#author("2021-08-07T19:35:44+09:00","","")
#author("2021-08-09T16:42:46+09:00","","")
*ディスペクター [#yee45d83]

[[DMSD-18]]にて登場した[[特殊種族]]。5つの勢力があり、それぞれに王がいる。(([[《滅将連結 パギャラダイダ》]]の[[フレーバーテキスト]]などで判明している。))
[[背景ストーリー>王来篇背景ストーリー]]において[[レクスターズ]]と敵対関係にある。

|聖魔連結王 バロディアス KGM 光/闇/火文明 (8)|
|クリーチャー:ディスペクター/デーモン・コマンド/エンジェル・コマンド 13000|
|EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)|
|T・ブレイカー|
|多色ではない呪文の効果によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選ばれない。|
|このクリーチャーが出た時、またはこのクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、相手のクリーチャーを1体破壊する。|

|滅将連結 パギャラダイダ SR 光/闇文明 (7)|
|クリーチャー:ディスペクター/デーモン・コマンド/エンジェル・コマンド 9000|
|EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーが出た時、コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。|

既存のクリーチャーを合体させたような容姿とカード名が特徴。
[[命名ルール]]は、[[冠詞]]が「◯◇+(所属勢力ごとの冠詞) 」となっており、「王」と呼ばれるクリーチャーのみ「◯◇+(所属勢力ごとの冠詞)王」となる。◯と◇にはそれぞれ元となったクリーチャーを想起させる文字が入る。
[[単色]]・[[多色]]いずれも存在し、勢力によって決まった[[敵対>敵対色]][[3色]]の中から割り振られている模様。
[[種族]]全体の固有能力として[[EXライフ]]を持っている他、勢力ごとに決まった傾向の[[能力]]が設定されており、特に[[3色]]の[[クリーチャー]]はその傾向に準じた[[能力]]を必ず持っている。

各勢力の有する[[文明]]および固有の冠詞と王の名前、そして勢力ごとの能力の傾向は以下のように推測されている。((勢力ごとの文明や能力は[[DMRP-18]]までのカードリストおよび[[フレーバーテキスト]]からの推測。))
//5種類の冠詞はいずれも過去のカードにそのままは使われていないものである。接続に関しては読みが違うとはいえ[[《接続 CS-20》]]が存在するが。
なお、表中の「使用者」はアニメや漫画においてその勢力を主に使うキャラクターを示しているが、[[ジェンドル]]のみ例外で、対戦ごとに[[デッキ]]カラーを変更し、[[キングマスターカード]]や大型ディスペクターを勢力を問わず使用している。

|~冠詞|~文明|~王|~接合部の様子|~イラストの特徴の傾向|~勢力としての能力の傾向|~主な使用者(アニメ)|h
|連結|[[光/闇/火>白黒赤]]|[[《聖魔連結王 バロディアス》]]/[[《聖魔連結王 ドルファディロム》]]|ジッパーで繋げている|合成元のどちらかに全体のシルエットを寄せている|「[[EXライフ]]」[[シールド]]が離れた時に誘発する能力|[[ジェンドル]]/[[ジェレミー]]|
|電融|[[水/火/自然>青赤緑]]|勝災電融王|接合部分に電磁石|合成元のパーツの原型が比較的残っている|[[スピードアタッカー]],[[マッハファイター]],[[ジャストダイバー]]のいずれかを保有、または付与|[[ハイド]]|
|接続|[[光/闇/自然>白黒緑]]|零獄接続王|ビス止めされている|そのまま突き刺す・上から被せるといった、どこか雑な印象を抱かせる|[[クリーチャー]]を[[手札]]以外から踏み倒す|[[マスオ部長]]|
|混成|[[光/水/火>白青赤]]|[[《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]|接合部分がモザイク状|片方をベースに、もう片方を強化パーツの様に貼り付けている、あるいは置換している|[[呪文]]に関連した能力(([[デュエチューブ]]にて、「『混成』は呪文戦略」と明言された))|[[ジェンドル]]/[[エスパー・マギ]]|
|縫合|[[水/闇/自然>青黒緑]]|邪帝縫合王|太い糸で縫い合わされ、包帯で束ねられている|合成元の頭部のパーツを優先的に使用しており、両者の顔が残っている物も多い|[[カード]]を引く能力と捨て(させ)る能力|[[ヒミコ]]|


-合体と言っても、[[クリーチャー]]を綺麗に合体させるのではなく、それぞれの体の一部分をもいで上記のように無理矢理繋げたような、どちらかと言えば「フランケンシュタインの怪物」や「[[キメラ>キマイラ]]」を思わせる歪なものである。首や手足を整合性を顧みず継ぎ接ぎしたかのような有様であり、見方によってはかなりグロテスクな施術を受けていると言える。
--今までにも、既存のクリーチャー同士を合体させた(ような)[[クリーチャー]]は少なからず存在していた。しかし、[[《超聖竜シデン・ギャラクシー》]]や[[《悪魔神王バルカディアス》]]などに代表されるそれらが、元となった[[クリーチャー]]の要素を上手く取り込み新たな1体の[[クリーチャー]]として成立させていたのに対し、ディスペクターは改造痕などを隠すつもりのない歪な外観となっている。
--味方[[種族]]である[[レクスターズ]]が行う[[スター進化]]も、別々の[[クリーチャー]]の合体という点では似ている。しかし、あちらは英雄の魂と対話し彼らから力を託されるという憑依に近い方法で合体するため、第三者によって好き勝手に改造されているこちらとは根本から異なる。

-[[コロコロコミック]]では「デュエマの歴史をディスりまくる…だからディスペクター!伝説獣を自分勝手にツギハギ合成するのが、ヤツらの手口だ!」、[[デュエチューブ]]では「違法合体」「リスペクトのない合体だからディスペクター」とそれぞれ解説されている。
--このことから、[[種族]]名の「ディスペクター」の語源は、「ディスる((「disrespect(軽蔑)」を略した俗語))」と「specter(幽霊・恐ろしいもの)」を組み合わせた合体語だと思われる。
-また、「despect(軽蔑する)」という単語に行為者を現す「er」を付けた造語の「despecter(軽蔑する者)」にも掛かっているようでもある。
[[クリーチャー]]達の歴史や生命を軽蔑し軽んじる怪物、あるいはそうした意志によって生み出された化け物といったところか。
//体の一部分を取って合成させるのは、確かに生命を、あるいは元の[[クリーチャー]]を軽蔑しているとしか思えず、「軽蔑された化け物」というのが種族名の表すところだろう。
//公式が「ディスる」の方をメインで紹介しているのでそちらから推測できる由来を前に置きました

-異なる[[文明]]を1つ以上持つ[[クリーチャー]]同士で合体させられているのだが、その結果となる色構成はまちまち。[[《悪剣連結 ダブルソード・レッド・アウゼス》]]や[[《浄黒接続 ウルガーン》]]のように片方の[[文明]]が一部ないし丸ごと消されたものや、逆に[[《聖魔連結王 バロディアス》]]のように元々持っていない[[文明]]が追加されたものもいる。
--ただし、[[超獣王来烈伝>DMSP-02]]に記された[[クリーチャー]]を素材としたディスペクターはいずれも所属する各勢力の[[3色]]全てを有している。[[フレーバーテキスト]]でも名指しで活躍や因縁が記述されており、一般のディスペクターとは明確に区別されている模様。
--この[[3色]]ディスペクターの色の増減についてはいくつか考察もされていたが、これは単純にディスペクターという[[種族]]自体が勢力ごとに[[3色]]構成になることをコンセプトにしている、というメタ的な事情によるものな模様((前シリーズである[[十王篇]]が[[2色]]を中心としたシリーズだったことから、その続編となる[[王来篇]]では[[3色]]に焦点を合わせている、ということが[[デュエチューブ]]で明かされている))。設定的には、[[3色]]ディスペクターは各勢力の色を全て有する、いわば「上位ディスペクター」とでも呼ぶべき存在なのだろう。

-合成元となる[[クリーチャー]]の組み合わせに明確な法則はない。例えば、[[《聖魔連結王 バロディアス》]]は[[背景ストーリー]]で直接敵対関係にある2体を合成しているが、[[《滅将連結 パギャラダイダ》]]は合成元の2体に何の接点も無い組み合わせである。[[DMRP-17]]時点では([[《魔帝連結 ガイゼキアール》]]という例外こそあれど)[[敵対色]]同士の組み合わせで選別していると思われていたが、続く[[DMRP-18]]でも[[友好色]]2体のセットが登場したため通用しなくなった。[[DMRP-18]]時点で適用できそうな法則は「[[背景ストーリー]]で友好関係にない2体」程度。
--[[超獣王来烈伝>DMSP-02]]に記されていた[[禁断文字]]は、同書に記された「12の王」のディスペクターとしての合体先を示している。その中には「ディスペクターの5つの王」のものも含まれている。
---特に「5つの王」に関しては、何らかの相反する要素を持つ[[クリーチャー]]同士を意図的に組み合わせていることが[[DMRP-17]]の[[フレーバーテキスト]]から読み取れる。
--「電融」勢力は特定のルールに従った[[サイクル]]を形成している物以外、使用者である[[ハイド]]のエリート設定を反映してか[[殿堂入り]]や[[プレミアム殿堂]]に指定された・[[環境]]で結果を残したクリーチャーが使われている。
--[[デュエチューブ]]の解説では、以下の様な過程で決定されている組み合わせもある模様。
---まず合成元の片割れを決めてからもう片方と[[能力]]を決める:[[《聖魔連結王 ドルファディロム》]]を始めとする[[超獣王来列伝>DMSP-02]]の「12の王」等
---作りたい[[能力]]から合成元を逆算する:[[《龍風混成 ザーディクリカ》]]等

-上記の通り、既存の[[クリーチャー]]が第三者によって合成させられたのがディスペクターだが、設定上合成を行ったのが誰かは判明していない。仮に5つの王が合体させたのだとしても、その王自身も合成体であることに変わりはないため、いわゆる「卵が先か鶏が先か」という話になってしまう。
--アニメや漫画では[[ジェンドル]]が《ドルファディロム》や《ドキンダンテ》を合体させているが、彼が「ディスペクターのマスター(([[新章デュエル・マスターズ]]の初期に見られた設定。[[クリーチャー]]世界の住人と契約している現実世界の住人のこと))」に相当する存在であるのか、他のディスペクターも同様に彼が合成したのかなどは不明である。
--[[DMRP-18]]の[[フレーバーテキスト]]などから、合成元にされた[[クリーチャー]]達は、その意志を奪われた状態で魂を肉体の中に幽閉されていることがわかる。とはいえ、ディスペクター達がより上位の存在に従う意志なき戦闘マシーンなのか、それとも合成体に何者かが憑依して操っているのかは不明。

-[[コスト]]の重いものが多く、[[王来篇 第2弾>DMRP-18]]現在[[1体>《飢動混成 ガリィングマール》]]を除きコスト6以上の大型しか存在しない。
--[[サポート種族]]に[[ディスタス]]が存在し、あちらはディスペクター専用のサポート[[能力]][[ササゲール]]を持っている。
-大型だけの敵種族とそれをサポートする配下の小型種族という関係は、エピソード2の[[アンノウン]]と[[アンノイズ]]の関係に似ている。奇遇にも、あちらも[[トライストーン]]でクリーチャーを洗脳して手駒にする、クリーチャーの尊厳を踏みにじる存在である。
--大型しか存在しない都合、[[レア]]以下の[[レアリティ]]では[[構築戦]]では非常に使い辛い[[カードパワー]]の低いカードが非常に多い。特に[[コスト]]が8を超える非常に重いカードは[[シールド戦]]ですら居場所を見つけるのは厳しい。

-ディスペクター種族を持つクリーチャーは、所有する[[文明]]がそれぞれ勢力ごとに最大[[3色]]であることに加え、もれなくディスペクターと各合体元からそれぞれ1つだけを継承した3つの種族を持つ。種族を3つで統一するが徹底されており、合体元のクリーチャーが種族を複数持つ場合は、その中の1つ以外は省かれてしまう。
--特に[[サムライ]]や[[ハンター]]等の[[特殊種族]]は、通常[[種族]]と複合していると省略される傾向にある。[[ゴッド]]のみ別で、通常[[種族]]と複合していても優先度が高い。「12の王」に[[2>《破壊龍神ヘヴィ・デス・メタル GS》]][[体>《神帝ルナティック・ゴッド GS》]]もの[[ゴッド]]がいる為だろうか。[[ゴッド]]の他には[[ナイト]]も比較的優先度が高い。
--合体元が[[無種族]]である[[禁断クリーチャー]]の場合、種族に「[[禁断]]」が追加される。その代わり、[[カードタイプ]]は[[特殊タイプ]]である「[[禁断]]」が除かれて普通のクリーチャーとなる。

-正直なところ、[[文明]]や[[種族]]のルールに関しては''新しい[[カード]]が出るたびに例外が現れる''有様なので、明確にこれといったものを特定できない。無法者という設定の[[アウトレイジ]]が[[ストーリー>背景ストーリー]]や世界観を超越して何度も登場したように、[[ディスペクター]]もまた「[[種族]]としての判り易いルールを軽視し超越している」と捉えることもできる。
--その[[アウトレイジ]]も、[[王来篇]][[ストーリー>王来篇背景ストーリー]]に深く関わってきている。

-アニメ『デュエル・マスターズ キング!』では、[[ディスペクター]]が[[バトルゾーン]]に出る際、元となる[[カード]]2枚が別々のカプセルに入れられて1枚の[[カード]]として合体する演出がなされている。
--[[ゴッド]]のように複数[[カード]]が一つになった[[カード]]が元になっている場合、それらは[[リンク]]した状態でカプセルに入れられている。
--[[《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]登場以降は、カプセルの演出は省略されるようになった。

-また[[王来篇]]では、[[クリーチャー]]ではなく[[呪文]]を合成した様なカード([[《ドンドン火噴くナウ》]]や[[《灰燼と天門の儀式》]]など)も登場している。中には元ネタから[[効果]]だけでなく[[フレーバーテキスト]]を切り張りした様なカードも。

**ディスペクターに関連する効果を持つカード [#r99c8f87]
**ディスペクターに関連する効果を持つカード及び能力 [#r99c8f87]
-[[《Disドーン》]]
-[[《竜界電融 N・EXT》]]
-[[《機勇 スタバ-2》]]
-[[ササゲール]]
-[[アタック・チャンス]]:ディスペクター
--[[《混成秘伝デュアルスタック》]]
--[[《縫合秘伝マリススティッチ》]]
--[[《連結秘伝アンビバレンツリンク》]]
--[[《電融秘伝グリードソレノイド》]]
--[[《接続秘伝ドミニオンスパイク》]]
--[[《聖魔王秘伝ロストパラダイスワルツ》]]
--[[《禁時王秘伝エンドオブランド》]]

**参考 [#u2736025]
-[[種族]]
-[[種族リスト]]

-[[ディスタス]]

-[[EXライフ]]

-[[ササゲール]]

-[[【白黒赤ディスペクター】]]


&tag(種族,光文明,水文明,闇文明,火文明,自然文明,ディスペクター,連結,電融,接続,混成,縫合);