#author("2022-10-16T05:39:00+09:00","","")
#author("2022-10-16T14:23:24+09:00","","")
※[[シールド確認]]とは異なります。

*シールドチェック (サブステップ) [#j12afcb3]
*シールドチェック (疑似ステップ) [#j12afcb3]

カードを[[シールドゾーン]]から手札に加える間に発生する、[[S・トリガー]]およびその派生能力のためのタイミング。
[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]や[[《ジェスター・ブレイン》]]といった能力文の間の処理であっても、そこに割り込んでシールドチェック処理を行う必要がある。

総合ルールには一切「シールドチェック」という用語は登場しないが、アニメやデュエプレなど、当たり前のように登場している。

**手順 [#lb5ba6b9]

+[[ブレイク]]、[[ブレイク置換効果]]による[[シールド回収]]、通常の[[シールド回収]]が行われる前に、その対象を確定し、元々の手札と混ざらないようにしてそれらを同時に確認する。
+確認したカードの中にあった''「[[S・トリガー]]」''か''「[[G・ストライク]]」''を持つ任意のカード、カードが使用できるゾーン(通常は手札)の中にあった''「[[S・バック]]」''を持つ任意のカードの[[使用宣言]]を行う。
--[[S・バック]]の使用宣言をするには、1能力につき1枚、能力と合致した捨てるカードを決めなければならない。異なるカードで同一の[[シールドカード]]をコストにすることはできない。
--[[S・トリガー]]や[[S・バック]]は、[[カードタイプ]]が[[ロック]]されているものだと使用宣言もできない。そして、その状況だと[[S・バック]]で捨てようとすることもできない。
『「S・トリガー」は使えない』『「G・ストライク」を使えない』などと指定がある場合もそれに従う。
---注意点として、「[[出せない]]」効果の影響下でも「[[使う]]と、その結果バトルゾーンに出る(([[キーワード処理]]:[[召喚]]、[[ジェネレート]]、[[展開]]、([[オーラ]]や[[Artifact]]や[[タマシード]]を)[[使う]]))」ものには使用宣言ができる。詳しくは[[当該ページ>使用宣言]]を参照。
+使用宣言を済ましたカードを含め、確認したカードをすべて手札に加える。[[S・バック]]のコストは一旦手札に加わってから墓地に置く((「捨てる」とは、手札のカードを墓地に送ることなので、手札に加わらないと捨てることができない。))。(ただし、実際のプレイでは[[使用宣言]]済みのカードやコストで捨てるカードは表向きにし、通常の手札とは区別しておくこと。)この時[[裁きの紋章]]が加わるならば、それを捨てて''「[[サバキZ]]」''の使用宣言を行える。
--なおこの際、&color(red){''[[裁きの紋章]]を持つカードが手札に加わったと同時に、新たに「[[サバキZ]]」を持つカードも加わったなら、手札に加わった[[裁きの紋章]]を捨てることで、この「[[サバキZ]]」を使うことができる''};([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/31745/]])。
--[[S・バック]]と同様、宣言時に[[サバキZ]]のコストとなる[[シールドカード]]が、1能力につき1枚捨てられる。そのカードが使えるなら手札以外からも宣言できたり、[[ロック]]の影響を受けたり、既に[[S・バック]]や[[サバキZ]]で捨ててしまったカードをコストにできない点も同じ。
+[[サバキZ]]の使用宣言まで終えたら、それらを好きな順番で発動させていく。&color(red){''すべてを使い終わるまで、シールドチェックと無関係な[[誘発型能力]]は一切割り込めない''};。(総合ルール101.4.)
--いわゆる「呪文は唱えるまで、クリーチャーは召喚することまで」がこれに該当する。[[cip]]は代表的な[[誘発型能力]]のひとつであり、召喚とは連動していないのでシールドチェック中に割り込めない。『「G・ストライク」能力で相手に見せた時』も[[誘発型能力]]なので、同様にすべてが終わるまで後回しにされる。
+シールドチェック中に行うすべての処理が終われば、[[待機]]中の[[誘発型能力]]の[[解決]]を[[ターン・プレイヤー]]優先で開始する。

**補足 [#ie43b704]

-[[サバキZ]]で捨てる[[裁きの紋章]]を決めるのは、前述の通り3.の段階が正しいのだが、便宜上2.の時点で捨てるカードを公開しておくほうが不正対策として望ましい。
--一度でも通常の裏向きの手札と混ぜてしまっては、本当にシールドチェック時に[[裁きの紋章]]が手札に加わったのか、はたまた元から持っていた[[裁きの紋章]]をコストとして捨てようとしているのかわからなくなってしまうためである。

-[[S・トリガー]]は、[[誘発型能力]]ではなく[[常在型能力]]である。
--「誘発型能力」は「[[トリガー能力]]」が旧称として使われていたため、混同しないように注意。

-手順からも分かる通り、[[S・バック]]は[[S・トリガー]]と同じく[[常在型能力]]だが、よく似た[[サバキZ]]は[[誘発型能力]]である。ただし、S・トリガーに類する能力として[[誘発型能力]]でありながらシールドチェック中の優先的な処理と同じ分類になっている。

-シールドチェックは、シールドゾーンから手札への移動が条件なため、[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]や[[《「祝」の頂 ウェディング》]]などの一般的な[[ブレイク置換効果]]にはシールドチェックは行わない。当然[[《冥府の覇者ガジラビュート》]]や[[《偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル》]]のような[[シールド焼却]]効果でも同様。
--[[要塞化]]した[[《無敵城 シルヴァー・グローリー》]]を含む複数のシールドがブレイクされる時が、シールドチェックを有する[[ブレイク置換効果]]。
--[[《陽炎の守護者ブルー・メルキス》]]とその類似効果は、一見するとシールドチェックに思える効果だが、呪文を唱えようとする段階はシールドチェック処理ではない。不発時に実際に手札に加わる段階がシールドチェック処理となる。

-2.や3.の[[使用宣言]]は、その時点では「カードを[[使う]]」ことにはなっていない。
--例えば、まだ規定の枚数に達していない状態なら、[[《我怒の鎖 パンサーベア》]]や[[《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》]]があっても、それを超過する枚数を宣言できる。
--「[[召喚できない]]」ではなく、単に「[[出せない]]」だけのクリーチャーなら[[S・トリガー獣]]の宣言は制限されない裁定もこれが理由である。
--その他、呪文の効果を無視された状態でも呪文カードを使用宣言できる。実際に唱えたりG・ストライク効果が発動する時点でも呪文の効果を無視される状態なら、そこでようやく「処理内容が[[打ち消し]]される」形となる。

-2.の『その「S・トリガー」は使えない』という指定には、『呪文を唱えられなくする効果を無視する』で勝つことができる([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32029/]])。

-S・トリガーで[[《星龍の記憶》]]を唱える場合、4.の段階になってからなので、2.でS・トリガーではないカードをS・トリガーとして使うことはできない。

-シールドチェックは一見するとシールドゾーンでのイベントに見えるが、ルール上''手札に移動してから機能している''扱いである。
--[[《邪眼皇アレクサンドルIII世》]]など、「手札から唱えた時」に関係してくる。
--また、[[《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》]]が、「[[ブレイク]]の結果で残りシールドが2つ以下になっても[[S・トリガー]]として使える」のもこれが理由と説明できる。

-「[[G・ストライク]]」は、「[[S・トリガー]]」「[[S・バック]]」「[[サバキZ]]」と両立して使える。さらに、1枚のカードが2つ以上「G・ストライク」を持っていたのなら、その数だけ使える。
--『「G・ストライク」能力で相手に見せた時』は、「[[G・ストライク]]」の宣言の数だけ誘発する([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40943/]])。

-4.の段階で唱えた呪文によって、使用宣言していたゾーンからカードが移動してしまったら、そのカードを使う処理が不発になる。[[G・ストライク]]の効果はカードが離れても不発にはならない。
--[[S・トリガー]]で複数のカードを使用宣言し、他の[[S・トリガー]]より先に[[《魔天降臨》]]を唱えると、手札からマナゾーンに移動してしまうためそれらのカードは使用できない。
---一度宣言したS・トリガーをキャンセルすることは原則不可能だが、このルールを応用すると[[《エマージェンシー・タイフーン》]]等で該当カードだけをゾーン移動させることで実質的にキャンセルさせることはできる。
--[[S・トリガー]]と[[G・ストライク]]を同時に持つカードがあり、先に[[S・トリガー]]でバトルゾーンに出したり唱えて墓地に置かれたりしても、[[G・ストライク]]効果は損なわれない。

-厳密には「[[S・トリガーX]]」という能力もある。コストを支払わずに[[クロス]]するのは[[誘発型能力]]ではなく一連の処理なので、カードプレイの直後に行う。
--その能力も『「S・トリガー」を使った時』が反応するが、普通のクロスギアに[[《星龍パーフェクト・アース》]]や[[《星龍の記憶》]]などの能力を与えても、「[[S・トリガーX]]」の処理で行うことはできない。[[S・トリガー]]だとコストを支払わずにジェネレートだけを行うことになる。

-さらには「[[スーパーS・バック]]」、「[[スーパー・S・トリガー]]」というものもある。前者は捨てるカードの[[特性]]が特に指定されていない上位能力、後者は使用宣言の時点で自分のシールドが1つもなければ[[スーパー・ボーナス]]を得る上位能力である。


**参考 [#b0f77f35]
-[[用語集]]
-[[S・トリガー]]
-[[S・バック]]
-[[G・ストライク]]
-[[サバキZ]]
-[[使用宣言]]

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