#author("2025-08-28T17:33:41+09:00","","") *文明の解放 [#je59b921] [[デュエル・マスターズ プレイス]]には「マナをタップ/アンタップする」「(マナコストを支払う際の)文明の支払い」という概念がない。 かわりに、「最大マナ・使用可能マナ」の概念で疑似的にマナのタップ・アンタップを管理し、「文明の解放」の概念でマナコストが支払えるかを判定する。 このページではそれらのルールについて解説する。 **概要 [#l567598d] マナゾーンにあるカードは、マナゾーンでそのカードが持つ文明を「''解放''」させる。カードを置くたびに「文明が解放されている」のON/OFFスイッチがONされるという認識。 プレイヤーは、解放されている文明のカードに対して、''マナだけを支払うことでプレイできる。''文明の支払いという概念はなく、TCG版のように1つの文明を何枚もチャージしてコストの支払いに備えるというプレイングは必要ない。 -マナゾーンに1枚だけ[[スノーフェアリー]]があり、新たに[[《透明妖精リリン》]]を出すとマナゾーンにあるカードの色が変化して、その1枚ですべての文明が解放済みになる。 -マナゾーン以外でのみ[[文明追加]]されているカードを置いても、追加されていた文明は解放されない。 -[[マナ回収]]や[[ランデス]]などで一度解放した文明のカードが0枚に戻った場合、その文明は解放されていない状態になる。 -TCGには存在しない概念として、[[このカードは、《カード名》として召喚してもよい]]やデュエプレ版[[G・リンク]]/[[中央G・リンク]]がある。これらのカードにより、バトルゾーンでだけ特定の文明を持つカードとして扱えたり、バトルゾーン以外では複数の文明を持つがバトルゾーンでのみその文明を持たないケースが発生しうる。そうしたカードをマナ送りや[[着地置換効果]]によりマナゾーンに置いた場合も、元々のカードが持つ文明のみが解放される。 --前者の例:《魔天聖邪ビッグディアウト》とG・リンクしており《無法神類 G・イズモ・ビッグディアウト》(光/闇)になっている[[《無法神類 G・イズモ》]](光)のカード --後者の例:《奪太陽 サンサン》(光)として出ている[[《極太陽 シャイニング・キンジ》]](光/自然)のカード **最大マナ・使用可能マナについて [#s015383e] 「最大マナ」は、不変の特性で、''マナゾーンに置かれているカードの枚数の値''のこと。[[マナ数]]が0の[[5色レインボー]]も最大マナの計算に使われる。 「使用可能マナ」は、''その時点でコスト支払いに使えるマナの点数''(いわゆる“残りマナ”)のことである。物理的なカードの枚数とは切り離されている。 使用可能マナを管理する際、「使用可能マナの上限」という概念が暗黙的に働いている。基本的にはマナゾーンに置かれているカードのうち、[[マナ数]]が0の[[5色レインボー]]の枚数を引き、さらに「[[使用可能マナを少なくする>マナロック]]」も引いた値となる。 それとは別に、使用可能マナの上限が変化している最中、10ターン目以降に[[《ボルバルザーク・エクス》]]を発動した場合には、''最大マナを基準として''使用可能マナが回復するという挙動が確認される(2025/04/04時点)。 //[[《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》]]参照 --2025年4月4日 17:00頃対応の告知 '''◆今回対応した不具合&br;●[[《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》]]の「自分のターン開始時」の効果で使用可能マナが増加している状況で、使用可能マナを回復する効果を持っているクリーチャーをバトルゾーンに出した際、そのクリーチャーの消費コストを支払った後の使用可能マナが最大マナ以上だった場合に、使用可能マナを回復する効果が適用される。''' 自分の[[ターン開始ステップ]]に、「使用可能マナ」が「使用可能マナの上限」になるように回復する。([[FAQ>https://dmps.takaratomy.co.jp/faq-cardrule/no-0163]]) また、カードをマナゾーンに置く場合、''置く''カードの特性に応じてそれぞれ以下の値が増える。「使用可能マナ」が増える場合はTCGでの[[アンタップイン]]、増えない場合は[[タップイン]]にそれぞれ対応する。 |カード|最大マナ|使用可能マナの上限|使用可能マナ|h |以下以外の非多色カード|COLOR(red):増える|COLOR(red):増える|COLOR(red):増える| |以下以外の多色カード|COLOR(red):増える|COLOR(red):増える|増えない| |[[マナ数]]が0や未定義のカード|COLOR(red):増える|増えない|増えない| -デュエプレにおいて、[[マナ数]]が0や未定義のカードとして以下がある。 --[[5色レインボー]] --[[ゴッド・カード]]から召喚される[[ゴッド・クリーチャー]]とそのゴッド・クリーチャーの能力によってゲーム外から召喚されるクリーチャー ---[[中央G・リンク]]を持つクリーチャーとそれの能力によってゲーム外から召喚されるクリーチャーは[[マナ数]]を持つ --[[サイキック]] --[[ドラグハート]] --[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]、[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]] -[[ゴッド・クリーチャー]](カードタイプ)は、[[マナ数]]が未定義と1のものがあり、それに準じた挙動をする。 #region2([[ゴッド・クリーチャー]](カードタイプ)がマナ送りされる場合の詳細){{ [[ゴッド・カード]]から召喚される[[ゴッド・クリーチャー]]とそのゴッド・クリーチャーの能力によってゲーム外から召喚されるクリーチャーは、[[マナ数]]が未定義であるため、たとえ単色[[ゴッド・クリーチャー]]であってもマナ送りした場合は、使用可能マナが増えない。 (なお、マナゾーンでは「[[ゴッド・カード]]」に戻り、その状態では[[マナ数]]が1である。したがって使用可能マナの上限は増える。) 逆に、[[中央G・リンク]]を持つクリーチャーとそれの能力によってゲーム外から召喚されるクリーチャーは[[マナ数]]が1であるため、非多色であるそれらをマナ送りすることで使用可能マナが1増える。 カード名を出して書くと、 -バトルゾーンの[[《流神ウンギョウ》>《烈流神》]]は水単クリーチャーだが、[[マナ送り]]すると[[青赤]]の多色カードを置いたように使用可能マナは増えず、水と火の文明が解放される。 -バトルゾーンの[[《無法神類 G・イズモ・ビッグディアウト》>《無法神類 G・イズモ》]]は[[白黒]]の多色クリーチャーで、[[マナ送り]]すると多色カードを置いたように使用可能マナは増えない&color(red){''が、解放される文明は光のみである''};。 -自分の最大マナが6以下の状態で、[[《イズモ》]]が[[名目コスト]]7の《双魔左神ディーヴォ》を[[コスト軽減]]で召喚しようとしたが、相手の[[《獣軍隊 ヤドック》]]によって直接マナゾーンに置かれた場合は使用可能マナが増える。[[《ゼロ・ルピア》]]により0マナで召喚しようとしていたのならマナ回復ができる。なお、マナ管理の話から若干脱線するが、[[G・リンク]]や[[中央G・リンク]]で出そうとしたクリーチャーが[[着地置換効果]]または[[常在型能力]]の[[パワー低下]]によりリンク不成立でバトルゾーン以外に存在する場合、置かれたカードは即座にゲームから取り除かれる。 }} -バトルゾーンで[[《革命類侵略目 パラスキング》]]などによって多色化した、元々は多色でないエレメントが[[マナ送り]]される場合は、多色カードを置くものとして扱う。 TCGでもタップイン/アンタップインの判定は置こうとするときの文明を参照しており、それに沿った挙動である。 //ゴッド・カード、中央G・リンク、《奪太陽 サンサン》(光)などについては説明済み カードがマナゾーンから離れた場合や、[[G・リンク]]や[[中央G・リンク]]で出そうとしたクリーチャーが[[着地置換効果]]によりバトルゾーン以外に置かれるため即座にゲームから取り除かれた場合、離れたカードの特性に応じてそれぞれ以下の値が減る。 |カード|最大マナ|使用可能マナの上限|使用可能マナ|h |以下以外の非多色カード|COLOR(blue):減る|COLOR(blue):減る|COLOR(blue):使用可能マナ=最大マナだった場合のみ減る| |以下以外の多色カード|COLOR(blue):減る|COLOR(blue):減る|COLOR(blue):使用可能マナ=最大マナだった場合のみ減る| |[[マナ数]]が0や未定義のカード|COLOR(blue):減る|減らない|減らない| 以上の仕様のため、次のようなTCG版ではできないプレイが可能となる。 -火・自然・自然の3マナが溜まっている時に[[《青銅の鎧》]]を召喚。マナゾーンに新たに置かれたのが自然のカードであっても、続けて[[《凶戦士ブレイズ・クロー》]]を召喚できる。 -1ターン目に[[《無頼勇騎ゴンタ》]]をマナに置き、2ターン目に[[《アクア・ガード》]]をマナに置くと、[[《無頼勇騎ゴンタ》]]を召喚できる。 -水文明2マナのみが使用可能な状態で[[《無頼勇騎ゴンタ》]]をマナに置くと、[[《無頼勇騎ゴンタ》]]を召喚できる。 -[[《二角の超人》]]の[[マナブースト]]で使用可能マナが2増えると同時に、初めてマナゾーンに[[《鎮圧の使徒サリエス》]]が埋まった。その《サリエス》を[[マナ回収]]しても、使用可能マナは2増えたままである。 このように、[[デュエル・マスターズ プレイス]]はTCG版よりもマナゾーンのカードの扱いに関して融通が利く。 上で挙げた例の2つ目・3つ目のようなプレイができるため、''特に多色カードの使い勝手が向上している。'' //以下は正確ではなかった。詳細は当該ページを参照 //-[[《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》]]によって、自分のマナゾーンに置かれているカードの枚数を超過した数、使用可能マナを保持することが可能になる。 例外として、[[DMPP-30]]時点では[[《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》]]を使うことでのみ、見かけ上の「使用可能マナの上限」が増える。実際には「使用可能マナの上限」は変化せず、空間的にマナが追加されて結果的に上限を超過したマナを貯蔵できるという挙動となっている。 余談になるが、物理的なカードを源として、空間的にマナを貯蔵するという概念は[[MTG>Magic:The Gathering]]の[[マナ・プール>http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB]]を彷彿とさせる。 ---- 「使用可能マナの上限」と「使用可能マナ」はカードの効果によって増減する場合がある。実例は以下の通り。 //検証により、使用可能マナの上限は増えないとわかった //''「使用可能マナの上限」と「使用可能マナ」が増加するケース'' //-[[《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》]]の「使用可能マナを1増やす。(自分の使用可能マナの上限は、最大マナの2倍の数になる。)」効果を受けた場合 ''「使用可能マナ」のみが増加するケース'' -[[《賢察するエンシェント・ホーン》]]や[[《ボルバルザーク・エクス》]]のような「使用可能マナをn回復する」効果を受けた場合 --この効果は「使用可能マナの上限」は増やさない。例えば、マナゾーンにカードが3枚しかない、つまり「使用可能マナの上限=3」である状況で何らかのコスト軽減や踏み倒しにより[[《賢察するエンシェント・ホーン》]]を出したとしても、使用可能マナは5にはならず3になる。([[FAQ>https://dmps.takaratomy.co.jp/faq-cardrule/no-0208]]) ''「使用可能マナの上限」と「使用可能マナ」が減少するケース'' -[[《龍神メタル》>《破壊龍神》]]や[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]のような「使用可能マナをn少なくする」効果を受けた場合 --カードテキスト上は、あたかも「使用可能マナ」のみが減るかのようなテキストをしているが実際は「使用可能マナの上限」も減らしている。したがって、[[《ボルバルザーク・エクス》]]などで[[マナ回復]]する場合も上記能力で減らされているマナ分は回復させられない。 **参考 [#reference] -[[用語集]] -[[文明]] -[[マナ]] -[[デュエル・マスターズ プレイス]] &tag(用語集,デュエル・マスターズ プレイス);