#author("2024-03-28T10:09:58+09:00","","")
#author("2024-03-28T14:36:04+09:00","","")
*《&ruby(ダーゼン){der'Zen}; &ruby(モンド){Mondo};/♪&ruby(ひっさつ){必殺};で つわものどもが &ruby(ゆめ){夢};の&ruby(あと){跡};》 [#top]

|der'Zen Mondo SR 水文明 (3)|
|クリーチャー:マジック・コマンド 3000|
|このクリーチャーが出た時、相手のエレメントを1つ選び、持ち主の手札に戻す。|
|BGCOLOR(#ccd):|
|♪必殺で つわものどもが 夢の跡 SR 水文明 (8)|
|呪文:マジック・ソング|
|残りのゲーム中、自分の山札にカードがなくなっても、自分はゲームに負けない。|
|カードを5枚引く。その後、自分の山札にカードがなければ、このターンの後に自分のターンを追加する。|

[[DM23-RP1]]で登場した[[水]]の[[マジック・コマンド]]と[[水]]の[[マジック・ソング]][[呪文]]の[[ツインパクト]]。

[[クリーチャー]]側は[[cip]]で相手の[[エレメント]]を[[バウンス]]する。

自分の[[カード]]は選べないものの、[[コスト]]3のクリーチャーでありながら制限なしの[[エレメント]]除去を振り回せる[[能力]]になっており、[[コストパフォーマンス]]は上々。

[[コマンド]]であるため[[侵略]]にも対応している。登場時点ではコスト3、水[[単色]]、[[非進化]]の[[コマンド]]は他に能力の癖が強い[[《奇天烈 サイコロン》]]しかおらず、基本的に[[メリット]]になる能力持ちのこちらは貴重な存在である。

能力が[[強制]]であり不用意に[[召喚]]すれば[[cip]]を使い回させる利敵行為に繋がりかねない点には注意。

呪文側は[[《神の試練》]]と同じ残りの[[ゲーム]]中[[ライブラリアウト]]に対する[[敗北回避]]を得る[[能力]]と、5枚[[ドロー]]の後で[[山札]]が0枚ならば[[追加ターン]]を得る能力を持つ。

[[フレーバーテキスト]]にもある通りお手本のような[[フィニッシャー]]呪文である。[[追加ターン]]を獲得することで疑似的な[[マナ回復]]を行い、増えた手札を使ってさらに[[アドバンテージ]]を稼いでいく。ゲームは違うが[[Magic:The Gathering]]の[[《時のらせん》>http://mtgwiki.com/wiki/%E6%99%82%E3%81%AE%E3%82%89%E3%81%9B%E3%82%93/Time_Spiral]]に近いか。

《神の試練》より[[重い]]が、5枚のドローが付いているので追加ターンを取りやすい。あちらで同じ枚数引こうとするとほぼ[[ハイランダー]]の構築が必要だろう。

また、山札を引ききらなくても敗北回避を得られるのが最大の相違点で、ゲームが膠着状態になった際に[[ライブラリアウト]]への[[メタ]]を兼ねた[[ドローソース]]として積極的に[[唱える]]ケースも考えられる。

-ドロー枚数は[[《パーロックのミラクルフィーバー》]],[[《知識の包囲網》]]に比べると若干寂しいが、[[ツインパクト]]は常に既存カードより厳しくコスト査定されがちなことを考えると仕方ない面もある。また、ドロー枚数に拘らずとも運用面で十分[[差別化]]できている。

「すべて引き切る」ではなく「自分の山札から''カードが引けなくなる''(見た目が空になる)」ことが追加ターン獲得の条件となっているため、コストの高ささえ解消できればループ向きのカードである。
[[《無双と竜機の伝説》]]のように追加ターン中は得られないという制限もないため、山札がない状態で何度も唱えることで、芋づる式に無限の追加ターンを得るコンボも多数考えられるだろう。

-「山札にカードがなければ」とは「現在[[ライブラリアウト]]していれば」という意味ではないことになっているので注意。

**ルール [#wb53580e]
***呪文側について [#ce74bc13]
-テキスト上、追加ターンはあくまでこのカード自体の効果のみによって山札を削った場合でなくとも獲得できる。そのため、[[《蒼神龍ヴェール・バビロニア》]]のような自分の[[ドロー]]に対して[[置換効果]]が働くカードを介しても問題ない。

-山札がない状態で呪文側を唱えることでも追加ターンを得られる。

***説明足らずな裁定 [#n0d76774]
-1番目の能力の''「山札にカードがなくなっても」''と、2番目の能力の''「山札にカードがなければ」''は&color(red){''意味合いが異なる''};。
--1番目の「山札にカードがなくなっても」は「総合ルール703.4b 山札が0枚になったプレイヤーは、ゲームに敗北する。」という[[状況起因処理]]が起こる瞬間のことを指している。
--2番目の「山札にカードがなければ」は、意味が通るように行間を読むなら「自分の山札に%%%引ける%%%カードがなければ」という意味。※非公式による推定。公式がそのようなことを発表したわけではない。

-このカードの呪文側を[[メクレイド]]で唱え、見ているカード以外のカードを引ききったら、[[メクレイドで見ているカードは手札に加わらないが、エクストラターンを得られる>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43077/]]という裁定がある。
--2番目の「山札にカードがなければ」が1番目の「山札にカードがなくなっても」と同じ意味なら上記の裁定は矛盾している。実際には「山札を見る場合、見ているカードは他のカードの効果の影響を受けない」ルールで、「(実際にはまだカードが山札にある、という状況を無視して)山札にカードがない」という理屈。1番目の意味≠2番目の意味と解釈することで矛盾を解消できる。
---2023.4.21付でよくある質問に裁定があった他、[[デュエチューブ]]で[[2023/06/20に投稿された動画>https://youtu.be/J4IFm5MC470?t=753]]でも[[メクレイド]]で《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》を唱えた際のルールについて周知を行っている。

**他のカード・デッキとの相性 [#w6b1efd7]
-クリーチャー側はほとんどの[[コスト踏み倒しメタ]]を除去できるため、踏み倒し系デッキの露払い役として適性がある。とりわけ[[【青黒赤緑レッドギラゾーン】]]では[[水]]の[[コマンド]]であるため[[《SSS級天災 デッドダムド》]],[[《轟く革命 レッドギラゾーン》]]に、コスト3であるため[[《瞬閃と疾駆と双撃の決断》]],[[《キユリのASMラジオ》]]に対応しており、既存の基盤と[[シナジー]]がある。

-呪文側は[[《神の試練》]]より手札補充の最低値が高い上に[[追加ターン]]獲得条件が緩いため、[[【4色万軍投】]]のように終盤にマナに困らなくなるデッキなら[[《神の試練》]]に代わる新戦力として期待できる。

-[[《ブレイン珊瑚の仙樹》]]と相性が良く、あちらの効果で山札を3枚削りつつ、上側のコストを参照することで最初の手札枚数に関係なく下側を使用できる。《仙樹》を経由することで[[《遣宮使 ネオンクス》>《遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン》]]で踏み倒せるようになるのも見逃せない。

-同弾の[[《D-Jealousy-灰撫/♪五本まで 集めて林 森ジャングル》]]のクリーチャー側のアタックトリガーでこのカードの呪文側を唱えることで、毎ターン追加ターンを得続けられる。もっともあちらは[[W・ブレイカー]]なので、[[リーサル]]を組むだけなら1ターンでも十分。

-[[【青単マジック】]]の[[フィニッシャー]]にも向いている。[[《Go! 韻句 Steady》]]や[[《Kl'avia Mondo》]]で呪文側を唱え、追加ターンを2ターン程度取ればそのまま[[ワンショット]]できる。相性の良い[[《D-Jealousy-灰撫/♪五本まで 集めて林 森ジャングル》]]とも無理なく同時採用できる。

-[[《Dの暴毒 ヴェノミック・ハザード》]]などで毎ターンこのカードを[[墓地回収]]して呪文側を唱えることで追加ターンを得続けられる。

--[[《お清めシャラップ》>《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》]]や[[《ブレイン・コンチェルト》]]でも[[回収]]は可能だが、それらでは[[《神の試練》]]と運用性に差が無くなってしまうのが厄介か。

--[[《深淵の支配者 ジャシン》]]や[[《SC龍飛→SC風流》]]で一度[[バトルゾーン]]に引きずり出してから[[《パラディソ・シエル》]]や[[《愛されし者 イルカイル》]]で回収する手法も取れるため、回収手段は実に多岐にわたる。

-[[《龍素記号wD サイクルペディア》]]がいる状態で呪文側を唱えた場合、墓地から再度呪文側を唱えられる上、唱えた後で山札の下に戻るので追加ターンの[[ドローステップ]]に再度手札に加えられることになり、結果として1ターンごとに2ターン分ずつ追加ターンを得続けられる。この操作を無限に繰り返すことで、「無限の数の追加ターンを得た状態」にもできる。

-[[ツインパクト]]であるため[[《コンダマ/魂フエミドロ》]]のサポートを受けられる。あちらの呪文側は山札を高速で減らせるため相性は良好。
ただし、[[【バラギアラループ】]]に組み込もうとすると山札が空になった後で[[天地命動 バラギアラ]]が[[着地]]した場合[[輪廻∞]]が使えない点や、[[敗北回避能力]]によって[[《始虹帝 ミノガミ》]]の[[無敵虹帝]]が[[誘発]]しなくなる点が足を引っ張り、使えなくもないが[[プレイング]]の負担が大きい。
同じ[[即死コンボ]]でも、[[《プロト・コア》>《プロト・コア/暗黒の不法侵入》]]と[[《お清めシャラップ》>《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》]]を使った無限追加ターン[[ループ]]の方が適性があるだろう。

-呪文側はコスト6以上のため、[[《神の試練》]]と違い[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]に能力を[[無視]]されない。不意に相手に出されて[[ライブラリアウト]]することがなく、《ゲンムエンペラー》と同じデッキに入れることもできる。

**環境において [#lb277d2e]
登場から[[【黒ガイアッシュ覇道】]]や[[【クイーンサイクル】>【クイーン・アマテラスループ】#QA4]]、[[【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】]]などの[[《龍素記号wD サイクルペディア》]]採用型デッキで使われるが、[[グッドスタッフ]][[デッキ]]においては無限ターンを得るならより軽い[[《神の試練》]]で事足りる場合が殆どなので、採用ははまばら。

アドバンスでは[[【4色万軍投】]]で無限ターン目当てに1枚積みされる。

GOA・ARevマーク2ブロック構築環境に【青黒緑つわものループ】なるこの[[カード]]の[[専用デッキ]]が存在する。

[[【アカシック3】]]では主流フィニッシャー呪文として利用される。

[[DM23-BD2]]・[[DM23-BD3]]期時点では[[1枚積み]]20種類から24種類程度の[[【準ハイランダー青黒緑CRYMAX ジャオウガ】>【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】]]で1枚積み枠として採用される場合もある。

2024年3月11日殿堂レギュレーション改訂により[[《神の試練》]]が[[プレミアム殿堂]]に指定されると、[[【青黒魔導具】]]の[[リペア]]にこれが投入されるケースも見られるようになった。ただし、[[《ガル・ラガンザーク》]]で[[ゲーム]]にならなくなる対面でもない限りこれが唱えられる8マナ域まで凌ぐのは不可能に近く、採用を見送る構築も相当割合見られる。
2024年3月11日殿堂レギュレーション改訂により[[《神の試練》]]が[[プレミアム殿堂]]に指定されると、[[【青黒魔導具】]]の[[リペア]]にこれが投入されるケースも見られるようになった。ただし、[[《ガル・ラガンザーク》]]で[[ゲーム]]にならなくなる対面でもない限りこれが唱えられる8マナ域まで凌ぐのは不可能に近く、採用を見送る構築も相当割合見られる。一応[[【青魔導具】]]なら[[《好詠音愛 クロカミ》]]2体で6コストまで詠唱コストが下がるため、[[《好詠音愛 クロカミ》]]2体がこれを唱えるまでに生存しさえすればそこまで運用が難しくはない。
**その他 [#rdc2f94e]
-クリーチャー側の名前の由来は「禅問答((禅宗の僧が悟りを開くためにおこなう問いと答えのやり取りのこと。 転じて、噛み合わないやり取りのこと。))」。呪文側の元句は松尾芭蕉の「夏草や &ruby(つわもの){兵};どもが 夢の跡」。芭蕉が平泉の地にて奥州藤原氏の繁栄と滅亡を儚んだ一句。

--[[DM22-RP1]]の[[《♪古池や 蛙飛び込む スパイラル》]]と同じく、[[フレーバーテキスト]]に◆解説◆と称して寸評が書き込まれているが、つっこみ所満載なのも相変わらず。これでは勝利宣言である。

--偶然かもしれないが、この句の◆解説◆は7音・8音であり、字余りはあるものの短歌の形式になっているように見える。

-[[シークレットレア]]版の呪文側の[[イラスト]]には、このクリーチャーとよく似たカラーリングのギターが描かれている。ギターに変形できるのだろうか。
--[[《Drache der'Zen》のエレキギター>《電脳の海を彷徨うエレキギター》]]と似たようなカラーリングになっているため、これが変形して[[クリーチャー]]になった可能性がある。

-[[DM23-RP2]]で登場した[[《Kl'avia Mondo》]]とは名前に「Mondo」を含む繋がりでさらに両方とも[[あるマジック・コ>《Drache der'Zen》]][[マンド・ドラゴン>《Kl'avia Tune》]]の名前の一部を含むという共通点があるが何か関係はあるのだろうか。
--一応両方の[[イラスト]]はそれぞれに対応する[[マジック・コマンド・ドラゴン]]の持つ楽器をイメージしているという共通点もある。(《der'Zen  Mondo》→[[《Drache der'Zen 》のギター>《電脳の海を彷徨うエレキギター》]]、《Kl'avia Mondo》→《Kl'avia Tune》のキーボード(型の剣))
**関連カード [#dada252b]
-[[《K・マノーミ》]]
-[[《龍脈術 落城の計》]]

-[[《神の試練》]]
-[[《ファビュラス一番ドリップ》]]

-[[《Drache der'Zen》]]
-[[《Kl'avia Mondo》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text]
-[[DM23-RP1]]
'''◆解説◆必殺技は使えば勝ちます。'''

**収録セット [#jad2ecab]
-illus.[[Yuukoo009]]
--[[DM23-RP1 「アビス・レボリューション 第1弾 双竜戦記」>DM23-RP1]](SR3/SR8)

**参考 [#c7f65861]
-[[ツインパクト]]
-[[マジック・コマンド]]
-[[cip]]
-[[バウンス]]
-[[マジック・ソング]]
-[[ライブラリアウト]]
-[[敗北回避能力]]
-[[ドロー]]
-[[追加ターン]]

-[[【青単マジック】]]

----
[[公式Q&A]]

-呪文側2つ目の能力について

>Q.自分の山札が5枚の状況です。&br;[[《drAm'n rAsh》]]の「ターンの終わりに」の能力で「マジック・メクレイド8」を使って''《der'Zen Mondo/♪必殺で つわものどもが 夢の跡》''の呪文側を唱えました。自分はターンを追加できますか?
A.はい、ターンを追加します。&br;「メクレイド」で見ている2枚と使っている1枚の合計3枚を除く、残りのカードを2枚引き、効果によって追加ターンを得た後、見ている2枚を山札の下に置きます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43077]](2023.4.21)

>Q.自分の山札が残り1枚の状況です。&br;自分の[[《アクア・スペルブルー/インビンシブル・オーラ》]]の「出た時」の能力で、山札から''《der'Zen Mondo/♪必殺で つわものどもが 夢の跡》''の呪文側を唱えた場合、自分はゲームに負けますか?&br;類似例:[[《ホーガン・ブラスター》]][[《蒼の潮流スーパー・スペル・グレートブルー》]]
A.はい、ゲームに負けます。呪文を唱える時点でその呪文は保留状態になります。効果を解決する前に山札が0になり、ゲームに負けます。
#region2(([[総合ルール]] [[409.1b>総合ルール本文#rule409_1b]],[[409.1c>総合ルール本文#rule409_1c]],[[703.4b>総合ルール本文#rule703_4b]])){{
:409.1b |呪文は唱えてから効果を解決し終えるまでの間、保留状態になります。解決が終わった後、唱えていた呪文は墓地に置かれます。
:409.1c |カードが保留状態になっている間、そのカードは元々置かれているゾーンに属していますが、そのゾーンにあるカードの枚数としては数えません。&br;例 : 《紅神龍オグリストヴァル》がいる状況で、手札にある残り1枚の《エナジー・ライト》を唱えた場合、カードを引く効果を解決する前に、《紅神龍オグリストヴァル》のパワーは0になり、破壊されます。&br;例2: 手札から唱えた《エマージェンシー・タイフーン》の効果で手札のカードを捨てる場合、その唱えた《エマージェンシー・タイフーン》自身を捨てることはできません。&br;例3: 自分のマナゾーンにカードが4枚あり、バトルゾーンに相手の《獣軍隊 ヤドック》がいる状況で、マナゾーンから《虹速 ザ・ヴェルデ》を召喚する際、《虹速 ザ・ヴェルデ》が保留状態になることでマナゾーンのカードの枚数が3枚になるので、《獣軍隊 ヤドック》の置換効果が適用されます。
:703.4b |山札が0枚になったプレイヤーは、ゲームに敗北する。
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43078]](2023.4.21)

&tag(ツインパクト,クリーチャー,水文明,青単,単色,コスト3,マジック・コマンド,マジック,コマンド,cip,エレメント指定除去,除去,単体除去,確定除去,バウンス,単体バウンス,呪文,コスト8,マジック・ソング,敗北回避能力,山札が0でも負けない,ドロー,追加ターン,SR,スーパーレア,Yuukoo009,アビス・レボリューションブロック);