#author("2025-02-05T07:55:55+09:00","","") *詠唱後置換効果 [#be53b1fd] [[呪文]]を唱えた後の置き場所を[[墓地]]以外の場所に変更する[[置換効果]]。 多くは、[[チャージャー]]呪文等の呪文自身が持つ場合と呪文の[[コスト踏み倒し]]を行う能力の[[コスト踏み倒し]]後の処理として持つ。 ごく一部だが、クリーチャー等の[[エレメント]]が[[常在型能力]]としてこの能力を持つ場合もある。 |ブレイン・チャージャー C 水文明 (4)| |呪文| |カードを1枚引く。| |''チャージャー''| |革命の鉄拳 R 火文明 (3)| |呪文| |革命0トリガー:クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1枚もなければ、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。| |自分の山札の上から4枚を表向きにし、その中から火のクリーチャーを1体選ぶ。そのクリーチャー以下のパワーを持つ相手のクリーチャーを1体破壊する。| |''この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札に加えてシャッフルする。''| |電磁魔天イエス・ザナドゥ SR 光/水/闇文明 (9)| |クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/サイバー・コマンド 11500| |ブロッカー| |W・ブレイカー| |このクリーチャーが出た時、または攻撃する時、「S・トリガー」を持つ呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。''そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに表向きのままシールド化する。''| |自分が呪文を唱えた時、それよりコストが小さい相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。| |龍素記号wD サイクルペディア SR 水/闇文明 (5)| |クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン/ダークロード 5000| |ブロッカー| |ジャストダイバー| |このクリーチャーが出た時、コスト4以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。| |自分の手札から呪文を唱えた時、その呪文を自分の墓地からもう1度、コストを支払わずに唱えてもよい。この能力は各ターン1度しか使えない。| |''自分の墓地から呪文を唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。''| **ルール [#m61dea7c] -その呪文自身が詠唱後置換効果を持っている場合、他の[[置換効果]]よりも優先してその詠唱後置換効果を適用しなければならない(609.8a)。 --例1:[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]の能力で墓地から[[《ブレイン・チャージャー》]]を唱えた場合、《ブレイン・チャージャー》自身が持つ[[チャージャー]]の置換効果が優先され、《ブレイン・チャージャー》はマナゾーンに置かれる。墓地回収することを選ぶことはできない。 --例2:[[《ブロッケン・ヴォーン》]]がある状態で、マナゾーンから[[《生命と大地と轟破の決断》]]を唱えた場合、《生命と大地と轟破の決断》自身が持つ「そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の下に置く」能力の置換効果が優先され、《生命と大地と轟破の決断》は山札の一番下に置かれる。マナ送りを選ぶことはできない。 --例3:[[《龍素記号Cg ダイシャリン》]]がある状態で、マナゾーンから[[《生命と大地と轟破の決断》]]を唱えた場合、《生命と大地と轟破の決断》自身は「そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の下に置く」能力と[[チャージャー]]の2つを持つ。そのため、このどちらか一方を選ぶことができ、《生命と大地と轟破の決断》はマナゾーンもしくは山札の一番下のどちらか一方に置かれる。 -墓地から唱えた場合でも詠唱後置換効果は適用される。その結果、呪文の置き場所は墓地以外に変更される(409.2b)。 --原則として、[[保留状態]]前後でゾーンの移動が発生しない場合、そのカードは「○○ゾーンに置かれた」扱いにはならない(409.2a)。ただし、詠唱後置換効果の場合に限り、墓地から唱えた場合でも「墓地に置くかわりに○○に置く」能力が解決される。 --例:[[《Wave ウェイブ》]]の[[cip]]で墓地から[[《ケンザン・チャージャー》]]を唱えた場合、《ケンザン・チャージャー》は再度墓地に置かれる際、チャージャーによりかわりにマナゾーンに置かれる。 -そのほかのルールはほかの[[置換効果]]のルールと変わらない。 --テキスト上「[[呪文を唱えた時]]~」で始まることが多く、[[誘発型能力]]であるかのように書かれているが、[[《龍素記号wD サイクルペディア》]]や[[《SC龍飛→SC風流》]]などが持つ詠唱後置換効果は[[常在型能力]]である。[[常在型能力]]はバトルゾーンに出た直後から適用される。そのため、呪文Xを唱え、その効果によりこれらのクリーチャーをバトルゾーンに出した場合、呪文Xにはこれらのクリーチャーの持つ詠唱後置換効果が適用される。同様に、呪文Xを唱え、その効果によりこれらのクリーチャーがバトルゾーンから離れた場合、呪文Xにはこれらのクリーチャーの持つ詠唱後置換効果が適用されない。 **裁定疑問点 [#ifc190e7] -609.8aでは「呪文の効果が自身の移動を置換する場合、それは他の置換効果よりも優先して適用されます。」と書かれているが、例示されているのはいずれも自分側のカードの置換効果に関する記載である。そのため、非[[ターン・プレイヤー]]が唱える場合にターン・プレイヤー側の置換効果も実質無効にできるかが不明確。 --例えば相手の[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]があり、相手ターン中に自分が[[《ホーガン・ブラスター》]]等で山札から[[チャージャー]]呪文を唱えた場合、その呪文の[[チャージャー]]能力でマナブーストできるか。 **参考 [#a21f8a72] -[[置換効果]] &tag(用語集,置換効果,詠唱後置換効果,自己詠唱後置換効果);