#author("2024-03-10T09:27:12+09:00","","")
#author("2024-03-10T09:40:48+09:00","","")
*【アーテルマトリクスループ】 [#y2a55a16]

[[《アーテル・ゴルギーニ》]]の[[cip]]により[[《終斗の閃き マトリクス》]]を[[リアニメイト]]し、そこから[[cip]]を消化して自分の手札または墓地からコスト3以下の呪文を好きな回数唱えることを目的としたデッキ。

短く【アーテルループ】と呼ばれることも多い。

挙動から連想して【[[サガループ>【絶望神サガループ】]][[リペア]]】と呼ばれることもあり、実際に[[殿堂入り]]で[[1枚積み]]となった[[《絶望神サガ》]]が投入されていることもあるが、《サガ》による高速[[墓地肥やし]]と[[手札交換]]は必須要件ではないため、立ち回りの関係性は薄い。ネットスラングの【(カード名を含むアーキタイプ)】→【(カード名)抜き(アーキタイプ名)】に近い。

**主要カード [#xd13c1d8]
|[[《アーテル・ゴルギーニ》]]|キーカードを蘇生するループの要|
|[[《終斗の閃き マトリクス》]]|墓地か手札から呪文詠唱&br;《イザナギ》&《サイクルペディア》を足したようなカード|
|[[《緊急再誕》]]|《アーテル》を呼び出す|
|[[《蝕王の晩餐》]]※|~|
|[[《叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト》]]|《アーテル》などの味方[[ブロッカー]]を[[手札]]に[[回収]]/基本的なドローソース|

**候補カード [#x0b3b358]
|[[《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》]]|時に《アーテル》で呼び出して置きドローとして使うことも/[[手札交換]]|
|[[《戦攻のシダン アカダシ/「いいダシがとれそうだ」》]]|1[[コスト]][[ブロッカー]]なので時に時間稼ぎに/手札交換|
|[[《コダマダンス・チャージャー》]]|3コスト闇単色で1手札補充1マナブーストができる|
|[[《終断γ ドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》]]|ささやかながら延命用となる[[ブロッカー]][[S・トリガー獣]]/2[[墓地肥やし]]付き3コスト単色チャージャー|
|[[《K・アトラン&キング海賊団/アイアイサー・チャージャー》]]|クリーチャー側はほぼオマケ/[[呪文]]1[[墓地回収]]付き3コスト単色チャージャー|
|[[《終止の時計 ザ・ミュート》]]|通常時は癖のない手札交換。[[プラス>S・トリガー・プラス]][[能力]]発動時に原則1ターン凌げる|
|[[《絶望神サガ》]]※|[[墓地肥やし]]や[[オリジン]]呼び出しの芸が光るスーパーサブ|
|[[《蒼狼の大王 イザナギテラス》]]|拡張性の高いオリジン。《アーテル》や《絶望神サガ》から出して手札補充&呪文詠唱|
|[[《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》]]|フィニッシャー/下面はオマケ|
|[[《忍蛇の聖沌 c0br4》]]|[[カウンター]]札。《アーテル》が[[リアニメイト]]範囲に入っているため、状況次第で[[S・トリガー]]で捲って一気に[[ループ]]完成へ|

**ループの手順 [#s040589b]
以下は[[《緊急再誕》]]と[[《叡智の聖騎士 スクアーロ》>《叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト》]]を使うパターン

+[[《アーテル・ゴルギーニ》]]の[[cip]]で、2体の[[《終斗の閃き マトリクス》]]を出す。
+うち1つのcipを消化し、手札または墓地から[[《緊急再誕》]]を唱える。コスト4の《マトリクス》を破壊してコスト5の[[《アーテル・ゴルギーニ》]](1.とは別個体)を手札から踏み倒す。
+2.の個体の《アーテル》で、2.で破壊した《マトリクス》と、その上に[[NEO進化クリーチャー]]として[[《叡智の聖騎士 スクアーロ》>《叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト》]]の2体を出す。
+《スクアーロ》のcipでブロッカーを持つ《アーテル》を2体とも[[バウンス]]で手札に回収する。
+3.で1つストックが追加された《マトリクス》のcipを1つ消化し、墓地から[[《緊急再誕》]]を唱える(2.の通過により墓地に確保されている)。3.の個体の《スクアーロ》を破壊して4.で回収した《アーテル》を1体手札から出す。
+《アーテル》のcipで進化元に《マトリクス》、その上に《スクアーロ》の2体を出す(5.の通過により墓地に確保されている)。
+《スクアーロ》のcipでブロッカーを持つ《アーテル》を[[バウンス]]しようとするが、それに[[置換効果]]を使って場にいる《マトリクス》を破壊する。
+6.で1つストックが追加された《マトリクス》のcipを1つ消化し、墓地から[[《緊急再誕》]]を唱える。6.の個体の《スクアーロ》を破壊して4.で回収した《アーテル》を手札から出す。即座に8.で破壊した《マトリクス》《スクアーロ》の2枚を出す。
+《スクアーロ》のcipでブロッカーを持つ《アーテル》を2体とも[[バウンス]]で手札に回収する。
+9.で1つストックが追加された《マトリクス》のcipを1つ消化し、墓地から[[《緊急再誕》]]を唱える。8.の個体の《スクアーロ》を破壊して9.で回収した《アーテル》を手札から出す。
+1.でストックした《マトリクス》のcipを1つ余らせた状態で初期盤面に戻る。繰り返して好きな数の《マトリクス》効果をストックすることができる。

**余談 [#fc84651e]

クリーチャーの効果で唱えた後の呪文が山札の下に返却されない[[《終斗の閃き マトリクス》]]の登場前にも【アーテルループ】の前身が存在した。

**環境において [#kd549ee6]
2024年1月末に[[《アーテル・ゴルギーニ》]]と[[《偽りの名 スネーク/アンノウン・プログラム》]]、[[《緊急再誕》]]、[[《フォース・アゲイン》]]、[[《蒼狼の大王 イザナギテラス》]]などを使い、[[《絶望神サガ》]]を上振れ枠に据えた【アーテルループ】がオリジナルで準優勝(ただし実測参加者41人規模のチャンピオンシップ)の実績を残して話題となった。当時[[《終斗の閃き マトリクス》]]登場前であったため、【アーテルマトリクスループ】の前身となるこのデッキは[[《イグゾースト・II・フォー》]]をループの核に使っていた。
山札の下に返却されることを前提に「''墓地にある呪文の踏み倒し要員は[[《イグゾースト・II・フォー》]]''」「''山札に戻った呪文の踏み倒し要員は[[《蒼狼の大王 イザナギテラス》]]''」《イグゾースト》+《イザナギ》でループさせるために「''自分の山札を5枚以下にする''」ことで実現でき、コンボの初期盤面が【アーテルマトリクスループ】より重かった。
この欠点を解消するために[[《絶望神サガ》]]が動員されたので【サガループ】という名前が使われた背景がある。《サガ》は《イザナギテラス》とも相性が良い。

[[DM23-EX3]]発売日のオリジナルでは、同じく【アーテルループ】が今度は66人規模のチャンピオンシップで優勝。同日のアドバンスでは、[[《戦攻のシダン アカダシ/「いいダシがとれそうだ」》]]と[[《堕呪 ウキドゥ》]]を採用した型が結果を残した。

程無くして[[《終斗の閃き マトリクス》]]を[[《緊急再誕》]]や[[《蝕王の晩餐》]]の発射台としたり、[[《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》]]を純粋な[[リソース]]札兼[[ライブラリアウト]]手段とした[[【アーテルマトリクスループ】]]も結果を出した。一部のリストでは[[DM23-EX3]]発売からそれ程経たずにメインループに関与しない[[《絶望神サガ》]]が既にカットされている。

[[《終斗の閃き マトリクス》]]登場前の初期型では[[《デビル・ドレーン》]]を[[盾落ち]]ケアに採用していたが、[[《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》]]型の開拓に伴い1枚積みのカードに依存しなくて済むようになったため、[[《デビル・ドレーン》]]の採用は下火になった。また、[[《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》]]プレミアム殿堂前はそちらと[[《堕呪 ウキドゥ》]]を使った[[ワンショット]]型もあった。