#author("2020-10-06T22:56:26+09:00","","")
*タップイン [#y81de53e]

[[カード]]が[[タップ]]状態で[[バトルゾーン]]または[[マナゾーン]]に置かれること。
//主に次のようなときに起こる。
//-マナゾーン
//--[[多色]][[カード]]を置く場合
//--[[バトルゾーン]]に相手の[[《停滞の影タイム・トリッパー》]][[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]などがいる状態で、自分の[[カード]]を[[マナゾーン]]に置く場合
//-バトルゾーン
//--[[《星龍グレイテスト・アース》]][[《黒神龍オドル・ニードル》]]など「この[[クリーチャー]]は、[[タップ]]して[[バトルゾーン]]に置く」とある[[クリーチャー]]を[[召喚]]した場合
//--[[バトルゾーン]]に相手の[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]][[《聖霊王エルフェウス》]]などがいる状態で、自分の[[クリーチャー]]が出る場合

**マナのタップイン [#n40e3156]

''全ての[[多色]]カードは、マナゾーンにタップして置かれる''。

[[カード]]が[[タップ]]して[[マナゾーン]]に置かれると、[[マナ]]の使用が1[[ターン]]遅れてしまう。
[[多色]]がメインの[[デッキ]]でも[[単色]]の[[カード]]を入れることによって、[[デッキ]]が[[マナカーブ]]どおりに動かない[[事故]]([[色事故]])を回避するのはよくある事。

逆に言えば、このタップインを[[多色]]に限らず意図的に、相手に対して要求できれば、疑似的な[[ランデス]]のように働き[[テンポアドバンテージ]]を奪うことができる。
[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]や[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]などがこの類の[[能力]]を持つ。

また、一部の[[マナブースト]][[カード]]において、ブーストする[[マナ]]をタップインするものも存在する。置いた[[マナ]]がそのまま使えると強力になりすぎる場合の調整だろう。[[《社の死神 再誕の祈》]]や[[《トップ・オブ・ロマネスク》]]など、[[殿堂入り]][[カード]]の[[調整版]]は特にこれになりやすい。


-[[多色]]カードは、1枚で複数の[[文明]]の[[マナ]]を出し分けられ、かつ単色よりスペックが高めに設定されているため、この[[ルール]]によってバランスを取っている。

-[[多色]][[カード]]は[[マナゾーン]]に置かれる時タップインされるので、特に何もすることがない場合が多い1[[ターン]]目に[[チャージ]]するとよい。また、ある程度[[カード]]を選べる[[マナブースト]]を使う場合も、その[[マナ]]を同ターン中に使用しなければ[[多色]]を置くと良い。
また、2色と3色はタップインの[[デメリット]]に差がないため、2色よりも3色の[[カード]]を優先して[[マナゾーン]]に置いた方が[[マナ基盤]]になる。

-[[マナコスト]]の支払いの性質も考慮すると、[[多色]]のみで構成された[[デッキ]]の初動は最速でも3[[ターン]]目となってしまう。

-[[多色]][[カード]]のタップインは''[[ルール]]によるもの''である。[[多色]]でない[[カード]]が[[文明追加]]によって[[多色]]になった場合は[[タップ]]して置かれ、逆に[[文明を失う]]ことによって[[多色]]でなくなった場合は[[アンタップ]]して置かれる。
//-[[多色]][[カード]]のタップインはあくまで''個別の[[カード]]が持つ性質''である。[[《薫風妖精コートニー》]]などによってもともと[[多色]]でない[[カード]]が[[文明追加]]されて[[多色]]扱いになっても[[タップイン]]するようにはならない。また、[[メインデッキ]]に入らない[[多色]][[カード]]は[[マナ]]に置かれることを想定していないため、最初からこの性質を持たない。
--[[DMRP-08]]発売以前は、[[多色]]の[[タップイン]]は多色カードに設けられた[[能力]]という扱いであり、それまで能力テキストの欄に「マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く」という記載があった。しかし、[[DMRP-08]]発売以降のカードではタップインの記述が[[マナ数]]の位置に移り、[[能力]]としての記載はなくなった。

-[[《幻獣妖精ユキゴン》]]や[[《虹色類 アミュレックス》]]がいると、タップインされる[[多色]]カードを[[アンタップ]]状態で置けるようになる(後者は厳密にはタップイン後に[[アンタップ]]だが)。

**バトルゾーンのタップイン [#ue1475cd]

[[バトルゾーン]]にタップインする[[クリーチャー]]は存在するが、[[マナ]]のタップインと違い、位相や状態を変更する効果は[[置換効果]]であり、その数は限られている。

[[《緊縛の影バインド・シャドウ》]]や[[ミルクボーイ]]のように[[デメリット]]ととして扱われるものもあれば、[[《星龍グレイテスト・アース》]]や[[《黒神龍オドル・ニードル》]]のように自身の[[能力]]をサポートするためのものもある。後者は特に[[攻撃誘導>可能であれば攻撃する]]によってプレイヤーや他の[[クリーチャー]]を守る性能のものが大部分を占め、それ以外は[[アンタップを別の動作として使う>《眠りの森のメイ様》]]ものや[[攻撃曲げ]][[のため>《晩惨の貪り 泥名》]]など個性的なものが揃う。

相手[[クリーチャー]]をタップインさせる[[置換効果]]も非常に強力である。[[スピードアタッカー]]や[[ブロッカー]]がその[[メリット]]を打ち消されるだけでなく、次の[[ターン]]での殴り返しを許してしまう。結果、[[クリーチャー]]を出してもすぐに[[破壊]]されることになり、戦線の維持が困難となる。
こちらは[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]][[《閃光の神官 ヴェルベット》]][[《聖霊王エルフェウス》]]などが有名。殴り返しができなくなるものの、[[《スベンガリィ・クロウラー》]]は手軽で使いやすい。

自分の[[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]する際にタップインさせるタイプのものも存在する。[[《ロック“SPK”スピーカー》]]などは大量展開であるために[[スピードアタッカー]]と組み合わせると強力すぎるというところから取られた措置だろう。一方で[[《オヴ・シディア》]]のように[[攻撃曲げ]]などと相性が良くメリットとして利用できるものもある。

-[[バトルゾーン]]に相手の[[《聖霊王エルフェウス》]]などがいる状態で自分の[[《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]を[[バトルゾーン]]に出す時、[[《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]は[[タップ]]されたまま[[バトルゾーン]]に出される。これは[[タップ]]状態のまま[[バトルゾーン]]に出るためで、[[バトルゾーン]]に出てから[[タップ]]される[[能力]]ではないため。

-[[アンタップ]]されている[[クリーチャー]]の上に[[進化]]する場合でも、[[進化クリーチャー]]は[[タップ]]される。

-[[ゴッド]]を[[アンタップ]]されている[[ゴッド]]に[[リンク]]させて出す場合は、場にある方のゴッドの状態を優先する。このためタップインされず、リンク後は[[アンタップ]]状態になる。ただし、既に場にいる[[タップ]]された[[ゴッド]]と[[アンタップ]]された[[ゴッド]]を[[リンク]]させる場合には、[[タップ]]状態となる。

-[[ドラグハート・ウエポン]]や[[ドラグハート・フォートレス]]の[[龍解]]および[[サイキック・クリーチャー]]の[[覚醒]]や[[覚醒リンク]]は「[[バトルゾーン]]に出す」行為ではないため、[[バトルゾーン]]に出る時のタップイン[[能力]]を無視することができる。

-相手の[[クリーチャー]]をタップインで[[バトルゾーン]]に出させる[[カード]]はほとんどの場合[[メリット]]として働くが、[[サイレントスキル]]や[[光臨]]、[[《時空の剣士 GENJI・XX》]]などの手助けをしてしまうこともあるので注意。

-[[pig]]持ちのリクルーターや大量展開は、クリーチャーをタップインする能力持ちに対する返しとなる。タップイン能力持ちを出された後にこのようにクリーチャーを出せば、相手の[[タップキル]]が間に合わなくなってそのままとどめまで持って行けることもある。
[[侵略ZERO]]や[[リベンジ・チャンス]]といった[[エンドステップ>ターンエンド]]での[[コスト踏み倒し]]も返しとしては優れており、この場合は[[攻撃ステップ]]が終わった後の[[タイミング]]でバトルゾーンに出るため、ルール上タップキルをそのターン中にもう行うことはできない。

--アニメ「デュエル・マスターズ キング」3話でこの用語が使われた。半ば公式用語になったようである。

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いずれにせよ基本的なルールに干渉するものなので、タップインが戦局に与える影響は決して少なくないと言えるだろう。

-[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]、[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]、[[《未知なる弾丸 リュウセイ》]]など、[[リュウセイ]]シリーズにはタップイン[[能力]]を持つものが多い。

**カードをタップインさせる能力を持つカードの例 [#h2f2eb32]
-[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]
-[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]
-[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]
-[[《聖霊王エルフェウス》]]
-[[《スベンガリィ・クロウラー》]]
-[[《星龍グレイテスト・アース》]]
-[[《卍 デ・スザーク 卍》]]
-[[《無修羅デジルムカデ》]]

**参考 [#d24e401a]
-[[用語集]]
-[[多色]]
-[[タップ]]
-[[【ベルフェギウスタップ】]]
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公式Q&A
>Q.バトルゾーンに相手の[[《「非道」の鬼 ゴウケン齋》]]がいて、お互いのシールドが6つ以下です。 この状況で、タップしてバトルゾーンに出た[[《天神兵ユーアイ》]]の「タップした時」の能力を使えますか?
A.いいえ、使えません。
バトルゾーンに出た時にタップされるのではなく、タップされた状態でバトルゾーンに出ます。(総合ルール110.4f)
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33627]]