#author("2025-05-11T15:29:53+09:00","","") #author("2025-05-11T15:31:57+09:00","","") *シールド&ruby(おく){送};り [#h5c6c5b8] 他の[[ゾーン]]にある[[カード]]を[[シールドゾーン]]に置くこと。(→[[シールド化]]) このページでは主に「バトルゾーンにある」「相手のカード(クリーチャー)を」シールドに送る、すなわち''[[除去]]の一種としての''シールド送りについて説明する。 |魂と記憶の盾 VR 光/水文明 (3)| |呪文| |進化ではないクリーチャーを1体選び、裏向きにして、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。| [[フリーズ]]や[[タップキル]]と並ぶ[[光]]の得意分野であり、他の[[除去]]と比べると再利用が難しいという長所がある。 一方で相手の[[シールド]]が増えるため、味方の[[ダイレクトアタック]]の難易度を上げてしまうという短所がある。 **ルール [#je79e4a4] -[[進化クリーチャー]]のように複数枚のカードが重なってできた[[クリーチャー]]を下のカードごとシールド送りにした場合、通常は''1枚1枚が別々の新しい[[シールド]]として''[[シールドゾーン]]に置かれる。[[シールド・プラス]]された盾のようにはならない。ただし、[[《Dの天牢 ジェイルハウスロック》]]のように「新しい1つのシールドにまとめて持ち主のシールドゾーンに置く」と書かれてある場合は、その指示に従う。 -複数枚のカードが重なったクリーチャーを、下のカードごとシールド送りにする時、表向きにして置くように指示されていれば下のカードも表向きに置き、裏向きに置くように指定されていれば裏向きにしておく。 **ゲームにおいて [#h91a5dfe] 盤面の総打点を伸ばすのが難しかった時代には、文字通り相手の命を守る[[シールド]]を増やすことという字面で、[[バウンス]]・[[破壊]]・[[マナ送り]]と比較してリスクの高い除去と見られていた。 一方、[[《魂と記憶の盾》]]や[[《パクリオ》]]の時代でもそれらが高性能と評価されていたこともあり、実際には低リスクであったとも取れる。 [[ビートダウン]]とは相性が悪い。 基本的には、相手を[[制圧]]した後で相手の[[S・トリガー]]を使えない状態にしたり、過剰打点で一気に[[ワンショット]]を決めにかかったり出来る[[コントロール]]デッキや、そもそもシールドをブレイクしないのでシールド増加がデメリットにならない[[エクストラウィン]]や[[ライブラリアウト]]デッキで使われる。 要は相手のシールドを増やすデメリットを軽減出来たる・デメリットを踏み倒せるデッキでないと扱いにくいという事である。 [[ビートダウン]]でも[[アタックトリガー]]と相性が良い。 攻撃時に[[S・トリガー]]で計画が崩れるというのは悩みの一つだが、内容を知ったシールドを攻撃対象にすると[[S・トリガー]]を確実に回避できる。 ブレイクしたシールドは手札に加わるため、シールド送りが実質[[バウンス]]という弱めの除去になってしまうというデメリットを含めても価値がある。純粋[[バウンス]]とは異なり[[《ディープ・パープルドラゴン》]]や「[[メガ・ラスト・バースト]]」など一部の[[誘発型能力]]を回避できるという意味でも[[バウンス]]と同一視はできない。 そんなシールド送り最大のメリットは再利用されない状態を作りやすいことだろう。 能動的に[[シールド]]に干渉できる[[カード]]は種類が少ないため、相手はシールド送りされたカードを使用することが難しくなる。 また、[[墓地回収]]や[[マナ回収]]と比べて[[シールド回収]]は回収出来るカードの中身が分からないかつ自身の防御を削る事に直結する為、採用されるデッキが自ずと限定されてくる。そのため、[[墓地回収]]や[[マナ回収]]で対策できる[[破壊]]・[[マナ送り]]と異なり、シールド送りにされたカードを能動的に回収できる手段がデッキ内に存在しないことも珍しくない。 そのような場合では、こちらがその[[シールド]]を[[ブレイク]]しない限り、[[シールド]]送りにした[[カード]]を[[ゲーム]]中2度と使わせない事が出来る為[[超次元送り]]と遜色ない効果を発揮する。 とはいえ当然[[シールド回収]]を行うカードは年々増えている上、[[革命]]・[[鬼タイム]]・[[オシオキムーン]]等自身のシールドを積極敵に削るをデッキではすぐ回収されるのもザラなので過信は禁物。ただし、相手のシールドを増やすことで能力発動の妨害になる場合もあるので、完全な不利とは言い切れない。 また、[[ラビリンス]]や[[《逆転のオーロラ》]]などのシールドの枚数が多いほど有利になる能力を持ったカードや、[[《音奏 ハイオリーダ》>《音奏 ハイオリーダ/音奏曲第3番「幻惑」》]]や一部[[メカ]]の「シールドゾーンにカードが置かれた時」「シールドが追加されたとき」にトリガーする能力にも逆利用される等、相手の防御を厚くする事以外にも落とし穴が多い。 総括すると、刺さる相手には劇的に刺さる反面、デッキ次第ではそれほど効果がなくムラが大きい除去方法と言える。再利用されにくい[[除去]]というのは強力ではあるが、自身のデッキ次第では搭載しがたいかつ他除去と比較しても環境や相性によって左右されやすい為、カード・デッキ理解が要求される能力である。 -自分の[[クリーチャー]]を[[シールド]]送りにすると守りの強化に繋がる。[[《アクア・サーファー》]]や[[《終末の時計 ザ・クロック》]]の様な[[S・トリガー獣]]を仕込めると効果的。 -[[S・トリガー]]でない[[シールド]]を増やせるので、[[ブレイク・ボーナス]]のサポートに最適。 -[[《パクリオ》]]や[[《サイキック・ユー》]]など、[[水]]には相手の[[手札]]を[[シールド]]にする[[カード]]も存在し、それらもシールド送りと呼ばれる場合がある。 -[[《魂と記憶の盾》]]や[[《パニック・ルーム》]]をはじめ、単体の[[シールド]]送りは[[進化クリーチャー]]を対象に選べないものが多かった。 [[進化元]]ごと[[シールドゾーン]]に送られる事で大量に[[シールド]]を追加したり、逆に相手の[[シールド]]が大量に増えたりするのを防ぐ意図があったと思われる。上記のルールがややこしいという点もあるのだろう。 --しかし、現在では進化ではないクリーチャーでもクリーチャーの下にカードがあることも増え、非進化の制限がなくなっているケースも多々ある。 ---[[進化クリーチャー]]を選べるものとしては、古くには[[《セレスティアル・アーク》]]や[[《ヘヴンとバイオレンスの衝撃》]]などがあり、[[DMRP-05]]以降では[[《グリングル・バインドル》]]や[[《ヘブン・デ・エンドレーサ》>《龍装の悟り 天命/ヘブン・デ・エンドレーサ》]]、[[《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー》>《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》]]などが登場している。 -[[バウンス]]における「[[スパイラル>《スパイラル・ゲート》]]」のように、[[シールド]]送りには「ヘヴン」または「ヘブン」と付くものが多い。 -自分のクリーチャーやエレメントもシールド送り出来るクリーチャー・エレメントの殆どは、そのカード自体は対象外になっている。これは、[[S・トリガー]]付与と組み合わせた際に、自身をシールドにして無限耐久ができない様にするためだと思われる。 **テキストの省略 [#i115e8b1] [[革命編]]以降、[[バウンス]]、[[マナ送り]]、[[山札送り]]と共に、[[破壊]]以外のクリーチャー[[除去]]のテキストは「バトルゾーンにある」が省略されるようになった。 [[王来篇]]では「[[裏向き]]にして、[[シールドゾーン]]に置く」が「[[シールド化]]する」に変更された。 //- 旧テキストの書き方だと、「[[裏向き]]にして、」の時点で[[カード]]の[[効果]]を参照できなくしてからシールド送りにしていたため、『[[離れた時]]』の効果を無効化したり、[[EXライフ]]や『[[離れない]]』のような[[耐性]]を貫通したり、カードの両面に効果が書かれている[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]のようなカードの挙動で混乱を招く状態であった。テキスト変更により、他の[[ゾーン]]移動と挙動が同じになったため、直感的にわかりやすい[[ルール]]になったと言える。[[参考>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43470/]] -やや屁理屈だが、旧テキストの書き方だと「[[裏向き]]にして、」がバトルゾーンで作用し、結果的に「離れる時」の能力を見えなくしてから移動させると取れなくもないものであった。[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]のような[[両面カード]]でも先に裏向きにする動作をすると挙動が変わってしまう。 --[[フシギバース]]が「自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き」と書いてあって、バトルゾーンでタップ状態にしてから([[アンタップイン]]で)[[マナ送り]]するのではという誤解は聞いたこと無い。 ***新[[テキスト]] [#r01fdd3e] |魂と記憶の盾 VR 光/水文明 (3)| |呪文| |進化ではないクリーチャーを1体選び、シールド化する。| ***旧[[テキスト]]([[王来篇]]より前) [#n8963d4a] |魂と記憶の盾 VR 光/水文明 (3)| |呪文| |進化ではないクリーチャーを1体選び、裏向きにして、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。| ***旧[[テキスト]]([[革命編]]より前) [#pf94c994] |魂と記憶の盾 VR 光/水文明 (3)| |呪文| |バトルゾーンにある、進化ではないクリーチャーを1体選び、裏向きにして、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。| //- 旧テキストの書き方だと、「[[裏向き]]にして、」の時点で[[カード]]の[[効果]]を参照できなくしてからシールド送りにしていたため、『[[離れた時]]』の効果を無効化したり、[[EXライフ]]や『[[離れない]]』のような[[耐性]]を貫通したり、カードの両面に効果が書かれている[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]のようなカードの挙動で混乱を招く状態であった。テキスト変更により、他の[[ゾーン]]移動と挙動が同じになったため、直感的にわかりやすい[[ルール]]になったと言える。[[参考>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43470/]] -やや屁理屈だが、旧テキストの書き方だと「[[裏向き]]にして、」がバトルゾーンで作用し、結果的に「離れる時」の能力を見えなくしてから移動させると取れなくもないものであった。[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]のような[[両面カード]]でも先に裏向きにする動作をすると挙動が変わってしまう。 --[[フシギバース]]が「自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き」と書いてあって、バトルゾーンでタップ状態にしてから([[アンタップイン]]で)[[マナ送り]]するのではという誤解は聞いたこと無い。 **主なシールド送り [#edea6433] -[[《迅雷の精霊ホワイト・ヘヴン》]] -[[《聖霊龍王 ヴィブロス・ヘブン》]] -[[《護英雄 シール・ド・レイユ》]] -[[《煌龍 サッヴァーク》]] -[[《パニック・ルーム》]] -[[《トゥルー・ヘブンズ》]] -[[《魂と記憶の盾》]] -[[《超次元ガード・ホール》]] -[[《スーパー・エターナル・スパーク》]] -[[《断罪スル雷面ノ裁キ》]] -[[《天聖王儀 アルカディア・グローリー》]] -[[《Dの天牢 ジェイルハウスロック》]] など **参考 [#x65adee1] -[[用語集]] -[[除去]] -[[ハンデス]] -[[破壊]] -[[バウンス]] -[[マナ送り]] -[[シールド追加]] &tag(用語集,シールド送り,表向きシールド送り,シールド,送り,除去);