#author("2023-09-15T12:38:40+09:00","","")
#author("2023-09-15T12:43:36+09:00","","")
*セル [#jf88c2fe]

[[カードタイプ]]の一つ。いずれも[[特殊タイプ]]を持ち、「セル」だけのカードは存在しない。

[[超次元ゾーン]]に置かれるセル単体の[[特性]]は非常に少なく、通常は[[セル]]であることを示す[[カードタイプ]]、そして[[文明]]しか持たない。
代わりに、通常の[[カード]]として使える面を持つ[[両面カード]]となっている(セルで構成される[[クリーチャー]]を出すための能力もこちらに記載される)。

[[キング・セル]]は[[両面カード]]ではなく[[メインデッキ]]に入り、[[マナ数]]など通常のカードのように[[特性]]を持つ。

//他のカードタイプと異なり、それ以外の[[特性]]を持たず、ゲーム上ではセル面(現時点ではいずれも両面カードである)の単体同士を区別するものは何もない。

//このカードタイプの存在意義は、特定のセル同士が[[覚醒リンク]]または[[スーパー龍解]]によって[[リンク]]し、1体の大型クリーチャーを成すというギミックにある。セル同士のリンクによってできたクリーチャーはカードタイプが異なり、[[カード名]]・[[能力]]・[[コスト]]などの[[特性]]を持っている。([[スーパー]]を参照)

[[覚醒リンク]]((リンクして[[サイキック・フィールド]]になる「[[GP覚醒リンク]]」は、非クリーチャーであるためか例外的にセルの特性を持たない。))で[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]、[[スーパー龍解]]で[[《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》]]、[[合体]]で[[キング・クリーチャー]]または[[《新世界秩序》]]と、それぞれ1つを形成する。

個々について詳細は[[サイキック・セル]]、[[ドラグハート・セル]]、[[キング・セル]]の項を参照。

**ルール [#k0dd6f19]
※ここでは主に[[キング・セル]]以外のセルの共通裁定を扱う。[[キング・セル]]独自の裁定は「[[キング・セル]]」の項目を参照されたし。

複数のカードで1体の巨大な[[クリーチャー]]ができる時、1枚1枚の[[構成するパーツ>構成カード]]に割り当てられるカードタイプである。

-セルはセルであるということ([[カードタイプ]])以外の[[特性]]をほとんど持たない。よって、[[カード名]]、[[コスト]]、[[能力]]などは一切ない。[[コスト]]を参照する場合は後述。&br;本来は[[文明]]も持たなかったが、現在ではCOLOR(blue){''リンク後と同一の文明のみ、その他特性として例外的に有する''}という裁定になっている。理由は後述。
--1枚1枚の[[カード]]に[[サブタイプ]]([[種族]])を与える[[《ユニバース・ラピア》]]であったとしても、[[セル]]そのものには[[サブタイプ]]を与えることはできない。ただし、[[リンク]]後の[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]や[[《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》]]という完成したオブジェクトには[[種族]]として[[フェニックス]]を追加でき、[[カード指定除去]]などの扱いと対比させると例外的な処理となっている。

-セルは複数枚が[[リンク]]して1体の[[クリーチャー]]として完成している状態でなければ''[[バトルゾーン]]に存在することができない''。1枚でも必要なカードが欠けた状態でオブジェクトを成そうとした場合、すぐに''[[超次元ゾーン]]にただの[[カード]]として戻される''。これは[[ルール]]上の処理に該当する。

-[[《トンギヌスの槍》]]など、「[[クリーチャー]]」ではなく「[[カード]]」を対象とする[[カード指定除去]]では処理が複雑になる。セルで構成された[[クリーチャー]]を対象に取ろうとして場合、その全体を選択することはできず、そのセルの中から指定された枚数だけ選んで抜き取る。
--その際、完成形が不完全な形に変質するが、それでは[[バトルゾーン]]に維持できないため、結果的に''[[クリーチャー]]が離れた扱いにならないまま、跡形もなく[[除去]]できてしまう''。
--当時はこのカード抜き取りは[[リンク解除]]の耐性を貫通する裁定だったが、[[2021/12/16の総合ルール更新>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/31647/]]で耐性を使用可能になった。

-[[《覚星龍界 剣聖ジゲン》]]でセル面へと裏返した場合も、同様に''非[[クリーチャー]]として結果的に[[除去]]される''。

-これらの点から、完成した1体の[[クリーチャー]](オブジェクト)を選ぶ場合と、[[カード]]として個々のセルを選ぶ場合では挙動が違ってくる。

-仮に[[《英雄奥義 バーニング銀河》]]などでセル[[カード]]そのものの[[マナコスト]]を参照する場合は、''便宜上コスト0として扱われる''。[[《龍覇 マリニャン》]]等でコスト3以下の[[ドラグハート]]として、[[ドラグハート・セル]]を選んでもルール上は全く問題ない。[[セル]]は単体では存在できないため、実質的に能力を不活化できる。
-仮に[[《英雄奥義 バーニング銀河》]]など[[カード指定除去]]でセル[[カード]]そのものの[[マナコスト]]を参照する場合は、''便宜上コスト0として扱われる''。

#region2(文明に関する裁定の変遷){{
**文明に関する裁定の変遷 [#oe72ec72]

先述の通り、セルは[[文明]]のみ有するという裁定だが、このように規定されたのは[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]制定時(2015年7月15日)になってからであり、ここに至るまでには長い歴史がある。というのも、登場時から一貫して、''セルは[[文明]]を持たないという[[ルール]]で統一されていた''ためである。裁定変更の大きなきっかけとなったのは後述する[[1文明限定構築王者決定戦]]における「セル」の扱いの難解さが挙げられる。「セル」という表示の地に[[リンク]]後の[[クリーチャー]]が持つ[[文明]]を表す色が使われているので、多くのプレイヤーの間で、「[[セル]]が[[文明]]を持たない」という''共通認識が形成されにくかった''のである。

この裁定は2015年5月8日と2015年7月15日の二段階の告知によって逐次変更された。

-(2011年の登場から2015/5/8まで):セルは[[文明]]を持たないため、COLOR(blue){''[[無色]]として扱う''}。そのため、1文明限定構築王者決定戦の[[レギュレーション]]ではCOLOR(blue){''一切使用が禁止される''}。

筆者注:
正確には[[文明]]を定義する余白がないという意味なので、何らかの他の[[能力]]によって[[文明追加]]可能な印象を与える[[無色]]という表現は本来誤りである。
だが、ここでは[[無色]]という共通概念によって直観的に理解しやすくなっている点や、過去の裁定である点などを考慮し、あえて[[無色]]という表現を採用している。(終)

-(2015/5/8〜7/15まで):セルは[[文明]]を持たないため、[[無色]]として扱う。ただし、1文明限定構築王者決定戦の[[レギュレーション]]では、COLOR(blue){''[[デッキビルディング]]の際だけは''}裏面の[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]等と同じ[[文明]]を持つという扱いにすることがCOLOR(blue){''許される''}。例えば、[[《ガイアール・カイザー》]]の裏面は、[[《激竜王ガイアール・オウドラゴン》]]と同じ[[火]][[文明]]となる。
--ちなみに[[Wizards of the Coast]]の日本支社代表を務める「真木孝一郎」氏のTwitterでの発言から察するに、この時点でWotC社のデュエマ開発陣は現在の2015年7月15日以後の裁定に統一されたと認識していたようで、裁定の電話案内等を行うタカラトミーのデュエマ事務局との認識が乖離していたと言える。
}}


**その他 [#x3f883d6]
かつてはセルは[[エレメント]]だったので、[[《ザーク・砲・ピッチ》]]など[[コスト火力]]のエレメント除去でコスト0として選ぶことができた。
[[2023/09/14のルール変更>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/316648/]]でエレメントではなくなり、《ザーク・砲・ピッチ》でクリーチャーを解体したり除去耐性を消費させたりすることができなくなった。
そもそも、バトルゾーンにある1体のクリーチャーが「クリーチャーとセルの2つのエレメント情報を持つ」というややこしい状態を是正したものと思われる。

セルが[[エレメント]]だった時代は、[[《龍覇 マリニャン》]]などでコスト3以下の[[ドラグハート]]として、コスト0扱いの[[ドラグハート・セル]]を選んで出し、即座に超次元ゾーンに戻されるプレイングができた。エレメントではなくなり、そもそも出す対象として選ぶことも禁止されたため、[[強制]]効果を疑似[[空撃ち]]できなくなった。

「[[サイキック・セル]]」または「[[ドラグハート・セル]]」に関して、実物の[[カード]]には[[特性]]として[[カードタイプ]]だけが書かれている。それ以外に表記されているものはすべて完成系の[[クリーチャー]]の[[特性]]である。この点が先述の通り長く大きな混乱を招く引き金となった。
超次元環境が終わってから登場した[[キング・セル]]は、カードの通常の表面にセルとしての[[G・ストライク]]などの能力と[[合体]]時のクリーチャーの能力が共存するデザインとなっている。

ちなみに「○○・セル」という情報は、その[[カードタイプ]]の枠の[[カード]]の黒枠にくっつく形で小さく記載される。この[[テキスト]]の向きは逆の面の[[カード]]の向き(例えば[[フォートレス]]なら横向き)に準じ、必ず完成系のクリーチャーの正位置の向きと異なる。また、[[特殊タイプ]]特有のシンボルは記載されない。このような形でカードタイプが表記される例としては他に[[コア]]が該当する。

//■特定の地域やコミュニティでしか通用しないような内容
//[[コスト]]指定のある[[カード指定除去]][[効果]]でも、0として扱える[[セル]]を選ぶ事で完成した[[クリーチャー]]を簡単に[[除去]]できてしまう点については、納得出来ない裁定だと考える[[プレイヤー]]は数多く、下記のいずれかの主張をする者に大別される。ローカルルールとしていずれかを採用したフォーマットで対戦してみるのも一興だろう。
//+完成した[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]等と同じ[[マナコスト]]を有するべきである。
//+非セル面と同じ[[マナコスト]]を有するべきである。
//+[[マナコスト]]を定義する余白がないのだから、そもそも対象として選べること自体が荒唐無稽であり、選べないものとするべきである。

**参考 [#l0fec2b2]
-[[カードタイプ]]
-[[クリーチャー]]
-[[呪文]]
-[[クロスギア]]
-[[城]]
-[[構成カード]]
-[[サイキック・セル]]
-[[ドラグハート・セル]]
-[[キング・セル]]
-[[スーパー]]

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[[公式Q&A]]

>Q.[[《ザーク・砲・ピッチ》]]の「出た時」の能力で、相手の[[《Volzeos-Balamord》]]を構成する'''キング・セル'''を1つ選んで破壊できますか?
A.はい、'''キング・セル'''はエレメントであり、コスト0として扱うので、選んで破壊できます。&br;合体しているクリーチャーの''セル''1枚を墓地に置こうとする効果に対しても、「クリーチャーが離れる時、かわりに」の置換効果を適用できますので、''セル''を墓地に置くかわりに[[《Volzeos-Balamord》]]の「エクストラEXライフ」シールドを1つ墓地に置きます。
#region2(([[総合ルール]] [[812.1a>総合ルール本文#rule812_1a]])){{
:812.1a |キング・セルはそれ単独でコストと種族を持たず、コストを参照する場合は0として扱います。
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/42979]](2023.4.14)

&tag(用語集,カードタイプ,セル);