#author("2021-07-06T11:35:04+09:00","","")
#author("2021-07-15T21:46:07+09:00","","")
*&ruby(ついか){追加};ターン [#i03da12f]

何らかの[[カード]]の[[能力]]・[[効果]]によって、[[プレイヤー]]が追加の[[ターン]]を得ること。あるいはそうして得たターンのこと。「エクストラターン」とも呼ばれる。
「''このターンの後にもう一度自分のターンを行う''」というテキストで示されることが多いが、[[王来篇]]からは「このターンの後に自分のターンを追加する」というテキストに変更されている。
[[《無双と竜機の伝説》]]の登場によって「追加ターン」であると定義された。

|聖剣炎獣バーレスク VR 火文明 (9)|
|進化クリーチャー:アーマード・ワイバーン 8000|
|進化−自分のアーマード・ワイバーン1体の上に置く。|
|このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。|
|W・ブレイカー|
|自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。|

|無双と竜機の伝説(エターナル・ボルバルエッジ) SR 火/自然文明 (7)|
|呪文|
|パワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。|
|このターンの後にもう一度自分のターンを行う。|
|追加ターンにこの呪文を唱えることはできない。|

通常、[[デュエル・マスターズ]]は[[プレイヤー]]が[[ターン]]を交互に繰り返すことによってゲームが進行するが、追加ターンを得た場合は自分の[[ターン]]を連続して行う事ができる。

追加ターンを得ることで、基本ルールだけでも「1枚[[ドロー]]できる」「1枚[[手札]]から[[マナチャージ]]できる」「すべての[[マナ]]と[[クリーチャー]]を[[アンタップ]]できる」などの[[アドバンテージ]]を稼げる。さらにこれらに関連して誘発する能力や、[[ターン]]開始時、または[[ターン]]終了時に[[トリガー]]する[[能力]]なども絡めれば、得られる[[アドバンテージ]]は膨大となる。
その分、追加ターンを行える[[能力]]を持つ[[カード]]は、[[コスト]]が[[重かったり>重い]]、条件が厳しかったりと大きな[[デメリット]]を抱える場合が多い。

[[「超獣王来烈伝」>DMSP-02]]までで、追加[[ターン]]を行える[[能力]]を持つ[[カード]]は以下の通り。
+[[《聖剣炎獣バーレスク》]]
+[[《無双竜機ボルバルザーク》]](現在は[[プレミアム殿堂]])
+[[《ザ・ユニバース・ゲート》]]
+[[《奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》]]
+[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]](現在は[[殿堂入り]])
+[[《熱血星龍 ガイギンガ》]]
+[[《正体不明》]](ただし、相手プレイヤー)
+[[《禁断機関 VV-8》]](現在は[[殿堂入り]])
+[[《キング・ボルバルザーク》]]
+[[《シン・ガイギンガ》]]
+[[《無双と竜機の伝説》]]
+[[《浪費する者 シキゴイ》]]
+[[《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》]]
+[[《次元の嵐 スコーラー》]]
+[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]
+[[《ア・ストラ・ゼーレ》]]
+[[《トンカチ・シュモック》]]
+[[《引き裂かれし永劫、エムラクール》]]
+[[《コスパンダメソッド》]]
+[[《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》]]
+[[《熱血星龍 ガイギンガ GS》]]
+[[《神の試練》]]
+[[《熱血英雄 モモギンガ》]]
+ [[《禁断竜王 Vol-Val-8》]]

逆に追加ターンの取得を制限する[[カード]]は[[《侵略者 ランドヘッド》]]や[[《「新時代の福音」》]]が存在する。また、[[《無双と竜機の伝説》]]は追加ターン中に唱えることのできない呪文である。

**ルール [#e78dea98]
-追加ターンは、同一プレイヤーが複数回獲得することができる。通常のターンに複数回獲得することも、追加ターン中にさらなる追加ターンを獲得することもできる。

-追加ターンを両プレイヤーが獲得した場合、[[ターン・プレイヤー]]の追加ターンをすべて処理してから、非[[ターン・プレイヤー]]が追加ターンが実行される(2017年10月6日付の正式[[裁定]])。追加ターンをどちらが先に獲得したかは関係ない。
--なおこの時、非[[ターン・プレイヤー]]の通常ターンは追加ターンの後に行われる。そのため、相手のターン中に自分が追加ターンを得た場合、自分にターンが返ればそれは追加ターンから始まる。[[《無双と竜機の伝説》]]や[[《トンカチ・シュモック》]]を使う場合は注意が必要。

**ゲームにおいて [#d520f09c]

一般的に追加ターンの獲得は、強力な効果だと認識されている。それは[[プレミアム殿堂]]カードの[[《無双竜機ボルバルザーク》]]、[[殿堂入り]]した[[《禁断機関 VV-8》]]や[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]が嫌というほど、多くのプレイヤーに思い知らせている。

[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]は[[ガチンコ・ジャッジ]]で勝利すれば追加ターンを獲得できるが、これによって今まで多くのプレイヤーから敬遠されてきた[[ガチンコ・ジャッジ]]という[[キーワード処理]]の評価が見直される要因にもなったため、インパクトは強い。

使えるマナが2倍になり、バトルゾーンにある自分の召喚酔いしているクリーチャーは実質[[スピードアタッカー]]、召喚酔いしていないクリーチャーは実質2回攻撃できるようになったも同然。[[《ボルバルザーク・エクス》]]が登場から1年足らずで[[殿堂入り]]したところを見れば、マナが2倍使えるだけでもかなり強力と言える。

[[ビートダウン]]相手に追加ターンを取られると、自分のターンが返ってくることなく連撃が押し寄せてくるため、[[S・トリガー]]が多少捲れても対処しきれないことが多い。[[S・トリガー]]で相手のそのターンの攻撃をすべて封じる[[オールタッパー>オールタップ]]や[[《終末の時計 ザ・クロック》]]などでも、通常ターンと追加ターンの2ターン連続でシールドから捲れることが要求される。

と、ここまで書けば、追加ターン獲得はかなり強力な効果のように思えるが、実際はそれほど単純な話ではない。追加ターンの獲得が強力なのは、追加ターンによって行動量が増えるからである。しかし、行動量が大して増えないのであれば、追加ターンを獲得することに大したメリットはなくなってしまう。それを如実に立証したのは[[《無双と竜機の伝説》]]である。[[《無双と竜機の伝説》]]は、唱えれば追加ターンを無条件獲得できることから、登場当時は騒がれたカードだが、追加ターンの獲得以外目立って強力な能力を持たない《無双と竜機の伝説》は、1枚では盤面をひっくり返すことが難しく、環境で目立った活躍はほとんどしていない。

つまり、通常ターンに使ったマナが、追加ターン獲得以外の[[アドバンテージ]]を生まなければ、実質使えるマナは大して変わらないのである。精々、1[[マナブースト]]程度の[[アドバンテージ]]しか得られないため、そうなるとさほど脅威ではない。

[[《無双竜機ボルバルザーク》]]は[[スピードアタッカー]]と[[W・ブレイカー]]を持っているため、通常ターンと追加ターン併せて、単体で4打点を確保でき、[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]も[[スピードアタッカー]]と[[T・ブレイカー]]によって6打点以上確保できることが、追加ターン獲得の強さに拍車をかけていると言える。

**その他 [#j7ccec25]
-カードテキストで「追加ターン」が登場するまでは、もっぱら「''エクストラターン''」と呼ばれていた。元々、俗称であったが[[デュエル・マスターズ プレイス]]で「[[EXTRA TURN>https://youtu.be/YLBLB_wNH_o?t=90]]」と表示されたり、アニメ「デュエル・マスターズ キング」以降でも「エクストラターン」と呼ばれていることから、公式にも認知されている呼び方である。

-王来篇以前のテキストには「''もう一度''自分のターンを行う」とあるが、相手ターン中に条件を満たした場合も自分の追加ターンを取得できる。

-現在は[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]と[[《熱血星龍 ガイギンガ》]]、[[《ザ・ユニバース・ゲート》]]と[[《正体不明》]]が[[環境]]上で使えるため、両プレイヤーの追加ターンが同一ターン中に発生することは十分に考えられる。そのため、上述の追加ターンに関するルールは比較的重要性を増しつつある。
--ちなみに[[《ザ・ユニバース・ゲート》]]が使われるようになったのは[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]の影響で繰り返し唱えられる確率が高まったためである。[[ドラゴン・サーガ環境]]では知っておいて損はない知識といえる。

-[[《夢幻の無》]]は追加ターンを得るカードではないが、相手が自身のターンを飛ばすことを選択した場合は擬似的な追加ターンを得ることができる。

-[[《終末の時計 ザ・クロック》]]を[[《激天下!シャチホコ・カイザー》]]などで[[ターン]]のはじめに出してしまうと、すぐさま相手の[[ターン]]に移ってしまうため、事実上追加ターンを与えた状態になる。逆に[[《星の導き 翔天》]]などを起点として相手のターンの初めに[[ターンの残りをとばす]][[能力]]が使えれば、自分が擬似追加ターンを得る事ができる。

-追加ターン中は唱えられない[[《無双と竜機の伝説》]]の登場により、追加ターンと通常ターンの区別は重要となった。

-[[《ザ・ユニバース・ゲート》]]や[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]等、この効果は時間停止と表現される事がある。

-追加ターンを得る能力を持ったカードは[[勝舞編]]から[[勝太編]]までの15年の間10種登場したが、[[ジョー編]]に突入してからはたった4年の間に11種も増えている。

**参考 [#ge182981]
-[[用語集]]
-[[ターン]]
-[[ターンの残りをとばす]]
-[[エクストラウィン]]
-[[《聖剣炎獣バーレスク》]]
-[[《無双と竜機の伝説》]]
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公式Q&A
>Q.相手のターン中に自分が[[《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》]]をバトルゾーンに出し、「鬼エンド」能力で''追加ターン''を得ました。次に行われるターンは自分の''追加ターン''ですか?自分の通常のターンですか?
A.自分の''追加ターン''から行います。''追加ターン''の終了時、自分の通常のターンを行います。(総合ルール 500.5)
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39062]]

&tag(用語集,能力,ターン,追加ターン);