#author("2021-05-08T23:13:47+09:00","","")
*&ruby(じゅん){準};バニラ [#j71b59c9]

全く特殊[[能力]]を持たない[[バニラ]]とは異なり、[[S・トリガー]]、[[パワーアタッカー]]、[[W・ブレイカー]]のような、バトルゾーンに出してもゲームに影響を及ぼさないような単純な[[能力]]、あるいは実戦上意味のない能力を持っている[[クリーチャー]]のことを指す。

[[バニラ]]と同じく[[アドバンテージ]]を稼ぐことができないため、多くの[[デッキ]]で採用を敬遠される。[[デュエル・マスターズ]]の[[ルール]]上、[[シールド]]を[[ブレイク]]するには[[パワー]]が関係ないため、それならば何らかの[[能力]]を持っている方が明らかに有利なためである。

例えば、同じ[[S・トリガー]]持ちでも[[《ハビエルネイチャー》]]と[[《アクア・サーファー》]]の利用価値の差は明白。前者は[[バトルゾーン]]に出るだけでは特に何の仕事もしないが、後者ならば相手の[[クリーチャー]]を[[バウンス]]して防御を行うことができる。

実戦上意味のない能力を持っているため準バニラ扱いされるケースは[[《デプス・ノーブル》]]、パズルを解けていない[[《パーロック〜交差の石板〜》]]、[[ドキンダム・ガチャ]]が使えない[[会場]]での[[《轟烈X ベガスダラー》]]などが挙げられる。
特に[[《奏世の鍵主 ウムル=ノル》]]は、デュエル・マスターズでは全く意味のない能力を持っており、そのせいで準バニラになってしまっている。

[[DMR-07]]では、[[バニラ]]サポートである[[《アクア・ティーチャー》]]と[[《駱駝の御輿》]]が登場。だが、[[ブレイカー]]などは[[能力]]の1種であるため、[[準バニラ]]は恩恵に与ることができない。4[[コスト]]以上の中途半端な準バニラは、その辺の[[バニラ]]よりも不遇な存在となってしまった。

[[デッキビルディング]]においては[[《大神秘イダ》]]のような[[コストパフォーマンス]]のよいものが僅かに使用される程度である。有力な[[カード]]もあるが、大体は肩身の狭い存在である。

**準バニラの定義 [#i6870963]

この準バニラの定義はかなりあいまい。

たまに、[[スピードアタッカー]]のみを持ったクリーチャーも準バニラと呼ばれたりもするが、バトルゾーンに出たターンに影響が及ぶため、これを準バニラと呼ぶかは個人差がある。

また、[[ワールド・ブレイカー]]や[[G・ブレイカー]]のような大型[[ブレイカー]]能力のみを持っているクリーチャーも、流石にシールドを1つしかブレイクできないのと、すべてブレイクできるのとでは、ゲームに与える影響がかなり違うため、これも準バニラと言っていいのかは怪しいところ。

-当wikiにおいてはその[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]にいながら[[アドバンテージ]]の奪い合いに直接関与しない状態を指して準バニラと称する記述が多い。例として[[G・ゼロ]]を持ち[[コスト踏み倒し]]で[[召喚]]できる“だけ”のクリーチャーを「場に出たあとは準バニラ」、サーチャーが[[進化]]先を[[サーチ]]するも[[ハンデス]]されてしまった状況を「準バニラが棒立ち」など。この用法における準バニラはクリーチャーの価値を評価する用語ではなくクリーチャーの性質を区別する用語と捉えた方が適切である。
**その他 [#v2bc1d41]
-[[《光輪の精霊シャウナ》]]や[[《ボルシャック・ドラゴン》]]など、初期の[[エキスパンション]]の[[スーパーレア]]と[[ベリーレア]]には準バニラの[[ファッティ]]が多く見られた。

-[[DM-23]]では、[[S・トリガー]]のみを有する準[[バニラ]][[クリーチャー]]の比率が、他の[[エキスパンション]]と比較しても極端に高い。ほとんどが間に合わせなのかもしれない。

-[[バニラ]]同様、最初から外れ[[カード]]として組み込まれたとしか思えないような[[カード]]も多いが、[[戦国編]]あたりから全体的な[[カードパワー]]の底上げが顕著になった。23000という規格外の[[パワー]]を有する[[《緑神龍ディルガベジーダ》]]も、[[破壊]]時に[[山札]]に戻る点を除けば準[[バニラ]]と言ってよい[[スペック]]。

-[[聖拳編]]での初登場以来、[[多色]][[クリーチャー]]は「[[マナゾーン]]に置く時、この[[カード]]は[[タップ]]して置く」という[[能力]]を持つという扱いであった為、全ての[[多色]]の[[バニラ]][[クリーチャー]]が、『[[バニラ]]』ではなくこの『準バニラ』にカテゴライズされていた。しかし、2018年12月のルール変更により''「多色カードは[[マナゾーン]]に[[タップイン]]する」事が[[ルール]]として定められた''。よって、''「[[マナゾーン]]に置く時、この[[カード]]は[[タップ]]して置く」しか[[テキスト]]に記されていない[[クリーチャー]]は「[[カード]]に[[能力]]が書かれていない[[クリーチャー]]」として扱われるようになった''。その為、多くの[[多色]][[バニラ]][[クリーチャー]]がこのカテゴリーから外れることとなった。

-一部では[[MTG>Magic:The Gathering]]の俗語が由来である「フレンチ・[[バニラ]]」と呼んでいる[[プレイヤー]]もいる。
--フレンチ・[[バニラ]]の呼称の由来は、「ちょっとリッチな」[[バニラ]]であることから。しかし[[カード]]によっては「むしろ[[バニラ]]であってくれたなら」と言われるものも多い。

**参考 [#h2f07dce]
-[[バニラ]]
-[[用語集]]

&tag(用語集,バニラ,準バニラ);