#author("2021-10-11T12:25:00+09:00","","")
#author("2021-12-11T04:17:12+09:00","","")
*&ruby(ふよ){付与}; [#a0ef640a]

主に、2つの意味がある。
+カードになんらかの[[能力]]を与えること。
+[[特性]]は変更しないが、カードに影響するルールを変更すること。

「付加」とも言う。
//特性変更とルール変更でルールが異なるので特に注意が必要。

|百万面相 トカゲ丸 SR 火/自然文明 (10)|
|クリーチャー:ジョーカーズ/チーム切札/スペシャルズ 16000|
|T・ブレイカー|
|自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得、アンタップしているクリーチャーを攻撃できる。|
|自分の他のクリーチャーが相手のクリーチャーとバトルする時、かわりにこのクリーチャーにバトルさせてもよい。|
|このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを1つブレイクしてもよい。|

例えば[[《百万面相 トカゲ丸》]]は『自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得、アンタップしているクリーチャーを攻撃できる。』という能力を持つ。
これは雑に言えば「''スピードアタッカーとアンタップキラーを付与する''能力」となる。

詳しく見ると、[[スピードアタッカー]]を与える部分は「[[スピードアタッカー]]」という能力そのものを与えているので1.の意味の付与になる。
一方、[[アンタップキラー]]を与える部分は厳密には能力を与えているわけではなく、あくまで「[[《百万面相 トカゲ丸》]]の効果で[[アンタップ]]している[[クリーチャー]]を[[攻撃]]できる」状態になるので、2.の意味の付与になる。

**1.について [#a4bb1b57]

「クリーチャーに〇〇を与える」([[革命ファイナル]]から登場)か「クリーチャーは〇〇を得る」と書かれているものが該当する((「付与」という言い方に適合するのは前者。))。まれに「クリーチャーは〇〇を持つ」というものも存在するが、[[効果]]はすべて同じ。

-「自分の[[クリーチャー]]は〇〇を得る」のように、どの[[ゾーン]]にある[[クリーチャー]]に[[能力]]を付与するか明記されていない場合がある。その場合は基本的に「[[バトルゾーン]]にある」をつけて読む。

-付与された能力の発生源は付与された[[クリーチャー]]になる。

-付与されても能力は能力なため、[[能力]]を[[無視]]する効果の影響は受ける。

-付与された[[能力]]は[[テキスト]]としては扱われない。そのため、[[バニラ]]に[[能力]]を付与してもそのまま『[[カード]]に[[能力]]が書かれていない[[クリーチャー]]』として扱うことができる。

-[[キーワード能力]]を付与する場合、その能力の[[注釈文]]が省かれていることも多い。[[スピードアタッカー]]、[[ブロッカー]]、[[スレイヤー]]は特に省かれやすい。また[[パワーアタッカー]]における上昇値のように引数(これがなければ機能しないので当然だが)を要する能力も[[注釈文]]が省かれていることが多い。

**2.について [#f4e63917]

「AがBしたとき、Cする」という[[能力]]は、あたかもAが「このクリーチャーがBしたとき、Cする」という能力を持っているかのように運用できる。しかし、実際には[[能力]]を得ているわけではない。効果の発生源はあくまでも、「AがBしたとき、Cする」という能力を持ったカードである。

能力を付与する1.に対して、こちらは「効果を付与する」と呼ばれることが多い。

**両方に言えること [#r9a113e4]

-1.と2.の「発生源の違い」によって起こる差異の例:
--[[《雲上の精霊オービスγ》]]存在下で他の[[サバイバー]]を出した時と、[[《粛清者モーリッツ》]]の[[メタモーフ]]下で他のクリーチャーを出した時では、どちらも[[cip]]で相手の[[クリーチャー]]を[[タップ]]する効果が発生する。ただし前者は出した[[サバイバー]]に能力自体を付与して起こるもの、後者は付与ではなく[[《粛清者モーリッツ》]]の[[能力]]によるものである。ここで出した[[クリーチャー]]([[サバイバー]])が[[火]]だった場合、前者では[[《勝利の女神ジャンヌ・ダルク》]]を選ぶことはできないが、後者では選べるという違いが発生する。
--[[《百万面相 トカゲ丸》]]の効果で、[[《ヤッタレマン》]]が「スピードアタッカー」能力と[[アンタップキラー]]効果を付与されている。その時、[[《ヤッタレマン》]]の能力が[[無視]]された場合、[[《ヤッタレマン》]]の「スピードアタッカー」は効果を発揮しなくなるが、[[アンタップキラー]]の効果は失われない。(参照>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39131/)

-能力の解決によって付与されたクリーチャーが進化した場合は、付与された能力、効果はすべて進化先に引き継ぐ。詳しくは[[引き継ぎ]]を参照。


**その他 [#r00f0788]
-[[DM-07]]の[[ベリーレア]]の一部は、『(中略)クリーチャーはすべて、次の能力を得る。「〜」』の形で、付与する能力の全文が書かれてある。
--[[サバイバー]]など[[アイコン能力]]を介すものなら珍しくないが、[[アイコン能力]]でないもので全文の指示があるのは非常に珍しい。

-[[「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力]]を他の[[クリーチャー]]が使用するのは付与ではないが、発生源がその[[クリーチャー]]になるという点は1.と共通している。

-[[クロスギア]]や[[ウエポン]]、[[オーラ]]は装備品というデザインなので、大部分が付与を行うカードである。
--ただしこの場合も前述の2パターンが混在している。能力の[[無視]]が起きた場合や、新式[[マッドネス]]など条件指定がある効果に対する動きが変わってくるので注意。

**参考 [#d5d04dc4]
-[[用語集]]
-[[パンプアップ]]
-[[「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力]]
-[[《百万面相 トカゲ丸》]]

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