#author("2024-12-16T18:05:58+09:00","","")
#author("2025-01-28T14:56:47+09:00","","")
*《ヘブンズ・フォース》 [#top]

|ヘブンズ・フォース UC 光文明 (2)|
|呪文|
|S・トリガー|
|コストの合計が4以下になるように、好きな数の進化ではないクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出す。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※プレミアム殿堂''|

[[DMR-21]]で登場した[[光]]の[[呪文]]。

[[コスト]]の合計が4以下になるように[[非進化]]を[[踏み倒す]][[S・トリガー]]。

[[プレミアム殿堂]]した[[カード]]は[[コスト論]]の法則を守っていないことが往々にしてあるが、このカードはその最たるものと言えるだろう。最速で使えば2[[ターン]]目に4[[マナ]]溜まった状態と同じように[[非進化]][[クリーチャー]]を出すことができ、[[文明]]の縛りもない。

[[【ジョバンニスコール】]][[【バニラビート】]]などの低[[コスト]][[クリーチャー]]頼みだが[[色事故]]を起こしやすい[[デッキ]]に入れれば初動がスムーズになり、[[白黒赤]]など3色のタイプではさらに早出しできる[[クリーチャー]]のレパートリーが増える。[[《連鎖庇護類 ジュラピ》]]といった[[コスト]]1〜2の[[クリーチャー]]をばらまいて一気に[[打点]]を揃えることも可能。
[[S・トリガー]]が付いているので、[[《終末の時計 ザ・クロック》]][[《転々のサトリ ラシャ》]]などを[[コスト踏み倒し]]すれば相手[[クリーチャー]]の[[攻撃]]を防ぐのにも使える。

同じく[[コスト]]4の[[クリーチャー]]を2ターン目に出せる[[カード]]は[[《フェアリー・ギフト》]]が存在する。こちらは相手[[ターン]]にも[[クリーチャー]]を出せる点、[[光]][[マナ]]さえあれば使え[[色事故]]を回避できる点などが強み。一方で[[コスト]]5以上の[[クリーチャー]]は[[軽減]]できないため、より早期決着に特化した[[デッキ]]で《ヘブンズ・フォース》が使われる。

欠点は手札消費の激しさであり、登場からしばらくはこれを採用したデッキは後続が続きにくいと言われる状況が続いていた。
しかし、[[G・G・G]]の登場やコスト4以下のクリーチャーの[[インフレ]]により、手札が空になっても途切れることなく[[展開]]し続けられるデッキが誕生。そうしたデッキ郡を弱体化するためか、2020年12月18日付で[[殿堂入り]]を介さない一発[[プレミアム殿堂]]に指定された。

**ルール [#iedcb401]
-[[《フェアリー・ギフト》]]とは違い、これは[[コスト踏み倒し]][[能力]]である。そのため[[コスト踏み倒しメタ]][[クリーチャー]]の対象となるので注意が必要。[[《異端流し オニカマス》]][[《洗脳センノー》]]など[[新章デュエル・マスターズ]]以降のこの手の[[メタ]][[クリーチャー]]にはハイスペックなものが次々登場しているので、そういう点では向かい風と言えるだろう。

-[[ツインパクト]]は[[クリーチャー]]側の[[コスト]]を参照する。[[《ブレイン珊瑚の仙樹》]]などの裁定と混同しないように。
--あちらは××以下の[[コスト]]を持つ[[水]]の[[カード]]を選ぶが、こちらは[[進化]]ではない[[クリーチャー]]を出すため挙動が異なる。

**他のカード・デッキとの相性 [#x12b36a9]
-[[【赤白レッドゾーン】]]など[[コスト]]4の[[クリーチャー]]を軸にした[[デッキ]]に[[《閃光の守護者ホーリー》]]などの優秀な[[光]]の[[トリガー]]とともに採用された。

-[[手札]]消費が激しくなる性質から[[【赤白“轟轟轟”ブランド】]]の必須パーツとして採用された。このカードで強引に手札を減らして[[《“轟轟轟”ブランド》]]を早出しするのに便利で、非常に相性が良かった。

-[[《爆龍覇 ヒビキ》]]を出して[[《爆熱剣 バトライ刃》]]を[[装備]]させれば、2ターン目から[[《竜星バルガライザー》]]顔負けの[[展開]]力を発揮できる。

-久々に登場した[[ヘブンズ]]の名を持つ[[呪文]]。[[《天門の精霊キバッテ・キャット》]]はちょうど[[コスト]]4であり、この[[カード]]で出しながら[[手札]]損失を補ってくれるかもしれない。

**環境において [#hbfef3b8]
登場した[[革命ファイナル環境]]では[[【サザン・ルネッサンス】]][[【赤白レッドゾーン】]]で使用された。先攻2[[ターン]]目に打つ場合は相手がまず[[コスト踏み倒しメタ]]を出していないはずなので、そうした場面を考えて[[コスト踏み倒しメタ]]への対策を切るという考え方もあった。

[[新章デュエル・マスターズ環境]]では[[コスト踏み倒しメタ]]、とりわけ[[《異端流し オニカマス》]]が普及した影響でそれほど目立たないカードだった。

[[双極篇環境]]では[[【赤白“轟轟轟”ブランド】]]で活躍。当時は[[《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]などの[[不正]]メタが主流で、4[[マナ]]貯めるか[[コスト]]2の[[クリーチャー]]を2体踏み倒すことでそれらを回避していた。

[[《正義の煌き オーリリア》]]は《ヘブンズ・フォース》から踏み倒せる上に相手の《ヘブンズ・フォース》を封殺できるため、この頃の環境ではよく見かけた。[[【チェンジザダンテ】]]の軽量[[マナブースト]]手段や[[除去]]手段、[[《龍装艦 チェンジザ》>《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》]]の呪文を踏み倒す[[能力]]などを最速2ターン目から封殺できることも特徴だった。

[[DMRP-09]]で[[《音奏 プーンギ》]]が登場すると[[呪文メタ]]の主流はそちらに移行し、[[今引き]]で弱く[[コスト踏み倒しメタ]]にも引っかかる《オーリリア》および《ヘブンズ・フォース》を採用しない[[【赤白“轟轟轟”ブランド】]]も増え始めた。空いた[[スペース]]は[[《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》]]や[[《KAMASE-BURN!》]]で埋められた。

他方、[[DMRP-10]]で登場した[[《暴走獣斗 ブランキー》]]との組み合わせで、[[【赤白レッドゾーン】]]での入賞もポツポツと見られた。

[[超天篇]]でのこのカードは鳴りを潜めていたと言ってもよかったが、その次の[[十王篇]]でキャリアの全盛期を迎えることになる。
まず、[[十王篇]]直前の[[DMEX-08]]で[[《STARSCREAM -ALT MODE-》]]が、続く[[DMRP-13]]で[[《GOOOSOKU・ザボンバ》]]が登場したことにより[[【赤白レッドゾーン】]]が環境入り。
さらに[[DMRP-14]]で[[【白青ギャラクシールド】]]が成立した。当時の[[【白青ギャラクシールド】]]は[[【ダッカルパラノーマル】]]折衷型のような構成で、[[再現性]]は低いながら最速2ターン目に[[《凄惨なる牙 パラノーマル》]]を設置する[[コンボ]]が搭載されていた。

そして[[DMBD-14]]では[[《爆龍覇 ヒビキ》]]が登場し、[[【連ドラグナー】]]が確立。一度[[コンボ]]が始動してしまえば[[受け]]切ることが極めて困難な性質により、[[CS>チャンピオンシップ]]ではデッキ選択の多様性が大きく失われた。

入賞数は[[【連ドラグナー】]]の半数以下だが[[【赤白レッドゾーン】]]や[[【白青ギャラクシールド】]]も環境におり、《ヘブンズ・フォース》はまさに環境を定義するカードになっていた。
反対に《ヘブンズ・フォース》を使わないデッキで同等以上に活躍したのは(そもそも環境デッキの数が少ないこともあるが)[[【カリヤドネループ】]][[【青黒緑デッドダムド】]]程度で、使うデッキより種類が少ないのではとネタにされていた。

[[DMRP-13]]からの約9ヶ月間採用先を変えながら環境トップに居座り続けた結果、2020年12月18日付で[[プレミアム殿堂]]入り。同日には[[《凄惨なる牙 パラノーマル》]][[《爆熱剣 バトライ刃》]]も[[殿堂入り]]している。
[[殿堂入り]]止まりにならなかったのは、1ターン目に[[《ロジック・サークル》]]で[[サーチ]]ができることや、[[ミラーマッチ]]においてこれを先に引けるかの[[運ゲー]]がさらに強まることなどが懸念されたのだろう。

[[【白青ギャラクシールド】]]や[[【連ドラグナー】]]はこれを失っても即構築不能にはならなかったが、一番の[[上振れ>振れ幅]]要素を失ったこともあり、緩やかに使用率を落としていくことになる。

[[【連ドラグナー】]]ばかりが殿堂入りの要因として挙げられるが、[[王来篇]]でもコスト4でゲームを大きく動かすクリーチャーが多数登場し、[[【ハチ公ガチンコ・ジャッジ】]]や[[【赤白ドギラゴン閃】]]のように、今後これが存在するとゲームバランス保持における障害になりかねないデッキもいくつか存在していたため、遅かれ早かれ[[プレミアム殿堂]]は免れなかったと思われる。

そもそも当時は[[《ベイB セガーレ》]][[《とこしえの超人》]][[《ベイビーポンの助》]]といったコスト1[[メタカード]]の登場前であり、[[後攻]]を取るとただ相手の行動を見ているだけになりかねなかった。そのようなゲーム体験そのものが不健全と判断された可能性も低くはない。

-[[殿堂ゼロデュエル]]では安定して3ターン目に即死ループを行うデッキ([[【転生カリヤドネ】]])が存在するため、それに対してメタカードを間に合わせる手段として多くのデッキで採用される。
--殿堂レギュレーションでは上記の通り環境の多様性を損うカードであったが、ゲームスピードの違いにより、殿堂ゼロデュエルでは環境に多様性をもたらすカードとして機能している。

**その他 [#q0767b7d]
-これ程[[汎用性]]の高い[[能力]]を持ち合わせながら[[レアリティ]]は比較的集めやすい[[アンコモン]]である。

-3ターン目にコスト4のカードを使えるようにするカードは[[《フェアリー・ライフ》]]などのマナブーストが存在し、そちらは似たカードが多数出ている。一方で《ヘブンズ・フォース》は2ターン目にコスト4のカードを使えるカードだが、[[プレミアム殿堂]]になってしまった。2ターン目にコスト4のカードを使えるカードには他に[[《フェアリー・ギフト》]]も[[殿堂入り]]しており、序盤の1ターンがどれほど大きいものかを実感させられる1枚である。

-[[効果]]や[[カード名]]から[[《ヘブンズ・ゲート》]]との関連性が匂わされていたが、詳細は長年不明だった。
[[DMPP-28]]でようやく解説らしき[[フレーバーテキスト]]が追加され、それによると[[《ヘブンズ・ゲート》]]の向こう(=[[《サファイア・ウィズダム》]]の居城)から来た存在である模様。

-アニメ「デュエル・マスターズ VSRF」25話の[[ルシファー]]と[[No.2]]のデュエマで登場。[[《タイム2 ファソラXII》]]の効果で踏み倒され、その効果で[[《タイム1 ドレミXII》]]を踏み倒した。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#plays]

|ヘブンズ・フォース UC 光文明 (2)|
|呪文|
|S・トリガー|
|自分の手札から、好きな数の進化でない光のクリーチャーのコストの合計が4以下になるように選び、バトルゾーンに出す。|

[[DMPP-28]]で実装。

[[コスト踏み倒し]]対象が光のクリーチャーに限定された。
踏み倒し先が大幅に制限されたため、TCGのように光のトリガーとセットで様々なデッキに出張とはいかなくなっている。

実装直後の時点では[[【グレートメカオー】>【グレートメカオー】 (デュエプレ)]]にて[[《歌唱愛機サリア》]]2体または[[《機動要塞ピラミリオン》]]、[[【白単連鎖】>【白単連鎖】 (デュエプレ)]]にて[[《聖騎士ヴォイジャー》]]や[[《信頼の玉 ララァ》]]など、主に[[コスト軽減]]を持つ[[システムクリーチャー]]を出すために採用されている。

**関連カード [#q3e72054]
-[[《ヘブンズ・ゲート》]]
-[[《フェアリー・ギフト》]]
-[[《龍装05号 イヴィルヴィ/イーヴィル・フォース》]]
-[[《ジャスティス・フォース》]]
-[[《天翼 ヘブフォ-3》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#vc63f6cf]
-[[プロモ>プロモーション・カード (第16期〜第20期)]](P38/Y17)&br;'''[[煌龍>《煌龍 サッヴァーク》]]は[[帰ってくる。>《煌世主 サッヴァーク†》]]新たな正義を、その身に宿し。'''
-[[DMPP-28]]&br;'''[[天門>《ヘブンズ・ゲート》]]の向こうから来た、天使の力。'''

**収録セット [#ne03cd77]
***[[デュエル・マスターズ]] [#dm]
-illus.[[Tanru]]
--[[DMR-21 「革命ファイナル 第1章 ハムカツ団とドギラゴン剣」>DMR-21]](62/94)
--[[DMRP-09 「超天篇 第1弾 新世界ガチ誕! 超GRとオレガ・オーラ!!」>DMRP-09]](G1/G7)([[ウルトラゴールデンカード]])
-illus.[[96suke]]
--[[デュエル・マスターズ双極篇フルコンプリートBOOK>プロモーション・カード (第16期〜第20期)]](P38/Y17)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#dmpp]
-illus.[[Tanru]]
--[[DMPP-28 「蒼剣革命 -CHANGE THE FIELD-」>DMPP-28]]

**参考 [#o9af5610]
-[[S・トリガー]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[非進化]]

-[[ヘブンズ]]

-[[プレミアム殿堂入り]]

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