#author("2024-02-18T11:49:45+09:00","","")
#author("2024-02-18T11:53:20+09:00","","")
※[[シールド確認]]とは異なります。

*シールドチェック (疑似ステップ) [#j12afcb3]

[[カード]]を[[シールドゾーン]]から[[手札]]に加える間に発生する、[[S・トリガー]]およびその派生[[能力]]のための[[タイミング]]。
[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]][[《ジェスター・ブレイン》]]などの能力の[[解決]]中でも、そこに割り込んでシールドチェックを行う必要がある。

[[総合ルール]]には「シールドチェック」という用語の記載は一切ないが、[[メディアミックス]]や[[デュエプレ]]では当たり前のように登場している。

**手順 [#lb5ba6b9]

+[[ブレイク]]、[[ブレイク置換効果]]による[[シールド回収]]、通常の[[シールド回収]]が行われる前に、その対象を確定し、元々の手札と混ざらないようにしてそれらを同時に確認する。これらのカードは「[[待機状態]]」となり、[[シールドゾーン]]にあるが、[[シールド]]の数には含まない扱いになる。
+確認したカードの中にあった''「[[S・トリガー]]」''か''「[[G・ストライク]]」''を持つ任意のカード、カードが使用できるゾーン(通常は手札)の中にあった''「[[S・バック]]」''を持つ任意のカードの[[使用宣言]]を行う。
--[[S・バック]]の使用宣言をするには、1能力につき1枚、能力と合致した捨てるカードを決めなければならない。異なるカードで同一の[[シールドカード]]をコストにすることはできない。捨てるカードを墓地に置くのはここで行われる(総合ルール509.5c、701.7a)。
--[[S・トリガー]]や[[S・バック]]は、[[カードタイプ]]が[[ロック]]されているものだと使用宣言もできない。そして、その状況だと[[S・バック]]で捨てようとすることもできない。
『「S・トリガー」は使えない』『「G・ストライク」を使えない』などと指定がある場合もそれに従う。
---注意点として、「[[出せない]]」効果の影響下でも「[[使う]]と、その結果バトルゾーンに出る(([[キーワード処理]]:[[召喚]]、[[ジェネレート]]、[[展開]]、([[オーラ]]や[[Artifact]]や[[タマシード]]を)[[使う]]))」ものには使用宣言ができる。詳しくは[[当該ページ>使用宣言]]を参照。
+使用宣言済みのものを含め、手札に加えるカードをすべてそこに移動させる。(ただし、実際のプレイでは[[使用宣言]]済みのカードやコストで捨てるカードは表向きにし、通常の手札とは区別しておくこと。)この時[[裁きの紋章]]が加わるならば、それを捨てて''「[[サバキZ]]」''の使用宣言を行える。
--なおこの際、&color(red){''[[裁きの紋章]]を持つカードが手札に加わったと同時に、新たに「[[サバキZ]]」を持つカードも加わったなら、手札に加わった[[裁きの紋章]]を捨てることで、この「[[サバキZ]]」を使うことができる''};([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/31745/]])。
--[[S・バック]]と同様、宣言時に[[サバキZ]]のコストとなる[[シールドカード]]が、1能力につき1枚捨てられる。そのカードが使えるなら手札以外からも宣言できたり、[[ロック]]の影響を受けたり、既に[[S・バック]]や[[サバキZ]]で捨ててしまったカードをコストにできない点も同じ。
+[[サバキZ]]の使用宣言まで終えたら、それらを好きな順番で発動させていく。&color(red){''すべてを使い終わるまで、シールドチェックと無関係な[[誘発型能力]]は一切割り込めない''};。(総合ルール101.4.)
--いわゆる「呪文は唱えるまで、クリーチャーは召喚することまで」がこれに該当する。[[cip]]は代表的な[[誘発型能力]]のひとつであり、召喚とは連動していないのでシールドチェック中に割り込めない。『「G・ストライク」能力で相手に見せた時』も[[誘発型能力]]なので、同様にすべてが終わるまで後回しにされる。
---あくまで[[誘発型能力]]の[[解決]]が割り込めないだけで、[[灼熱ドロン・ゴー]]や[[ビビッドロー]]など、[[使用宣言]]が必要な誘発型能力を持つカードは割り込んで相手に見せることができる。[[暴発]]した[[《クリティカル・ラブ》]]や[[《サイバー・ブレイン》]]などで自分の《テスタ・ロッサ》を破壊したり[[ビビッドロー]]を引いたのなら、「今条件を満たした」と申告できるのでタイミングを見失うことはない。逆に、[[待機]]が成立する瞬間にそれらを申告していなければ後の[[誘発型能力]]の[[解決]]に含むことができない。
+シールドチェック中に行うすべての処理が終われば、[[待機]]中の[[誘発型能力]]の[[解決]]を[[ターン・プレイヤー]]優先で開始する。

**シールドチェックで変化する情報を見る能力についての挙動(総合ルールVer.1.40) [#bdda8c52]

[[こちら>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/316661/]]を参照

%%%◆(1)シールドチェック前%%%
|>|>|120|c
|BGCOLOR(blue):COLOR(white):シールドゾーン|BGCOLOR(gray):COLOR(white):待機状態|BGCOLOR(red):COLOR(white):手札|
|>|>|BGCOLOR(white):COLOR(blue):|c
|■ ■ ■ ■ ■|||

シールドが5つあり、T・ブレイクされた。「&color(blue){■};」はシールドを意味する。

>113.6b シールドゾーンのカードに「[[S・トリガー]]」を与える能力があります。これらの能力は、手札に加えられるシールドが[[待機状態]]になる直前の状況を参照して、カードに「[[S・トリガー]]」を与えるかどうか決定します。

[[《レオ》]]の「[[革命]]2」などが[[待機状態]]になる直前の状況を参照する。

大抵の[[S・トリガー]]自己付与(例:[[《氷柱と炎弧の決断》]]の『自分の墓地に呪文が2枚以上あれば、自分のシールドゾーンにあるこの呪文に「S・トリガー」を与える。』のテキスト)は何の不利益もなく使うことができる。

#br

%%%◆(2)シールドチェック中%%%
|>|>|120|c
|BGCOLOR(blue):COLOR(white):シールドゾーン|BGCOLOR(gray):COLOR(white):待機状態|BGCOLOR(red):COLOR(white):手札|
|>|>|BGCOLOR(white):COLOR(blue):|c
|■ ■|■ ■ ■||

>113.6a プレイヤーの[[使用宣言]]が終わるまでの間、手札に加えられるシールドは[[待機状態]]になります。[[待機状態]]のシールドはシールドゾーンにありますが、シールドゾーンにあるシールドの数に含まれません。また、シールドゾーンにあるカードの枚数としても数えません。

[[スーパー・S・トリガー]]などが、疑似的にシールドチェックを終えた後のシールドの数を参照する。

>113.6c シールドゾーンから手札に加えるカードに「[[S・トリガー]]」を与える能力があります。これらの能力は、[[待機状態]]のシールドの状況を参照して、カードに「[[S・トリガー]]」を与えるかどうか決定します。

[[《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》]]の「[[革命]]2」などが[[待機状態]]を考慮したシールドの状況を参照する。

>113.6d 手札に加えられるシールドがシールドゾーンで継続的効果を発揮していた場合、その効果は「S・トリガー」などの使用宣言が終わり、シールドが手札に移動する直前まで継続します。

[[《正義ノ裁キ》]]の「このカードがシールドゾーンに表向きであれば、自分は、裁きの紋章を唱えられなくする効果を無視する。」などの効果が残存する。

#br

%%%◆(3)[[使用宣言]]が済んだ後%%%
|>|>|120|c
|BGCOLOR(blue):COLOR(white):シールドゾーン|BGCOLOR(gray):COLOR(white):待機状態|BGCOLOR(red):COLOR(white):手札|
|>|>|BGCOLOR(white):COLOR(blue):|c
|■ ■||■ ■ ■|

>112.3a [[S・トリガー]]はブレイクなどでシールドが手札に加えられるとき、そのカードを対戦相手に見せて宣言することで、即座にコストを支払わずに使うことができます。複数の[[S・トリガー]]を持つカードがシールドから手札に加えられる場合、使用するカードを対戦相手に見せて宣言を行います。すべての宣言が終わったら、それらのカードを1枚ずつ使います。呪文の場合は呪文の効果解決までが[[S・トリガー]]の能力となりますが、クリーチャーは召喚することまでが[[S・トリガー]]能力です。バトルゾーンに出たことによって誘発する効果は別個のイベントとして扱います。これは[[クロスギア]]の[[ジェネレート]]や[[フィールド]]を[[展開]]する事についても同義です。

一般的なシールドチェックに関係する能力は、加えられる瞬間([[サバキZ]]のみ加えられた後)に[[使用宣言]]する。少しタイミングが違う[[サバキZ]]もひっくるめて、こうして[[使用宣言]]を済ませたカードは一旦手札のカードになり、それから手札から1枚ずつ使われていく。

#br

%%%◆(4)カードを使い終わった後%%%

>304.3. [[要塞化]]されたシールドがシールドゾーンから離れた場合、そのシールドの持つ[[S・トリガー]]能力が解決された後で[[城]]を墓地に置きます。

**補足 [#ie43b704]
-[[サバキZ]]で捨てる[[裁きの紋章]]を決めるのは、前述の通り3.の段階が正しいのだが、便宜上2.の時点で捨てるカードを公開しておくほうが不正対策として望ましい。
--一度でも裏向きの手札と混ぜてしまっては、本当にシールドチェック時に[[裁きの紋章]]が手札に加わったのか、はたまた元から持っていた[[裁きの紋章]]をコストとして捨てようとしているのかわからなくなってしまうためである。

-[[S・トリガー]]は、[[誘発型能力]]ではなく[[常在型能力]]である。
--「誘発型能力」は「[[トリガー能力]]」が旧称として使われていたため、混同しないように注意。

-手順からも分かる通り、[[S・バック]]は[[S・トリガー]]と同じく[[常在型能力]]だが、よく似た[[サバキZ]]は[[誘発型能力]]である。ただし、S・トリガーに類する能力として[[誘発型能力]]でありながらシールドチェック中の優先的な処理と同じ分類になっている。

-シールドチェックは、シールドゾーンから手札への移動が条件なため、[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]や[[《「祝」の頂 ウェディング》]]などの一般的な[[ブレイク置換効果]]にはシールドチェックは行わない。当然[[《冥府の覇者ガジラビュート》]]や[[《偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル》]]のような[[シールド焼却]]効果でも同様。
--[[要塞化]]した[[《無敵城 シルヴァー・グローリー》]]を含む複数のシールドがブレイクされる時が、シールドチェックを有する[[ブレイク置換効果]]。
--[[《陽炎の守護者ブルー・メルキス》]]とその類似効果は、一見するとシールドチェックに思える効果だが、呪文を唱えようとする段階はシールドチェック処理ではない。不発時に実際に手札に加わる段階がシールドチェック処理となる。

-2.や3.の[[使用宣言]]は、その時点では「カードを[[使う]]」ことにはなっていない。
--例えば、まだ規定の枚数に達していない状態なら、[[《我怒の鎖 パンサーベア》]]や[[《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》]]があっても、それを超過する枚数を宣言できる。
--「[[召喚できない]]」ではなく、単に「[[出せない]]」だけのクリーチャーなら[[S・トリガー獣]]の宣言は制限されない裁定もこれが理由である。
--その他、呪文の効果を無視された状態でも呪文カードを使用宣言できる。実際に唱えたりG・ストライク効果が発動する段階でも呪文の効果が無視される状態なら、そこでようやく「処理内容が[[打ち消し]]される」形となる。

-2.の『その「S・トリガー」は使えない』という指定には、『呪文を唱えられなくする効果を無視する』で勝つことができる([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32029/]])。

-S・トリガーで[[《星龍の記憶》]]を唱える場合、4.の段階になってからなので、2.でS・トリガーではないカードをS・トリガーとして使うことはできない。

-シールドチェックは一見するとシールドゾーンでのイベントに見えるが、ルール上''手札に移動してから機能している''扱いである。
--[[《邪眼皇アレクサンドルIII世》]]など、「手札から唱えた時」に関係してくる。
//--また、[[《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》]]が、「[[ブレイク]]の結果で残りシールドが2つ以下になっても[[S・トリガー]]として使える」のもこれが理由と説明できる。
//2024/01/19付で不能になったとしてコメントアウト

-「[[G・ストライク]]」は、「[[S・トリガー]]」「[[S・バック]]」「[[サバキZ]]」と両立して使える。さらに、1枚のカードが2つ以上「G・ストライク」を持っていたのなら、その数だけ使える。
--『「G・ストライク」能力で相手に見せた時』は、「[[G・ストライク]]」の宣言の数だけ誘発する([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40943/]])。
--[[《暗獅連結 グレイテスト・ネルザ》]]の[[G・ストライク]]付与は、それが[[ツインパクト]]なら上下両方のカードタイプに与え、2回誘発させることができる。([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/44110/]])

-自分の[[シールドゾーン]]に表向きで[[《正義ノ裁キ》]]があり、[[裁きの紋章]]呪文の[[呪文ロック]]を無視している状態とする。ここで相手が[[呪文ロック]]しながらその《正義ノ裁キ》を含めてブレイクすると、待機状態になった時点ではまだシールドに《正義ノ裁キ》が存在するため、[[S・トリガー]]を持つ[[裁きの紋章]]呪文のS・トリガー宣言はできるが、4.になって呪文を唱え始めようとする時点で[[呪文ロック]]無視の発生源がなくなっているため、唱えるのが不発に終わる。([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/44311/]])

-4.で使用宣言していたカードを使う前に、そのゾーンからカードが移動してしまったら、そのカードを使う処理が不発になる。[[G・ストライク]]の効果はカードが離れても不発にはならない。
--[[S・トリガー]]で複数のカードを使用宣言し、他の[[S・トリガー]]より先に[[《魔天降臨》]]を唱えると、手札からマナゾーンに移動してしまうためそれらのカードは使用できない。
---一度宣言したS・トリガーをキャンセルすることは原則不可能だが、このルールを応用すると[[《エマージェンシー・タイフーン》]]等で該当カードだけをゾーン移動させることで実質的にキャンセルさせることはできる。
--[[S・トリガー]]と[[G・ストライク]]を同時に持つカードがあり、先に[[S・トリガー]]でバトルゾーンに出したり唱えて墓地に置かれたりしても、[[G・ストライク]]効果は損なわれない。
--2.で[[S・トリガー]]として[[《隻眼ノ裁キ》]]を使うと宣言し、3.で[[サバキZ]]のコストに[[《隻眼ノ裁キ》]]を捨ててしまうと、3.の[[サバキZ]]でのカードは使えるが、2.の[[《隻眼ノ裁キ》]]は手札ではなく墓地にあるので唱えられずに終わる。

-[[パワー低下]]で無限にそのクリーチャーが破壊される時、「[[エスケープ]]」能力があると自分が止めるまで[[シールド回収]]ができる。その場合、シールド回収ごとにカードを使うのではなく、シールド回収が終わるまで[[S・バック]]や[[サバキZ]]のカードを使う効果、[[G・ストライク]]効果が待機する。ただし手札に加える/加えたカードを捨てるのは使用宣言と同時。シールド回収が終わった時点で1枚ずつ待機した効果を使っていく([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/42523/]])。
--[[《獅子頂龍 ライオネル》]]は[[S・トリガー]]を使ってもよい疑似エスケープだが、考え方は上と同じ。

-厳密には「[[S・トリガーX]]」という能力もある。コストを支払わずに[[クロス]]するのは[[誘発型能力]]ではなく一連の処理なので、カードプレイの直後に行う。
--その能力も『「S・トリガー」を使った時』が反応するが、普通のクロスギアに[[《星龍パーフェクト・アース》]]や[[《星龍の記憶》]]などの能力を与えても、「[[S・トリガーX]]」の処理で行うことはできない。[[S・トリガー]]だとコストを支払わずにジェネレートだけを行うことになる。

-さらには「[[スーパーS・バック]]」、「[[スーパー・S・トリガー]]」、「[[S・トリガー・プラス]]」というものもある。前者は捨てるカードの[[特性]]が特に指定されていない上位能力、後者2つは使用宣言の時点で条件を満たしていれば追加効果を得る上位能力である。


**参考 [#b0f77f35]
-[[用語集]]
-[[S・トリガー]]
-[[S・バック]]
-[[G・ストライク]]
-[[サバキZ]]
-[[使用宣言]]

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