#author("2020-07-12T19:39:05+09:00","","")
#author("2023-12-05T01:17:28+09:00","","")
*山札送り [#xd2017f0]

[[カード]]を持ち主の[[山札]]に置く[[効果]]のこと。
もっとも狭義には「[[バトルゾーン]]にある」「相手の[[カード]]を」[[山札]]に送るもの、すなわち[[除去]]を指す。

このページでは主に[[除去]]としての山札送りについて解説する。

|コーライル C 水文明 (5)|
|クリーチャー:サイバーロード 2000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の山札の一番上に置く。|

|サイバー・W・スパイラル SR 水文明 (9)|
|クリーチャー:サイバー・コマンド 11000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体まで選ぶ。相手はそのクリーチャーを自身の山札に加えてシャッフルする。|
|このクリーチャーはブロックされない。|
|W・ブレイカー|

|アリゾナ・ヘッドショット P 無色[ジョーカーズ] (5)|
|呪文:ジョーカーズ|
|バトルゾーンにある相手のカードを1枚選び、持ち主の山札の一番下に置く。|

この[[効果]]の強い点は、相手が確実に[[ディスアドバンテージ]]を被る点である。
通常なら[[破壊]]がその性能を持つのだが、破壊は特に[[闇]]が得意とする[[墓地]]利用に使われたり、[[pig]]を発動させてしまったりする可能性がある。一方で山札送りはこれらを回避して[[除去]]することができることから、しばしば[[破壊]]よりも強力な[[除去]]として挙げられる事がある。

また、他の[[ゾーン]]に比べて狙った[[回収]]が難しいのも優秀。[[《ダーク・リバース》]]に対する[[《ディメンジョン・ゲート》]]のように、[[山札]]からの[[回収]]、すなわち[[サーチ]]は他の[[回収]]よりもかかる[[コスト]]が高い上、[[カードタイプ]]も限られやすい。

強いて弱点を挙げるとすれば、[[ドロー]]さえしていればそのうち[[手札]]に加わるので、どんな[[デッキ]]でも再利用の可能性があるところだろう。
また、相手は[[山札]]を回復してしまうため、[[ライブラリアウト]]を狙う[[デッキ]]とは基本的に相性が悪い。

再利用ができるという点では[[手札送り>バウンス]]とも似ており、こちらも[[バウンス]]と呼ばれる事がある。

**山札送りの種類 [#uc78ca74]
[[山札]]には[[カード]]の順序があるため、山札の「どこに」送るかで性質が若干違ってくる。
主に「[[山札の上]]送り」「送ってから[[シャッフル]]」「[[山札の下]]送り」に分類でき、後のものほど再利用されにくい。

***[[山札の上]]送り(デッキトップバウンス) [#bda77787]
最も再利用されやすいタイプ。[[除去]]した[[カード]]は返しの[[ターン]]の[[ドロー]]で相手の[[手札]]に帰ってくるため、時間稼ぎとしては[[手札]][[バウンス]]とあまり変わらない。
一方で、相手の[[ドロー]]を固定できるという点は他の2タイプにはない利点。相手が新しい[[カード]]を引く時間が遅れるほか、[[腐って>腐る]]いる[[カード]]を対象に撃てば[[バウンス]]以上に[[テンポアドバンテージ]]を削ぐ事ができる。連発してやれば一種の[[ドローロック]]となる。
また、ささやかながら[[山札操作]]に対するメタにもなる。

***[[山札]]に送ってから[[シャッフル]]させる [#p41d9031]
[[山札]]のどこに送られたかがランダムとなり、[[手札]]に戻ってくるタイミングが予測しづらい。運次第では[[山札の上]]や[[山札の下]]に置かれることもある。
送った[[カード]]だけでなく山札全体が[[シャッフル]]されることから、[[除去]]と同時に[[山札操作]]に対する大きなメタにもなる。
-[[《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]などでシャッフルすることが禁止されている場合、相手は山札の好きな位置にカードを置く事ができる。

***[[山札の下]]送り(デッキボトムバウンス、ボトム送り) [#oe1300e6]
最も再利用されにくいタイプ。相手は[[ライブラリアウト]]寸前でしか同じ[[カード]]を再利用できない。他のカードゲームにおける「追放」や「除外」に近いと言ってもいい。
ただし、[[《カツラデランス》>《カツラデランス/「アフロ行きま〜す!!」》]]などのように山札の一番下を利用するカードも少しずつだが増えてきているため、過信は禁物。
[[山札]]を[[シャッフル]]された場合、このタイプの優位性は多少削がれてしまう。また、このタイプだけ[[山札操作]]に対するメタ性能がほとんどない。

最も再利用されにくいタイプ。[[シャッフル]]するか、新たに他のカードを山札の下に送らない限り、[[ライブラリアウト]]寸前でしか同じ[[カード]]を再利用できない。大抵の場合、「破壊」以上に強力な除去となる。
ただし、[[《カツラデランス》>《カツラデランス/「アフロ行きま〜す!!」》]]、[[《邪王来混沌三眼鬼》]]などのように山札の一番下を利用するカードも少しずつだが増えてきているため、過信は禁物。
また、このタイプだけ[[山札操作]]に対するメタ性能がほとんどない。
**バトルゾーン以外の山札送り [#u94736a9]
[[手札]]・[[マナゾーン]]・[[シールドゾーン]]を対象とした山札送りもまた、必ず[[ディスアドバンテージ]]が発生するため強力。

ただし、[[バトルゾーン]]対象のものや、同じ対象で[[墓地送り]]のものに比べると圧倒的に数は少ない。
また存在したとしても[[《破壊神サガ》]]などハイリスク・ハイリターンな効果の一部であることが多く、[[《コラプス・ウェーブ》]]のように手軽に使えるカードはさらに限られる。

[[墓地]]の[[カード]]を[[山札送り]]にする[[効果]]は通常は[[ディスアドバンテージ]]が発生しないが、[[墓地利用]]を戦術とする[[デッキ]]にとっては[[テンポアドバンテージ]]を奪う大きな[[メタ]]となる([[墓地利用メタ]])。
こちらは手軽に使えるものもそれなりにある。
[[墓地]]の[[カード]]を[[山札送り]]にする[[効果]]は通常は[[ディスアドバンテージ]]が発生しないが、[[墓地利用]]を戦術とする[[デッキ]]にとっては[[テンポアドバンテージ]]を奪う大きな[[メタ]]となる([[墓地利用メタ]])。こちらは手軽に使えるものもそれなりにある。
山札の上に置く場合、墓地のカードは増やしやすいので[[ドローロック]]や[[山札操作]]を手軽に行える。
ちなみに、複数枚のカードに干渉できるタイプの場合、「山札に戻してシャッフルする」に加え、「墓地をシャッフルして山札の下に置く」という能力を持つカードが多く存在する。

シールドの場合、[[S・トリガー]]や[[S・バック]]などを使わせないため、[[シールド焼却]]になる。

**その他 [#tfbfca51]

-山札送りによる[[全体除去]]は厳密には1枚ずつ順番に山札に置かれるという裁定である。よって、[[《オリオティス・ジャッジ》]]でクリーチャーを[[山札]]の一番下に置かれた場合、[[《ヤッタレ総長》]]の能力によって1枚ずつ参照できる(2018/2/22正式回答)。

-強力な[[除去]]であることを配慮してか、[[《サイバー・ハンド》]]や[[《キャロルの空中ライブ》]]のようにその場での[[ドロー]]を許すことで[[ディスアドバンテージ]]を軽減させるものもある。

-[[《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]や[[《アクア・リアクター》]]など、一番上や一番下以外の特定位置にカードを送るものもある。

-この効果は[[水]]や[[無色]](特に[[ジョーカーズ]])に多く見られる。

**主な山札送り [#n9e61a14]
(文明ごとにそれぞれ、クリーチャー➡︎呪文➡︎その他、の順で記載)

無色
-[[《「無情」の極 シャングリラ》]]
-[[《双魔左神ディーヴォ》]]
-[[《マキシマム・ザ・ジョニー》]]
-[[《ゴールデン・ザ・ジョニー》]]
-[[《ジョット・ガン・ジョラゴン Joe》]]
-[[《燃えるデット・ソード》]]
-[[《ドツキ万次郎》]]
-[[《バイナラドア》]]
-[[《デック・ザ・デッキー》]]
-[[《最終兵ッキー》]]
-[[《ポクチンちん》]]
-[[《ザンジェットW7》]]


-[[《無情秘伝 LOVE×HATE》]]
-[[《トンギヌスの槍》]]
-[[《タイム・ストップン》]]
-[[《アリゾナ・ヘッドショット》]]

-[[《フットンダ/ネルネ・ネルネルネ》]]
-[[《キング・ザ・スロットン7/7777777》]]

光
-[[《制御の翼 オリオティス》]]
-[[《絶対の畏れ 防鎧》]]

-[[《オリオティス・ジャッジ》]]

-[[《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]

水
-[[《コーライル》]]
-[[《コーライル》]]/[[《コーライルの海幻》]]
-[[《超神星ネプチューン・シュトローム》]]
-[[《サイバーX・ザナドゥ》]]
-[[《蒼世神 ADAM》]]
-[[《偽りの名 イージス》]]
-[[《伝説の正体 ギュウジン丸》]]

-[[《サイバー・ハンド》]]
-[[《サイバー・W・スパイラル》]]
-[[《龍脈術 水霊の計》]]

闇
-[[《大邪眼B・ロマノフ》]]([[手札]]を山札送り)
-[[《時空の封殺ディアス Z》]]

-[[《オールデリート》]]

火
-[[《サイコロプス》]]

自然
-[[《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]

多色
-[[《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》]]
-[[《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》]]
-[[《完璧問題 オーパーツ》]]
-[[《メガ・ドラゲナイ・ドラゴン》]](一連の効果で擬似的に)

-[[《キャロルの空中ライブ》]]
-[[《アルカディア・スパーク》]]

-[[《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》]]

など。

**参考 [#ka82e672]
-[[用語集]]
-[[山札]]
-[[山札の上]]
-[[山札の下]]
-[[除去]]
-[[確定除去]]
-[[墓地送り]]
-[[シールド送り]]
-[[マナ送り]]
-[[バウンス]]

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[[公式Q&A]]

>Q.自分が[[《邪招待》]]を唱えて、相手の進化元のある進化クリーチャーや、カードが下にある[[《卍 新世壊 卍》]]を山札の下に置く際、山札の下に置く順番は自分と相手のどちらが決められますか?
A.相手が好きな順番で山札の下に置きます。&br;どの順番で山札の下に置いたかは、公開しなくてかまいません。
#region2(([[総合ルール]] [[401.4>総合ルール本文#rule401_4]])){{
:401.4. |何らかの効果が同時に複数枚のカードを同じ山札の上または下に置く場合、特に指示が無い限りそれらのカードの所有者がその置く順序を決めることができます。どのような順番で山札に置いたのかは公開しなくてかまいません。
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43765]](2023.9.8)

&tag(用語集,山札送り,山札,送り,除去);