#author("2020-12-26T01:23:40+09:00","","")
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*&ruby(じゅうおうへんはいけい){十王篇背景};ストーリー [#u32aff76]

#contents

***''PREV'' [#gf20248b]
-[[超天篇背景ストーリー]]

**該当弾 [#tce46d54]
[[DMRP-13「十王篇 第1弾 切札×鬼札 キングウォーズ!!!」>DMRP-13]]
[[DMRP-14「十王篇 第2弾 爆皇×爆誕 ダイナボルト!!!」>DMRP-14]]
[[DMRP-15「十王篇 第3弾 幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」>DMRP-15]]
[[DMRP-16「十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」>DMRP-16]]

物語の舞台は[[以前>新章デュエル・マスターズ背景ストーリー]][[か>双極篇背景ストーリー]][[ら>超天篇背景ストーリー]]続く世界で、[[《零龍》]]を撃破した後から物語が始まっている。

[[新章デュエル・マスターズ]]以降の他のシリーズとは異なり、背景ストーリーがアニメのストーリーと連動していない部分がある。

*[[DMRP-13 「十王篇 第1弾 切札×鬼札 キングウォーズ!!!」>DMRP-13]] [#kb16080a]
**序章[#s417087a]
[[《零龍》]]の脅威は去り、超獣世界に平和が戻ってきた。そんなある日、[[自然文明]]の[[大長老]]は平和を守った4人の[[マ>切札 ジョー]][[ス>キラ]][[タ>ボルツ]][[ー>キャップ]]を呼び出した。

[[ジョーカーズ]]の[[マスター>切札 ジョー]]が勝手に[[レインボー>多色]]の力を解放した事を叱責した[[自然文明]]の[[大長老]]。しかし、最終的に、世界を守ってくれた4人のマスターへ[[レインボー>多色]]の力を授けることにした。[[レインボー>多色]]によって[[文明]]を超えた力を得た4人のマスターたちは、自分たちの仲間を「チーム」と呼ぶことにした。

**[[チーム切札]] [#f0ae7be5]
[[マスター>切札 ジョー]]の元を離れることを決意した[[《The ジョギラゴン・アバレガン》]]。そんな彼を気にかけて彼と共にすることを決めた[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]。2人の相棒と別れた[[ジョーカーズ]]の[[マスター>切札 ジョー]]は[[レインボー>多色]]の力で[[チーム切札]]を結成した。

[[チーム切札]]のキングとなった[[ジョーカーズ]]の[[マスター>切札 ジョー]]。彼は超獣世界外に存在する偉人やヒーローの力をクリーチャーに与える力を手に入れたのだ。

そして誕生したのが新たなる相棒にして、[[チーム切札]]の[[キングマスター]]。その名も[[《勝熱英雄 モモキング》]]! 

彼のお供にしてモモダチである[[《モモダチ ケントナーク》]]、[[《モモダチ モンキッド》]]、[[《モモダチ キャンベロ》]]の3人は《モモキング》のようなヒーローに憧れている。

[[チーム切札]]の必殺技である[[キリフダッシュ]]。それは味方の攻撃を利用して、ヒーローたちが戦いの場にダッシュで駆けつける力だ!

**[[チーム銀河]][#na0a1146]
[[《零龍》]]との戦いで一度は失った記憶を取り戻した[[光]][[文明]]の[[マスター>キラ]]。[[大長老]]に導かれ、守りたいものを確実に守れる強さと世界を識る知恵を手に入れ、[[チーム銀河]]を結成した。

[[光]][[文明]]の[[マスター>キラ]]が手に入れた新たな力、[[ギャラクシールド]]。それは、[[守り>シールド]]を固める勇士たちを一瞬にして最前線へと送り出せる力だ!

かつては自身の正義のみを盲信していた[[光]][[文明]]の[[マスター>キラ]]。しかし、友たちとの出会いとレインボーの力によって、より広くの世界を識る力を手に入れたのだった。

**[[チームウェイブ]][#n3adfa5d]
[[水]][[文明]]の[[マスター>キャップ]]は、手に入れた[[レインボー>多色]]の力で、生命の新しい可能性と真のパラダイスをめざすために[[チームウェイブ]]を結成した。

個性派揃いの[[チームウェイブ]]は注目されればされるほど能力が増していき、強力な力を発揮する、それが[[バズレンダ]]だ!

[[チームウェイブ]]には、チームに入らないと投稿できないスーパーネットワークシステム「Instant Wave」があり、メンバーはそこで全世界に情報を発信している。しかし、ルールを破ると[[《コンプライーグル》]]が飛んでくるという。

**[[チームボンバー]][#q8d04930]
[[レインボー>多色]]の力を手に入れた[[火]][[文明]]の[[マスター>ボルツ]]は、[[闇]][[文明]]の侵略で荒れた大地をマジで修復しつつさらなるボンバーな世界とするために、[[チームボンバー]]を結成した。

[[チームボンバー]]では[[新たな能力>マジボンバー]]を持ったウサギ型の[[ビートジョッキー]]たちが活躍している。

[[火]][[文明]]の[[マスター>ボルツ]]が手に入れた新しい力。それが、本気を超えた本気をみせることで仲間を集めることができるマジな絆の力、[[マジボンバー]]だ!

**[[鬼札王国]] [#p34f3406]
[[《零龍》]]を倒すために禁忌の力の[[レインボー>多色]]に触れてしまった[[ジョーカーズ]]の[[マスター>切札 ジョー]]。それを遥か遠くから察知し、その力を手に入れようと襲来する者たちがいた。その名も[[鬼札覇王連合]]!

超獣世界の果ての果て、幾億光年の彼方から[[龍頭星雲>ドラゴンズ・ゼロ]]を通じて襲来した[[鬼札王国]]。[[彼ら>鬼札覇王連合]]の目的は、デュエルマスター候補たちを倒して全世界を支配下に置くことだった。

[[鬼札王国]]の覇王にして[[キングマスター]]である[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]は強者に戦いを挑んで倒しては、勝利の証にその一番大切なものを奪うということを繰り返してきた。《ジャオウガ》は[[鬼札王国]]の覇王であるだけでない。[[龍頭星雲>ドラゴンズ・ゼロ]]の向こう側からやってきたからか、滅びたはずの[[ドラゴン]]を復活させる力を持っているのだ。

圧倒的な力を誇示して[[自然]][[文明]]の[[お姫様>うららか もも]]をさらった[[鬼札王国]]は、残りのマスターたちへも攻撃の手をのばすのだった。

[[鬼札覇王連合]]の支配下には、[[不死樹王国]]の他にもまだ[[3>美孔麗王国]][[つ>月光王国]][[の>暴拳王国]]王国がある。それらはいずれも、かつて[[鬼札王国]]と戦って敗れた後、鬼札によって強化された王国である。

**[[不死樹王国]] [#oce24973]
[[ガイアハザード]]を倒され、[[姫>うららか もも]]を人質に取られた[[大長老]]は[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]に従う5番目の王国「[[不死樹王国]]」のキングとして世界を侵攻させられることとなった。

[[姫>うららか もも]]を人質にとられた[[自然]][[文明]]の[[大長老]]は、[[姫>うららか もも]]に危害を加えさせないかわりに、[[鬼札王国]]とその配下である3つの王国にも[[レインボー>多色]]の力を与えさせられた。そして、自らも[[不死樹王国]]の王となってしまったのだった。

[[不死樹王国]]の[[キングマスター]]、[[《大樹王 ギガンディダノス》]]。彼の役目は[[大長老]]が裏切らないように監視することである。

**その他[#cd27fd51]
[[マスター>ゼーロ]]が不在となったことで凶鬼が暴れまわる世界となってしまった[[闇]][[文明]]。だが、一部の影の者たちは、再び[[闇]][[文明]]が覇権を狙える時代が来ると信じている。

*[[DMRP-14 「十王篇 第2弾 爆皇×爆誕 ダイナボルト!!!」>DMRP-14]] [#p303a7aa]

**[[チーム切札]] [#w1aa2ac6]
[[チーム切札]]に突如届いた[[自然]][[文明]]からの知らせ。それは[[自然]][[文明]]の[[姫>うららか もも]]がさらわれたという知らせだった。

ライマーたちは[[自然]][[文明]]の[[姫>うららか もも]]をさらう際、痕跡を残していた。それを頼りに[[チーム切札]]の[[キング>切札 ジョー]]は[[不死樹王国]]へと乗り込んだ。

[[《不死の墓守 シヴァンリンネ》]]を[[《イッスン・スモールワールド》]]が、[[龍樹>ジャイアント・ドラゴン]]たちを[[《ゴールド・キンタックス》]]が、[[《不和の菜将 ジターナイト》]]を[[《オーシャン・ズーラシマ》]]がそれぞれ食い止めている隙に、[[《勝熱英雄 モモキング》]]たちは[[《大樹王 ギガンディダノス》]]のいる玉座の間へと向かう。

巨体を誇る《シヴァンリンネ》に対し、気づけば《イッスン》の身体はそれを上回るほどのサイズへと成長していた。相手が強ければ強いほど《イッスン》の闘志が燃え上がり、身体も大きくなるのだ。

[[龍樹>ジャイアント・ドラゴン]]が樹木の性質をあわせ持つことに着目した《キンタックス》は生命を断ち切る[[破壊]]の力を持った[[《フォレスト戦斧》]]を担ぎ、[[龍樹>ジャイアント・ドラゴン]]を次々と根本から切り倒していった。

《ジターナイト》と《ズーラシマ》との戦いは、《ズーラシマ》が海から持ち帰った生命の箱を開けたことで決着した。過剰成長を促された《ジターナイト》が自ら崩壊したのだ。

一方、得意の連撃を浴びせる《モモキング》だが、《ギガンディダノス》の身体には傷一つ付けることができない。生と死、2つのエネルギーを併せ持つ《ギガンディダノス》に対し、通常の攻撃は一切通用しないのだ。

**[[チームボンバー]] [#q5f73397]
[[《“魔神轟怒”ブランド》]]は、[[《フライパン・マウンテン》]]で[[ドラゴン]]が卵から目覚めるという夢を見た。本人は一笑に付したが、[[とあるチュリス>《ハエタタ・チュリス》]]が「それ、絶対にやべーやつッスよ!」と熱心に主張するので、根負けした《“魔神轟怒”ブランド》が結局調査に向かうこととなった。

《“魔神轟怒”ブランド》は《フライパン・マウンテン》の火口からドラゴンの卵を本当に掘り起こす。しかし、その卵は叩いても温めても孵る気配がなかった。

一向に目覚める気配のない卵を前にどうしたものかと[[チームボンバー]]の[[キング>ボルツ]]が思案していると、[[暴拳王国]]の[[キングマスター]]を名乗る者がたった一人で攻めてきたという知らせがビートに乗って届いた。暴拳王国のキングマスターは、チームボンバーのキングが真っ向勝負を求める熱き戦士だという噂を聞き、正々堂々と叩き潰すために単身で乗り込んできたのだ。

[[暴拳王国]]の[[キングマスター]]の圧倒的な力を前に《“魔神轟怒”ブランド》ですら手も足も出ず、[[チームボンバー]]のメンバーは一人、また一人と地面に倒れていく。そしてそれを見たチームボンバーのキングが怒りによる闘志に心を燃やした瞬間、ドラゴンの卵と[[レインボー]]の力が共鳴を始めた。

[[暴拳王国]]の[[キングマスター]]は「[[ジャオウガ様>《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]に捧げるため、貴様らの一番大切なものを奪わせてもらう!」と言い放つと、共鳴を始めた[[ドラゴン]]の卵に対して拳による鋭い一撃を放った。拳が卵に突き刺さったその瞬間、卵が割れて中からすさまじい速度の[[ドラゴン]]が飛び出した! [[チームボンバー]]の[[キングマスター]]、[[《爆龍皇 ダイナボルト》]]が爆誕したのだ!!

残像が残るほどの速さで宙を駆けた[[ダイナボルト>《爆龍皇 ダイナボルト》]]が高速機動から放った[[渾身の一撃>《ダイナボルト・ブラスター》]]は、[[暴拳王国]]の[[キングマスター]]の身体に深々と突き刺さった。

《ダイナボルト》の強烈な[[攻撃>《ダイナボルト・ブラスター》]]を食らった[[暴拳王国]]の[[キングマスター]]は、少し顔をしかめつつも「ふむ……まだ足りぬか……」という意味深な言葉を残したかと思うと、次の瞬間には目の前から消えていた。ともあれ、《ダイナボルト》の勝利によって[[チームボンバー]]は守られたのだ。

**[[チームウェイブ]] [#m73ab21d]
[[チームウェイブ]]の[[キング>キャップ]]に緊急の警告が届いた。スーパーコンピュータの一つである歓楽のタギャースツが[[何者か>美孔麗王国]]によってハッキングされ、「[[Instant Wave]]」が消滅の危機に瀕しているというのだ。

「[[Instant Wave]]」は知識のノギューゾ、電脳のデガーノル、歓楽のタギャースツという3つのスーパーコンピュータの多数決による合議制によって運営されており、セキュリティも完璧と思われていたが、1つから他の2つにアクセスできてしまう点が仇となり、ハッキングの対象として狙われたのだ。

歓楽のタギャースツを掌握した何者かは、続けて電脳のデガーノルにもハッキングをかけ、「Instant Wave」の自律自爆を多数決によって可決させた。

「Instant Wave」が自爆する寸前、[[チームウェイブ]]のキングが持つ無限の好奇心が[[レインボー]]の力と共鳴し、一兆フォロワーの[[キングマスター]]である[[《キング・マニフェスト》]]を呼び寄せた!

《キング・マニフェスト》の「[[我がジャストアイデアをステートメントする!>《ジャストアイデア・ステートメント》]]」というかけ声とともに、一兆フォロワが一斉に[[バズを連打>バズレンダ]]する。その圧倒的なエモによって「Instant Wave」へのハッキングは解除され、どうにか自爆は免れたのだった。

《キング・マニフェスト》はハッキング元を逆探知しようとしたが、すんでのところで逃げられてしまった。かろうじて残された手がかりは、タギャースツのプログラムに痕跡として残された「美」の一文字。一体[[何者>美孔麗王国]]の仕業なのか……?

**[[チーム銀河]] [#paf004fd]
[[チームボンバー]]に[[暴拳王国]]の[[キングマスター]]が単独で乗り込み、また[[チームウェイブ]]にハッキング攻撃が行われていたのと時を同じくして、[[チーム銀河]]にも謎の襲撃者たちによる攻撃が行われていた。鍛え抜かれた戦士たちが、どこからともなく攻撃を受けて次々と倒されていったのだ。

謎の襲撃者たちの攻撃によって[[チーム銀河]]がピンチに追い込まれたその時、[[キング>キラ]]の中の類まれなる正義の心が[[レインボー]]の力と共鳴し、新たなる[[キングマスター]]を誕生させた! 「お前の、名前は……?」「[[アイアム・ジャスティス・イフユーウォント>《「正義帝」》]]」正義は、いつも君とともにある。

《「正義帝」》の目覚めとともに、[[十二神騎>《十・二・神・騎》]]が正義のパワーアップを遂げて強烈な光を発生させた。その光が影を次々と消していくと、影の中からは突然の事態に困惑した様子の[[襲撃者たち>月光王国]]が姿を現す。そう、実は襲撃者たちは影に潜んでいたのだ!

音を置き去りにするほどの速度で放たれた《「正義帝」》の[[正拳突き>《絶・拳・一・番》]]によって戦力の大半を失った襲撃者たちは、撤退を余儀なくされたのだった。

**[[不死樹王国]] [#oce24973]
攻撃が通用しないことで徐々に追い詰められていく[[《勝熱英雄 モモキング》]]。だが追いついてきた[[《イッスン・スモールワールド》]]が、[[《ゴールド・キンタックス》]]と[[《オーシャン・ズーラシマ》]]の戦いぶりからヒントを得て窮地を救う。「モモキング殿、ヤツの死の部分には再生の刃を、生の部分には破壊の刃を、それぞれ同時に叩き込むのです!」

再生と破壊。2つのエネルギーが込められた《モモキング》の斬撃が《ギガンディダノス》をついに貫き、巨体が地に沈んだ。[[チーム切札]]の[[キング>切札 ジョー]]は、[[大長老]]を[[鬼札王国]]の支配から解放したのだ。

**[[鬼札王国]] [#p34f3406]
[[《大樹王 ギガンディダノス》]]が敗れたと聞き、自ら出陣しようとする[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]。だが[[鬼札王国]]の参謀である[[《「陰陽」の鬼 ヨミノ晴明》]]がそれを制止する。「[[ジャオウガ様>《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]がわざわざ出陣せずとも、[[ジライヤ齋>《「忍」の鬼 ジライヤ齋》]]と[[ジャドク丸>《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》]]、2人がかりならば楽勝でしょう」

玉座の間を抜けて[[自然文明]]の[[姫>うららか もも]]を奪還せんとする《モモキング》たちの前に、《ジライヤ齋》と《ジャドク丸》が立ちはだかる。

《ジライヤ齋》が忍具で、《「ジャドク丸》が毒で、それぞれ遠距離から《モモキング》を攻め立てる。《モモキング》はなす術がなく、じわじわと追い込まれていった。

《モモキング》には近距離武器しかないだろう。《ジャドク丸》がとどめを刺そうと不用意に近づいたその時、銀色の輝きが一筋きらめいた! そして次の瞬間には《モモキング》が投げた刃が、《ジャドク丸》の眉間に突き刺さっていた。

さらに《モモキング》には《ジャドク丸》の毒は効いていなかった。彼は[[《モモダチ キャンベロ》]]が作った不味いきびだんごを毎日食べさせられた結果、毒が効かない身体となっていたのだ!

「くっ、ジャドク丸が倒された今、もはやここまでか……だがモモキング、お前も道連れだ! ジャオウガ様、万歳!!」戦況が不利と見た《ジライヤ齋》は叫びながら自爆する。

《ジライヤ齋》の自爆はあたり一面を焼き払った…。しかし《モモキング》達は[[《OH!ワンダフル》]]のお椀に隠れることでかろうじて難を逃れることができた。そしてそのまま[[不死樹王国]]を脱出して、[[お姫様>うららか もも]]を[[自然文明]]へと送り届けたのだった。

**[[鬼札覇王連合]] [#za6dcecb]
[[鬼札覇王連合]]には[[鬼札王国]]と[[不死樹王国]]の他にも3つの王国がある。

[[暴拳王国]]は嘘や曲がったことが嫌いで正々堂々と勝負して強い方に従うべきと考える、いわば武人のような[[キングマスター]]が治めている。

[[美孔麗王国]]は一瞬のトキメキや散り際の儚さを美徳と考える王国であり、反対に映像や記録のような後に残るものを嫌悪している。

[[月光王国]]はあらゆる物事には光と影、すなわち表と裏があると考える王国であり、一面的な物の見方をする者たちを激しく憎んでいる。

*[[DMRP-15「十王篇 第3弾 幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」>DMRP-15]] [#f6b59349]
**[[チーム切札]][#u9b7164d]
[[チームボンバー]]と[[チーム銀河]]、[[チームウェイブ]]がそれぞれ何者かに襲撃された。それを聞き、救援に立ち上がる[[《勝熱英雄 モモキング》]]。モモダチと[[《オーシャン・ズーラシマ》]]たちを3組に分け、仲間の救援に向かわせる。しかし、そこに[[鬼札王国]]から[[《「疾風」の鬼 フウジン天》]]が攻めてきた。そう、戦力の分散こそが[[鬼札覇王連合]]の狙いだったのだ!

一人で攻めてきた《フウジン天》の風圧攻撃に苦戦する《モモキング》。しかしそこに「我こそは北風の使者!」と名乗りをあげた者がいた!彼の名はA! [[《キタカゼマンA》]]だ!!

《キタカゼマンA》の吹かせる冷たい風により《フウジン天》の風圧攻撃は相殺されたが、《フウジン天》には体の周囲にまとわせた風の衣がまだあった。この衣はなんと熱風以外のあらゆる攻撃が通用しないのだ。

《フウジン天》の風の衣を脱がせるべく、「我こそは太陽の子! 人は呼ぶ、灼熱の使者と!」と名乗りをあげた者がいた! 彼の名はA! [[《バークアステカA》]]だ!! その瞬間、[[《ガラスのキッカー王子》]]のガラスの靴は溶けてしまった!

《キタカゼマンA》と《バークアステカA》の熱風攻撃のあまりの暑さに、《フウジン天》は風の衣をたまらず脱ぐ。しかし途端に雷雲が空を覆い始めた。

**[[チーム銀河]][#k7cdb470]
[[月光王国]]の[[キングマスター]]である[[《月と破壊と魔王と天使》]]は前回の失敗を受けて今度は自ら刺客を率いて[[チーム銀河]]に再び侵攻を開始する。影の中から[[月光王国]]の刺客が次々と現れ、[[チーム銀河]]を攻撃していった。

襲来した[[月光王国]]を迎撃に向かう[[十二神騎>《十・二・神・騎》]]たち。その中で最も新参である「新時代の福音」が不安そうにしているのを見て、先輩騎士である「伝承の語り部」と「火玉の祈り手」が優しく声をかけた。「お前のことも我らが守る! 心配なぞ不要だ!」「この戦いが終わったら、一緒に[[クルト>《予言者クルト》]]たちが待つ温泉に行こうぜ。約束だぞ!」

前回同様、影を消すために光を放つ十二神騎だったが、今回はなぜか影が消えない。[[魔王>デーモン・コマンド]]と[[天使>エンジェル・コマンド]]、両方の力を同時に持つ《月と破壊と魔王と天使》の前では、影と光は常に消えることがないのだ。

影の中に潜む敵を追いかけて飛び込んだ世界で、[[《モモダチ モンキッド》]]と[[《イッスン・スモールワールド》]]は外の世界で《魔王と天使》がいる位置にシルエットだけが佇んでいるのを目撃した。

《魔王と天使》の砲撃は十二神騎を半壊させた。その事態を見て[[《「正義帝」》]]が出撃する。

《「正義帝」》は攻撃を繰り返すが、ダメージとならず、ただただ月光王国のキングマスターからは悲しみの波動が伝わってくるのみ。《「正義帝」》は追い込まれた。

「君は、本当はこんなことをしたくはないんじゃないのか!」と《「正義帝」》が[[攻撃]]の手を止め《魔王と天使》に問いかける。だが、愛する心を[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]に奪われてしまっている以上、その言葉が届くことは決してないのだ。

迷いながらも放った《「正義帝」》の必殺の拳がついに《魔王と天使》にダメージを与えた。しかしその瞬間、[[オシオキムーン]]が発動して《「正義帝」》の拳がそのまま自身に跳ね返ってきたのだった。

《「正義帝」》が跳ね返ってきた己の拳に胸を貫かれる寸前、影をも呑み込む無限の闇が辺りに広がり、拳も闇に呑まれて消えた。すると《魔王と天使》が突如として闇に向かって砲撃を放つ。その先から、漆黒の龍がぬるりと姿を現したのだった。

漆黒の龍、[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]が[[「夢幻の無」>《夢幻の無》]]という闇の空間に影を呑み込ませ始めると、《魔王と天使》は一際大きな影に入り、そのまま影ごといずこかに消えた。脅威が撤退したことを察知したか、《ゲンムエンペラー》は「夢幻の無」を消して[[チームウェイブ]]の方角へと飛び去っていった。

**[[チームウェイブ]] [#x0d476c5]

[[Instant Wave]]に[[「祝え!この物語の終幕を!」>《「祝え!この物語の終幕を!」》]]という謎の書き込みがあった。気になった[[《コンプライーグル》]]が発信元を解析すると、[[美孔麗王国]]の[[キングマスター]]が[[チームウェイブ]]に向けて飛来中であり、599秒後に着弾することが判明した。

スーパーコンピューターのハッキングに失敗した[[美孔麗王国]]は、[[キングマスター]]の[[《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》]]がスーパーコンピューターめがけて空から飛来することで [[Instant Wave]]を今度こそ完全に消滅させようとしていたのだ。

《メテヲシャワァ》が着弾するという情報を受けて、[[チームウェイブ]]のInstant Wave内では「世界消滅の瞬間にみんなでジャンプしようぜwww」と題された実況生放送が始まり、空前の大盛り上がりを見せていた。

あの質量がぶつかったらスーパーコンピューターが破壊されるだけじゃすまないと救援に来た[[《モモダチ ケントナーク》]]と[[《ゴールド・キンタックス》]]は焦る。着弾まで、あと400秒。

[[《混沌紳士 トリックスタァ》]]の相手は救援に来てくれた《ケントナーク》と《キンタックス》に任せ、[[《キング・マニフェスト》]]は着弾地点に向けて全速力で走る。だが、[[《驚言廻し コミックリリヰフ》]]のすべらない話と[[《応援者 オシヤバミ》]]の誘い笑いに驚かされ、まんまと時間を取られてしまう。着弾まで、あと300秒。

着弾地点まであと一歩のところまで迫った《キング・マニフェスト》。だが、そこには[[《絶対悪役 ヴィランヒヰル》]]が待ち受けていた。「邪魔をするなだと? 悪役が邪魔をするのなんて、当然じゃあないか」流星が降る最中、激闘を開始する二人。着弾まで、あと150秒。

《ヴィランヒヰル》を倒した《キング・マニフェスト》。そしてついに[[「祝え、この物語の終幕を!」>《「祝え!この物語の終幕を!」》]]のセリフとともに《メテヲシャワァ》が目の前まで迫る。《キング・マニフェスト》はタキオン回線の速度で着弾地点に向かい[[バズレンダ]]のバリアで受け止めようとするが、ここまでの激闘でバズを使い果たしており、勢いを殺しきれない。着弾まで、あと1秒。

《メテヲシャワァ》が着弾する刹那、無限の闇が一瞬にしてあたりに広がった。かと思えば、次の瞬間には[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]が降臨し、燃え盛る巨大な火の玉と化した《メテヲシャワァ》を受け止めたのだった。

《ゲンムエンペラー》に受け止められた《メテヲシャワァ》は、突如として巨大なオーロラとなって世界を覆った。「本日の公演は以上となります。皆さんお気をつけてお帰りください」というアナウンスがどこからともなく流れ、場内の清掃が始まった。

《ゲンムエンペラー》は、コミットできていない《キング・マニフェスト》を一瞥すらすることなく、[[チームボンバー]]の方角へと飛び去っていった。その後、《キング・マニフェスト》が投稿した謎のオーロラの写真は2兆バズを獲得し、Instant Wave内での最高記録として語り継がれることとなった。

**[[チームボンバー]] [#bbb518a3]
「前回は[[鎖>アバレチェーン]]の力を使わなかったからな。今度は本気で行かせてもらうぞ!」[[暴拳王国]]の[[キングマスター]]、[[《剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ》]]が再び[[チームボンバー]]に攻めてきた。

[[暴拳王国]]のクリーチャーたちは、鎖を通じて力を仲間から受け取れるので、数が多ければ多いほど強くなる。前回は単身乗り込んできた《ゴリオ・ブゴリ》だったが、今回は仲間を大量に引き連れた本気モードなのだ。

[[暴拳王国]]の襲来に対し、[[《“KNG”メガヒット》]]はゲリラライブを敢行することでマジでボンバーなノリを高めて対抗した。仲間の力で強くなるのは、[[アバレチェーン]]だけではないのだ。

《ゴリオ・ブゴリ》による大量のアバレチェーンが乗った一撃が、[[チームボンバー]]に対して放たれる。その一撃はU・S・Aたち100体を一気に吹っ飛ばした。

[[《爆龍皇 ダイナボルト》]]の超高速機動からの急襲に対し、《ゴリオ・ブゴリ》は大量の[[アバレチェーン]]が乗った一撃を放つ。それを間一髪でかわしたかに見えた《ダイナボルト》だったが、気づけばその身体には、痛々しい鎖の跡が刻まれていた。

《ダイナボルト》は鎖をよけたはずと驚く[[《モモダチ キャンベロ》]]。それに対し[[《オーシャン・ズーラシマ》]]は冷静に分析する。「いや、見えなかったのかキャンベロ。あいつの鎖は……2度来る!!」

《ダイナボルト》はマジでボンバーな連撃を放つが、《ゴリオ・ブゴリ》の分厚い鎖によって阻まれる。《ゴリオ・ブゴリ》の攻撃は、鎖が2度来ることを見切った《ダイナボルト》がすべてかわし続ける。戦況は拮抗し、攻防が永遠に続くかのように思われた。

最初の一合で生まれた傷を庇って、《ダイナボルト》の動きが乱れた。その隙に、《ゴリオ・ブゴリ》は容赦なく全てのアバレチェーンが乗った鎖を叩きこむ。だが、そこに突如として割って入った存在があった。その名は[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]。

《ゲンムエンペラー》が生み出した[[「夢幻の無」>《夢幻の無》]]に、[[暴拳王国]]のクリーチャーたちは次々と飲み込まれていく。そんな中で《ゴリオ・ブゴリ》が筋肉の力で踏みとどまると、《ゲンムエンペラー》はそれ以上なにかしようとはせず、興味を失ったように[[チーム切札]]の方角へと飛び去っていった。

「邪魔が入ったな、ダイナボルトよ。そちらもその傷ではこれ以上戦えまい。仕切り直しだ、次の会う時は死力を尽くして戦わせてもらう」《ゴリオ・ブゴリ》はこう告げると去っていった。

**[[チーム零]][#d37aee98]
[[チーム零]]の[[キングマスター]]にして最後に現れた王、[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]。彼は十番目の王だと思われているが、実は宇宙より先に存在していた無限の闇を統べる幻の零番目の王なのだ。

[[チーム零]]のメンバーは、無限の闇に幻として存在する《ゲンムエンペラー》に刺さるムゲンボルトを回して現実につなぎとめる。このようにムゲンボルトを回す儀式のことを[[ムゲンクライム]]と呼ぶ。

[[《「正義帝」》]]VS[[《月と破壊と魔王と天使》]]。[[《キング・マニフェスト》]]VS[[《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》]]。[[《爆龍皇 ダイナボルト》]]VS[[《剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ》]]。3つの戦いへと順番に凶襲していった《ゲンムエンペラー》。その目的は強者との戦いだけである。

**[[鬼札王国]] [#ma1a7efb]
[[《「疾風」の鬼 フウジン天》]]が「来い、[[ライジン天>《「迅雷」の鬼 ライジン天》]]!」と雷雲に吠える。すると稲光りとともに空が割れ、[[《「迅雷」の鬼 ライジン天》]]が出現した。 「疾風」「迅雷」コンビの攻撃が[[チーム切札]]を襲いかかる。

[[百鬼夜城>《鬼札ヶ島 百鬼夜城》]]には「[[鬼エンド]]」の力が込められた秘伝の鬼具、[[邪王門>《百鬼の邪王門》]]が存在する。《フウジン天》の危機を察知した《ライジン天》は、邪王門を通って一瞬で駆けつけたのだった。

「疾風」と「迅雷」の波状攻撃には[[《キタカゼマンA》]]と[[《バークアステカA》]]の熱風では太刀打ちできない! さらに[[《勝熱英雄 モモキング》]]も風で視界を封じられた状態で刀を通じて《ライジン天》の雷撃を浴びてしまい、行動不能になる。 もはや絶体絶命だった。

《モモキング》が敗北を覚悟したその時、世界は唐突に無限の闇に包まれた。星も光もない、一面の漆黒。その漆黒がひび割れていき、まるで闇そのものと見紛うばかりに黒い翼が広げられた。無限の闇から生まれしその[[龍>ドラゴン]]の名は、[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]。

《ゲンムエンペラー》がまず《フウジン天》の方を見ると、その後ろに闇に満ちた空間、[[「夢幻の無」>《夢幻の無》]]が生まれた。《フウジン天》は何かを言いかけるも、その空間に飲み込まれ、二度と還ってくることはなかった。

相棒を失った《ライジン天》は激昂し、《ゲンムエンペラー》に雷撃を放った。しかし無限の[[龍>ドラゴン]]に傷一つ付けることはできず、お返しとばかりに放たれた漆黒の翼の一撃によって《ライジン天》は消し飛ばされたのだった。

《ゲンムエンペラー》は残っていた小型の[[デモニオ]]たちを「夢幻の無」に封じると、《モモキング》を意味深に一瞥し、[[龍頭星雲>ドラゴンズ・ゼロ]]の方角へと飛び去っていった。《モモキング》は、突然の助っ人に感謝するとともに、仲間を守る力を身につけるべく、[[新たな修行>《モモダチトレーニング!!!》]]を開始した。

《フウジン天》と《ライジン天》が敗れたとの報告は、いよいよ[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]を本気にさせた。彼がついに立ち上がる時が来た!!


*[[DMRP-16「十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」>DMRP-16]] [#o4fcf96c]
**[[鬼札覇王連合]] [#q6ed7c4e]
[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]は[[鬼札覇王連合]]に所属する王国を監視するため、[[美孔麗王国]]には[[《結晶龍 プロタゴニスト》]]、[[暴拳王国]]には[[《聖板龍 ジークシュトルツ》]]、[[月光王国]]には[[《断影龍 ユスティーツァ》]]を送り込んでいた。

そして、彼らが敗れた時は[[《地封龍 ギャイア》]]に封じられた最強の[[ドラゴン]]が復活するよう仕組んでいたのだ。

そして、彼らが敗れた時はギャイアに封じられた最強の[[ドラゴン]]が復活するよう仕組んでいたのだ。
//地封龍ギャイア=最強のドラゴンでは?
**[[チーム零]] [#if148c96]
[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]と戦うべく[[鬼札王国]]に乗り込んだ[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]。彼の前に[[鬼エンド]]の力を解放した[[《アンヤク夜叉》]]が立ちはだかる。

《ゲンムエンペラー》が[[「夢幻の無」>《夢幻の無》]]を何度も生み出すも、[[鬼エンド]]の力で無効化する《アンヤク夜叉》。「その程度か。ジャオウガ様と戦うには一万年早いな」

しかし、《アンヤク夜叉》が無効化した「夢幻の無」はおとりだった。《ゲンムエンペラー》はその隙に自分の目の前へとさらなる「夢幻の無」を生み出すと、その中に自ら飛び込む。そして次の瞬間、背後から現れた《ゲンムエンペラー》の一撃を無防備な状態で受けた《アンヤク夜叉》は再起不能に追い込まれてしまった。

《アンヤク夜叉》を倒し、《ジャオウガ》のもとへたどり着いた《ゲンムエンペラー》。《ジャオウガ》に動く隙も与えず漆黒の翼の一撃を食らわせる! だが《ジャオウガ》は「貴様ごとき、このままで十分だ」と座ったままの姿勢で足の金棒を使い、難なく翼を受け止めるのだった。

座ったままの《ジャオウガ》に対し、《ゲンムエンペラー》は構わず最大級の「夢幻の無」を上空と地面に展開した。そして2つの「夢幻の無」を往復することで、自らの身体を加速させ、《ジャオウガ》に強烈な体当たりを食らわせる。これぞ必殺[[「虚数転生」>《虚数転生》]]!

《ゲンムエンペラー》の「虚数転生」は《ジャオウガ》を本気にさせる。「なるほど、少しはやるようだな」そう言うと《ジャオウガ》が立ち上がり……その衝撃は世界を激変させた。

**[[チーム銀河]] [#nffeca4b]
[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]から[[月光王国]]に遣わされた[[《断影龍 ユスティーツァ》]]。罪を収集することを好む彼は[[《月と破壊と魔王と天使》]]の持つ二つの心のうち[[天使>エンジェル・コマンド]]の心にも罪の意識を育てるべく、愛を奪い去ったのだった。

《ユスティーツァ》に「早く侵略を完了しなければ、大切なモノを取り戻せぬぞ」と釘を刺された《魔王と天使》は、[[チーム銀河]]への総攻撃を決断した。

再び襲来する《魔王と天使》と刺客たち。しかし影の中の存在をすでに知る[[《「正義帝」》]]は、戦わずに影の世界に飛び込む。そこで「待って。この人はただ苦しんでいるだけなの」という声を聞くのだった。

影の中にいる天使の話を聞いて、《ユスティーツァ》が月に擬態することで[[月光王国]]を支配していると知った《「正義帝」》は、影の世界の月に向けて攻撃を放つ。すると月の輪郭が崩れ、[[女神像>メカ・デル・ソル]]のような龍が闇空の中に現れた。

「敵に助けを求めるとは、愚かな」《ユスティーツァ》は天使に向けて強烈な光を放つ。その光は罪を感じた者を影に変え、やがては塵と化してしまうのだ。

《ユスティーツァ》の断罪の光に対し、《「正義帝」》が光を背に立ちはだかって天使を守る。

「愚かな。誰の心の内にも罪はある。影となるがいい」正義という一つの価値観に固執した罪で、《「正義帝」》の身体がじわじわと影に侵食されていった。

影に侵食されていく《「正義帝」》だが、天使の「あなたは私を助けてくれた。優しい人」という声を聞いた《「正義帝」》の身体からは光が溢れ、断罪の光を反射していく。

「バカな!罪のない正義などあるはずもない」狼狽する《ユスティーツァ》に対し、《「正義帝」》はこう告げる。「我が名を知っているか?アイアム・ジャスティス・イフユーウォント!ところで、罪は誰の心の内にもある……だったな」

《「正義帝」》の身体に反射した断罪の光が、《ユスティーツァ》自身を襲う。「おお、私の罪!私の罪が!!」と錯乱する《ユスティーツァ》に《「正義帝」》がとどめの一撃、渾身の掌底を放った。その一撃は[[龍>ドラゴン]]を影ごと粉砕し、[[月光王国]]を《ユスティーツァ》の支配から解き放ったのだ。

《「正義帝」》の手元に残された一冊の本。そこに《魔王と天使》の真実の名前が書かれているのを見た《「正義帝」》は、その名前に心の中でルビを振り、満足げに微笑むのだった。

[[月光王国]]との戦いを終えたばかりで油断していた[[十二神騎>《十・二・神・騎》]]。そこに《ジャオウガ》が発した衝撃波が襲う。十二神騎の全滅を防ぐべく、十一人は力を合わせて楯を作ることで最年少の「新時代の福音」を守り、未来を託した。その代償として他は全員消し飛ばされてしまった。

**[[チームウェイブ]] [#bccaf078]
[[チームウェイブ]]を滅ぼすことこそ真のエンディングであると信じ込まされた[[《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》]]。それが[[《結晶龍 プロタゴニスト》]]の嘘だと知らずに[[美孔麗王国]]の総戦力とともに再びスーパーコンピューターに向けて雨のごとく飛来する。

[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]から遣わされた《プロタゴニスト》は自分以外を主役と認めない。そのため、《メテヲシャワァ》から美学を奪い、劇の外から飛来するつまらぬ異物へと貶めたのだった。

再び《メテヲシャワァ》が落下して来ることを知った[[《キング・マニフェスト》]]だが、さすがに2回目ともなれば対策はできている。大地をスクリーンとして、[[チームウェイブ]]屈指の面白コンテンツ100時間耐久動画を空に向けて配信したのだ。

地上のスクリーンに映し出された動画のあまりの面白さに、[[美孔麗王国]]の視線は映像に釘付けとなっていた。《キング・マニフェスト》はその隙を逃さず、《メテヲシャワァ》たちをまとめて拘束する。

あのような素晴らしいオーロラを作り出せる者が、悪人であるはずがない。そう思った《キング・マニフェスト》が拘束した《メテヲシャワァ》に[[チームウェイブ]]秘蔵の彼ががまだ主役だった頃の演劇の映像を見せると、《プロタゴニスト》の支配が解け、正気を取り戻したのだった。

《メテヲシャワァ》が無力化されたことを知った《プロタゴニスト》は[[チームウェイブ]]を滅ぼすべく自ら乗り込んできた。だが、《メテヲシャワァ》の攻撃は《プロタゴニスト》にきかない。「無駄だ。我は主役。都合の悪いエンディングは、スケプティックによって[[吹き飛ばされる>ターンの残りをとばす]]ことになっている」

《プロタゴニスト》への攻撃も[[《偽代助演 スケプティック》]]への攻撃も都合の悪いエンディングとして吹き飛ばされてしまう。《キング・マニフェスト》と《メテヲシャワァ》のたどり着いた答え。それは二人の動きをシンクロさせ、どちらも同時に倒すことだった。

動画を見た《メテヲシャワァ》には永遠の美に対する理解が生まれていた。オーロラを見た《キング・マニフェスト》には一瞬の美に対する理解が生まれていた。互いへの理解が、二人のシンクロ攻撃を可能にした。

《キング・マニフェスト》と《メテヲシャワァ》による[[なんかすごい>《N・S・Y》]]二点同時シンクロ攻撃は、主役の概念を塗り替え、《プロタゴニスト》と《スケプティック》を倒したのだ。

[[チームウェイブ]]に和平を申し入れた《メテヲシャワァ》は、《キング・マニフェスト》とのW主演としてついにエンディングまで劇を演じ通した。それは歴代でも最高人気の公演となり、劇の映像は[[Instant Wave]]で百兆バズを記録しようとした。……だがその瞬間、《ジャオウガ》の衝撃波が襲ったのだった。

**[[チームボンバー]] [#pa326ed6]
[[チームボンバー]]に三度目の襲撃に来た[[《剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ》]]。どんな手段を使ってでも勝つと宣言した彼の指示により[[アバレチェーン]]の鎖が不快にジャラジャラと音を立て始めた。金属同士の擦れ合うその音に、耳のいいU・S・Aたちはノイローゼ気味になってしまう。

[[《爆龍皇 ダイナボルト》]]は、《ゴリオ・ブゴリ》が卑怯な攻撃をしてきたことに疑問を抱く。そして、[[暴立の小熊猫>《暴立の小熊猫》]]が必死に隠す後ろで、[[《聖板龍 ジークシュトルツ》]]の鎖が《ゴリオ・ブゴリ》を操っているのに気がついた。

《ゴリオ・ブゴリ》の自由意思を奪い、敵にけしかける黒幕。そんな許しがたい存在を見て激情に駆られた《ダイナボルト》は、次の瞬間には《ジークシュトルツ》目がけて一直線に飛び出していた。

[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]から遣わされた《ジークシュトルツ》は敗北を嫌う。そして、敗北しないためであれば戦い自体をなかったことにし、相手の勝利する権利すら奪うのだ。

《ジークシュトルツ》は《ダイナボルト》の接近を察知すると「戦い自体をなかったこと」にしようとした。その宣言で《ダイナボルト》は[[戦場からいなくなる>シールド送り]]はずだった……が《ダイナボルト》の速度はあまりにも速すぎた。

光速の矢となった《ダイナボルト》は戦いをなかったことにする宣言よりも早く、《ジークシュトルツ》の下顎を拳でかち上げて砕いた。やがて[[聖板>バーサーカー]]の[[龍>バーサーカー・ドラゴン]]は物言わぬまま倒れ、その瞬間、《ゴリオ・ブゴリ》は我に返ったのだった。

正気を取り戻した《ゴリオ・ブゴリ》が言う。「どうやら、助けられたようだな。感謝はするが、お前との決着はつけなければならぬ。それこそが我らが誇りになるのだから」

2人の[[キングマスター]]が向かい合い、そして次の瞬間、最後の激突が始まった。

最後の激突の最中、《ダイナボルト》は思った。これほど強い者が、勝利のためにしか本気になれないことがもったいないと。対して、《ゴリオ・ブゴリ》も思った。勝利のためでなくこれほど本気になれるとしたら、そのモチベーションはどこから来るのかと。

《ゴリオ・ブゴリ》の二重の鎖はかわせない。そう判断した《ダイナボルト》は最後の激突でかわさずに突進することを選ぶ。かわさなければ一回打たれるのも二回打たれるのも関係がない。

しかしそれすら《ゴリオ・ブゴリ》は読んでいた。強烈な[[ドラミング>《ゴリミング・トラップ》]]で鎖を振動させ強固な鎖の壁を生みだしたのだ。勝った。《ゴリオ・ブゴリ》はそう確信した。鎖の壁を突破するためのダメージで《ダイナボルト》は倒れる……そのはずだった。だが壁を前にした《ダイナボルト》は不意に笑みを浮かべると、さらにもう一段階加速したのだ!!

炎と光を纏ってマジでボンバーに加速した《ダイナボルト》は鎖の壁をぶち破った。しかし攻撃が《ゴリオ・ブゴリ》に届く寸前、世界を揺るがす《ジャオウガ》の衝撃波が大地を寸断し、《ゴリオ・ブゴリ》は大地の裂け目に姿を消したのだった。

**[[チーム切札]] [#if148c96]
立ち上がった[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]の衝撃波で[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]は翼を負傷し[[「虚数転生」>《虚数転生》]]を封じられた。やむをえず[[「夢幻の無」>《夢幻の無》]]で死角から攻撃する《ゲンムエンペラー》だったが、《ジャオウガ》はまるで未来が見えているかのような動きで攻撃を読み切り、全く通用しない。

そして《ジャオウガ》が《ゲンムエンペラー》に対してとどめのかかと落としを放とうとしたその瞬間、疾風のごとき剣閃が間に割って入った。

修行を終え、さらなる力を手に入れた[[《勝熱英雄 モモキング》]]が新たな姿、[[《勝熱百覇 モモキングReVo》]]として助けにやってきたのだ! 《ゲンムエンペラー》を助けた《モモキング》は、《ジャオウガ》と対峙する。「修行の成果、今こそ見せる時!」そう叫ぶや否や、《モモキング》の身体が金色の光に包まれていく!

「行くぞ、[[キリフダReVo]]!」

《モモキング》が編み出したさらなる必殺技。その名も[[キリフダReVo]]![[キリフダッシュ]]によって生まれた爆発的なエネルギーで時の流れに[[革命]]を起こし、「時間」という概念を打ち破ることができるのだ!! 革命された時の流れは誰にも読むことができない。未来が見える《ジャオウガ》でも、この攻撃を避けることはできないのだ。

《モモキング》の一撃が《ジャオウガ》をとらえ、ついに《ジャオウガ》は倒れた。だがどこからともなく禍々しい瘴気を放つ槍が現れ、《ジャオウガ》の身体に突き刺さる。

**[[鬼札王国]] [#l52b0c23]
禍々しい瘴気を放つ槍が刺さると[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]の姿が変わっていく。そして新たな姿、[[《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》]]として蘇り、こう告げる。

「これは[[一王二命三眼槍>《一王二命三眼槍》]]。[[一人の王>《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]にのみ仕え、[[破壊する王>《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]に二たび命を授け、三つの眼で世界の過去、現在、そして滅亡する未来を見届ける槍だ」

《一王二命三眼槍》を手にした《ジャオウガ》の攻撃は、《モモキング》と《ゲンムエンペラー》の二人がかりでも凌ぐのがやっとだった。[[鬼エンド]]で数秒先の未来が見える《ジャオウガ》自身の能力に加え、命を増やし続ける槍の能力が組み合わさり、まさしく最強の王と呼ぶに相応しい強さを見せつけていた。

《ジャオウガ》を前についに《ゲンムエンペラー》が倒れ、《モモキング》も追い詰められた。そして《ジャオウガ》はさらなる絶望を与えるために《モモキング》から奪うものを宣言するのだった。

「モモキングよ、今こそお前の一番大切なものを奪ってやるぞ! この世界そのものだ!!」

《ジャオウガ》がとどめを刺そうとした瞬間、《モモキング》の腰のきびだんごが金色に光り輝き、モモダチ、いやスパダチ3人が登場した!

修行によって[[キャンベロ>《スパダチ キャンベロR》]]、[[モンキッド>《スパダチ モンキッドR》]]、[[ケントナーク>《スパダチ ケントナークR》]]も[[キリフダReVo]]を会得し、時の流れに革命を起こせるようになった! 《モモキング》とのコンビネーションで、威力はさらに倍増……3倍……いや、百倍だ!!

百倍で繰り出される[[キリフダReVo]]の前には、さすがの《ジャオウガ》も一時撤退をせざるをえなかった。

「モモキング! 我が居城、[[獄鬼夜城>《極悪!獄鬼夜城》]]にて貴様にとどめを刺すのにふさわしい舞台を用意して待つ!ジャハハハハ!!」

**その他 [#q2516489]
[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]が立ち上がったことで巻き起こった衝撃波は各地に様々な影響を与えた。[[闇文明]]では業王ディガロが消滅の間際に残した[[呪い>呪文]]が発動し、[[円卓>《七王の円卓》]]が再構築されようとしていた。

[[《結晶龍 プロタゴニスト》]]、[[《聖板龍 ジークシュトルツ》]]、[[《断影龍 ユスティーツァ》]]……。三体の[[龍>ドラゴン]]が倒されたことで、大地の裂け目に住む龍、[[《地封龍 ギャイア》]]にはめられていた力の枷が外れ、最強の龍が目覚めようとしている。


***''NEXT'' [#s7ae5197]
???


**参考 [#e25e106e]
-[[十王篇]]
-[[背景ストーリー]]