#author("2024-04-12T21:42:00+09:00","","")
#author("2024-04-12T21:51:02+09:00","","")
*オーバーキル [#u14f6820]

主に2つの意味がある。

1.本来の意味「やりすぎ」が意味する通り、勝負が決しているにもかかわらず行う過剰なアクションのこと。「死体蹴り」呼ばれることも。
2.転じて、決まれば勝利はほぼ確実だが、故に運用条件があまりにも厳しい[[能力]]や戦術のこと。

**1の解説 [#l0d3a9a3]

すぐに勝利できる状態であるにも関わらず、無駄に[[クリーチャー]]を[[召喚]]したり、[[呪文]]を[[唱え>唱える]]たりする行為全般を言う。

大抵は、[[S・トリガー]]などの[[防御札]]を完全に使えなくしたり、クリーチャーや呪文を封じたりした状態で、過剰な[[打点]]を並べたりすることがオーバーキルに当たる。
しかし、近年は[[G・ストライク]]などの防御能力や、クリーチャーや呪文の[[ロック]]に引っかからない[[タマシード]]などが登場し、[[カードプール]]の増加によってオーバーキルとみなされる範囲は狭まっていっている。

特定の[[カード]]を使いたい場合、安全な状態になってから悠々と出したい気持ちは誰にでもあるため、ついつい行ってしまうこともあるだろう。しかし、度が超えると対戦相手を不快にさせたり、[[遅延行為]]に該当したりする場合があるため、勝利が確実なものである状況なら、さっさと勝負をつけに行ったほうが賢明と言える。

しかし、オーバーキルが悪いとも一概に言えない。こちらからするとオーバーキル以外の何物でもないが、相手にとっては確実な勝利のために行っている、というケースも往々にしてある。
特に、競技性の高い[[チャンピオンシップ]]や[[公認グランプリ]]では、余裕があればより確実な勝利のために、一抹の敗北の可能性すら残さないように行ったプレイングが、対戦相手からしたらオーバーキルな行為になってしまうことはよくある。
客観的に見てどれだけやりすぎでも、本人が「確実な勝利のため」にやっているなら、競技ゲームである以上尊重すべきだろう。
特に、競技性の高い[[チャンピオンシップ]]や[[公認グランプリ]]では、一抹の敗北の可能性すら残さないように行ったプレイングが、対戦相手からしたらオーバーキルな行為になってしまうことはよくある。
客観的に見てどれだけやりすぎでも、本人が確実な勝利のためにやっているなら、競技ゲームである以上尊重すべきだろう。
ただし、「確実な勝利のため」でも[[遅延行為]]に該当してしまう行為が認められないのも事実であるため、尊重されるべきであることと、競技ルールは区別はしたいところ。

また、「確実な勝利のため」にやったことが裏目に出ることもある。例えば、相手のシールドが0の状態で、[[ニンジャ・ストライク]]や[[革命0トリガー]]を警戒して相手に[[オールハンデス]]を撃ったら、[[《爆龍覇 グレンリベット/「爆流秘術、暴龍の大地!」》]]を落としてしまい、そこから強力ドラゴンを[[展開]]され、逆転負けしてしまうなんてこともある。

-アニメ『[[キング>デュエル・マスターズ キング(アニメ)]]』では第27話で[[鬼札 アバク]]が[[切札 ジョー]]に対してバトルゾーンにいるクリーチャーを次々と破壊する戦法を披露した((このプレイングに関しては決して悪意があったわけではなく、ジョーの土壇場での逆転を懸念しての行為であり、むしろジョーのことは評価していた。))。

**2の解説 [#defc788a]
[[スーパーレア]]以上の[[カード]]を中心に、派手で強力な[[能力]]を持つ[[カード]]はよく見られるが、その分何らかの条件が課されているものが多い。

オーバーキルな[[カード]]は爆発力こそ高いが、それを発動するだけの手間も大きい。大抵はもっと現実的な勝ち筋が存在するため、[[カード]]の総合的な評価は低くなりがちになる。

使用する場合はロマンを追い求めた[[ファンデッキ]]になることが多いが、[[コスト踏み倒し]]など、思いもよらぬ方法で活用してくる[[ガチデッキ]]も存在するため油断は禁物。

オーバーキルな[[カード]]の派手さ、条件の厳しさがかえって[[プレイヤー]]を惹きつけていることもまた事実であり、そのような[[カード]]を使用して勝った時の喜びは通常の[[デッキ]]を使った時よりも格別になるだろう。

そのような[[カード]]を使いこなすことも[[ゲーム]]の大きな魅力の1つである。[[デッキビルディング]]に自信がある[[プレイヤー]]ならば、手を伸ばしてみるのもいいだろう。


-[[カードプール]]が拡大すると、それまではオーバーキルとされていた[[カード]]の運用難易度が大きく下がり、実用可能になるケースが存在する。[[《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》]]に対する[[無限ループ]]などがその例。
--裁定変更により[[退化]]手段を用いて簡単に出せるようになった[[《竜魔神王バルカディア・NEX》]]は[[殿堂入り]]してしまった。

**オーバーキルなカードの例 [#ic7c021e]
-[[《勝利皇帝 Guy-R》]]([[マナコスト]]が非常に[[重い]])
-[[《超神星ペテルギウス・ファイナルキャノン》]]([[進化GV]]な上、[[メテオバーン]]の条件が厳しい
-[[《竜魔神王バルカディア・NEX》]]([[進化GV]]な上、[[進化元]]・自身ともに[[重い]]
-[[《神の覚醒者サイキック・スヴァ》]]([[覚醒]]条件が厳しい)
-各種[[究極進化MAX]]
-[[《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》]]([[スーパー龍解]]の条件が厳しい)
など

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-たとえ相手の場と[[シールド]]が空だったとしても、[[手札]]が1枚でも残っていれば[[ニンジャ・ストライク]]や[[革命0トリガー]]で大逆転される事もありうる。それらを警戒する場合、[[スピードアタッカー]]を余分に展開したり、最後に[[ハンデス]]・[[ランデス]]を仕掛けるなど、時にはオーバーキル気味なアクションを行うことも大事である。これはどちらかというと追い討ちに近い。&br;逆に相手側はそれを逆手に取って[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]などを握っておくという手もある。

-[[Magic:The Gathering]]からの用語転用(ライフを過剰に削る行為)と考える向きもあるが、用語自体は一般的なものであり、転用かどうかは意見がわかれる。

**参考 [#b2b35cf8]
-[[用語集]]
-[[《オーバーキル・ゼロ・ドラゴン》]]
-[[プレイング]]
-[[ファッティ]]
-[[重量級]]
-[[進化GV]]
-[[究極進化MAX]]

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