#author("2022-06-07T22:23:21+09:00","","")
#author("2022-06-13T18:26:05+09:00","","")
*&ruby(てふだじこ){手札事故}; [#e34d7250]
ゲーム中思い通りの[[手札]]が来ず、[[デッキ]]が機能しない状態のこと。
「手札が事故る」というような動詞として使う場合もある。
「手札が[[事故]]る」というような動詞として使う場合もある。

具体的には、序盤に[[コスト]]が高い[[カード]]しか引けなかったり、[[コンボ]]のパーツが揃わなかったりといった状況を指す。
[[マナ]]の[[色]]が足りない[[色事故]]も、[[チャージ]]する[[カード]]が[[手札]]に来ない事で起こるため手札事故と呼べる。

一般的に、[[カード]]個別の役割が薄い[[ビートダウン]]ほど起きにくく、[[カード]]の流れが重要な[[コントロール]]ほど起きやすい。

対策としては、[[マナカーブ]]に沿って[[カード]]の枚数を調整する、[[サーチ]][[カード]]を投入して特定のカードが手札に来る確率を上げる、など。
勝率が重要となる大会では、使用デッキの事故率の高さも考慮に入れておきたい。

また、[[《解体人形ジェニー》]]等で相手の重要なカードを[[ハンデス]]することで相手の思い通りにゲームをさせないことを『相手の手札を事故らせる』と表現することがある。 [[コントロール]]では相手をうまく事故らせることが重要である。

-[[【連ドラ】]]のように[[マナカーブ]]をあえて外した構築の場合は[[コスト軽減]]や[[コスト踏み倒し]]に依存するため、それらの[[カード]]が序盤に来ないと悲惨。

-[[コンボデッキ]]の場合、[[コンボ]]に必要な枚数が増えるほど事故の確率も上昇する。&br;[[進化]]もまた[[進化元]]と[[進化]]先の両方が揃わないと動けないため、事故の起こりやすいシステムである。これが[[究極進化]]や[[進化GV]]などになるとさらに事故率が高くなる。

-[[《トレジャー・マップ》]]などの軽量な[[サーチ]][[カード]]は、余った[[マナ]]でキーカードを引き寄せられるため[[手札]]事故対策として利用できる。ただしこれでキーカードどころか[[サーチ]]対象を1枚も当てられなかった場合はそれもまた事故である。

-対戦相手の[[カット]]によって事故が起きてしまった場合、故意、無作為に拘らずそれを''デスカット''と呼ぶことがある。

-デッキAにとっての事故手札がデッキBにとっての事故手札とは限らない。&br;たとえば[[【除去コントロール】]]で手札が重量[[S・トリガー]]ばかりなのは動きとして想定内なので事故とカウントされにくい。&br;また通常[[多色]]カードばかりの手札は事故だが、[[5色]]においては[[《フェアリー・ミラクル》]]の存在ゆえに事故ではなく理想に近い動きだったりする。

-[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]、[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]、[[《零龍》]]は、[[ゲーム開始時にバトルゾーンに存在出来るカード]]であり、それ自体は100%事故の起こらない確実な切り札である。
だが一方で前者2つは[[ゲーム]]開始時に特定の枚数が[[デッキ]]から[[封印]]として置かれ使用不可能となるため、他の[[カード]]の事故率を高めることになる。構築の際は注意。
[[《零龍》]]は事故要因にならないが、[[《滅亡の起源 零無》]]の相手が[[手札]]を増やす[[デメリット]]によって、逆に相手の手札事故の確率が減ることになる。

-事故が起きる確率もそのデッキの性能の一部である。デッキの選択が個人の裁量に任されているカードゲームでは、ゲームに敗北した際、感想として「事故ったからうんぬん」と言うのは相手を不快にさせるおそれがある。また、「プレイングミスで敗けた」、というのも同様に注意が必要。相手の目の前で言うと「本当は俺のほうが強い。敗けたのはマグレ。」と勘違いさせる場合もある。

**参考 [#l3b5ed27]
-[[用語集]]
-[[事故]]
-[[色事故]]
-[[事故防止]]
-[[腐る]]
-[[埋まる]]
-[[再現性]]

&tag(用語集,手札,事故,手札事故);