#author("2023-12-31T11:13:28+09:00","","") #author("2023-12-31T21:37:12+09:00","","") *フィニッシャー [#e67d758c] [[ゲーム]]の勝敗を決定づけるために採用されるカードのこと。 似たような意味の言葉として「''エンドカード''」「''エンドパンチャー''」「''[[切り札]]''」などがある。 大方、その[[デュエル]]を終わらせるほどの[[カードパワー]]を持つカードが選ばれる。[[クリーチャー]]が選ばれることが多いが、[[呪文]]や[[クロスギア]]の場合もある。 [[デュエル・マスターズ]]は、 +[[シールド]]が0枚の相手に[[ダイレクトアタック]]を通す +相手を[[ライブラリアウト]]させる +何らかの[[エクストラウィン]]の条件を満たす のいずれかの方法で勝利することができる。 よって、これらを満たすのに最もふさわしいカードがフィニッシャーとなる。 更に細かく分類すると、以下のような特徴を持つカードがフィニッシャーとして採用されやすい。 -序盤からいきなり登場する大型獣 --[[《轟く侵略 レッドゾーン》]] --[[《超獣軍隊 ベアフガン》]] --[[《“轟轟轟”ブランド》]]など -1ターンで全ての[[シールド]]を[[ブレイク]]できる[[アタッカー]] --[[《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》]] --[[《超戦龍覇 モルト NEXT》]] --[[《CRYMAX ジャオウガ》]]など -[[コスト踏み倒し]]により味方獣を大量展開 --[[《エンペラー・キリコ》]] --[[《超覚醒ラスト・ストーム XX》]] --[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]など -味方全体に[[スピードアタッカー]]を付与して一斉攻撃 --[[《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》]] --[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]] --[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]など -[[除去]][[耐性]]持ちの大型獣 --[[《超聖竜シデン・ギャラクシー》]] --[[《最凶の覚醒者デビル・ディアボロス Z》]] --[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]など -[[全体除去]]持ち --[[《悪魔神ドルバロム》]] --[[《偽りの王 モーツァルト》]] --[[《百族の長 プチョヘンザ》]]など -強力な[[ロック]]性能を誇る[[システムクリーチャー]] --[[《聖霊王アルファディオス》]] --[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]] --[[《暴走龍 5000GT》]]など -[[シールド焼却]]など[[S・トリガー]]を封殺 --[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]] --[[《「祝」の頂 ウェディング》]] --[[《時の法皇 ミラダンテXII》]]など -[[追加ターン]]を得られる --[[《無双竜機ボルバルザーク》]] --[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]] --[[《禁断機関 VV-8》]]など 当然ながら、どんな強力なフィニッシャーも使用できなければその[[スペック]]を生かすことができない。各デッキごとのフィニッシャーが最も活きるような構成にすることが大切である。 逆にいえば、相手のフィニッシャーの対策にはそもそも使わせないようにすることが最も大切だと言える。 [[スピードアタッカー]]や強力な[[cip]]を持つフィニッシャーは年々増えてきており、出されたら手遅れとなる場合が多い。 よって、[[デッキ]]全体の[[マナコスト]]を極限まで軽くして「やられる前にやる」[[速攻]]、「フィニッシャーを[[手札]]から抜き取る」[[ハンデス]]などの方法が対策として機能する。これらの微妙な相性バランスの連鎖が、デュエル・マスターズのゲームバランスを支えている。 自分のフィニッシャーをいかに活躍させ、相手のフィニッシャーをいかに妨害するかが[[デュエル]]の焦点と言える。 ***[[【除去コントロール】]]のフィニッシャー [#q20eeed1] [[攻撃]]に使えないカードが多いため、このタイプのデッキが最もフィニッシャーに重きをおくデッキである。単体で大量の[[シールド]]を[[ブレイク]]でき、かつ[[S・トリガー]]を封じ込めることのできるカードが適格。 [[攻撃]]に使えないカードが多いため、最もフィニッシャーに重きを置くタイプのデッキとなる。単体で大量の[[シールド]]を[[ブレイク]]でき、かつ[[S・トリガー]]を封じ込めることのできるカードが適格。 [[《CRYMAX ジャオウガ》]]、[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]、[[《「祝」の頂 ウェディング》]]等。 とはいえあまりに[[呪文]]比率の高い昔ながらの構築の場合、フィニッシャー不在で火力のある[[システムクリーチャー]]や[[cip]]を使い終わったクリーチャーで[[ロック]]した相手に殴り勝つ戦術もある。 ***[[【クリーチャーコントロール】]]のフィニッシャー [#j08243b9] [[ブロッカー]]主体のクリーチャーコントロールでは、ブロッカーによる最後の一斉攻撃のため、[[《ダイヤモンド・ソード》]]、[[《雷電の覚醒者グレート・チャクラ》]]などが使用される。 また、[[種族]]を固めた[[種族デッキ]]的な[[【クリーチャーコントロール】]]では、その種族の中で大型かつ強力な[[ファッティ]]、[[進化クリーチャー]]がフィニッシャーとして選ばれることが多い。[[ガーディアン]]の[[《陽炎の守護者ブルー・メルキス》]]、[[グレートメカオー]]の[[《無敵巨兵スパルタンJ》]]などがこれに当たる。 それでもカードの比率次第ではクリーチャーが場に残りやすいので、フィニッシャー不在の構築もある程度無理なく組める。 ***[[ビートダウン]]のフィニッシャー [#p6eaa960] 中速ビートダウンでは、比較的小型の[[W・ブレイカー]]、トリガー封じが使われる。また、味方クリーチャー全員にW・ブレイカーを与えたり、ブロックできない効果を与えたり、相手をタップしたりするカードも有効。 [[《無双恐皇ガラムタ》]]、[[《紅神龍ジャガルザー》]]、[[《カンクロウ・ブラスター》]]等。 ***[[コンボデッキ]]のフィニッシャー [#ob4f331c] コンボデッキではループなどでデッキを回転させる動きに組み込めるようなものが望ましい。例えば、[[《水上第九院 シャコガイル》]]は無限[[ドロー]]ループ、無限マナブーストループの機構があればあらゆるデッキに組み込むことができる。 フィニッシャーが[[盾落ち]]するなどしてメインの勝ち筋が行使できない場合、ループエンジンを回して適当なクリーチャーを並べてワンショットするという手もある(例:[[《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》]]採用型[[【青黒闇王ゼーロ】]])が、このようにフィニッシャー不在となった状況でもある程度サブの勝ち筋を行使できるようにした方が、コンボデッキとしては理想的である。 メインループパーツとサブのワンショットプランのフィニッシャーの両方に使えるカードも便利。[[【緑単ループ】]]の[[《S級原始 サンマッド》]]がまさにそれであり、デッキ現役当時としては高速の部類に入る4ターンキルを、ループに入れない場合でもワンショットで可能にした。 ***それ以外のデッキのフィニッシャー [#qa1d7ceb] デッキを上記の分類に照らし合わせた上で、投入しやすいカードの中で最も上記フィニッシャーに性質の近いものが使用される。 [[速攻]]は全てのクリーチャーでシールドを[[ブレイク]]するので、フィニッシャーは原則として存在しない。強いて言えば[[侵略]]持ちなどか。 **その他 [#other] -特定のフィニッシャーの使用に固執し過ぎると、それがもとで勝機を逃すこともある。例えば[[フェニックス]]を使うデッキの場合、[[進化]]を狙わずに[[進化元]]を並べてそのまま殴った方が結果として勝利につながる場面も多い。フィニッシャーを使いたいがために負けた、という本末転倒な事にならないようにしたい。 -[[トップメタ]][[デッキ]]の[[フィニッシャー]]は他の[[デッキ]]の構築に大きな影響を与える。例えば、[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]が流行した際は、[[【速攻】]]以外のほぼすべての[[デッキ]]で[[単色]][[クリーチャー]]以外の[[除去]][[カード]]を積むことを要求された。 **参考 [#cbb22ec1] -[[用語集]] -[[S・トリガー]] -[[デッキ集 (一覧)]] -[[デッキ集 (分類)]] -[[W・ブレイカー]] &tag(用語集,タグ未設定);