#author("2020-08-26T02:11:51+09:00","","")
*ビビッドロー [#t9812864]

|<ビビッドロー>[文明(X)](自分のターン中、攻撃の前にこの(カードタイプ)をドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこの(カードタイプ)を[文明(X)]支払って召喚して(唱えて)もよい)|

[[DMRP-15]]で登場した[[キーワード能力]]。

自分の[[ターン開始ステップ]]から[[メインステップ]]の間に、「ビビッドロー」を持つカードを引いた時、引いたそのカードを公開することで、[[メインステップ]]中[[代替コスト]]により通常より少ないマナで使うことができる。
つまるところ「引いたターン中のみ自身が[[コスト軽減]]される」という能力である。

|メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ KGM 水/火 (7)|
|クリーチャー:フェニックス/美孔麗王国 12000|
|<ビビッドロー>[水/火(5)](自分のターン中、攻撃の前にこのクリーチャーをドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーを[水/火(5)]支払って召喚してもよい)|
|スピードアタッカー|
|T・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを3枚引く。|
|このクリーチャーはブロックされない。|
|このクリーチャーの攻撃中、自分の手札の枚数以下のコストを持つクリーチャーを、相手はバトルゾーンに出せない。|

|「祝え!この物語の終幕を!」 R 水/火 (6)|
|呪文:美孔麗王国|
|<ビビッドロー>[水/火(4)](自分のターン中、攻撃の前にこの呪文をドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこの呪文を[水/火(4)]支払って唱えてもよい)|
|カードを1枚引く。その後、水または火のコスト7以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。このターンの終わりに、そのクリーチャーを山札の上に置く。|

重要なのは、「アンタップマナを残したままクリーチャーで攻撃すれば、攻撃前に1枚引けて、そのタイミングでマナを支払えば引いたカードをプレイできる」''という能力ではない''という点である。

**ルール [#y43621a6]
説明が特殊で、非常に紛らわしいが、公開した瞬間と、マナコストを支払うタイミングは別である。そして、前述した通り、[[メインステップ]]にカードを使う時に発動する能力である。

-「攻撃の前」とあるが''[[アタックトリガー]]および[[攻撃ステップ]]に使う能力でもなく、表向きにしたらその次に[[攻撃]]しなければならないわけでもない''。[[《“T-風”戦車 ガンデルン》]]と同じく「[[ステップ]]」という用語を使わずにそれを表現しているだけである。

-「ビビッドロー」という能力そのものには''ドローする効果はない''。[[ドローステップ]]やカードの効果で行ったドローに反応する能力である。

-ドローして公開したら、すぐに使う必要はなく、そのターンの[[メインステップ]]中なら、いつでも[[代替コスト]]効果が使える。別のカードを使ってから、公開したカードを使ってもよい。

-ビビッドローを持たないカードを引いた場合には、この能力はトリガーしない。
--この能力が使われる可能性があるため、お互いのプレイヤーは現在の手札と今から引くカードを厳密に区別する必要性がある。

-「…してもよい。そうしたら、〜」という書式なので、表向きにする操作は[[コスト]]である。

-[[ドロー]]した時にしか[[トリガー]]しないため、この[[能力]]を持つ[[カード]]を[[サーチ]]によって[[手札]]に加えた場合、ビビッドローは[[トリガー]]しない。

***保留 [#g4a628b6]

-「裏向きのカードを表向きにする」というコストを支払ったのであれば、その後裏向きに戻しても、手札というゾーンから離れない限り「そうしたら、このターン〜」の効果は継続するはずである。
--よって、表向きにしたカードを使うまでの間、表向きで保持しておく必要はない。普段通り、引いたカードは手札として相手に見せないように持っておける。
---ただし、不正防止の観点で、使うまでの間にあえて対戦台に表向きにして置くことはかまわない。[[《ロジック・サークル》]]で、山札の一番上に[[サーチ]]したカードを表向きに置く類例も存在する。

-[[《龍装者 バルチュリス》]]の裁定より、ビビッドローを持つカードが[[ランダムハンデス]]された場合、そのビビッドローと区別ができないカードすべてが効力を失うと思われる。
--その理由は「捨てられたカードは、公開していない手札の中にあったものなのか、実際に公開していたカードなのか、誰も証明ができない」ためである。[[イラスト]]違いなど、論理的に証明ができる場合なら効力は失われない。

**テクニック [#rceac512]
何も考えず軽減効果を最速で使用するには[[今引き]]に期待することになるので安定感は極めて低い。何らかのドローカードのコスト+[[ビビッドロー]]のコストで考えてデッキ構築するか、山札操作と合わせるとよい。
特に、[[《ブレイン・ストーム》]]のような[[ドロー]]と山札操作を兼ねるカードとは相性がよい。

[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]のようなターン終了時にドローする[[置きドロー]]ではビビッドローを発動できない。[[置きドロー]]と併用したいならターン開始時にドローできる[[《海底鬼面城》]]などを使おう。

**その他 [#s368ee81]
-カードテキストではごく一部でしか「[[ドロー]]」という単語は使われていなかった([[《海神ブルー・ポセイドン》]][[《サイコメトラー ヤミカバチ》]][[《奇天烈 ディーラー》]])が、この能力の登場により、多数のカードで「[[ドロー]]」という表記を見ることになるだろう。

-名前の由来は、「鮮やかな、躍動的な」という意味を持つ「ビビッド (vivid)」+「[[ドロー]]」。また、[[美孔麗王国]](ビックリおうこく)の能力であるため、大きな衝撃を受けた時の感情を表す「ビビッとくる」の意味も入ってると思われる。
--[[&color(white,#ff0000){%%%このような色%%%};>赤]]や[[&color(white,#0000ff){%%%このような色%%%};>青]]などの、非常に鮮やかな色は「ビビッドカラー」と呼ばれる。

-デザインの元になったのは[[Magic:The Gathering]]の能力「[[奇跡>http://mtgwiki.com/wiki/%E5%A5%87%E8%B7%A1]]」。
あちらはターン開始時のドローで引いた時にしか誘発せず、引いた直後に使う必要があるが、その分コストの軽減幅が大きい。

-公開してから使うまでに[[ランダムハンデス]]を受けて、どれがドロー時に公開したカードかわからなくなってしまうことへの対策は以下の通り。
--手札の一部を公開したまま無作為にカードを選ぶ。具体的には、手札に番号を割り振り、乱数生成器(サイコロ、ルーレットなど)の数字で捨てるカードを決める。
--[[使用宣言]]を済ませたカードには付箋などをスリーブの隙間に入れておく。
--アート的な修正がなされた真正カードを使い、同名・同イラストカードでも区別できる状況にしておく。

***「アート的な修正」 [#e9c2378f]
[[デュエル・マスターズ競技イベント運営ルール]]に記載がある。

>アート的な修正は認定イベントでも許容されうるが、その修正がカードのイラストを識別できなくしていたり、戦略上意味のある情報を含んでいたり、問題のあるイラストを含んでいたりしてはならない。

許容されるアート的修正カードの例は「有名人のサイン入りカード」である。それを普通のカードとしてデッキに混ぜても、マーキング不正には当たらないだろうという考え方がある。
ただし、表面へのサインか、完全不透明のスリーブ時の裏面へのサインに限られる。裏面にサインがあり、透明・半透明のスリーブだと、裏向きでもカードの内容が一目瞭然となるため不正となる。

また、あるカードがそのイベントで使用できるかどうかを決定するのは、ヘッドジャッジである。
アート的な修正のあるカードが、すべてのイベントで使用可能になるわけではないことには留意しておくこと。

**参考 [#n0796b45]
-[[用語集]]
-[[ドロー]]
-[[《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》]]
-[[《「祝え!この物語の終幕を!」》]]
-[[十王篇]]
-[[美孔麗王国]]

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