤に抜き取る動きが再び活発化。黒の入らない[[ハンデス]]手段として[[【ボルバルブルー】]]、[[【バジュラズブルー】]]で活躍。

***[[DM-16]]期 [#i252354f]
[[DM-16]]では非クロス状態でも効果を発揮する[[クロスギア]]が登場。特に[[《ノーブル・エンフォーサー》]]は[[《予言者マリエル》]]との相性が注目された。
前弾に続いて[[ピーピングハンデス]]持ちの[[《解体人形ジェニー》]]が登場し[[フィニッシャー]]を抜き取る動きは更に促進する。そんな中、[[【ボルバルブルー】]]は[[S・トリガー]]を多めに積んで[[【除去ボルバル】]]に対抗できるようにした[[【カウンターボルバル】]]が考案された。

[[殿堂入り]]に耐えてとうとう最後まで[[トップメタ]]の座を受け渡さなかった[[ボルバル]]だったが、ついに2006年春に[[プレミアム殿堂]]入りされることが決定される。[[デュエル・マスターズ]]で初めての禁止[[カード]]措置だった。
[[ボルバル]]の脅威は去ったと思われたが、[[再録]][[エキスパンション]]の[[DMC-27]]が発売すると、新規[[カード]][[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]に注目が集まる。
[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]は同[[エキスパンション]]に収録された[[ドローソース]][[《ストリーミング・チューター》]]と共に使用され、[[【除去ボルバル】]]の[[カード]]の一部を組み替えた[[【除去サファイア】]]が流行した。

[[【サファイア】]]は、[[《大勇者「ふたつ牙」》]]と合わせた[[【牙サファイア】]]や、[[《セブンス・タワー》]]と合わせた[[【タワーサファイア】]]などを生み、また、[[《バジュラズ・ソウル》]]によって[[ランデス]]の凶悪ぶりがさらに認知されていくにつれ、【ランデスサファイア】などとしても活躍した。

そして[[ボルバル]]の[[プレミアム殿堂]]入りと同時に[[《炎槍と水剣の裁》]]も[[殿堂入り]]。しかし、こちらもやはり制限となっても使い続けられた。

***[[DM-17]]期 [#x5aadf80]
[[ボルバル]]が[[プレミアム殿堂]]を果たした2日後に[[DM-17]]が発売されたが、[[コモン]]である[[《ダンディ・ナスオ》]]以外のカードは実用性に乏しいカードが多かったため、[[メタゲーム]]に大きな変動はなかった。

[[ローソン・レジェンダリーカード>プロモーション・カード]]では[[《ヘリオス・ティガ・ドラゴン》]]が登場。こちらも[[【サファイア】]]に投入された。

4月には通常弾でありながら異例の[[再録]][[エキスパンション]]という[[DM-18]]が発売。しかしながら有力カードは[[DMC-27]]で[[再録]]したばかりであったため、[[バニラ]]や[[準バニラ]]が多数収録される羽目になってしまった。その結果、この弾のスターターセットであった[[DMS-05]]の完成度にまで影響が及んだ。

[[転生編]]の最後に行われたスプリングギャラクシーリーグでは、[[転生編]]以降の[[エキスパンション]]で収録された[[カード]]しか使えない「[[アフタージェネレート(AG)ルール>アフタージェネレートリーグ]]」が扱われることになった。
[[【サファイア】]]の中でも[[【牙サファイア】]]は、[[転生編]]以降の[[カード]]のみでもさほど構成が変わらずに[[デッキ]]を組むことができた。そもそも元の[[環境]]でも[[トップメタ]]クラスの強さを持っていた[[【牙サファイア】]]は、「[[転生編]]以降」という縛りの中で他の[[メタ]]クラスの[[デッキ]]がいなくなったため、当然のごとく猛威をふるい、優勝。後の[[【サファイア】]]地獄を予感させた。

**当時の主流デッキ [#c6581515]
-[[【アクアンホワイトブラック】]]([[【イニシエート】]]を中心に[[【ガーディアン】]]、[[【グラディエーター】]]など)
-[[【白青黒赤ライブラリアウト】]]
-[[【ボルバル】]]
--[[【カウンターボルバル】]]
--[[【除去ボルバル】]]
--[[【除去バジュラズ】]]
--[[【バジュラズブルー】]]
-[[【赤単速攻】]]
-[[【準黒単】]]
-[[【パシフィック青単】]]
-[[【緑単速攻】]]
-[[【サファイア】]]
--[[【除去サファイア】]]
--[[【タワーサファイア】]]
--[[【牙サファイア】]]
-【ランデスサファイア】

**主なカード [#m446f115]
-[[《アクアン》]]
-[[《無双竜機ボルバルザーク》]]
-[[《クローン・バイス》]]
-[[《ロスト・ソウル》]]
-[[《炎槍と水剣の裁》]]
-[[《パシフィック・チャンピオン》]]
-[[《暗黒秘宝ザマル》]]
-[[《タイラーのライター》]]
-[[《地獄スクラッパー》]]
-[[《ストリーミング・チューター》]]
-[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]

**参考 [#ndec788d]
-[[デッキ・カードプールの変遷]]
-[[転生編]]
--[[DM-14 「転生編(ジェネレート・ギア) 第1弾」>DM-14]]
--[[DM-15 「転生編 第2弾 神滅奥義継承(シークレット・オブ・ヒドゥン・ギア)」>DM-15]]
--[[DM-16 「転生編 第3弾 魔導黙示録(オリジン・オブ・パーフェクト・ギア)」>DM-16]]
--[[DM-17 「転生編 第4弾 終末魔導大戦(ジ・オーバーテクノクロス)」>DM-17]]

&tag(環境,転生編,デッキ・カードプールの変遷);