#author("2025-01-26T07:41:55+09:00","","") #author("2025-01-27T09:53:50+09:00","","") *&ruby(けいぞくてきこうか){継続的効果}; [#xf0d37a1] 継続的効果とは、一定期間中[[カード]]の[[特性]]を変えたり、[[ルール]]に影響を及ぼしたりする[[効果]]のことである。 対義語は「[[単発的効果]]」。 継続的効果にも2種類ある。 +[[呪文]]や[[誘発型能力]]、[[起動型能力]]の[[解決]]、一部の[[置換効果]]の一連の処理(([[《宇宙 タコンチュ》]]や、デュエプレ版[[《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》]]の[[メテオバーン]]など))によって生成されるもの。 --[[継続的効果 (Wiki内の用法)>継続的効果#inwiki_usage]]で解説 +[[常在型能力]]によって生成されるもの。 --[[常在型能力]]で解説 **前置き [#b8c11997] 「常在型能力は、継続的効果を発生します。」とは総合ルール604.2.の文章だが、「[[引き継ぎ]]」などの有無を語る上では全く別の挙動になる。 例えば[[《レジェンダリー・バイロン》]]の「自分の他の水のクリーチャーはブロックされない」と[[《マリン・スクランブル》]]の「このターン、自分のクリーチャーはブロックされない」では、[[進化]]や[[《希望のジョー星》]]で同一クリーチャーの[[特性]]が変化した際の挙動が異なる。 前者は仮に一時的に[[アンブロッカブル]]になる対象だったとしても、水のクリーチャーでなくなったら即座にそれを失う。後者は効果が働いているターン中なら[[アンブロッカブル]]を失わない。 このような違いは[[常在型能力]]につきものなため、「&color(,yellow){''常在型能力''}; &color(,#ddd){(による継続的効果)};」の括弧・網掛け部を省略した意味合いで使われることが非常に多い。 一方、[[常在型能力]]ではないものを「&color(,#ddd){([[誘発型能力]]などの、原則ターン経過で効果が終わるタイプ(([[プラチナ・ドライブ]]や[[《神の試練》]]のようにターン経過が終了条件ではないものもある))の)}; &color(,yellow){''継続的効果''};」で示すことが非常に多い。 したがって、このページのように厳密な定義を語る場面では[[常在型能力]]⊃継続的効果になるが、個別ページでのカード能力に対する解説では、[[常在型能力]]≠継続的効果として書かれていると考えて差し支えない。 **継続的効果の一例 [#c8628aae] -[[《タイマンやろうぜ!》]]の[[パンプアップ]]と[[攻撃制限]]([[呪文]]の[[解決]]) -[[《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》]]の[[スピードアタッカー]]と[[スレイヤー]]付与、[[破壊置換効果]]の生成([[誘発型能力]]の[[解決]]) -[[《トット・ピピッチ》]]の[[スピードアタッカー]]付与([[常在型能力]]) -[[《コッコ・ルピア》]]の[[コスト軽減]]([[常在型能力]]) * 継続的効果 (Wiki内の用法) [#inwiki_usage] ここでは、Wiki内で単に「継続的効果」と呼ばれる際にさすことが多い、「&color(,#ddd){([[誘発型能力]]などの、原則ターン経過で効果が終わるタイプ(([[プラチナ・ドライブ]]や[[《神の試練》]]のようにターン経過が終了条件ではないものもある))の)}; &color(,yellow){''継続的効果''};」について解説する。 継続的効果は、継続的効果を与えようとする時点で、影響範囲下にあるカードのみに与えられる。 -例:[[《高飛車姫プリン》]]の「相手のクリーチャーが攻撃する時、そのターン、相手の他のクリーチャーは攻撃できない」は、このクリーチャーの[[被アタックトリガー]]を解決する時点で''バトルゾーンにある''相手のすべての[[攻撃クリーチャー]]以外のクリーチャーに「このクリーチャーは攻撃できない」継続的効果を与える。「このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時」「各ブレイクの前に」「バトルに勝った時」のような、[[《高飛車姫プリン》]]の[[被アタックトリガー]]を解決した後に解決した能力等で出たクリーチャーは「このクリーチャーは攻撃できない」継続的効果を与えられていないため、そのクリーチャーが[[スピードアタッカー]]等を持っていれば、このターン攻撃できる。 継続的効果を与えた発生源が、バトルゾーン等から離れた場合や、発生源の''能力''が[[無視]]される場合でも、すでに与えた継続的効果は消滅せず、[[無視]]されない。 //[[特性]]を変更する継続的効果は、それを生成した[[能力]]の種類によって影響範囲が異なる。 //-[[呪文]]や[[能力]]の[[解決]]による場合、その時点で影響範囲下にあった[[カード]]のみが影響を受ける。 //-[[常在型能力]]の場合、影響範囲が固定されず、その能力の継続期間中は影響範囲にある全ての[[カード]]が影響を受ける。 //例) [[《キリモミ・スラッシュ》]]は唱えた時点で[[バトルゾーン]]にある[[クリーチャー]]のみが[[スピードアタッカー]]を得る。[[《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》]]も[[能力]][[解決]]時に[[バトルゾーン]]にある[[クリーチャー]]のみが対象である。一方で[[《スカイ・ジェット》]]は《スカイ・ジェット》を出した後に出た[[クリーチャー]]も[[スピードアタッカー]]を得る。 //カードタイプを参照する継続的効果は、その効果の影響範囲内のオブジェクトの[[カードタイプ]]が変更されると、そのオブジェクトが影響範囲から外れる。 //-[[《勝利のプリンプリン》]]で[[攻撃制限]]を受けた[[召喚酔い]]していない[[《最終龍理 Q.E.D.+》]]は、[[龍回避]]すると[[フォートレス]]になるので[[攻撃制限]]が取り払われる。同一ターンに再度[[龍解]]して攻撃に参加できる。 //-[[《勝利のプリンプリン》]]で[[攻撃制限]]を受けた[[召喚酔い]]していない[[クリーチャー]]が一度[[封印]]され、そのままその[[封印]]が外された場合、[[バトルゾーン]]から一度消失してから戦線復帰したと見なされるので[[攻撃制限]]が取り払われる。 //-[[《刀の3号 カツえもん剣》]]で[[スピードアタッカー]]を[[付与]]された[[召喚酔い]]中の[[《爆熱DX バトライ武神》]]は、[[龍回避]]すると[[フォートレス]]になるので[[スピードアタッカー]]を喪失する。同一ターンに再度[[龍解]]しても攻撃には参加できない。 一度オブジェクトに継続的効果を与えたら、その効果の継続中にカードタイプが変わっても、その効果は継続する。 -「[[タマシード]]を進化元にしたクリーチャー」に[[ブロッカー]]を付与して、そのクリーチャーが[[再構築]]されても、[[タマシード]]が[[ブロッカー]]を持っていることとなる。 -[[《勝利のプリンプリン》]]で[[攻撃制限]]を受けた[[召喚酔い]]していない[[《最終龍理 Q.E.D.+》]]は、[[龍回避]]すると[[フォートレス]]になるが、同一ターンに再度[[龍解]]したら[[攻撃制限]]されたままである。 -[[《刀の3号 カツえもん剣》]]で[[スピードアタッカー]]を[[付与]]された[[召喚酔い]]中の[[《爆熱DX バトライ武神》]]は、[[龍回避]]すると[[スピードアタッカー]]を持つ[[フォートレス]]になる。同一ターンに再度[[龍解]]したら攻撃に参加できる。 &color(red){''[[封印]]されたとしても、バトルゾーンから離脱したわけではないため、その効果は記憶されている。''};([[2024/06/17>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/45070/]]裁定変更) #region2(旧裁定){{ 封印された場合は、一度バトルゾーンから離脱したことになるので、効果はすべてリセットされた。 例えば[[《勝利のプリンプリン》]]で[[攻撃制限]]を受けた[[召喚酔い]]していない[[クリーチャー]]が一度[[封印]]され、そのままその[[封印]]が外された場合、[[バトルゾーン]]から一度消失してから戦線復帰したと見なされるので[[攻撃制限]]が取り払われることになる。 }} オブジェクトはゾーンを移動すると新しいオブジェクトとして扱われる。そのため、同じカードで表されるオブジェクトを出し入れしたとしても移動前のオブジェクトを参照していた継続的効果は移動後のオブジェクトを参照できない。 -[[《蛇手の親分ゴエモンキー!》]]で[[マナ召喚]]可能になったクリーチャーを一度[[マナ召喚]]してしまうと、そのクリーチャーをそのまま[[マナ送り]]しても、再び[[マナ召喚]]することはできない。 -[[《生命と霊力の変換》]]を唱えた後に[[《エマージェンシー・タイフーン》]]で1枚以上引いた場合、今引いたカードを捨てようとしても[[マナ送り]]に置換されない。[[《生命と霊力の変換》]]を唱えた時点で[[手札]]にあったカードを捨てる場合は[[マナ送り]]に置換される。 -[[《生命と霊力の変換》]]を唱えた後に[[《サイバー・N・ワールド》]]の[[cip]]を[[解決]]した場合、[[山札]]に十分な枚数のカードがあるとすると、[[cip]][[解決]]前後で[[山札]]を離れていない[[カード]]の存在が期待される。しかしこの場合は[[山札]]全体が[[《生命と霊力の変換》]]の適用外となる。[[山札]]とはランダム性が担保された特殊な[[ゾーン]]なので、含まれる[[カード]]が増えてから[[シャッフル]]を挟むと、[[手札]]のように、元からあった[[カード]]と新たに加えられた[[カード]]とを分離できないからである。 継続的効果を与えられているカードが[[進化]]や[[再構築]]されると、進化後・退化後のクリーチャーもその継続的効果を与えられている。詳細は「[[引き継ぎ]]」を参照。 特性を参照する継続的効果は、実際にその効果が影響する時に特性を参照する。 -例1:[[《ミラクル・ミラダンテ》]]の「このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、(省略)、相手のコマンドは攻撃できない」、相手のすべてのクリーチャーに「このクリーチャーがコマンドなら、このクリーチャーは攻撃もブロックもできない」継続的効果を与える。すなわち、[[《ミラクル・ミラダンテ》]]が出た時点でバトルゾーンにあり、かつコマンドでないクリーチャーを進化元にしてコマンド進化クリーチャーを出した場合、その進化クリーチャーは「攻撃もブロックもできない」状態になる。 -例2:[[《奇天烈 シャッフ》]]の「このクリーチャーが出た時または攻撃する時、数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、(省略)、同じコストの相手のクリーチャーは攻撃もブロックもできない」は、相手のすべてのクリーチャーに「このクリーチャーのコストが選んだ数字と同じなら、このクリーチャーは攻撃もブロックもできない」継続的効果を与える。すなわち、[[《奇天烈 シャッフ》]]が出た時点でバトルゾーンにあり、かつ選ばれた数字と異なるコストのクリーチャーを進化元にして、選ばれた数字と同じコストの進化クリーチャーを出した場合、その進化クリーチャーは「攻撃もブロックもできない」状態になる。逆も同様。 一度[[保留状態]]を経ると、ゾーンを移動しない場合であっても、[[保留状態]]以前に適用されていた継続的効果を全て失う。 プレイヤーを参照できなくなる事例はそのプレイヤーがゲームから外れる(=負ける)以外に存在しない。そのため、[[プレイヤー]]に影響する継続的効果は継続期間中は常に有効である。 -[[《無双恐皇ガラムタ》]]の[[攻撃]]を許した場合、直後に《ガラムタ》を[[除去]]したとしても[[ターンエンド]]までは誰も[[S・トリガー]]を使えない。《ガラムタ》攻撃後に追加された[[シールド]]だとしても使えない。 -[[《音精 ラフルル》]]や[[《ミラクルストップ》]]等を適用した後に適用時のゾーンを離れた[[呪文]]であったとしても、適用期間中は唱えられない。 -[[《時の法皇 ミラダンテXII》]]の[[ファイナル革命]]解決後に手札に加わったコスト7以下の[[クリーチャー]]であったとしても、適用期間中は[[召喚]]できない。 -[[《ワールド・ストップ》]]適用後に適用時のゾーンを離れた[[D2フィールド]]であったとしても、適用期間中は[[展開]]できない。[[展開]]せずに[[バトルゾーン]]に出した[[D2フィールド]]だとしても[[Dスイッチ]]を[[起動]]できない。 -[[《リアリティ・ヴォイド》]]は、[[《魔天降臨》]]等の[[呪文]]の[[解決]]によるものであったとしても、[[手札]]から[[マナゾーン]]へのカードの移動を全面的に禁ずる。 単一の能力が複数の影響範囲を持つことがある。 -[[《奇天烈 シャッフ》]]の[[呪文]]制限は「プレイヤーに影響する継続的効果」であり、[[クリーチャー]]の[[攻撃制限]]等に関する記述は「カードに影響する継続的効果」である。同一文章内の記述で影響範囲が異なるのは極めて稀である。 //ルールに影響を及ぼす継続的効果の一部は[[置換効果]]である。 //[[置換効果]]でないルールに影響を及ぼす継続的効果は継続期間に入った瞬間(大抵は生成された時点)から適用されるが、[[置換効果]]は継続期間中に置換可能なイベントが起きようとして初めて適用される。 //「ある行動を禁止する継続的効果」と「ある行動を許可する継続的効果」が適用されている場合、生成された順番に関係なく''禁止''が優先される。 //例) [[《聖霊王アルファディオス》]]と[[《死皇帝ハデス》]]が同時に存在する。 //この場合、[[墓地]]から[[光]]でない[[クリーチャー]]を[[召喚]]することはできない。 //また、[[ダイヤモンド系カード>ダイヤモンド状態]]は「[[攻撃]]を制限する継続的効果を無効化する(終了する)」だけであり、[[攻撃]]を許可しているわけではない。「ある行動を禁止する効果を無効化する継続的効果」は、「ある行動を禁止する継続的効果」に優先され、これはそれらが生成された順番によらない。よって、[[ダイヤモンド系カード>ダイヤモンド状態]]の使用後に「[[攻撃]]を制限する継続的効果」が生成されても、問題なく[[攻撃]]は可能である。 **その他 [#i6f18b83] [[カード]]の[[特性]]に影響を及ぼすもののうち特に能力を与えるものは俗に「[[付与]]」とも呼ばれる。 [[常在型能力]]による継続的効果は、先述の通り、他の[[能力]]による継続的効果と性質が異なるため、俗に「常在効果」としばしば省略される。しかしながら、ルールを知らないプレイヤーには間違った知識を植え付ける可能性があるため、使用には注意が必要。 **参考 [#wee3e4c2] -[[用語集]] -[[効果]] --[[単発的効果]] --''継続的効果'' --[[置換効果]] ---[[置換効果(狭義)>置換効果#narrow]] ---[[自己置換効果]] --[[状態定義効果]] -[[能力]] --[[常在型能力]] ---([[特性定義能力]]((実質[[継続的効果]]と同義))) --[[誘発型能力]] ---([[遅延誘発型能力]]((何らかの能力によって生成される効果が後から発揮されること))) --[[起動型能力]] --[[呪文能力]] -[[解決]] &tag(用語集,ルール,能力,継続,効果);