#author("2023-09-24T21:21:52+09:00","","")
#author("2023-09-24T21:37:47+09:00","","")
*引き継ぎ [#k742714d]

とある[[カード]]が別の状態や別のカードになった時、もともと受けていた[[効果]]などを受け継ぐこと。

**引き継ぎが起こりうるケース [#qd4ef401]
効果などを引き継ぐかどうかが意識されるのは、主に以下の場合である。
-[[クリーチャー]]が[[進化]]した時
-進化クリーチャーが[[退化]]した時
-クリーチャーが[[G・リンク]]した時
-クリーチャーの[[G・リンク]]が外れた時
-クリーチャーが裏返った時
-カードのカードタイプが変わった時
-クリーチャーが裏返りつつ[[リンク]]([[覚醒リンク]])、あるいは[[リンク解除]]した時
-クリーチャーが[[入れ替わった>入れ替える]]時
//-クリーチャーが[[変身]]した時
-クリーチャーの一番上のカードが、別のクリーチャーの上に移動した時
-クリーチャーが[[封印]]された時
-進化ではないクリーチャーが別の[[カード]]の上に乗った時
-進化ではないクリーチャーが[[退化]]した時

**[[解決]]による引き継ぎ [#gd7a5ba1]

[[呪文]]、[[起動型能力]]、[[誘発型能力]]の[[解決]]によって、とある[[カード]]が受けていた状態が、進化したり、[[覚醒]]したりして別の名前のクリーチャーになった時に引き継がれること。

[[解決]]という手順を踏まない[[常在型能力]]による状態は引き継がれない。[[常在型能力]]による状態変化は、常に対象となるクリーチャーに発生し続けているだけである。

***[[パワー]]に関する引き継ぎ [#xcc213a0]

-[[解決]]によって、[[パンプアップ]]または[[パワー低下]]を受けたクリーチャーが、別の名前のクリーチャーになった時、その状態は引き継がれる。
--このターンの終わりまで[[効果]]のある[[《グローリー・マッスル》]]で[[《無頼勇騎タイガ》]]のパワーを+4000させた状態で、[[《音速 ガトリング》]]に進化させた場合、《ガトリング》のパワーはそのターンの終わりまで+4000した状態になる。

-解決によって、[[パンプアップ]]または[[パワー低下]]を受けた複数のクリーチャーが、[[進化V]]、[[進化GV]]、[[超無限進化]]、[[G・リンク]]、[[覚醒リンク]]によって1体のクリーチャーになった時、その[[パンプアップ]]や[[パワー低下]]を受けている分を合算して、そのクリーチャーに引き継ぐ。
--例えば、このターンの終わりまで[[効果]]のある[[《グローリー・マッスル》]]で[[《コッコ・ルピア》]]のパワーを+4000し、次の自分の[[ターンのはじめ]]まで効果のある[[《ピヨーズ・ブートキャンプ》]]で[[《緑神龍グレガリゴン》]]のパワーが+5000し、その2体を[[進化V]]で[[《太陽王ソウル・フェニックス》]]に進化された時、《ソウル・フェニックス》のパワーは+9000された状態になる。その《ソウル・フェニックス》のパワーは、そのターンの終わりに《グローリー・マッスル》の効果が切れてパワー+5000された状態になり、次の自分のターンのはじめに《ピヨーズ・ブートキャンプ》の効果も切れて、素のパワーに戻る。
--例えば、このターンの終わりまで[[効果]]のある[[《グローリー・マッスル》]]で[[《コッコ・ルピア》]]のパワーを+4000し、次の自分の[[ターンのはじめ]]まで効果のある[[《ピヨーズ・ブートキャンプ》]]で[[《緑神龍グレガリゴン》]]のパワーが+5000し、その2体を[[進化V]]で[[《太陽王ソウル・フェニックス》]]に進化された時、《ソウル・フェニックス》のパワーは+9000された状態になる。その《ソウル・フェニックス》のパワーは、そのターンの終わりに《グローリー・マッスル》の効果が切れてパワー+5000された状態になり、次の自分の[[ターンのはじめ]]に《ピヨーズ・ブートキャンプ》の効果も切れて、素のパワーに戻る。
--[[呪文]]や[[誘発型能力]]の[[効果]]によって、パワーが+3000されている状態の[[《竜極神ゲキ》]]と、パワーが-2000されている[[《竜極神メツ》]]が[[G・リンク]]した場合、そのクリーチャー([[ゲキ&メツ]])のパワーは+1000になる。

-逆に、[[リンク]]外し、[[リンク解除]]などによって、1体のクリーチャー・オブジェクトが2体以上のクリーチャーに分かれた時、[[パンプアップ]]、[[パワー低下]]の効果はそれぞれのクリーチャーに''そのまま''引き継がれる。
--パワーが+2000されている[[ゲキ&メツ]]の[[G・リンク]]が外れた場合、[[《竜極神ゲキ》]]と[[《竜極神メツ》]]それぞれのパワーが+2000される。

-上述のように、複数のクリーチャーが1体のクリーチャーになった時は、[[パンプアップ]]・[[パワー低下]]された分は、それぞれ合算して1体になったクリーチャーに引き継がれるが、1体のクリーチャーが複数体のクリーチャーに分かれた時は、[[解決]]によって[[パンプアップ]]・[[パワー低下]]された分はそのままのそれぞれのクリーチャーに引き継がれる。これを利用すれば、[[呪文]]や[[誘発型能力]]の[[効果]]によって[[パンプアップ]]された複数体のクリーチャーを1体のクリーチャーにする→複数体のクリーチャーに分ける→1体のクリーチャーにするを、[[パンプアップ]]の効果が切れる前にループさせれば、どんどんそれらのクリーチャーのパワーは上がっていくことになる。
--例えば、[[呪文]]や[[誘発型能力]]の[[効果]]によって、それぞれパワーが+2000されている状態の[[《竜極神ゲキ》]]と[[《竜極神メツ》]]をG・リンクして1体のクリーチャーにさせると、そのクリーチャーのパワーは+4000された状態になる。その状態で、それらのリンクを外すと 《竜極神ゲキ》と《竜極神メツ》のパワーはそれぞれ+4000された状態になり、さらにもう1回それらをG・リンクさせて1体のクリーチャーにすると、そのクリーチャーはパワーが+8000された状態になる。

***その他の[[特性]]、適用された効果の引き継ぎ [#pc3519b3]
-[[解決]]による[[文明追加]]、[[種族追加]]、[[能力]]や[[効果]]の[[付与]]、適用された効果の引き継ぎも行われる。
--[[《暴龍警報》]]によって種族に[[ガイアール・コマンド・ドラゴン]]を得た[[クリーチャー]]と、[[《奇石 スタジェム/マッハ・ナックル》]]によって[[マッハファイター]]の能力を得た[[クリーチャー]]と、[[《貝獣 カイバシラ/コバシーラ・ポコポーコ》]]によって[[ブロックされない]]効果が適用されたクリーチャーの3体が[[進化GV]]によって1体の進化クリーチャーになった時、種族に[[ガイアール・コマンド・ドラゴン]]、能力の[[マッハファイター]]、[[ブロックされない]]効果、すべてがその進化クリーチャーに引き継がれる。
--[[変身]]はかつて特殊な引き継ぎが発生する要素であったが、[[《アカシック・パラレル》]]の登場を契機とした裁定変更によりこの項に含まれる[[継続的効果]]となった。

**「クリーチャー」に対する引き継ぎ [#j5d47e45]
対象が「このクリーチャー」もしくは「そのクリーチャー」と指示されるクリーチャーが、進化、覚醒などによって別のクリーチャーになっても、同一のクリーチャーとして扱われる。
-例えば、[[《生命と大地と轟破の決断》]]を唱え、この[[《魔光蟲ヴィルジニア卿》]]とその《魔光蟲ヴィルジニア卿》を進化元に[[《不死 ゾンビーバー》]]を出した場合、《魔光蟲ヴィルジニア卿》の踏み倒し能力で参照される種族は、《不死 ゾンビーバー》のものになる。

**攻撃の引き継ぎ [#edae4746]
-攻撃中のクリーチャーが[[進化]]してもその攻撃状態は進化クリーチャーに引き継がれる。これは、[[G・リンク]]、[[覚醒リンク]]した時も同様。
[[リンク解除]]などによって攻撃中のクリーチャーが複数のクリーチャーに分かれた場合、そのうちの1体が攻撃を引き継ぐ。

-[[革命チェンジ]]、[[Jチェンジ]]した場合も、チェンジによってバトルゾーンに出たクリーチャーに攻撃が引き継がれる。
--ただし、チェンジする前のクリーチャーはバトルゾーンを離れているため、[[解決]]による効果までは引き継がれない。
--一方で位相は引き継がれる。チェンジ前の[[クリーチャー]]が[[タップ]]していればチェンジ先も[[タップ]]して登場する。

**召喚酔いの引き継ぎ [#m14ab060]
[[クリーチャー]]が[[召喚酔い]]している時、別の[[クリーチャー]]に変化しても基本的には[[召喚酔い]]したままである。
逆に、[[召喚酔い]]が解けている[[クリーチャー]]は、別の[[クリーチャー]]に変化しても改めて[[召喚酔い]]しない。
これが[[召喚酔い]]の引き継ぎである。

[[進化クリーチャー]]、[[G・リンク]]した[[ゴッド]]、[[覚醒]]した[[クリーチャー]]は[[召喚酔い]]せず[[攻撃]]できるとされるが、これは正確には''召喚酔いしたままだが特別に攻撃できる''状態である。召喚酔い自体はずっと引き継がれているため、同一ターン中に退化したり、[[G・リンク]]が外れたり、[[覚醒]]を解除したりした場合は召喚酔いが有効になる。

紛らわしいが、''[[クリーチャー]]以外の[[カード]]にも[[召喚酔い]]があり、それはカードタイプが変化しても引き継がれる''。
例えば、[[バトルゾーン]]に出た[[フォートレス]]がそのターン中に[[クリーチャー]]になっても攻撃できない。これは[[フォートレス]]の召喚酔いを引き継いでいるためである。

[[革命チェンジ]]などで入れ替わった[[クリーチャー]]に[[召喚酔い]]は引き継がれない。入れ替わって出たクリーチャーは改めて召喚酔いする。

**装備品の引き継ぎ [#med65ecb]
[[クロスギア]]、[[ウエポン]]、[[オーラ]](以降、まとめて装備品とする)を付けた[[クリーチャー]]が[[進化]]などした場合、装備状態が引き継がれる。
[[リンク解除]]などによって複数のクリーチャーに分かれた場合、1枚につき、分離したクリーチャーのうちのどれに引き継ぐかを決められる。

[[進化クロスギア]]によって、[[クロスギア]]が進化・退化した場合も、[[クロス]]先はそのまま引き継がれる。

**引き継ぎが行われないもの [#i68e7dc8]
-[[無月の門]]でバトルゾーンにある[[魔導具]]を下に置く時、その魔導具の状態はタップ・アンタップも含めて引き継がれない。装備品も引き継がれず、つけていない状態になる。
進化元だけは唯一引き継がれ、まとめて[[無月の門]]クリーチャーの下に置かれる。以前は[[進化元]]すら引き継がれず、[[魔導具]]カードの下にあるカードは分離して[[再構築]]される裁定だった。

-かつては[[アイコン能力]]の中身は[[待機]]せず、解決時にカードの[[アイコン能力]]を参照する裁定だった。アイコン自体が[[常在型能力]]のような扱いで引き継ぎも行われないため、例えばアイコン能力を使う能力が待機している間に該当の[[クリーチャー]]が[[進化]]するなどした場合、解決時にアイコン能力を参照できず不発となる事があった。
2019/12/12の総合ルール改定によって[[トリガー能力]]は[[アイコン能力]]の中身も含めて[[待機]]するようになり、[[待機]]している効果自体が引き継がれれば問題なく使用できるようになった。

-バトルゾーンでの変化とは別だが、[[カード]]が[[バトルゾーン]]と[[マナゾーン]]の間を移動する時、[[タップ]]・[[アンタップ]]の状態はリセットされ、前のゾーンでの状態に依存しない。

**引き継ぎ早見表 [#cf7799e2]
||付与&br;パンプ|待機&br;対象|装備|進化元|攻撃|タップ|召酔|h
|進化した時|○|○|○|○|○|○(※)|進化クリーチャーは召喚酔いしない|
|(進化クリーチャーが)退化した時|○|○|○|○|○|○|新たな一番上のそのカードが出たターンに依存する|
|リンクした時|○|○|○|○|○|○(※)|[[G・リンク]]や[[覚醒リンク]]したクリーチャーは召喚酔いしない|
|リンクが外れた時|○分|○分|○単|○単|○単|○分|それらのカードが出たターンに依存する|
|クリーチャーがクリーチャーに裏返った時|○|○|○|○|○|○|「[[覚醒]]」によって裏返ったその面は召喚酔いしない。それ以外の方法で裏返すと召喚酔いはそのまま|
|クリーチャーがフォートレスに裏返った時|○|○|×|○|×|-|-|
|[[タマシード/クリーチャー>タマシード/クリーチャー]]がクリーチャーとして扱わなくなった時|~|~|~|~|~|○|~|
|入れ替わった時|×|×|×|×|○|○(([[バトルゾーン]]のみ。[[Jチェンジ]]などで[[マナゾーン]]と入れ替わる場合、[[マナゾーン]]での位相は誰も引き継がない。))|召喚酔いする|
|封印された時|×|×|○|○|×|○|-|
|[[魔導具]]の上に[[無月の門]]能力で上に乗せられた時|×|×|?(([[《「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》>《爆龍覇 リンクウッド/「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》]]などで魔導具クリーチャーがウエポンを装備している状況はあり得る))|○|×|×|召喚酔いする|
|非進化が退化した時|>|>|>|>|>|>|オブジェクトとして存続せず墓地に置かれる|

分……複数のオブジェクトに分かれる場合、それらすべてのオブジェクトに同値で引き継がれる。
単……複数のオブジェクトに分かれる場合、いずれか1つのオブジェクトにだけ引き継がれる。複数のカードがある場合、1枚ごとにどのオブジェクトに引き継ぐかを選べる。

//|一番上が移動した時|○分|?|?|○|○|○|?|
//↑(進化クリーチャーが)退化した時 / 非進化が退化した時の2つしかないはずで、何のことを指しているのかわからないのでコメントアウト

//|変身した時|×|×|?|○|○|○|○|
//↑かつては「変身した」=「別のクリーチャーになった」という特別処理があったが、現在では《アカシック・パラレル》登場による整備で、単なる継続的効果の一種として扱うようになった

※:2枚以上を[[進化元]]とする際、及び[[G・リンク]]する際に、元となる[[カード]]の中に[[タップ]]と[[アンタップ]]が混ざっていた場合、[[タップ]]が優先される([[総合ルール]][[801.2b>総合ルール本文#rule801_2b]],[[803.3a>総合ルール本文#rule803_3a]])。

厳密には「バトルゾーンの位相」は、「状態の引き継ぎ」ではなく「次に出るクリーチャーの出され方の決定」である。タップしたクリーチャーの上に進化クリーチャーを重ねると、「必ずタップ状態でバトルゾーンに残る」というわけではなく、[[《弩闘!桃天守閣》]]によって「アンタップで新たに出る」扱いとなる。[[革命チェンジ]]でも同様で、攻撃してタップ状態のクリーチャーと入れ替えても[[《弩闘!桃天守閣》]]があるなら引き継がれた[[タップイン]]を[[置換効果]]で[[アンタップイン]]へと変更される。

[[退化]]はバトルゾーンに出たカードではないと裁定が出ているため、[[《弩闘!桃天守閣》]]の「出る時」の置き換えは発動せず、タップで退化したらタップのままである。

**参考 [#n34c8d4a]
-[[用語集]]
-[[解決]]
-[[過去の状態を見る]]

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