#author("2024-01-14T06:40:04+09:00","","") #author("2024-01-20T18:57:28+09:00","","") *シールド&ruby(かいしゅう){回収}; [#t0fff9ef] 自分の[[カード]]の[[効果]]によって、自分の[[シールド]]を[[手札]]に加えること、またはそのような能力の俗称。広義には手札以外の[[ゾーン]]へシールドを加えることも含まれる。 -自分の[[シールド]]を効果で[[ブレイク]]することも、シールド回収の一種である。 --古いカードが[[再録]]される際、(その「S・トリガー」を使ってもよい)のシールド回収は[[ブレイク]]へと次々と置き換えられていっている。 |ヘキサリオ・ドラグーン C 闇文明 (5)| |クリーチャー:ティラノ・ドレイク 5000| |ブロッカー| |このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚選び、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。| |このクリーチャーは攻撃することができない。| |暴発秘宝ベンゾ C 闇文明 (4)| |クリーチャー:パンドラボックス 2000| |このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1つブレイクする。| |音感の精霊龍 エメラルーダ P(R) 光文明 (5)| |クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 5500| |''ブロッカー''(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)| |このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つブレイクしてもよい。その後、自分の手札を1枚、シールド化してもよい。| |成長目 ギョウ UC 自然文明 (4)| |クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン/革命軍 4000| |シールド・セイバー| |このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドをひとつ、マナゾーンに置く。| 自分の[[シールド]]が減ってしまうため、[[デメリット]][[能力]]としてデザインされることが多い。 しかし、一概には[[デメリット]]と言えない。[[シールド]]が減るということは、[[手札]]が増えるということである。 //ほとんどのデッキの勝ち手段がクリーチャーによる攻撃なので将来的な[[手札補充]]は約束されているわけである。一時的な[[手札補充]]を取るのか、将来的な[[手札補充]]と安全を取るのか、選択できるという[[能力]]と考えることができるだろう。 [[ダイレクトアタック]]を勝利手段としないデッキと対戦する場合、自分のシールドは全くブレイクされず、カードの効果以外では触れることのできない腐ったカードとなってしまう。 また、[[ワンショット]]戦術には[[S・トリガー]]や[[手札誘発]]を引き当て延命できないと、その得られた手札を使うターンが訪れないままゲームが終了してしまう。 [[《デビル・ドレーン》]]などのカードが「相手が手札補充してくれないなら自分から手札補充に使ってやる」というスタンスを実現できるカードであるというわけである。 とにかく素早くコンボを完成させる事を狙うデッキや、速攻デッキの場合にも多用される。自分への被害よりも相手へのダメージを優先するという[[スーサイド]]的な考え方である。特に[[ワンショット]]系の相手など、シールドを減らしてもキルターンがさほど変動しないと踏んで自ら投げ捨てるのは、[[S・トリガー]]が入っていないことも少なくないそれらデッキには相性のいい戦術である。 -[[ブレイク]]でないシールド回収には、回収するシールドの[[S・トリガー]]を使えるものと使えないものの2種類がある。大抵のシールド回収能力には『その「S・トリガー」は使えない/を使ってもよい』という節、あるいは注釈文が書かれている。どちらも書いていない場合は使えるものとして扱う。 --シールド回収で能動的に[[S・トリガー]]を発動させることを''[[暴発]]''と呼び、[[トリガーデッキ]]などで活躍できる。 --[[S・バック]]や[[サバキZ]]、[[G・ストライク]]はこの注釈に関係なく、どちらの場合でも使用できる。 「ただし、その「S・トリガー」は使えない」と但し書きされていない限り、回収するシールドの[[S・トリガー]]を使うことができる。シールド回収で能動的に[[S・トリガー]]を発動させることを''[[暴発]]''と呼び、[[トリガーデッキ]]などで活躍できる。 -[[コンボデッキ]]のように勝ち筋が限られている[[デッキ]]の場合、[[キーカード]]が[[シールド]]に[[埋まって>埋まる]]使えなくなる[[事故]]を回避するために、シールド回収[[カード]]を入れる事がある。 **ルール [#q47f3c86] シールド回収を行う[[カード]]の[[能力]]で言及されていない限り、あらゆるシールド回収効果に対応して[[S・トリガー]]、[[S・バック]]、[[サバキZ]]、[[G・ストライク]]の[[使用宣言]]が可能である。[[ブレイク]]によってシールド回収を行う場合も同様である。 -軽量のシールド回収カードには大抵の場合「ただし、その『S・トリガー』は使えない」[[能力]]が書かれている。このような場合でも[[S・バック]]、[[サバキZ]]、[[G・ストライク]]の[[使用宣言]]は可能である。 -(その「S・トリガー」を使ってもよい)とわざわざ[[注釈文]]で補足してあるカードも一部存在する。このような補足が書かれていない場合でも、[[S・トリガー]]の[[使用宣言]]は可能である。 -ごく一部、[[《蒼神龍チェンジ・ザ・ワールド》]]のように「ただし、その『S・トリガー』は使えない」[[能力]]が[[注釈文]]扱いになってしまっている古いカードも存在する。 能力にブレイクではなく単に「手札に加える」と書かれている場合、そのシールドは[[ブレイク]]されるわけではない。つまり、ブレイクに対して機能する能力の対象にならない。 -ブレイクに対して機能する能力の例として、ブレイクする[[シールド]]の数を増減させる能力(([[《暴命天 バラギアラ》>《暴命天 バラギアラ/ガイアの目覚め》]]、[[《九極の精霊 マウリエル》]]、[[《紫電城 バルザーク》]]、[[《夢幻なる零龍》]]等))、ブレイクを禁止する能力(([[《神人類 ヨミ》]]、[[《極楽鳥》]]等))、ブレイクの前に誘発する能力、[[ブレイク・ボーナス]]、[[キリフダッシュ]]、[[S・トリガー・プラス]]等がある。 -2023年後半以降、[[再録]]によって、[[S・トリガー]]を使用できるシールド回収能力が[[ブレイク]]能力へと変更される例が見られる。恐らく[[S・トリガー・プラス]]で参照できるようにするためのテキスト変更であると考えられる。これにより、上述のブレイクに対して機能する能力との相互作用が変化するため、注意が必要である。 特に、テキストが修整される前のバージョンのカードを使用する場合でも、修整後のテキストに倣って[[ブレイク]]として扱うことになるため、このような能力を持つカードを使用する場合は最新のバージョンのテキストを確認しておくとよいだろう。 [[シールドカード]]を[[手札]]に加える際、その[[カード]]は一旦「シールドゾーンから手札に加えるカード」という状態になる。カードの持ち主はこの状態の[[カード]]の表面を確認し、[[S・トリガー]]、[[S・バック]]、[[G・ストライク]]の[[使用宣言]]を行うことができる。その後、その[[カード]]を[[手札]]に加える。([[サバキZ]]の[[使用宣言]]は[[手札]]に加えた後に行う。) この状態の[[カード]]はまだ[[シールドゾーン]]に存在するが、[[シールドゾーン]]にある[[カード]]を参照する際は参照されない。また、[[ブレイク]]によりシールド回収を行う場合、その[[シールド]]は既に[[ブレイク]]されたものとして扱う。 この状態になる直前にその[[カード]]に適用されていた[[継続的効果]]のうち、[[特性]]を修整する[[継続的効果]]([[S・トリガー]]付与等)は無効にはならない。 -最後の[[シールド]]を手札に加え、その[[スーパー・S・トリガー]]を[[使用宣言]]する際、その[[カード]]自身は[[シールドゾーン]]に無いものとして扱うため、[[スーパー・ボーナス]]の付与条件を満たす。 -相手ターン中に2つめの[[シールド]]が[[ブレイク]]され、その[[S・トリガー・プラス]]を[[使用宣言]]する際、その[[カード]]が含まれている[[シールド]]は既に[[ブレイク]]されたものとして扱うため、追加能力の付与条件を満たす。 -[[シールド]]の数が同じで相手の[[《正義の煌き オーリリア》]]がいて、自分の[[シールド]]を回収する時、「シールドゾーンから手札に加えるカード」になった時点でその[[シールド]]は[[シールドゾーン]]に無いものとして扱うため、[[ラビリンス]]の条件を満たす。そのため、そのシールド回収に対応してコスト5以下の呪文の[[S・トリガー]]や[[S・バック]]の[[使用宣言]]はできない。 -[[《聖板龍 ジークシュトルツ》]]の表向きの[[シールドカード]]の能力を無視する[[継続的効果]]は「シールドゾーンから手札に加えるカード」には適用されないため、その[[カード]]が持つ[[G・ストライク]]の[[使用宣言]]を行える。([[プレイヤー]]に適用される別の[[継続的効果]]によって[[S・トリガー]]の[[使用宣言]]はできない。) --相手の[[《聖板龍 ジークシュトルツ》]]がいて、自分の表向きの[[《凄惨なる牙 パラノーマル》]]を[[エスケープ]]により回収する時、「シールドゾーンから手札に加えるカード」になった時点で《凄惨なる牙 パラノーマル》の能力は無視されなくなるが、シールド回収を実行している間は[[状況起因処理]]のチェックを行わないので、[[パワー低下]]により相手のクリーチャーが[[破壊]]されることはない。 -[[《サファイア・ペンダット》]]がいる時、回収する[[シールドカード]]が「シールドゾーンから手札に加えるカード」の状態になった時点でその[[カード]]は[[シールドゾーン]]に無いものとして扱うので[[S・トリガー]]付与効果の対象にならなくなる。しかし、既に適用されていた[[S・トリガー]]付与効果は無効にはならない。そのため、その[[カード]]が呪文であれば[[S・トリガー]]が付与されたままであり、その[[使用宣言]]ができる。 -[[《星龍の記憶》]]は「それが『シールドゾーンから手札に加えるシールドカード』になった際に『S・トリガー』を付与する」[[継続的効果]]を付与する。[[シールドゾーン]]にある間は[[S・トリガー]]を持っていないので、[[《陽炎の守護者ブルー・メルキス》]]のような[[シールドゾーン]]にある[[S・トリガー]]持ち[[カード]]を参照する能力の対象にはならない。 -3つのシールドのうち1つを回収し、それが[[《雪精 エリカッチュ》]]である場合、《雪精 エリカッチュ》自身はまだ[[シールドゾーン]]にあるので、総合ルール110.4cにより[[革命2>革命]]能力が機能する。[[革命2>革命]]の条件を参照する際は《雪精 エリカッチュ》自身は[[シールドゾーン]]に無いものとして扱うので条件を満たす。結果として[[S・トリガー]]が付与されるのでその[[使用宣言]]が可能である。 --3つのシールドのうち1つを回収し、それが[[《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》]]である場合、《カツキング》自身は「シールドゾーンから手札に加えるカード」であり、[[革命2>革命]]の条件を参照する際は《カツキング》自身は[[シールドゾーン]]に無いものとして扱うので条件を満たす。結果として[[S・トリガー]]が付与されるのでその[[使用宣言]]が可能である。 -[[《レオ》]]がいて、3つのシールドのうち1つを回収する直前では[[革命2>革命]]の条件を満たしていないので、[[S・トリガー]]は付与されていない。回収する[[シールドカード]]が「シールドゾーンから手札に加えるカード」の状態になった時点で、[[革命2>革命]]の条件を満たすが、回収するカードは[[シールドゾーン]]に無いものとして扱うので[[S・トリガー]]付与効果の対象にならない。 -[[《九極革命 デュエゼウス》]]がいて、3つのシールドのうち1つを回収する時、回収する[[シールドカード]]が「シールドゾーンから手札に加えるカード」の状態になった時点で[[革命2>革命]]の条件を満たし、「シールドゾーンから手札に加えるカード」に対して[[S・トリガー]]を付与するため、その[[使用宣言]]ができる。 -表向きの[[《「正義帝」》]]と他の[[シールドカード]]を同時に手札に加える時、《「正義帝」》自身はまだ[[シールドゾーン]]にあるので[[S・トリガー]]付与能力は機能する。「シールドゾーンから手札に加えるカード」に[[S・トリガー]]を付与するので、《「正義帝」》自身と同時に手札に加える[[シールドカード]]に[[S・トリガー]]が付与され、その[[使用宣言]]ができる。 シールド回収能力が持つ「ただし、その『S・トリガー』は使えない」という[[効果]]は、そのシールド回収を実行する間のみ有効である。シールド回収を実行する間に[[《正義ノ裁キ》]]等によってこの[[効果]]を[[無視]]することができれば、その際に[[使用宣言]]した[[S・トリガー]]の[[解決]]は禁止されない。 **その他 [#fb0a41ea] -[[コンボデッキ]]のように勝ち筋が限られている[[デッキ]]の場合、[[キーカード]]が[[シールド]]に[[埋まって>埋まる]]使えなくなる[[事故]]を回避するために、シールド回収[[カード]]を入れることがある。 -単純なシールド回収は[[闇]]の[[カード]]に多く、[[火]]にもそこそこ存在する。[[光]]や[[水]]にもシールド回収は存在するが、単純なものよりも[[シールド追加]]を併せ持つ、いわゆる[[シールド交換]]にあたるもののほうが多い。 -[[除去]]に対する[[置換効果]]としてシールド回収を要求されることがある。[[キーワード能力]]の[[エスケープ]]及び[[真・エスケープ]]はこれに該当する。 -[[鬼札王国]]や[[月光王国]]では[[ハンドアドバンテージ]]を稼ぎつつ[[シールド]]を減らせるため重宝される。 -「シールドを手札に''戻す''」という表現と「シールドを手札に''加える''」という二種類の表現で長らく表記ゆれしていた。[[《バブル・トラップ》]]と[[《ライラ・ラッタ》]]のように同じ弾に収録されていながら統一されていない例もみられる。挙動を示す表現としては後者の方が適切であり、現在は「加える」で統一されているようだ。 -一部のカードで、かつてシールド回収だったものが[[ブレイク]]へと変更される例が見られる。頻発はしないだろうが、一部の状況では[[ブレイク]]限定で効果が働くカードとの組み合わせで別の挙動になる場合がある。 --実際に引き起こせる出来事として、[[《マーシャル・クロウラー》]]で[[シールド追加]]した後、[[シールド・セイバー]]などで追加した数と不一致の[[暴発]]を起こせる。これによりシールドの数が増やせる。 完全にネタだが、[[常在型能力]]で「ブレイクされない」状態にする[[《神人類 ヨミ》]]を準備していれば、自分に[[暴発]]をロックしてしまうことになる。[[《完全決闘》>《白騎士の聖霊王アルカディアス/完全決闘》]]などの場合、[[《星龍の記憶》]]の裁定で後から追加されたシールドはその効果を受けていないのでロックの回避が可能。 **参考 [#hc5feec6] -[[用語集]] -[[シールド確認]] -[[シールド追加]] -[[シールド交換]] -[[暴発]] -[[ブレイク]] -[[エスケープ]] -[[オシオキムーン]] ---- 公式Q&A >Q.[[《殺意の悪魔龍 マガンド》]]の「攻撃する時」の能力は、2枚重なっているシールド・カードのうち、1枚だけを手札に戻せますか? A.いいえ、2枚重なっているシールド・カードは2枚で1つのシールドとして数えます。そのシールドを選んだ場合、2枚とも手札に戻さなければなりません。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/34320]] >Q.[[《コダマダンス・チャージャー》]]の効果でシールドを手札に加える際、そのシールドカードを捨てて「S・バック」を使えますか? A.はい、使えます。「「S・トリガー」は使えない」と書かれた効果でシールドを手札に加えた際にも、「S・バック」を使うことはできます。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33472]] >Q.[[《ゼニガタ入道》]]の「攻撃する時」の能力で自分のシールドを1つ手札に戻したら、お互いのシールドの数が合計6つになりました。「鬼タイム」能力で、この攻撃で手札に戻したシールドの「S・トリガー」を使用できますか? A.いいえ、「S・トリガー」として使用できないカードとして手札に加えますので、「S・トリガー」の宣言ができません。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/34259]] >Q.[[《殺意の悪魔龍 マガンド》]]の「攻撃する時」の能力で、シールドから手札に戻したカードが「侵略」や「革命チェンジ」を持っていた場合、その「侵略」や「革命チェンジ」を使えますか? A.いいえ、「侵略」や「革命チェンジ」は効果を解決する前に誘発型能力の使用宣言をしなければなりません。(総合ルール 506.3) [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/34321]] &tag(用語集,シールド,回収,シールド回収);