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#author("2024-02-27T12:31:39+09:00","","")
*ハイランダー [#p2be8a51]

[[デッキ]]に搭載するカードを全て異なる種類にした構成のこと。

構成上、[[オリジナル]]なら40種をデッキに入れざるを得ず、一般的な[[デッキ]]よりも格段にアドリブに富んだ動きをとることができる。
反面、決まった戦術を行うことが難しく、毎回違った戦い方を要求されるので[[プレイング]]の難易度は高い。

たまに[[【ボルメテウスコントロール】]]が[[銀の弾丸]]戦術と[[グッドスタッフ]]の結果としてこの形式をとっているものがある。[[カードプール]]の増加に伴い組みやすくなり、可能性も広がっているが、実際に組んで回すのには依然として高い技量が求められる。
その場合、[[ツインパクト]]の裁定を利用し、[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]と[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン/ボルメテウス・レジェンド・フレア》]]をそれぞれ1枚ずつ採用し、フィニッシャー2枚体制にされることも多い。
[[王来篇]]では[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン GS》]]も登場した。この時期にハイランダーの[[【ボルメテウスコントロール】]]が使われるかはともかく、ハイランダーにしたまま3枚体制にすることも可能になった。

[[《天使と悪魔の墳墓》]]や[[《黒神龍アマデウス》]]、[[《悪魔聖霊フンボルト》]]の[[デメリット]]を受けない(ただし別名カードでも[[名前集合]]ならデメリットを受けることがある)こと、各[[デッキ]]に対する対応力・柔軟性を高められることがこの構成の意義とされる。
また、この構成を活かすためには[[《クリスタル・メモリー》]]などの万能[[サーチ]]は複数積むのが望ましい。

だが、身も蓋もない言い方をしてしまえば、この構成はゲーム開始前の時点で自身に「○○できない」の制限を課す縛りプレイであり、メリットは皆無、あるいは微々たるものである。
[[墳墓避け]]に関しては純正ハイランダーにしなくても複数積み[[カード]]の枚数を減らせば[[プレイング]]で十分カバーできるし、対応力・柔軟性に関しても[[環境]]に合った的確な[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]を2,3枚重複して入れた方が勝率自体は上げやすい。
[[墳墓避け]]に関しては純正ハイランダーにしなくても複数積み[[カード]]の枚数を減らせば[[プレイング]]で十分カバーできるし、対応力・柔軟性に関しても[[環境]]に合った的確な[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]を2〜4枚重複して入れた方が勝率自体は上げやすい。

また、同名[[カード]]を入れない都合上、特定の[[コンボ]]を決めるのは困難であり、[[カード]]1枚1枚の純粋な[[カードパワー]]のみで戦うことになる、仮に[[コンボ]]を組み込むとしても[[汎用性]]の高いものしか入らない。

しかし、一方でハイランダーの愛好家も多く存在する。同じ[[カード]]は一枚しか使えない緊張感、多くの種類のカードを使える選択肢の多さ、独特のプレイ感覚はハイランダーでしか味わえないからである。

また[[プレイング]]はその場その場で引いてきた[[カード]]、相手の[[デッキ]]タイプから戦術を組み立てていくので、頭の柔軟性が求められる。決まった戦術というのは大まかなものしか存在しないが、逆にいえば、[[プレイヤー]]自身が[[ゲーム]]の道筋を作り出していけるということでもある。

純正ハイランダーより制限を少なくした準ハイランダーも込みにした場合、この構築にするメリットとして「ハイランダーかもしれない」と相手に余計なヒントを与えることで、逆に相手のプレイミスを誘える場合がある([[【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】]]における[[サンプルレシピ>https://www.youtube.com/watch?v=0MJjOVI0PB0&t=896s]])。当然、メタカードの枚数を強引に1枚に絞るということは[[再現性]]の低下にも繋がってしまうことは留意すること。

[[デッキ]]の強さや勝ち負けよりも、[[ゲーム]]における思考自体を楽しみたい人には向いている組み方といえるだろう。

-カードが[[1枚積み]]かどうかを判定するのは、基本的に[[カード名]]である。
--同名・絵柄違いは[[1枚積み]]扱いにはならない。
--[[ツインパクト]]はカード全体の名称を見るため、同じ名称の側があったとしても全体で異なれば別カードとして扱われる。ただし、それらを同時投入しているデッキがハイランダーと呼べるかどうかは人によって見解が分かれる。

-プラットフォーム次第ではハイランダー限定戦を要求される事もあるが、やはり実戦ではほとんど見かけない構成である。[[《フェアリー・ライフ》]]や[[《エナジー・ライト》]]など、[[基本カード]]の4枚積みができない都合上、下手をすると[[デッキ]]をうまく回すことすら難しくなるためである。
--GBA版デュエル・マスターズにはハイランダーで戦うことになる特殊ルールが存在する。
--[[メガデッキデュエル7]]や[[デュエパーティー]]はこの構成で[[デッキ]]を組まなくてはならない特殊な[[レギュレーション]]である。そのため、あまり注目されてこなかった[[カード]]でも活躍するチャンスがある。
--[[デュエル・マスターズ プレイス]]でも、[[SPルール]]で「ハイランダー戦」という名前で登場した。

-お互いがハイランダーで戦っている場合、[[カード資産]]の影響はかなり受けやすい。
--例えば[[デュエル・マスターズ プレイス]]なら、[[《無双竜機ボルバルザーク》]]の採用は天と地の差がある。《ボルバル》を持っている人なら、絶望的な局面でも[[追加ターン]]で逆転しうる可能性があるが、持っていないのならそのカードがデッキに入っていないので逆転は起こらない。
--比較的に安価でかつほぼ4枚積みで組める[[速攻]]系のデッキがまず組めないのもある。

-[[相互互換]]などを活用すれば一定量のキーカードを揃えることも可能。もっとも「特定の[[カード]]を絶対に使用したい」というデッキでも無い限りそこまでする必要は無いが。

-[[デッキ]]構築により各々の強さの落差が激しいデッキタイプでもある。しっかり調整すれば[[ガチデッキ]]にもなりうるが、適当に組むとどうしようもない[[ジャンクデッキ]]になってしまう。

-[[革命編]]で登場した[[DMD-24]]は[[構築済みデッキ]]にしては珍しく、ハイランダーに近い内容となっている。[[【ボルメテウスコントロール】]]がハイランダーで組まれることが多いのが理由だろう。

-[[DMEX-18]]時点での[[アドバンス]]フォーマットにおける最大枚数は、[[超次元ゾーン]]に《[[13番目の計画>《13番目の計画》]]/[[サファイア・ミスティ>《サファイア・ミスティ》]]》1枚を含んだ8枚、[[山札]]45枚、[[超GR]]12枚、[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]または[[《零龍》]]5枚の70枚となる。

-漫画「デュエル・マスターズSX」では最弱デュエリスト、角古れく太が使用したデッキ。キーカードからハイランダーを意識しているように見えるが、強いカードを適当に1枚ずつ組み込んだだけにも見える。[[ジャンクデッキ]]と紙一重のこのデッキタイプならではの描写と言えるだろう。

-漫画「デュエル・マスターズ」のMTG時代の[[黄昏 ミミ]]戦では、[[勝舞>切札 勝舞]]がこの試合形式で[[デュエル]]を行った。[[クリーチャー]]を主体とした[[デッキ]]を組むことがセオリーとされていたが、[[勝舞>切札 勝舞]]はあえて[[クリーチャー]][[除去]]をメインにした戦術を展開し、見事に勝利を収めた。

**参考 [#u40c786f]
-[[用語集]]
-[[1枚積み]]
-[[銀の弾丸]]

-[[ガチデッキ]]
-[[ジャンクデッキ]]

-[[メガデッキデュエル7]]
-[[デュエパーティー]]

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