#author("2024-03-24T10:26:07+09:00","","")
#author("2024-03-24T12:58:14+09:00","","")
*《&ruby(デイドリーム・ダークマター){夢幻の無};》 [#p1c62cc2]

|夢幻の無 VR 水/闇文明 (∞)|
|呪文:チーム零|
|<ムゲンクライム>4(自分のクリーチャーを4体タップし、[水/闇(4)]支払って、この呪文を自分の手札または墓地から唱えてもよい)|
|カードを1枚引く。|
|相手は次の自身のターンをとばしてもよい。そうしなければ、自分は、相手の手札を見ないで1枚選び、相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれらを好きな順序で山札の下に置く。その後、水または闇のクリーチャーを1体、自分の手札または墓地からバトルゾーンに出してもよい。|
|この呪文を唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。|

[[DMRP-16]]で登場した[[水]]/[[闇]]の[[チーム零]]の[[呪文]]。
[[DMRP-16]]で登場した[[水]]/[[闇]]の[[チーム零]][[呪文]]。

[[ムゲンクライム]]4、1ドローと2つの内容から相手に選択させる効果を持ち、唱えた後は[[山札の下]]に送られる。

3つ目の能力は文章がわかりづらいが、「相手は次の自身のターンをとばす」か「自分は、相手の手札を見ないで1枚選び、相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれらを好きな順序で山札の下に置き、水または闇のクリーチャーを1体、自分の手札または墓地からバトルゾーンに出してもよい。」のどちらかを相手が選ぶ能力になる。

非常に強力な能力を持つが、コスト∞のため普通に唱えることはできない特殊な呪文。基本的に[[ムゲンクライム]]によって唱えることになる。

一見すると相手がどちらを選んでも大きな[[アドバンテージ]]が得られるように見えるが、[[ムゲンクライム]]4を満たしながら[[追加ターン]]を有効に使うのは少し難しい。自分が擬似[[追加ターン]]を得たとしても、《夢幻の無》を唱えるためにクリーチャー4体をタップすることになり、唱えたターン中に一斉攻撃をするにはクリーチャーの数が減っているため、追加ターン獲得の旨みが減っているのである。

とはいえ、《夢幻の無》を唱えて追加の行動を行えないまま[[ターンエンド]]しても、少なくとも《夢幻の無》自身の[[キャントリップ]]と[[ドローステップ]]で2枚[[ドロー]]と[[マナチャージステップ]]を行え、コストにした4体の[[クリーチャー]]の[[召喚酔い]]も無くなる。さらに、これに加え《夢幻の無》を唱える際に[[《戯具 ザンボロン》]]などの[[誘発型能力]]がトリガーすれば、その分のアドバンテージも得られる。

実際の[[ゲーム]]では[[ムゲンクライム]]の[[デッキ]]は5体以上クリーチャーが並ぶこともよくあるので、そうなれば[[追加ターン]]で得られる[[アドバンテージ]]量はさらに上がる。また、墓地に《夢幻の無》が複数枚あれば[[追加ターン]]で《夢幻の無》を唱えられる。そうなると相手が後者の効果を選ぶ確率は高くなる。

もし相手が後者の効果を選択すれば[[ランダムハンデス]]&[[確定除去]]に加え、水か闇の[[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]できる。
[[メタ]]クリーチャーを消し去ってから場に出せるのでコスト踏み倒しが成立しやすい上に、相手の[[マッドネス]]は通用しないと至れり尽くせり。
踏み倒しには[[文明]]以外の制限がなく、[[《完全不明》]]や[[《悪魔神ドルバロム》]]なども踏み倒せる。これらの[[クリーチャー]]を踏み倒せば、それだけで勝負が決まってしまう場合も考えられるので、墓地にこれらのカードがあれば相手が前者の効果を選ぶ確率は高くなる。

また、この呪文と同じ[[ムゲンクライム]]4を持つクリーチャーを用意できている状況で唱えれば相手がどちらを選んでも損は無いカードとなっている。前者の場合、[[キャントリップ]]+通常の[[ドロー]]をした上で、[[追加ターン]]で[[ムゲンクライム]]4でその[[クリーチャー]]が出せ、後者の場合、[[ランダムハンデス]]&[[確定除去]]&[[キャントリップ]]した上で同じく[[クリーチャー]]が出せるためである。

問題はこの[[カード]]に加え、この[[カード]]で出す大型[[クリーチャー]]が居なければ有効に活用するのが難しく、デッキが重くなってしまい事故率が上昇する点にある。

さらに[[相手依存]]で、[[追加ターン]]を得る呪文として運用するにも、[[除去]]と[[コスト踏み倒し]]がセットになった効果として運用するにも、相手に被害の少ない方を選ばれてしまうため中途半端である。

水単色の呪文で、能動的に[[追加ターン]]を得られるものに[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]、[[《神の試練》]]、[[《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》>《der'Zen Mondo/♪必殺で つわものどもが 夢の跡》]]がある。

呪文ではないが、能動的に[[除去]]と[[コスト踏み倒し]]がセットになったクリーチャーのカードに[[《超神星DOOM・ドラゲリオン》]]がある。
除去を諦めるなら呪文には[[《闇王ゼーロ》]]という選択肢もある。

デッキの核として採用するならライバルに勝てる要素がほとんどないため、デッキの核としては期待せず、特定の条件で前触れなく使い、どちらの効果を選択しても試合が終わりかねない二択を押し付けるサブフィニッシャーとして採用するのが吉だろう。

-通常ターンに使ったマナが、追加ターン獲得以外の[[アドバンテージ]]を生まなければ脅威にはならないという問題は[[《無双と竜機の伝説》]]が立証している。同様の考察は「[[追加ターン]]」でもされているので参照のこと。ただし、このカードの場合、[[キャントリップ]]がついていて、4コストで[[墓地]]から唱えられる[[カード]]であり、これだけでも[[《無双と竜機の伝説》]]とは使用感はかなり異なってくる。[[《無双と竜機の伝説》]]が実質0コストで使える[[《ガード・グリップ》]]なら、こちらは実質0コストで墓地からも使える[[《エナジー・ライト》]]と考えればこの差はかなり大きい。

-3つ目の能力は、旧裁定では、相手がどちらの効果を選んでも、「水または闇のクリーチャーを1体、自分の手札または墓地からバトルゾーンに出してもよい」効果が使えるという解釈になってしまうことで、発売前から多くのプレイヤーを困惑させた。
2020/12/17付けの総合ルール更新により、後者の効果を選ばなかった場合、踏み倒しが発生しないものに変更された。
--踏み倒しをした上で追加ターンを与えるという効果だった場合、追加ターンを選ぶ場合がほぼほぼ無くなっていたので当然といえば当然であるが。なんにせよ、当時は有効だった裁定を十分把握せずテキストを作成していることが明るみに出てしまったといえる。

**その他、公式発表のあった裁定 [#we8a412e]
-1ターンに複数回《夢幻の無》を唱えて「相手は次の自身のターンをとばす」が重複された状態になったら、そのストックと同じだけ連続して自分のターンが行える。

-相手のターンをとばす選択は、この呪文を唱えた時点で決定する。
--呪文で[[遅延誘発型能力]]になる場合のテキストは「次の相手のターンが始まる時、相手は自身のターンをとばしてもよい」というテキストになるはずなので、この呪文は唱えた時点で相手に選択肢を与え、とばす場合には「相手は次の自身のターンをとばす」という継続的効果を与えるカードである。

**その他 [#j7851c21]
-[[ムゲンクライム]]により何度も再利用できてしまうのを防ぐためか、唱えた後は[[山札の下]]に送られる。

-初の[[コスト]]∞の[[呪文]]であると同時に、初の[[ムゲンクライム]]持ちの[[呪文]]である。
--初の[[《卍 新世壊 卍》]]で唱えることができない[[水]]の呪文でもある。

-[[背景ストーリー]]では[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]の使用する技として登場。一度追放されたら二度と戻ってこれない異空間で、[[《「疾風」の鬼 フウジン天》]]や[[暴拳王国]]のクリーチャーなどを追放してきた。また、ワームホールとして使用する事も可能で、背後からの奇襲攻撃に使用する事もある。ちなみに、《ゲンムエンペラー》は普段はここを拠点に瞑想をしている。
--[[王来篇]]でも引き続き使われており、[[《偽爆電融 ゾルネードシヴァ》]]の罠を全て消し去ってしまった。

-アニメ『[[キング>デュエル・マスターズ キング(アニメ)]]』では第36話で[[ゼーロJr.]]が[[キャップ]]戦で使用。
キャップは[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]がいる状態で[[ターンの残りをとばす]]事を選んだら一気にシールドを破られる可能性があると考えパスしない事を選択したため、[[《キング・マニフェスト》]]と手札1枚を失い、2体目の《ゲンムエンペラー》を出される事となり、敗北に繋がった。
その後の第41話ではキラ戦(鬼化)で使用し、[[S・トリガー]]で発動した[[《零分後の世界》]]の能力でこのカードが捨てられた。

**関連カード [#m317d4b3]
-[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]

-このカードに描かれているクリーチャー
--[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]

-背景ストーリーでの被害者
--[[《「疾風」の鬼 フウジン天》]]
--小型[[デモニオ]]達
--[[暴拳王国]]のクリーチャー達
--[[《世界獣龍 テライグニス・アクアエル》]]
--[[《偽爆電融 ゾルネードシヴァ》]]

相手に[[モード]]を選ばせるカード一覧([[《クライシス・ボーラー》]]の様に、相手が対象を選ぶカードとは異なるのを留意)。
-[[《地震と火事の雷親父》]]
-[[《ヤバスギル・ラップ》]]
-[[《並替と選択の門》]]
-''《夢幻の無》''
-[[《邪王極限怒号掌》]]
-[[《深淵の螺穿 ラゼル=ズバイラル》]]

//**[[フレーバーテキスト]]

**収録セット [#z453a923]
-illus.[[Futaro]]
--[[DMRP-16 「十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」>DMRP-16]](8/95)

**参考 [#bf9a7025]
-[[チーム零]]
-[[ムゲンクライム]]
-[[キャントリップ]]
-[[次のターンをとばす]]
-[[追加ターン]]
-[[ランダムハンデス]]
-[[山札送り]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[リアニメイト]]
-[[置換効果]]
-[[山札の下]]

----
[[公式Q&A]]

-1つ目の能力について

>Q.自分の[[《龍素王 Q.E.D.》]]が1体のみバトルゾーンにいる状況で、自分は墓地にある''《夢幻の無》''の「ムゲンクライム」能力を、コストを支払わずに唱えることはできますか?
A.いいえ、唱えられません。「ムゲンクライム」能力は代替コストです。代替コストが支払えない場合、''《夢幻の無》''の使用宣言もできません。また、代替コストを支払える状況で使用を宣言した場合、その代替コストを支払う必要があります。
#region2((総合ルール 601.1a)){{
:601.1a |プレイヤーは、使用する条件の変更も含め、カードを使うことを宣言します。マナコストを増減させる効果がある場合は、この時点で適用する効果を決定します。使用条件を変更する効果や、マナコストを増減させる効果によって、その使うカード自身がゾーンを移動する必要がある場合、その効果は使用できません。また、効果の適用に必要な処理を実行できない場合や、別の効果を先に適用することによって効果の適用に必要な処理を実行できなくなる場合も、その効果は使用できません。&br;例 : 《"逆悪襲"ブランド》のG・G・Gを適用したい場合、カードの使用を宣言した時点で、《"逆悪襲"ブランド》も含めた手札の枚数が1枚以下である必要があります。&br;例2: 自分のクリーチャーがいない状況でフシギバースを適用することはできません。
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39081]](2020.12.15)

-3つ目の能力について

>Q.自分は''《夢幻の無》''を唱えました。この「相手は次の自身のターンをとばしてもよい。そうしなければ~」の能力は、唱えて、効果を解決する時点で相手は次の自身のターンをとばすことを決めますか?唱えたターンの終了時に決めますか?
A.''《夢幻の無》''を唱えて、効果を解決する時点で相手は決定します。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39080]](2020.12.15)

>Q.''《夢幻の無》''を同じターンに2回唱え、相手が「自分のターンをとばす」ことを2回選んだ場合、相手のターンは2ターンとばされますか?
A.はい、2ターンとばされます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39140]](2020.12.15)

>Q.自分が''《夢幻の無》''を唱え、相手が自身のターンをとばすことを選んだ場合、自分は「その後」の能力を解決し、水または闇のクリーチャーを手札か墓地からバトルゾーンに出せますか?
A.いいえ、出せません。相手が自身のターンをとばすことを選ばず、「そうしなければ」以降の能力を解決する場合のみ、クリーチャーをバトルゾーンに出せます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39161]](2020.12.17)

>Q.相手の[[《「新時代の福音」》]]がバトルゾーンにいる状況です。自分は''《夢幻の無》''を唱えて、相手はターンを飛ばすことを選びました。次のターンは自分のターンですか?
A.はい、''《夢幻の無》''の効果は追加ターンを得る効果ではないので、次のターンは自分のターンです。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39394]](2021.2.19)

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