#author("2024-05-21T15:29:01+09:00","","") #author("2024-05-21T16:21:41+09:00","","") *《フィーバー・ナッツ》 [#top] |フィーバー・ナッツ C 自然文明 (3)| |クリーチャー:ワイルド・ベジーズ 1000| |すべてのクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。| [[DM-12]]で登場した[[自然]]の[[ワイルド・ベジーズ]]。 お互いの[[クリーチャー]]を1[[軽減]]する。 [[DM-02]]の[[《念仏エルフィン》]]と比べ、[[種族]]や[[文明]]に関係なくすべてのクリーチャーを軽減できる強みはそのままに[[コスト]]1[[軽く>軽い]]なっており、強力な[[システムクリーチャー]]であることは間違いない。ただし、相手のクリーチャーも軽減してしまうという重大な[[デメリット]]が付いている。 3[[ターン]]目に普通に[[召喚]]したら先に恩恵を受けるのは相手の方で、ターン数から逆算するとその頃には4〜5[[マナ]]の強力なクリーチャーにすでに手が届く。仮に相手の[[《解体人形ジェニー》]]や[[《パクリオ》]]で、《フィーバー・ナッツ》で軽減して出す予定だった[[手札]]のクリーチャーを引っこ抜かれたら目も当てられない。 リスクを承知の上で[[種族デッキ]]で[[出す]]のもひとつの使い方だが、より活躍させるコツはこのクリーチャーを出した後、相手にターンを渡さずにゲームを終えられるよう[[デッキビルディング]]すること。 出たターン中に[[即死コンボ]]や[[スピードアタッカー]]による[[ワンショット]]で決着を付けられるなら、相手クリーチャーを軽減するデメリットは意味をなさない。[[ファッティ]]による[[制圧]]や[[オールハンデス]]も、決まった時点で勝利に等しい[[アドバンテージ]]を得たり相手クリーチャーの召喚を抑制したりできるため相性が良い。 [[テキスト]]の後半部分は本来、軽減後のコストがそのクリーチャーの持つ[[文明]]の数を下回った場合に処理がややこしくなることを防ぐための記述だったと思われる。しかし、後に[[無色]]クリーチャーが登場したためこのクリーチャーを[[メタカード]]として扱える場面が出てきた。 通常、[[コスト0]]の無色クリーチャーを召喚する際その持ち主は文明の支払いを含めた一切のマナの[[タップ]]が必要ないが、いずれかの[[プレイヤー]]が《フィーバー・ナッツ》を出していたら[[強制]]のコスト軽減が適用され1マナの支払いが発生する。これは「[[カード]]は[[ルール]]に勝つ」原則によるもの。 長年[[《戦慄のプレリュード》]]を2枚使われた時くらいしか役立つ機会がなくほぼ無意味な[[裁定]]だったが、[[【ゼロ・ルピアループ】]]の成立によって注目を集めた。 [[《ゼロ・ルピア》]]のコスト軽減に下限を設けつつ自分だけコスト軽減の恩恵を受けることで、最大2ターン分の[[テンポアドバンテージ]]を得られる。この[[デッキ]]は[[コスト踏み倒しメタ]]が非常に[[刺さり]]づらいため、当時有効なメタカードは貴重な存在だった。 ただ、実際には[[《ニヤリー》]][[《天災 デドダム》]]などコスト3の[[ドローソース]]に刺さりが悪い上、[[《希望のジョー星》]]だけが立っていて[[《ゼロ・ルピア》]]不在という状況ではコスト軽減を利用される可能性も大いにあった。また、[[《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》]]で簡単に[[破壊]]されてしまうため、完璧な対策とは言い難かった。 **他のカード・デッキとの相性 [#gf99fc68] -[[《制御の翼 オリオティス》]]などの[[不正]][[メタ]]と組み合わせることで相手にもコスト軽減を利用されてしまう[[デメリット]]を最小限に抑えられる。もっとも、そこまでしてこのクリーチャーを使うより素直に[[《念仏エルフィン》]]や[[《モビル・フォレスト》]]を入れた方が強力なデッキが組めるだろうが。 --[[《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》]]は自分にかかるコスト軽減まで無効にしてしまうので相性が悪い。 -[[【ワイルド・ベジーズ】]]では[[キーカード]]の[[《バロン・ゴーヤマ》]]に[[マナカーブ]]が繋がり、[[《ダンディ・ナスオ》]]と[[《ジオ・ナスオ》]]を実質0マナで[[召喚]]できるようにもなる。3ターン目《フィーバー・ナッツ》→4ターン目[[《ジオ・ナスオ》]]→[[《バロン・ゴーヤマ》]]→[[《グレイト・カクタス》]][[リクルート]]→[[《味頭領ドン・グリル》]]リクルートと繋げば、《フィーバー・ナッツ》のデメリットを[[進化]]によって打ち消しながら5[[打点]]+α[[展開]]できる。 最低1ターンの間は相手クリーチャーの召喚に無防備になってしまうが、ほとんどのマナブーストに何らかの起動条件やデメリットが付いているこの[[種族]]においては、多少の裏目があるからといって候補カードから外れるとは限らない。 シンプルに[[《剛勇妖精ピーチ・プリンセス》]]を使った[[チェイン>チェイン・コンボ]]中に実質0マナの[[進化元]]として召喚してもよい。 -[[《雷鳴の守護者ミスト・リエス》]]にマナカーブが繋がり、[[マナ]]の続く限りコスト2クリーチャーを召喚できるようになる。また、相手にコスト軽減を利用されても最低限1[[ドロー]]できる。 アニメにて[[H (ヘンドリクス)]]がこの[[コンボ]]を使用した。 -[[《桜風妖精ステップル》]]が登場した[[DMRP-01]]期頃から、[[《遺跡類神秘目 レジル=エウル=ブッカ》]]の代用として[[【緑単ループ】]]で使われるケースが目立つようになった。従来の【緑単ループ】はコンボルートのほとんどを《レジル》の[[コスト軽減]]に依存しており、[[《龍覇 マリニャン》]]を引けなかったり相手のこまめな[[除去]]で《レジル》を[[龍解]]させてもらえなかったりすると苦しい展開を強いられることが弱点だったが、このクリーチャーを使えばより少ないマナで[[コンボパーツ]]を軽減できた。[[リクルート]]した段階では[[フォートレス]]の[[《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ》]]と異なり、クリーチャーなのですぐに[[《ベイB ジャック》]]で[[タップ]]できる点も優秀だった。軽減量で劣る部分は[[《雪精 ジャーベル》]]や[[《トレジャー・マップ》]]の[[サーチ]]で補い、そもそも《マリニャン》も3〜4枚は積むので[[チェイン・コンボ]]中に引いたら併用することもよくあった。 ただし、このクリーチャーのコスト軽減は[[強制]]なので、《レジル》では可能だったあえて多くコストを支払って[[《大勇者「鎖風車」》]]の[[マナ回収]]量を増やすというテクニックが使えない。そのためフィニッシュは[[《革命の巨石》]]で[[山札回復]]しながら[[《曲芸メイド・リン・ララバイ》]]の[[cip]]を使い回すギミックが採用されることが多く、[[《大神砕グレイトフル・ライフ》]][[《ヴォルグ・サンダー》]][[《原始 サンナップ》]][[《獣軍隊 ヤドック》]]などの[[コマンド]]・[[ビーストフォーク]]関係カードは全抜きが基本。総じて従来の【緑単ループ】とは別物と言って良い[[レシピ]]になっていた。 --デッキパワーの観点では、[[ループ]]プランに加えて[[ビートダウン]]プランを厚く取れる《「鎖風車」》型の方が明らかに高い。《「鎖風車」》や《グレイトフル・ライフ》は[[コンボパーツ]]かつ[[W・ブレイカー]]なので、[[受け]]の薄そうな相手には[[《S級原始 サンマッド》]]を絡めて[[進化速攻]]を仕掛けることもでき、幅広い対面に微有利以上が取れた。 とはいえ、デッキパワーだけでは測れないのが[[メタゲーム]]の面白いところで、デッキとしての勝ち筋の違いから、後述するように年間を通しての「勝ち組デッキ」はむしろ《フィーバー・ナッツ》型の方だった。 --「[[DMGP-4th>公認グランプリ]]」3位入賞デッキは《フィーバー・ナッツ》型[[【緑単ループ】]]だったが、配信卓でまさに上記のような[[プレイング]]を披露していた。準々決勝や3位決定戦では自分のクリーチャーが何もないところから《フィーバー・ナッツ》を多面[[展開]]して勝利しており、[[《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ》]]にない強みが浮き彫りになっていた。 **環境において [#z2534514] [[【ラグマループ】]]の現役時代[[コンボパーツ]]を[[軽減]]するために使われる場合があった。 [[【ワイルド・ベジーズ】]]全盛の[[エピソード2]]期にはあまり使われていなかった。 [[DMR-23]]で[[《ベイB ジャック》]]が登場すると、その圧倒的[[カードパワー]]によって[[【緑単サソリス】]]から[[【緑単ループ】]]が派生した。 当時は[[トップメタ]]の[[【ドギラゴン剣】]]系統とそれに有利な[[コントロール]]を中心に[[環境]]が回っていたため、コントロールに問答無用で有利で【ドギラゴン剣】にも4ターンキルで抗える【緑単ループ】は非常に強力な[[デッキタイプ]]だった。 その後、[[《蛇手の親分ゴエモンキー!》]]の[[殿堂入り]]と[[《桜風妖精ステップル》]]の獲得を経て、【緑単ループ】の中でも最速ループに特化した派閥と[[《原始 サンナップ》]]や[[《獣軍隊 ヤドック》]]を入れて[[ビートダウン]]もできるようにした派閥が生まれた。 《フィーバー・ナッツ》は[[《大勇者「鎖風車」》]]の[[マナ回収]]を阻害するため最速特化型の特徴的なパーツだった。もっとも、これを入れた型だからと言ってビートダウンが全くダメというわけではなく、4ターン目に[[リーサル]]+1[[打点]]を形成する程度なら十分できた。 「[[DMGP-4th>公認グランプリ]]」では【自然系ループ】括りで予選突破者使用率2位を記録。また、《フィーバー・ナッツ》型が3位入賞に輝いた。同[[レシピ]]は[[《ベイB ジャック》]]をはじめほとんどのカードが1〜3枚積みであり、《フィーバー・ナッツ》はサーチと《ステップル》以外で唯一[[4枚積み]]のカードだった。 一方で、《「鎖風車」》型はベスト8に残れなかった。 大会最大母数の[[【スクチェンモルト】>【スクランブルモルトNEXT】]]が非常に[[事故]]を呼びやすい[[デッキ]]だったことがこの結果の一因だろう。 [[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]][[《スクランブル・チェンジ》]]各[[4枚積み]]のこのデッキは[[上振れ>振れ幅]]ればあらゆるデッキに対して3ターンキルを狙える強烈な破壊力が魅力だが、《スクランブル・チェンジ》を引けなければただ[[《無双竜鬼ミツルギブースト》]]の枚数が少ないだけの[[【モルトNEXT】]]なので、[[ループ]]デッキのカモである。 他にも[[《メンデルスゾーン》]]を引けない(当時[[《龍の呼び声》]]や[[《ボルシャック・栄光・ルピア》]]は存在しない)、《メンデルスゾーン》で[[ドラゴン]]が捲れない、[[《フェアリーの火の子祭》]]を[[チャージ]]せざるを得ず[[マナ武装]]を達成できない、など[[事故]]要因は色々と考えられる。 《フィーバー・ナッツ》型[[【緑単ループ】]]は対戦相手が事故った場合はコンスタントに5ターンキル、事故らなくても[[《光牙忍ハヤブサマル》]]や[[《革命の巨石》]]で耐えて4ターンキルするだけで勝率を稼げたため、当時の環境とマッチしていた。[[ビートダウン]]プランを厚く取ってデッキの[[汎用性]]を高めるより、相手の事故を祈って自分の動きの[[再現性]]に極振りすることがこの時点での正解だった。 [[DMRP-02]]期には[[【ガシャゴズラループ】]]でも結果を残した。 2017年7月8日付で[[《アラゴト・ムスビ》]][[《S級原始 サンマッド》]][[《大勇者「鎖風車」》]]が[[殿堂入り]]に指定されたため、このデッキは消滅すると思われていた。しかし、[[殿堂レギュレーション]]施行と同時開催の「[[超CS in 熊本>超CS]]」で[[【緑単ループ】]][[リペア]]がまさかの準優勝。そちらのレシピにも《フィーバー・ナッツ》が1枚採用されていた。 「[[DMGP-5th>公認グランプリ]]」でも《フィーバー・ナッツ》型【緑単ループ】がベスト8入賞を果たし、ベスト16にもこれと[[《雷鳴の守護者ミスト・リエス》]]を採用した[[白緑]]型が残った。[[トップメタ]]の[[【ロージアミラダンテ】]]と100回対戦して100回勝てる上に、[[DMRP-03]]で[[《水上第九院 シャコガイル》]]を獲得しているのである意味当然の結果か。 このように一世を風靡した《フィーバー・ナッツ》型【緑単ループ】が衰退した要因としては[[《ベイB ジャック》]]の[[プレミアム殿堂]]がよく挙げられるが、正確には異なる。 直接の原因は「[[DMGP-5th>公認グランプリ]]」直後、[[DMEX-01]]での[[《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》]]、[[DMBD-04]]での[[《奇石マクーロ》]][[《絶対の畏れ 防鎧》]]などの登場で[[【白緑メタリカ】]]が怒涛の強化を受けたことである。 これにより生半可な[[《ベイB ジャック》]]利用デッキはすべて【白緑メタリカ】の劣化となり、《フィーバー・ナッツ》も役割の被る[[《一番隊 クリスタ》]]や[[《秘精甲蟲メタルバグ》]]に押されて環境から姿を消した。 [[超天篇]]期には一部の型の[[【ネイチャーループ】]]で使われていた。 [[王来篇]]期には[[【ゼロ・ルピアループ】]]が[[トップメタ]]入りしたが、上記の通り[[メタカード]]としてははっきり言って微妙だった。 **その他 [#z5a943b6] -かつては[[文明]]の支払いは[[実質コスト]]と過不足なく行う必要があったため、このクリーチャーがいるとお互いに[[《腐敗電脳メルニア》]]などの[[コスト]]2[[多色]]クリーチャーを出せなくなっていたが、2015年7月15日のルール変更で解消された。 //2010.07.11 事務所に確認を取ったところ、2004.09.18の念仏エルフィンの裁定は無効のようです。 -[[DMEX-08]]にて[[オシャレになりたい!ピーナッツくん]]との[[コラボカード]]として[[再録]]され、[[テキスト]]が変更された。 #region2(旧テキスト){{ |フィーバー・ナッツ C 自然文明 (3)| |クリーチャー:ワイルド・ベジーズ 1000| |各プレイヤーはクリーチャーを召喚する時、支払うコストが1少なくなる。ただし、コストが1の時は少なくならない。| }} -[[《竜装 ゴウソク・タキオンアーマー》]]の情報公開時、コスト軽減能力のテキストに「自分の」という指定がなかったため[[DMEX-08]]版の類型と判断され[[クロスギア]]/[[サムライ]]版《フィーバー・ナッツ》として話題になったが、発売前に[[エラッタ]]が出され自分のカードだけを軽減することが明示された。 -[[イラスト]]では顔の付いたどんぐりがミサイルのように次々と枝から発射されている。大きな口や鋭い目つきも加味すると、モチーフは『スーパーマリオブラザーズ』の「キラー」か。 -[[プロモカード]]版の[[フレーバーテキスト]]は元プロレスラーアントニオ猪木氏の名言「元気があれば何でもできる!」のパロディ。確かにこのクリーチャーは[[種族]]や[[文明]]に制限なく「何でも[[軽減]]できる」[[システムクリーチャー]]である。 **[[フレーバーテキスト]] [#da12b2ed] -[[DM-12]]&br;'''[[タオパブの森]]には、得体の知れない元気が漂っている。''' -[[DMEX-08]]&br;'''オシャレになりたーい! ― ピーナッツくん''' -[[プロモ>プロモーション・カード]](P26/Y3)&br;'''元気があれば、何でも出せる!''' **収録セット [#x1ee544d] //***[[デュエル・マスターズ]] //デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。 -illus.[[Ken Sugawara]] --[[DM-12 「聖拳編 第3弾 魔封魂の融合(エターナル・ボルテックス)」>DM-12]] --[[プロモーション・カード]](P26/Y3) -illus.[[オシャレになりたい!ピーナッツくん]] --[[DMEX-08 「謎のブラックボックスパック」>DMEX-08]](245/???) **参考 [#ve7a3d6e] -[[ワイルド・ベジーズ]] -[[コスト軽減]] -[[【緑単ループ】]] ---- [[公式Q&A]] -能力について >Q.''《フィーバー・ナッツ》''がバトルゾーンにいる状況で、[[《流星のガイアッシュ・カイザー》]]を「相手のターンの終わりに」の能力で召喚する際、「コストは0以下にはならない。」の能力によりコストを1支払う必要はありますか? A.いいえ、マナコストの支払いは必要ありません。''《フィーバー・ナッツ》''などが持つ召喚コストを少なくする能力は、効果でコストを支払わずに召喚する際には適用されません。 [[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40377]](2021.10.22) >Q.''《フィーバー・ナッツ》''がバトルゾーンにいる状況で、[[《夢幻なる零龍》]]を召喚する場合、支払うマナコストは1ですか?&br;類似例:[[《ゾンビポンの助》]] A.はい、支払うコストは1です。元のコストが0であるカードを使用する場合でも、コストを軽減する効果は適用されます。&br;''《フィーバー・ナッツ》''が適用されるので、コストを1支払う必要があります。 [[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40378]](2021.10.22) &tag(クリーチャー,自然文明,緑単,単色,コスト3,ワイルド・ベジーズ,パワー1000,コスト軽減,・,C,コモン,Ken Sugawara,オシャレになりたい!ピーナッツくん);