#author("2020-01-15T20:40:46+09:00","","") *ハイランダー [#p2be8a51] [[デッキ]]内の[[カード]]を全て1枚ずつしか入れない構成のこと。 言い換えれば同じ名前のカードを2枚以上入れない組み方を指す。 通常の[[デッキ]]よりも格段に多くの種類の[[カード]]を入れられるため、非常に対応力が高く多様な動きをとることができる。 反面、決まった戦術を行うことが難しく、毎回違った戦い方を要求されるので[[プレイング]]の難易度は高い。 たまに[[銀の弾丸]]戦術の[[デッキ]]や、[[グッドスタッフ]]の[[【ボルメテウスコントロール】]]でこの形式をとっているものがある。[[カードプール]]の増加に伴い組みやすくなり、可能性も広がっているが、実際に組んで回すのには依然として高い技量が求められる。 [[《天使と悪魔の墳墓》]]や[[《黒神龍アマデウス》]]、[[《悪魔聖霊フンボルト》]]の[[デメリット]]を受けないこと、各[[デッキ]]に対する対応力、柔軟性を高められることがこの構成の意義とされる。 だが、わざわざこの構成にする[[メリット]]はそれほど大きくない。 前者に関しては複数積み[[カード]]の枚数を減らせば[[プレイング]]で十分カバーできるし、後者ならば[[環境]]に合った的確な[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]を2,3枚入れた方が勝率自体は上げやすい。また、この構成を活かすためには[[《クリスタル・メモリー》]]などの万能[[サーチ]]は複数積むのが望ましい。 また、同名[[カード]]を入れない都合上、特定の[[コンボ]]を決めるのは困難であり、[[カード]]1枚1枚の純粋な[[カードパワー]]のみで戦うことになる、仮に[[コンボ]]を組み込むとしても[[汎用性]]の高いものしか入らない。 しかし、一方でハイランダーの愛好家も多く存在する。同じ[[カード]]は一枚しか使えない緊張感、多くの種類のカードを使える選択肢の多さ、独特のプレイ感覚はハイランダーでしか味わえないからである。 また[[プレイング]]はその場その場で引いてきた[[カード]]、相手の[[デッキ]]タイプから戦術を組み立てていくので、頭の柔軟性が求められる。決まった戦術というのは大まかなものしか存在しないが、逆にいえば、[[プレイヤー]]自身が[[ゲーム]]の道筋を作り出していけるということでもある。 [[デッキ]]の強さや勝ち負けよりも、[[ゲーム]]における思考自体を楽しみたい人には向いている組み方といえるだろう。 -GBAのゲームなどではハイランダー限定戦を要求される事もあるが、やはり実戦ではほとんど見かけない構成である。[[《フェアリー・ライフ》]]や[[《エナジー・ライト》]]など、[[基本カード]]の4枚積みができない都合上、下手をすると[[デッキ]]をうまく回すことすら難しくなるためである。 -[[相互互換]]などを活用すれば一定量のキーカードを揃えることも可能。もっとも「特定の[[カード]]を絶対に使用したい」というデッキでも無い限りそこまでする必要は無いが。 -[[デッキ]]構築により各々の強さの落差が激しいデッキタイプでもある。しっかり調整すれば[[ガチデッキ]]にもなりうるが、適当に組むとどうしようもない[[ジャンクデッキ]]になってしまう。 -[[革命編]]で登場した[[DMD-24>DMD-24 「マスターズ・クロニクル・デッキ ボルメテウス・リターンズ」]]は[[構築済みデッキ(デュエル・マスターズ)]]にしては珍しく、ハイランダーに近い内容となっている。[[【ボルメテウスコントロール】]]がハイランダーで組まれることが多いのが理由だろう。 -漫画「デュエル・マスターズSX」では最弱デュエリスト、角古れく太が使用したデッキ。キーカードからハイランダーを意識しているように見えるが、強いカードを適当に1枚ずつ組み込んだだけにも見える。[[ジャンクデッキ]]と紙一重のこのデッキタイプならではの描写と言えるだろう。 -漫画「デュエル・マスターズ」のMTG時代の[[黄昏 ミミ]]戦では、[[勝舞>切札 勝舞]]がこの試合形式で[[デュエル]]を行った。[[クリーチャー]]を主体とした[[デッキ]]を組むことがセオリーとされていたが、[[勝舞>切札 勝舞]]はあえて[[クリーチャー]][[除去]]をメインにした戦術を展開し、見事に勝利を収めた。 -[[メガデッキデュエル7]]ではこの構成で[[デッキ]]を組まなくてはならない特殊な[[レギュレーション]]である。そのため、あまり注目されてこなかった[[カード]]でも活躍するチャンスがある。 **参考 [#u40c786f] -[[用語集]] -[[1枚積み]] -[[銀の弾丸]] -[[ジャンクデッキ]] -[[メガデッキデュエル7]]