#author("2025-04-23T20:30:22+09:00","","")
#author("2025-04-23T20:30:47+09:00","","")
*《&ruby(ゼロ){ZERO};の&ruby(しんりゃく){侵略}; ブラックアウト》 [#top]

|ZEROの侵略 ブラックアウト LEG 闇文明 (6)|
|クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者ZERO 7000|
|''W・ブレイカー''|
|''侵略ZERO'':相手のターンの終わりに、そのターン相手のクリーチャーがコストを支払わずに出ていたら、このクリーチャーを自分の手札から出してもよい。|
|このクリーチャーが攻撃する時、自分のD2フィールドがあれば、相手のパワーが一番大きいクリーチャーを1体破壊する。|

[[DMR-22]]で登場した[[闇]]の[[ソニック・コマンド]]/[[侵略者ZERO]]。

[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]が再び[[闇]]となり、新たな侵略である[[侵略ZERO]]を引っさげて帰ってきた姿。

[[コスト踏み倒し]]のギミックを使わないデッキは少ない為、[[侵略ZERO]]が働く場面は多い。相手が大型クリーチャーを踏み倒したターンのカウンターとして期待できる。単純に「ノーコストで出てくる2打点の大型の闇のコマンド」としても優秀であり、殴りつつ[[《S級不死 デッドゾーン》]]や[[《復讐 ブラックサイコ》]]などの侵略元にも活用できる。

[[D2フィールド]]が無ければ何の変哲もない[[準バニラ]]になってしまうが、[[侵略ZERO]]で相手ターン終了時に出れば、次の自分のターンに[[D2フィールド]]を展開出来る。強力な[[アタックトリガー]]とその後の[[アタック]]で盤面を制圧できる。

**環境において [#environment]
[[DMR-22]]販売後は同弾で[[侵略ZERO]]を持った扱いやすいD2フィールドが出た事や、カウンターでノーコストで場に出し相手を牽制しつつ[[《S級不死 デッドゾーン》]]の侵略元になれるなど侵略ZEROが有効に働く場面が多いことが認識され、大会で優勝を果たし評価が向上した。

後に[[コスト]]5以上の[[闇]]か[[火]]の[[コマンド]]を、[[召喚]]か[[侵略ZERO]]で出した時のみ[[封印]]を外すことができる[[《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》]]が登場したことでこの[[カード]]が重宝された。だが1コスト下に[[《轟獣X ゲリランチャー》]]がいるため、軽さを重視する場合はあちらが優先されることもある。

[[新章デュエル・マスターズ環境]]では[[【ジョーカーズ】]]、[[【白緑メタリカ】]]、[[【緑単ループ】]]といったようにウィニーを素出しするデッキが多数派であり採用率に陰りが見えた。

[[双極篇環境]]では[[革命チェンジ]]系列の勢いが再び増したことと[[【“轟轟轟”ブランド】]]がトップメタの一角に躍り出たことから需要が回復した。

[[双極篇]]終期には、同時期の環境デッキに色が合わなくとも出張するほど需要が高い[[《Dの牢閣 メメント守神宮》]]によって条件付き[[アタックトリガー]]を発動する機会が増えた。

[[十王篇]]では、[[【連ドラグナー】]]対策として、評価が上がった。

[[オリジナル]]成立以降、[[【青黒緑デッドダムド】]]のカウンター札として偶に使われる。[[GR召喚]]が存在しない分、通常のコスト踏み倒しが多いためである。同様の理由で[[【墓地ソース】]]でも使われることがあり、このクリーチャーの[[侵略ZERO]]と[[《S級不死 デッドゾーン》]]への[[侵略]]で強引に[[打点]]補強することで見切り発車的に[[ワンショット]]する場合もある。ただし、疑似侵略ZEROを持つ[[《流星のガイアッシュ・カイザー》]]が登場すると、よりカードパワーの高いそちらに立場を譲るようになった。

それでも[[DM23-EX2]]期には4枚積みした[[《パンドラの記憶》]]と[[《超次元の王家》]]で2枚積みのこちらを安定して構えられる[[【青黒赤バイク】]]が[[アドバンス]]で4位入賞。

除去能力の条件を満たせることから、[[《Dの天災 海底研究所》]]とも一定のシナジーがあり、そちらと組み合わせた[[【青黒赤バイク】]]が一定の結果を出している。ただ[[【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】]]に関しては、確かに[[《キユリのASMラジオ》]]を踏み台に[[侵略ZERO]]を発動できるが、[[【青黒赤バイク】]]にとっての詰み盤面を作ってしまいかねない[[《キャディ・ビートル》]]は結構な確率で火力を避けてしまう。

[[DM23-RP4]]期辺りでは、アドバンスの[[【白黒赤ドルマゲドン】>【ドルマゲドンX】#l5e8783e]]に採用されるケースも見られるように。【白黒赤ドルマゲドン】のミラーマッチが増え、相手の[[《魔光神官ルドルフ・アルカディア》]]を[[侵略ZERO]]誘発機会にすることができるのが大きい。運良く[[《魔の革命 デス・ザ・ロスト》]]が墓地に落ちなければ後は[[侵略ZERO]]で出すだけであり、そうなれば[[《時空の禁断 レッドゾーンX》]]に[[侵略]]することで諸々の[[ロック]]持ちによる詰み盤面回避もお手の物。

2025年3月末には、これを純粋なカウンターでの頭数稼ぎに3枚採用した型の【黒単ゼーロ】を1面使用したチームが、オリジナルの63チーム参加の3人1チーム戦のチャンピオンシップで準優勝。
**[[背景ストーリー]]での活躍 [#story]
[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]と[[《百族の長 プチョヘンザ》]]の手により[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]が倒されたことにより、[[《禁断の轟速 レッドゾーンX》]]が《ドキンダムX》の支配から解放され禁断の力を取り込みパワーアップした姿。
姿は黒くなった《レッドゾーン》だが腕にブースターのような物が付くなど細かな差異がある。

**アニメ・漫画などでの活躍 [#anime_comic]
漫画「VS」およびアニメ「VSRF」では[[バサラ]]の新たな切り札であり3枚目の[[レジェンドカード]]である、「ゼロチャージキル」の核となるクリーチャー。
-漫画「VS」では[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]のカードをオイルに浸して変化させる形で誕生。[[切札 勝太]]と[[ルシファー]]を纏めて相手取り、二人とも「ゼロチャージキル」で撃破した上で病院送りにした。そんな鮮烈なデビューを果たしたにもかかわらず、それ以降は使用されていない。
--[[コロコロコミック]]2016年8月号では、上記の「VS」の最後で[[バサラ]]がこのカードと共にバイクで駆け出すという幕引きから、次ページの「でんぢゃらすじーさん邪」の扉絵にて[[じーさん>でんぢゃらすじーさん]]に[[バサラ]]諸共バズーカで爆破され、せっかくの門出を邪魔されるというコラボがあった。その後2022年8月2日、コロコロ公式Twitter(旧X)に「[[でんぢゃらすじーさん]]」シリーズ20周年を祝うためのイラストとして、上記の件の仕返しと言わんばかりに同じ構図で[[松本しげのぶ]]先生が[[曽山一寿]]先生をバズーカで爆破するイラストが投下された。
--印象的なギャグシーンのためか、漫画「ダウナーお姉さんは遊びたい」第7話でもこのパロディが行われた。((犠牲になったのは[[《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》]]。同話では他にも多数のパロディがなされている。→[[https://x.com/MissDownerplays/status/1903371079843729456/photo/1]]))

-アニメ「VSRF」では第23話で[[No.2]]が作った新型バイクから生み出されたクリーチャーとされており、《レッドゾーン》とは別物となっている。声優は多数のクリーチャーを担当した[[山下大毅>山下タイキ]]氏。続く第24話から使用し、[[百獣 レオ]]を「ゼロチャージキル」した。第29話、第30話、第42話、第49話でも使用され、そのうち第30話と第42話では背景ストーリー通り[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]の[[封印を外す>禁断爆発]]「最後のカギ」になっている。
第33話ではデッキ構築のシーンでカードのみ、第40話では既にバトルゾーンに置かれていた。

**その他 [#others]
-上記のとおり、初期の評価の低さとは裏腹に、[[革命ファイナル環境]]と[[双極篇環境]]の二度も環境のトップに台頭したため、まさに過小評価されたカードであると言える。しかし、「それだけ[[準バニラ]]はプレイヤー達から白い目で見られやすい」ということでもあると同時に、「[[コスト踏み倒し]]能力を侮ってはいけない」ということを示唆したカードでもある。「字面の[[能力]]だけでなく、[[コスト]]や[[種族]]などもしっかり考慮した上で、何ができるのかをしっかり見極めることが大事だ」ということだろう。同じことが[[《黒神龍グールジェネレイド》]]にも言える。

-「ブラックアウト」(black out)とは、「(一時的な)記憶喪失」、「(一時的な)機能停止」、「停電」や「暗転」といった複数の意味を持つ。
冠詞にある「ZERO」の存在から、相手の意識を一瞬で刈り取る、という風に解釈できる。
--元々のクリーチャーが「レッドゾーン」なだけに、「レッド(赤)」から「ブラック(黒)」へと変色したような意味も含まれている模様。

-歴代のトップレアと同じく[[シークレットカード]]が存在する。全て[[アルトアート]]であり、SD体型にデフォルメされたもの、体全体と背景が金色のもの、銀色のものの3種類がある。

-[[レジェンドカード]]では初の[[パワー]]が10,000を下回る[[クリーチャー]]であり、[[T・ブレイカー]]も持たない。ただしコスト7以下で非進化、かつ[[《禁断機関 VV-8》]]のように、出てすぐ封印が付けられるわけでもないクリーチャーであるため、妥当な調整と言える。

-2020年1月1日以降は、[[DMR-22]]の[[レジェンドカード]]の中では唯一[[殿堂入り]]していないカードとなる([[《禁断機関 VV-8》]]が同日付で[[殿堂入り]]となり、[[《時の法皇 ミラダンテXII》]]も2019年3月1日付で既に殿堂入りしているため)。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#plays]

|ZEROの侵略 ブラックアウト LEG 闇文明 (6)|
|クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者ZERO 7000|
|W・ブレイカー|
|侵略ZERO:相手のターン終了時、そのターン相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出していたら、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。|
|各ターン、初めて自分のコマンドが攻撃する時、自分のフィールドがあれば、相手の最もパワーが大きいクリーチャー1体を破壊する。|

[[DMPP-29]]で実装。

[[アタックトリガー]]は、[[D2フィールド]]以外の[[フィールド]]でも条件を満たすようになり、さらに各ターン初めての味方の[[コマンド]]の攻撃なら自身以外の攻撃でも使えるようになった。

「初めて自分のコマンドが攻撃する時」の能力変更は、《ブラックアウト》が複数体出ていれば1回の攻撃で相手のクリーチャーを複数体破壊できるようになったと言い換えることができる。
ただし、そのターン中にコマンドが1度でも攻撃していると、[[S・トリガー]]などで後から出てきたクリーチャーは破壊できないことに注意。

[[DMPP-29]]期では[[New Division]]の場合は【黒赤ギガトロン】に、[[All Division]]の場合は【青黒赤墓地ソース】に使われるが、TCGの[[革命ファイナル環境]]で活躍していた[[《時の法皇 ミラダンテXII》]]の勢いが[[デュエプレ]]では弱い点、カード自体はそれなりに強いが噛み合うデッキが少ない点、TCG版とは比べ物にならないほど[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]が環境に跋扈している点から、あまり活躍できていない。
[[《復讐 ブラックサイコ》]]や[[《S級不死 デッドゾーン》]]を入れたデッキの侵略元要員としては同じ[[侵略ZERO]]持ちでこのカードよりもコストが軽くデッキを選ばない[[《轟獣X ゲリランチャー》]]の方が優先されることが多くそちらに押され気味な事も大きな要因である。

しかし[[DMPP-30]]が発売されてからしばらくすると、[[ミラーマッチ]]対策として[[《轟獣X ゲリランチャー》]]と合わせて最大8枚体制とする[[侵略ZERO]]増量型が流行。
しかし[[DMPP-30]]が発売されてからしばらくすると、[[ミラーマッチ]]対策として[[《轟獣X ゲリランチャー》]]と合わせて最大8枚体制とする[[侵略ZERO]]増量型【赤黒ドルマゲドン】が流行。

-「最もパワーが大きいクリーチャー1体」を参照する効果としては、デュエプレで初めてプレイヤーが対象を好きに選べる能力を持つカードである。従来のカードとは異なり「(複数あるなら、ランダムに1体)」の注釈が存在しない。複数ある場合は好きなクリーチャーを選べるかわりに[[アンタッチャブル]]は貫通できなくなった。

-通常版のボイスはダイレクトアタック時が「行くぞ、0の世界を造るまで!」、破壊時が「ブラックアウトーー!?」の様になっており、明らかに上記扉絵ネタを意識している。破壊時は最後に声が上擦っており、このタイミングでじーさんに爆破されたのだろう。

-TCG版の背景ストーリーでは[[禁断の星>《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》]]の封印を解放した後の動向が不明だったが、こちらでは[[《暗黒鎧 Kフック》]]の[[フレーバーテキスト]]にて、自らの命で最後の封印を解放したことと、その亡骸を見たものがいないことが語られている。

**関連カード [#related]
-''Prev''
--[[《禁断の轟速 レッドゾーンX》]]

-[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]
-[[《黒速 The ZERO》]]

-[[《ZEROの急襲 フォールアウト》]]

-[[《ZEROの暴走 デッドリー・ハイウェイ》]]
-[[《禁断の月 ドキンダムーン》]]

-[[《熱血龍 バトリベンジ》]]

-このクリーチャーが描かれているカード
--[[《ブラック・タッチ》]]
--[[《ZERO ハンド》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text]
-[[DMPP-29]]&br;'''世界はゼロだ!――ZEROの侵略 ブラックアウト'''
-[[DMPP-29]]([[Sec>シークレットカード]])&br;'''ゼロチャージ・キル。それがブラックアウトの必殺技。'''
-[[プライズ]]&br;'''君もダメにしてあげるね?――[[癒月ちょこ]]'''

**収録セット [#pack]
***[[デュエル・マスターズ]] [#dm]
-illus.[[Mikio Masuda]]
--[[DMR-22 「革命ファイナル 第2章 世界は0だ!! ブラックアウト!!」>DMR-22]](L2/L3)
--[[DMRP-11 「超天篇 第3弾 零誕! 魔神おこせジョルネード1059!!」>DMRP-11]](G4/G7)([[ウルトラゴールデンカード]])
--[[DMBD-21 「クロニクル・ダークサイド・デッキ 「終焉」」>DMBD-21]](18/27)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#dmpp]
-CV:[[福島潤]]
-illus.[[Mikio Masuda]]
--[[DMPP-29 「禁断ノ刻 -BLACKOUT JUDGEMENT-」>DMPP-29]](通常版、Sec)
-CV:[[癒月ちょこ]]
-illus.[[kaNoi]]/[[otumami]]
--[[プライズ]]

**参考 [#reference]
-[[ソニック・コマンド]]
-[[侵略者ZERO]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[侵略ZERO]]
-[[アタックトリガー]]
-[[D2フィールド]]
-[[火力]]
-[[レジェンドカード]]
-[[シークレットカード]]

&tag(クリーチャー,闇文明,黒単,単色,コスト6,ソニック・コマンド,コマンド,侵略者ZERO,侵略者,パワー7000,W・ブレイカー,侵略ZERO,アタックトリガー,D2フィールドサポート,火力,単体火力,最もパワーの大きい,除去,単体除去,破壊,単体破壊,レッドゾーン,LEG,レジェンドカード,Mikio Masuda,クリーチャー (デュエプレ),闇文明 (デュエプレ),黒単 (デュエプレ),単色 (デュエプレ),コスト6 (デュエプレ),ソニック・コマンド (デュエプレ),コマンド (デュエプレ),侵略者ZERO (デュエプレ),侵略者 (デュエプレ),パワー7000 (デュエプレ),W・ブレイカー (デュエプレ),侵略ZERO (デュエプレ),ターン1 (デュエプレ),コマンドサポート (デュエプレ),アタックトリガー付与 (デュエプレ),フィールドサポート (デュエプレ),火力 (デュエプレ),単体火力 (デュエプレ),最もパワーの大きい (デュエプレ),除去 (デュエプレ),単体除去 (デュエプレ),破壊 (デュエプレ),単体破壊 (デュエプレ),Z (デュエプレ),LEG (デュエプレ),レジェンドカード (デュエプレ),シークレットカード (デュエプレ),PR (デュエプレ),プライズ (デュエプレ),Mikio Masuda (デュエプレ),kaNoi (デュエプレ),otumami (デュエプレ));