#author("2023-07-30T17:48:35+09:00","","")
#author("2023-11-12T09:55:33+09:00","","")
*《インフェルノ・ゲート》 [#r88b720f]

|インフェルノ・ゲート R 闇文明 (5)|
|呪文|
|進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※プレミアム殿堂''|

[[DM-19]]で登場した[[闇]]の[[呪文]]。

自分の[[墓地]]から[[進化]]ではない[[クリーチャー]]を1体[[リアニメイト]]する。

単純明快で短い一文の[[能力]][[テキスト]]だが、その内容は凶悪。
非[[進化]]であれば、[[コスト]]、[[文明]]、[[種族]]、[[能力]]を問わず[[リアニメイト]]できる。
[[墓地]]の[[クリーチャー]]を[[サルベージ]]を挟まず直接場に出せる[[リアニメイト]]特有の即効性に加え、この[[カード]]は超高[[コスト]]の[[フィニッシャー]]ですら、たった5[[コスト]]で[[コスト踏み倒し]]できるのである。

[[デュエル・マスターズ]]において、初めて登場した[[リアニメイト]][[カード]]。
年数を経るごとに[[踏み倒す>コスト踏み倒し]]対象の質が上がると、この[[カード]]も順当に[[殿堂入り]]・[[プレミアム殿堂]]と規制されていった。

[[《母なる大地》]]や[[《ミラクルとミステリーの扉》]]、[[《エンペラー・キリコ》]]などと共に、[[コスト踏み倒し]]の強力さを物語る象徴的[[カード]]である。

**環境において [#fe185db2]

[[DM-19]]で《インフェルノ・ゲート》が登場。当時から[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]が大暴れしており、プレイヤー達は[[《ダンディ・ナスオ》]]とのコンボをすぐに見出した。間もなく[[【茄子サファイア】]]が確立され、その名を轟かせることになる。これは、[[リアニメイト]]で[[コスト踏み倒し]]すれば[[マナブースト]]をせずとも[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]を出せるという変化をもたらし、[[【除去サファイア】]]など新たな[[【サファイア】]]を生み出すこととなった。[[【サファイア】]]の運用性は跳ね上がり、後に「サファイア地獄」と呼ばれた惨状を生み出すことになる。

当時の[[カードプール]]では[[踏み倒して>コスト踏み倒し]]出せる強力な[[フィニッシャー]]が[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]くらいしかいなかったため、プレイヤーのヘイトはその[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]に集中していた。
しばらくして[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]は[[プレミアム殿堂]]入りとなる。《インフェルノ・ゲート》で呼び出せる強力な[[フィニッシャー]]がいなくなってしまったため、この[[呪文]]も[[環境]]から身を引くことになった。

[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]禁止後は[[DM-22]]にて登場していた[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]、[[《母なる大地》]]で呼べば実質2[[マナ]]で[[《インフェルノ・ゲート》]]を使える[[《魔龍バベルギヌス》]]を投入した[[【茄子サファイア】]]リペアとも呼ぶべきデッキも生まれた。
特に《光神龍スペル・デル・フィン》は《インフェルノ・ゲート》が待ちわびた優秀な高[[コスト]]の[[フィニッシャー]]であったが、やはり高い即効性を持つ[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]の抜けた穴は大きく、環境ではあまり活躍できなかった。
どちらかと言えば、[[コントロール]]デッキにおけるグッドスタッフ要員として活躍が多かったといえるだろう。

2008年4月15日に《インフェルノ・ゲート》を含め多くのカードが[[殿堂入り]]。特に環境で悪目立ちしていたわけではないが、今後のカードのデザインを考慮しての規制なのだろう。
[[殿堂入り]]は痛手ではあったが、[[シールド送り]]の[[《魂と記憶の盾》]]と[[マナ送り]]の[[《母なる大地》]]が同時に殿堂入りしたことは[[リアニメイト]][[デッキ]]にとっては追い風でもあった。

[[戦国編]]ではこのカードの[[調整版]]である[[《インフェルノ・サイン》]]が登場。同時期に登場した[[《邪眼皇ロマノフI世》]]と組み合わせた[[【ロマノフサイン】]]や[[《龍仙ロマネスク》]]と合わせた[[【ロマネスクリアニメイト】]]が確立。それらが[[メタゲーム]]入りを果たすと[[リアニメイト]]戦術は最盛期を迎えた。
この時の主力はもっぱら[[《インフェルノ・サイン》]]であったが、[[《魔龍バベルギヌス》]]と《インフェルノ・ゲート》を使い[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]の[[コスト踏み倒し]]を狙うこともあった。

そして[[神化編]]2009年12月19日、[[《インフェルノ・サイン》]]の[[殿堂入り]]と共に《インフェルノ・ゲート》も[[プレミアム殿堂]]へ。墓地肥やしから目的のクリーチャーに素早くアクセスするためのカードが5枚体制から1枚体制となったことに等しく、従来の[[リアニメイト]]デッキは環境から締め出された。この頃[[《ボルシャック・クロス・NEX》]]が登場し、《インフェルノ・ゲート》の[[プレミアム殿堂]]は新たな高[[コスト]][[フィニッシャー]]を出すための措置であるといわれた。

[[革命編]]以降[[殿堂解除]]が行われたり、新たな無制限[[リアニメイト]]がたびたび製作されているが、依然としてこの[[カード]]は[[プレミアム殿堂]]のままである。


**その他 [#fe185db2]

-[[DMC-44]]では、[[調整版]]である[[《インフェルノ・サイン》]]が登場。[[コスト]]制限されてはいるが[[S・トリガー]]がついており、この[[カード]]の弱体化版というわけでもなく、非常に強力な[[カード]]であった。それは後に[[殿堂入り]]したことからも分かることであろう。

-[[デュエル・マスターズ]]発売から4年もの期間を経て登場したカードだが、[[殿堂入り]]を経て最終的に[[プレミアム殿堂]]に指定されてしまった。禁止当時の用途は5枚目の[[《インフェルノ・サイン》]]という立ち位置であったため巻き込まれた感は否めないが、ともあれ[[リアニメイト]]という[[効果]]がいかに、強力かつ調整の難しいものであるかを思い知らされるカードである。
--このカードの最大の問題点は「自身の軽さ」と「『進化』ではない以外は[[特性]]不問」である。[[《インフェルノ・サイン》]]含め、以降ほとんどのカードで[[コスト]]や[[文明]]や[[種族]]などの指定が加わっており、それらの指定がないものはそれ自身が重い調整となっている。
-2015年9月19日に、かつてこのカードと共に環境で大暴れした[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]が[[プレミアム殿堂]]から[[殿堂入り]]に降格。[[インフレ]]した現在では、《サファイア》の活躍はあまり期待できなくなってしまった。そのため、現在では《インフェルノ・ゲート》と《サファイア》の評価が完全に逆転してしまっており、何とも皮肉な構図となっている。
-[[デュエル・マスターズ]]発売から4年もの期間を経て登場したカードだが、[[殿堂入り]]を経て最終的に[[プレミアム殿堂]]に指定されてしまった。禁止当時の用途は5枚目の[[《インフェルノ・サイン》]]という立ち位置であったため巻き込まれた感は否めないが、[[リアニメイト]]という[[効果]]がいかに強力かつ調整の難しいものであるかを思い知らされる事例である。
--このカードの最大の強みは「自身の軽さ」と「『進化』ではない以外は[[特性]]不問」という点である。[[《インフェルノ・サイン》]]含め、以降ほとんどのカードで[[コスト]]や[[文明]]や[[種族]]などの指定が加わっており、それらの指定がないものはそれ自身が重い調整となっている。
--2015年9月19日に、かつてこのカードと共に環境で大暴れした[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]が[[プレミアム殿堂]]から[[殿堂入り]]に降格。[[インフレ]]した現在では、その重さ故にガチデッキでの活躍はあまり期待できなくなっており、現在では《インフェルノ・ゲート》と《サファイア》の評価が完全に逆転したと言える。

-《インフェルノ・ゲート》が[[プレミアム殿堂]]であることを前提として登場したと思われるカードも多々ある。[[《インフェルノ・サイン》]]では出すことのできないコスト8以上には、[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]といった1体で戦況を変えるクリーチャーが多数存在している。

-[[不死鳥編]]の[[背景ストーリー]]では、絶滅したはずの旧[[種族]]を復活させた「[[蘇生の術>リアニメイト]]」として登場している。

-イラストには[[《悪魔神ドルバロム》]]の姿が確認できるがこの[[カード]]で《ドルバロム》を[[リアニメイト]]することはできない。[[フレーバーテキスト]]に悪魔神と書かれているので、恐らくは《ドルバロム》が別の[[クリーチャー]]をリアニメイトしているのだろう。

-漫画「FE」では[[W(ホワイト)>白凰]]がベルベル戦で使用。[[《龍聖霊ウルフェウス》]]を[[リアニメイト]]させ、能力で[[《ヘブンズ・ゲート》]]を唱え、さらに[[《悪魔聖霊バルホルス》]]を2体場に出した。また[[Y (イエスマン)]]が[[白凰]]戦で使用。[[《キング・アトランティス》]]を[[リアニメイト]]させ、白凰の[[《天海の精霊シリウス》]]2体を[[バウンス]]した。

-[[《ヨミジ 丁-二式》]]が[[プレミアム殿堂]]するまで《インフェルノ・ゲート》が[[リアニメイト]]効果で唯一の[[プレミアム殿堂]]だった。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#x3cd8ce9]
|インフェルノ・ゲート VR 闇文明 (7)|
|呪文|
|自分の墓地から進化でないクリーチャーを探索し、1枚をバトルゾーンに出す。|

[[DMPP-07]]で登場。[[ベリーレア]]に格上げされたが、コストが5から7になり、例の如く[[探索]]に変更されるという2つの弱体化を受けた。

[[探索]]が入ったことにより、[[《プライマル・スクリーム》]]などの[[墓地肥やし]]をして墓地を第2の手札として使う戦法は不安定になった。しかし、TCG同様に[[《ロスト・チャージャー》]]で[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]を落としてこの呪文で[[リアニメイト]]する戦術は健在である。

***環境において [#w157717e]
[[DMPP-07]]では[[【グレートメカオー】>【グレートメカオー】 (デュエプレ)]]や[[【アポロヌス・ドラゲリオン】>【アポロヌス・ドラゲリオン】 (デュエプレ)]]といった強豪は存在していたが、それらもどうにかして序盤を凌げれば10マナより3マナも少なく[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]を出せるので、一定数使われた。

[[DMPP-08]]と[[DMPP-08EX]]は[[《竜極神》]][[《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》]][[《連珠の精霊アガピトス》]][[《驚天の超人》]][[《烈流神》]]といった錚々たるメンツを輩出した弾であり、コスト7の呪文で[[フィニッシャー]]を踏み倒すというコンセプトが回りくどく、使用率は低かった。

それ以降も[[ダイレクトアタック]]までの高速化が著しく進行した。さらには[[墓地]]を経由しない[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]の踏み倒しを行う[[デッキ]](具体的には[[【バルガライゾウ】>【バルガライゾウ】 (デュエプレ)]]や[[【エンペラー・キリコ】>【エンペラー・キリコ】 (デュエプレ)]])まで登場してしまった。

トドメとなったのは[[DMPP-13]]で登場した[[《魔龍バベルギヌス》]]だろう。[[グッドスタッフ]]での採用ならそちらは[[呪文メタ]]も効かず、相手への除去や[[cip]]の強制発動にも使えることから《インフェルノ・ゲート》の[[上位互換]]として使うことができてしまう。そちらには[[《コッコ・ルピア》]]や[[《フェアリー・ギフト》]]が使え、[[コスト軽減]]も容易い。

それと同時に、コスト無制限[[リアニメイト]]でも素ではコスト7の重さなら「非進化1体が出るだけでゲームの勝敗が決まると言っても過言ではないカード」と組んでも環境は壊れないと判断されたということでもある。

//そのような[[《魔龍バベルギヌス》]]と同じコストの《インフェルノ・ゲート》が優先して使われることはほぼないだろう。

//とはいえ[[《邪眼皇ロマノフI世》]]の[[アタックトリガー]]でタダで唱えられるといった具合に[[《魔龍バベルギヌス》]]との差別化点もある。新たな[[カード]]の登場でこれまでにない役割を得る可能性もあるため、今後化ける可能性に期待したい。

//それと同時に、素ではコスト7の重さならコスト無制限[[リアニメイト]]でも「非進化1体が出るだけでゲームの勝敗が決まると言っても過言ではないカード」、例えば[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]が出ても環境は壊れないと判断されたということであり、[[《魔龍バベルギヌス》]]と同じコストの《インフェルノ・ゲート》が優先して使われることはほぼ使われないだろう。
//デュエプレで《勝利宣言 鬼丸「覇」》が登場する保証はないし、仮に登場したとしてもTCG版と異なる性能になる可能性も十分ある。

ただ、[[DMPP-15]]以前のカードということで、墓地から選ぶのに[[探索]]がある。[[DMPP-16]]以降の[[探索]]廃止カード([[《ミラクル・リ・ボーン》]]など)とは、致命的な差ができてしまった。
なお、[[DMPP-16]]では[[【カチュアガロウズ】>【カチュアガロウズ】 (デュエプレ)]]という、《インフェルノ・ゲート》がコンボに必須のデッキが誕生したので、再評価の機会をもらうことには成功した。
[[《邪眼皇ロマノフI世》]]の[[アタックトリガー]]でタダで唱えられる点で[[《魔龍バベルギヌス》]]と差別化ができた。

[[DMPP-20]]では[[《暴走龍 5000GT》]]が登場した。
しかし、いかに[[《眠りの森のメイ様》]]といったカードを駆使しても、コスト7呪文をまともに唱えて《5000GT》を出すのは環境的にあまり有効ではない。

狙う場合、3ターン目[[《ロスト・チャージャー》]]で墓地に確定で《5000GT》を落とす→4ターン目まで[[《スクランブル・タイフーン》]]などを使って墓地に[[《邪眼皇ロマノフI世》]]も落とす→5ターン目に[[《煉獄と魔弾の印》]]から墓地の《ロマノフI世》を踏み倒し、[[cip]]で《インフェルノ・ゲート》を落としながら《5000GT》を[[リアニメイト]]させるという手順で、[[【青単ジャバジャック】>【リキッド・ピープル】 (デュエプレ)]]や[[【ダイヤモンド・ブリザード】>【ダイヤモンド・ブリザード】 (デュエプレ)]]程度の相手には間に合わせることができる。

***その他 [#s920648a]
-TCG版では、[[ツインパクト]]の片側ではあるが、[[プレミアム殿堂]]していない類似呪文に[[《傀儡が来る!》>《阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!》]]が登場している。そちらは[[コスト]]8で無条件の[[リアニメイト]]([[進化クリーチャー]]も可能)である。
--デュエプレで[[不死鳥編]]のカードが収録される中、TCG版の[[双極篇]]カードと類似した性能で登場したため発表時は驚かれた。なお、TCG版の[[《傀儡が来る!》>《阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!》]]はメタカードの充実と[[コスト]]の重さが原因で環境ではほとんど使われなかった。デュエプレでもコストの重さが響いて使い勝手が悪くなっていた。しかし、[[プレミアム殿堂]]を調整してリメイクできたという意味では成功だろう。

**関連カード [#g119c81b]
-[[《インフェルノ・サイン》]]
-[[《ミラクル・リ・ボーン》]]
-[[《無情秘伝 LOVE×HATE》]]
-[[《阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!》]]
-[[《闇王ゼーロ》]]
-[[《インフェル龍樹》]]
--[[《インフェル星樹》]]
-[[《煉獄魔弾グレイテスト・ゲート》]]

-イラストに描かれているクリーチャー
--[[《悪魔神ドルバロム》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#y719cd56]
-[[DM-19]]、[[DMPP-07]]
'''地獄の扉を開くことなど、悪魔神にとっては容易いことだ。'''

**収録セット [#t5a6533a]
***[[デュエル・マスターズ]] [#o754b830]
-illus.[[gel]]
--[[DM-19 「不死鳥編(スペクタクル・ノヴァ) 第1弾」>DM-19]](27/110)
-illus.[[Toshiaki Takayama]]
--[[DMC-44 「エンドレス・オール・デリート」>DMC-44]](27/37)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#wa553f86]
-illus.[[gel]]
--[[DMPP-07 「超神星爆誕 -GATE OF DISASTER-」>DMPP-07]]

**参考 [#n2a841f2]
-[[非進化]]
-[[リアニメイト]]
-[[殿堂入り]]→[[プレミアム殿堂]]

-【ゲートサファイア】 (デュエプレ)→[[【除去サファイア】 (デュエプレ)]]

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