#author("2023-12-29T21:24:44+09:00","","")
#author("2024-01-20T13:23:57+09:00","","")
*ガチンコ・ジャッジ [#h498889a]

[[エピソード2]]より登場した[[キーワード処理]]。
「ガチンコ・ジャッジする」は「各[[プレイヤー]]は自身の[[山札]]の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。」を意味する。
//「勝ちとする」とあるが「勝敗を決める」とは書かれていない。

|アクア・ハンマープライス C 水文明 (2)|
|クリーチャー:リキッド・ピープル/ハンター 2000|
|このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、カードを1枚引いてもよい。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)|

|粉砕の影ブチクダキ・フード C 闇文明 (2)|
|クリーチャー:ゴースト/ハンター 1000|
|このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)|

初出は[[コロコロコミック2012年7月号付録>プロモーション・カード]]の[[《独走状態!鬼無双・カイザー「真剣」》]]。またキーワード自体は[[DMX-08]]の[[《獣鬼トラマル》]]で登場していた。

**ルール [#g0eac23b]

この処理は以下の手順で行う
+各プレイヤーは自身の[[山札の上]]のカードを[[表向き]]にする。
+そのカードの[[コスト]]を比べて勝った[[プレイヤー]]を決める。
+[[表向き]]にしたカードを[[山札の下]]に送る。

この[[処理>キーワード処理]]における勝敗の決め方は、''ガチンコ・ジャッジを仕掛けた側の[[カード]]の[[マナコスト]]が、相手のカードのマナコストと同じかそれより大きい''と仕掛けた側勝利し、仕掛けた側のカードが相手のカードよりも[[マナコスト]]が小さければ仕掛けた側の負けとなる。

ガチンコ・ジャッジを仕掛けた側と言うのは、ガチンコ・ジャッジを行ったカードの持ち主のことを指す。どちらが[[ターン・プレイヤー]]かは一切関係ない。ガチンコ・ジャッジで同じコストのカードが捲れた場合、[[ターン・プレイヤー]]ではなく、ガチンコ・ジャッジを仕掛けた側が勝利する。
つまり、ガチンコ・ジャッジに引き分けはない。

コストが同じでも仕掛けた側が勝利するため、ガチンコ・ジャッジに引き分けという概念はない。
また、勝敗はガチンコ・ジャッジを仕掛けた側にのみ情報として使われる。仕掛けられた側はコストが勝っていてもガチンコ・ジャッジに勝ったことにはならない([[《おやすみヒッポポさん》]]のページを参照)。

一方、[[《逆転王女プリン》]]などの「ガチンコ・ジャッジでこのカードを見せた時」は、対戦相手側のガチンコ・ジャッジでも適用される。

ガチンコ・ジャッジの勝利によって得られる[[効果]]は「ガチンコ・ジャッジする」よりも後の文章によって定義されており、ガチンコ・ジャッジの勝敗自体には意味が無い。
[[エピソード2]]の間にも、ガチンコ・ジャッジに負けたことを条件としている能力は登場しなかった。
デュエプレでは、ガチンコ・ジャッジを行う一連の能力では勝ち負けを参照しない[[《超絶奇跡 鬼羅丸》]]が登場した。通常は別の[[常在型能力]]で気になることはないが、[[cip]]発動前に除去されると、何回勝っても何も起こらず終わる。

-片方の[[プレイヤー]]が[[山札]]を[[見る]]ことを制限されている、もしくは[[敗北回避能力]]で山札が0枚でゲームが続行されている場合、そのプレイヤーの参照可能なコスト値は存在しない。そのため、他方のプレイヤーが必ずガチンコ・ジャッジに勝つことになる。(2023年7月21日裁定)
--過去の裁定では、コスト0のカードが捲れた扱いで処理することになっていた。そのため、山札の上を確認できるプレイヤーが[[《ゾンビポンの助》]]など、コスト0のカードを捲った場合は、仕掛けた側がガチンコ・ジャッジに勝つことができていた。

-両方の[[プレイヤー]]が[[山札]]を[[見る]]ことを制限されている、もしくは[[敗北回避能力]]で山札が0枚でゲームが続行されている場合のガチンコ・ジャッジの勝敗は裁定が出ていない。
--過去の裁定では、両者の山札の上からコスト0のカードが捲れた扱いで処理することになっていた。したがってコスト0 VS コスト0の扱いなので、そのため必ず仕掛けた側がガチンコ・ジャッジに勝つことができていた。

//-片方の[[プレイヤー]]が[[山札]]を[[見る]]ことを制限されている、もしくは[[敗北回避能力]]で山札が0枚でゲームが続行されている場合、そのプレイヤーはガチンコ・ジャッジを行うことができないが、もう一方が通常通り行えるなら行えない方は山札を捲れない=ガチンコ・ジャッジでコスト0が捲れた扱いになり、行える方が事実上必ずガチンコ・ジャッジに勝つことになる。(2019年3月2日正式回答)
//--[[《巡霊者メスタポ》]]でお互いが山札を公開できないと、コスト0 VS コスト0の扱いなので、必ず仕掛けた側が同値で勝つ。
//「コスト0 VS コスト0の扱い」という根本解釈が裁定変更されたため、COします。

-[[ツインパクト]]がめくれた場合、どちらの[[マナコスト]]として扱うかは、''めくった[[カード]]の持ち主が決められる''。

-[[《偽りの名 バッファ・ロデオーレ》]]のみ、ガチンコ・ジャッジの[[注釈文]]が「(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。カードのコストが相手以上であれば、自分の勝ち)」となっている。

***裁定不明 [#dda6e269]

[[2023.7.21付の新裁定>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43489/]]により、お互いが山札を公開できない状況でのガチンコ・ジャッジの勝敗が未定義となった(ページ下部に当該Q&Aの引用有り)。

かつては山札を公開できない場合は「コスト0」扱いだったため、0と0の同値での比較となり、仕掛けた側が必ず勝利するのだが、新裁定では「コストが無い」ものとして扱うようになった。

「コストが無い」と「コストが無い」を比較した場合、以上でも以下でも未満でもないと思われるため、仕掛けた側が勝てなくなった可能性がある。

-上については、''両方が''公開できない場合の疑問である。片方だけ「コストが無い」状態なら、コストがあるカードがガチンコ・ジャッジに勝つ。コスト0の[[《ゾンビポンの助》]]でも勝てる。

**ゲームにおいて [#w896b1e9]

基本的に[[デュエル・マスターズ]]において、[[山札の上]]は不確定要素になる。[[マナカーブ]]の都合上、[[重量級]]カードばかり積むのは不可能に近いため、結局のところガチンコ・ジャッジの勝敗はほとんど運に左右されることになる。

しかしほぼ完全に運に依存する「[[ジャンケン]]」と比べて、[[山札操作]]や[[デッキビルディング]]によって勝率を調整できることもガチンコ・ジャッジの特徴である。逆に自身の[[山札の下]]を確定させるため、[[《時空の賢者ランブル》]]のサポートとしても有効。
[[環境]]や相手の[[デッキタイプ]]にもよるが、自身のデッキ構築次第では噛み合いめくりで負けにくいというか負けるほうが珍しいぐらいに立ち回れる。
//運が絡むという性質から、ガチンコ・ジャッジを持つカードの使用を敬遠するプレイヤーは少なくない。特に、この[[キーワード処理]]が登場した[[エピソード2]]初期は、ヘビープレイヤーでもその能力の不安定性から辟易したり、過度に毛嫌いする者が多いほどだった。
//今は、[[パワーカード]]である[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]、[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]、[[《アクア・インテリジェンス 3rd G》]]や[[《超無双 ヤマタヘッド 8th G》]]のようなガチンコ・ジャッジの勝率を上げるカード、[[《逆転王女プリン》]]などのようなガチンコ・ジャッジによって得られる恩恵が大きいカードの登場によってある程度の評価は受けるようになったが、やはりなるべく運に頼りたくないプレイヤーからはあまり好まれない。
//それを除いて考えても、ガチンコ・ジャッジで起こる効果そのものが魅力的ではない時代では、それに引っ張られて評価が下がっていたのは否めない。例えば[[DMR-05]]での[[スーパーレア]]以上には[[《鬼無双 カイザー「勝」》]][[《偽りの名 オレオレ・ライオネル》]][[《アクア・インテリジェンス 3rd G》]]の3枚があったが、いずれもガチンコ・ジャッジで勝てるデッキを組んでも環境ではあまり魅力的ではなものではなかった。
//ただ、[[デュエル・マスターズ]]、もといTCGは元より運が絡むゲームであり、ガチンコ・ジャッジで受けられる恩恵の大きさによっては勝率をグッと上げてくれるカードも少なくないため、平均コストが高めのデッキを使うのであれば、食わず嫌いせずに多少関心を向けてみてもいいだろう。

例えば[[【ミラクルとミステリーの扉】]]で早期に出た[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]や、[[【ハチ公ガチンコ・ジャッジ】]]の[[《特攻の忠剣ハチ公》]]にガチンコ・ジャッジで常勝されて手も足も出ず負けてしまったとしても、ガチンコ・ジャッジで勝てなかったこと自体ではなく、高コスト主体のデッキでガチンコ・ジャッジ能力持ちに動かれてしまったことが敗因だろう。

-この[[能力]]の登場で、''[[コスト]]が大きい事が一種のメリット''として見なされるようになった。具体例を挙げると、[[《地獄スクラッパー》]]は[[《スーパー炎獄スクラッパー》]]の[[完全下位互換]]とされていたが、[[エピソード2]]ではガチンコ・ジャッジの補助や[[メタ]]として検討されたこともある。
--ただし、それらは[[S・トリガー]]などで[[コスト踏み倒し]]が行えたり、ガチンコ・ジャッジ以外の用途でコストの高さが活かせる場合に限られる。流石にガチンコ・ジャッジの勝率を上げるためだけに、[[手打ち]]で使うカードでわざわざコストが重いものを選択するのは割に合わないだろう。
--時代が進むにつれ、[[コスト軽減]]や踏み倒し能力を持ったカード、引いては自力でそれができるカードが増えていき、比較的平均マナコストが高くても十分戦っていけるデッキを組めるようになっていった。特に[[ツインパクト]]との相性は非常に良く、[[フシギバース]]の登場もこの風潮に影響している。無論、相手に使われれば対策になることは注意。

-[[《おやすみヒッポポさん》]]や[[《逆転王女プリン》]]など、ガチンコ・ジャッジによって[[能力]]が[[誘発]]するカードもある。

-それなりに[[重量級>重い]][[カード]]を数多く搭載する[[【ミラクルとミステリーの扉】]]や[[【連ドラ】]]、[[【ターボゼニス】]]やコントロール系の[[5色]]などでは、他の[[デッキ]]と比較してガチンコ・ジャッジの勝率は高くなる。ある意味、大型[[クリーチャー]]推奨の[[エキスパンション]]である[[エピソード2]]を象徴する[[能力]]である。

-[[アタックトリガー]]以外にも、[[ブロック]]した時や[[cip]]でガチンコ・ジャッジを行う[[カード]]も存在する。

-双方の[[山札の上]]を調整できる[[《封魔アドラク》]]・[[《アクア・ベララー》]]等とは相性が良い。

-[[《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》]]の[[能力]]で[[山札]]3枚を[[《ティラノ・リンク・ノヴァ》]]・[[インビンシブル呪文>《インビンシブル・フォートレス》]]・[[《ケンゲキオージャ 〜究極火焔〜》]]などの[[高コスト>重い]][[カード]]だけにしておくと、よほどのことがない限り、ガチンコ・ジャッジでの勝ちは望める。

-ガチンコ・ジャッジする[[能力]]を持つ[[カード]]のほとんどは、解決一回につきガチンコ・ジャッジを一回しか行わないが、[[DMR-05]]の[[《鬼無双 カイザー「勝」》]]等、''自分が負けるか中止するまで''ガチンコ・ジャッジを連続で行うタイプのものもいくつか見受けられる。

-[[敗北回避能力]]により山札が0枚の状況で[[ライブラリアウト]]にならないときにガチンコ・ジャッジをした場合は、めくれない側はコストが0のカードが出た扱いになる。

-現時点では、いずれの[[カード]]もガチンコ・ジャッジの実行が[[強制]]となっている。[[山札操作]]をする場合などは注意が必要。
**その他 [#qaa2be2f]

-元ネタは[[Magic:The Gathering]]の「[[激突>http://mtgwiki.com/wiki/%E6%BF%80%E7%AA%81]]」と思われる。

-『デュエル・マスターズ 十王篇フルコンプリートBOOK』ではガチンコ・ジャッジを「山札ジャンケン」と喩えている。

**ガチンコ・ジャッジに関連する能力を持つカード [#c0ad0532]
-[[《獣鬼トラマル》]]
-[[《アクア・インテリジェンス 3rd G》]]
-[[《大盛の超人》]]
-[[《超無双 ヤマタヘッド 8th G》]]
-[[《おやすみヒッポポさん》]]
-[[《逆転王女プリン》]]
-[[《綺羅王女プリン/ハンター☆エイリアン仲良しビーム》]]
-[[《夢見ごこちなホワイト教授》]]([[ゲームオリジナルカード]])
-[[《超絶奇跡 鬼羅丸》]](デュエプレ版)

**参考 [#h13a42a9]
-[[用語集]]
-[[山札の上]]
-[[コスト]]
-[[《アクア・ハンマープライス》]]
-[[《粉砕の影ブチクダキ・フード》]]
-[[【カイザー「刃鬼」】]]

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[[公式Q&A]]

>Q.相手の[[《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]がバトルゾーンにいて、自分だけ山札の上を見れない状況です。&br;この状況で「ガチンコ・ジャッジ」をした際、自分は山札の上を見せられないのですが、「ガチンコ・ジャッジ」の勝敗はどうなりますか?
A.相手が見せたカードのコストに関わらず、自分が「ガチンコ・ジャッジ」に負けます。&br;山札の上を見れない場合、「ガチンコ・ジャッジ」で参照できるコストが無いものとして扱います。&br;例えば、相手の山札の上がコスト0の[[《ゾンビポンの助》]]だったとしても、自分の負けになります。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43489]](2023.7.21)

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