#author("2024-11-19T10:32:44+09:00","","")
#author("2024-11-19T13:56:33+09:00","","")
*捲る [#e36578e3]
主に以下のいずれかを示す。

+山札などの非公開ゾーンのカードをランダムに公開する行為、特にそうして公開したカードを[[コスト踏み倒し]]する能力の俗称。
+相手に[[制圧]]された状況などから打開し、制圧を解いて逆転すること。
+(めくる)山札などの非公開ゾーンのカードをランダムに公開する行為、特にそうして公開したカードを[[コスト踏み倒し]]する能力の俗称。
+(まくる)相手に[[制圧]]された状況などから打開し、制圧を解いて逆転すること。

**1.の用法 [#e5feddc7]
[[《紅神龍バルガゲイザー》]]や[[《ホーガン・ブラスター》]]のような効果によって、山札などの[[非公開ゾーン]]のカードをランダムに公開するあるいは確認して、そのカードを[[使っ>使う]]たり、何らかの効果を発揮させること。
文字通り、山札の非公開情報を「捲る(剥がす)」行為である。

ランダム性が高く結果をコントロールしにくい分、成功した際は莫大なリターンを得られる。[[【連ドラ】]]や[[【ミラクルとミステリーの扉】]]、[[【エンペラー・キリコ】]]などはこの「捲り」を主戦術に据えたデッキである。

-山札以外にも、[[シールド]]のカードを捲ったり([[《ラッキー・ダーツ》]]や[[《クリスティ・ゲート》]]、[[暴発]]戦術など)、[[手札]]のカードを捲ったり([[《水晶邪龍 デスティニア》]]など)するカードもある。
--また「捲る」方法も様々で、山札からの捲りに限定しても「一番上、もしくは上から一定枚数のみを公開する([[《紅神龍バルガゲイザー》]]や[[メクレイド]])」、「指定のカードが捲れるまで公開する([[《エンペラー・キリコ》]]や[[《斬隠オロチ》]]、[[ヨビニオン]]など)」、「シャッフルして無作為にカードを公開する([[《ホーガン・ブラスター》]]や[[《極限邪神M・ロマノフ》]]など)」と様々なパターンが存在。
他にも、同じ「山札の上5枚中の呪文を唱える」でも直接山札から使う[[《聖霊左神ジャスティス》]]と墓地に置いてから使う[[《混沌紳士 トリックスタァ》]]があるように、細かな部分の違いにまで目を向ければその種類は数え知れない。
捲って外れた場合の処理もバリエーションに富み、[[《紅神龍バルガゲイザー》]]の派生カードを例に挙げると「[[墓地に置く>《紅神龍バルガゲイザー》]]」「[[そのまま上に戻す>《竜星バルガライザー》]]」「[[マナに置く>《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》]]」「[[山札の下に置く>《龍星装者 “B-我”ライザ》]]」と個性豊か。

-カードによっては、その結果をある程度コントロールできることがある。一例として前述の《バルガゲイザー》は、[[《パルピィ・ゴービー》]]や[[《魂の呼び声》]]で[[山札操作]]すると狙ったカードを確実に呼び出せる。
--他には、[[デッキビルディング]]の段階から「捲り」の成功率を高めるように構築することでも結果をより良くできる。[[【連ドラ】]]なら「デッキ内の[[ドラゴン]]比率を高める」、[[【ミラクルとミステリーの扉】]]や[[【エンペラー・キリコ】]]なら「ハズレになる[[ウィニー]]の採用を極力減らす」など。

-ランダム性を担保に強力な性能を持っている以上、その「ランダム性」が何らかの要因で失われたカードや、コストが軽すぎて試行回数を稼ぎやすいカードは、[[パワーカード]]になりがちである。
[[《エンペラー・キリコ》]]や[[《爆熱剣 バトライ刃》]]、[[《ミラクルとミステリーの扉》]]が[[プレミアム殿堂]]入りしたのは、膨大な試行回数やデッキビルディングによってハズレの確率を極端に減らすことが可能であり、[[オーバーキル]]な盤面を容易に作れてしまうからである。
山札以外の捲りでも、コストに対するリターンの大きい[[《ラッキー・ダーツ》]]や、[[ファッティ]]を容易かつ大量に出せる[[《黒神龍ブライゼナーガ》]]が[[殿堂入り]]している。

-[[メクレイド]]、[[ガチンコ・ジャッジ]]、[[スリリング・スリー]]、[[ヨビニオン]]などはこの「捲り」を行う[[キーワード能力]]ないし[[キーワード処理]]である。

**参考 [#sc794488]
-[[非公開ゾーン]]
-[[表向き]]
-[[コスト踏み倒し]]

**2.の用法 [#ce99a3ea]
不利な状況から打開すること。具体的には以下のような例が挙げられる。
-[[《聖霊王アルファディオス》]]を出されたが、[[S・トリガー]]で[[《アポカリプス・デイ》]]を引いて《アルファディオス》を破壊できた。
-[[コスト踏み倒しメタ]]クリーチャーを複数出されて展開できなくなっていたが、[[《飛翔龍 5000VT》]]でそれらを全て[[バウンス]]できた。
-[[鬼エンド]]で唱えた[[《百鬼の邪王門》]]で[[《王来英雄 モモキングRX》]]を捲り、[[《燃える革命 ドギラゴン》]]に進化させ、次のターンにそのまま[[革命]]0で勝利した。

[[王道篇]]でのプロモーションのように、デュエマはゲーム性として「逆転」の要素を強く押し出しているが、逆転とは言い換えれば「捲り」によるものということができる。
デュエマの代表的な能力である[[S・トリガー]]などは、攻め込まれている状態という不利状況をまさに「捲る」、逆転の能力である。

-不利状況を捲ることを目的として採用されるカードを「捲り札」と呼ぶ。

-[[S・トリガー]]以外にも、[[ドロン・ゴー]]や[[革命]]、[[鬼エンド]]のように、「捲り」「逆転」を演出する[[キーワード能力]]は多数存在している。
--キーワード能力以外でも、上述の[[《飛翔龍 5000VT》]]や[[《アポカリプス・デイ》]]、[[《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》]]のように、ピンチになるほど強力な性能を発揮するカードは多数存在する。古くは[[DM-02]]の[[《ディープ・オペレーション》]]、なども広義の捲り札と呼べる。
特に[[シールド]]の枚数が減るほど強力になる能力は[[クラッチ]]とも呼ばれる。

-「捲り札」を使わずとも、単純に拮抗した戦況に[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]や[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]が投下され戦況が大きく傾いた、といった事例も「捲り」ではある。「逆転」とは言い難いが。

-[[《逆転のオーロラ》]]はまさしく「逆転」という名を持つが、実際には捲りではなく[[制圧]]のお供として[[盾落ち]]回避や[[マナブースト]]に使われるのが実情である。このように意図的に自分をピンチに持ち込むことで、捲り札を能動的にフルスペックで使う戦術を[[スーサイド]]と呼ぶ。

**参考 [#ba21b18d]

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