#author("2021-09-08T16:03:00+09:00","","")
*《&ruby(まそ){魔素};&ruby(ほうごう){縫合}; アモデゴラス》 [#top]

|魔素縫合 アモデゴラス SR 水/闇/自然文明 (7)|
|クリーチャー:ディスペクター/グランド・デビル/クリスタル・コマンド・ドラゴン 9000|
|EXライフ|
|ブロッカー|
|W・ブレイカー|
|相手がカードを引く時、それがそのターンに相手が引く1枚目でなければ、相手はそれを手札に加えるかわりにマナゾーンに置く。|
|自分が手札を捨てる時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置いてもよい。|

[[DMRP-19]]で登場した[[水]]/[[闇]]/[[自然]]の[[ディスペクター]]/[[グランド・デビル]]/[[クリスタル・コマンド・ドラゴン]]。

各ターン相手の2枚目以降のドローを[[強制]]で[[置換効果]]で[[マナ送り]]に変え、自分の[[手札]]を捨てるかわりに[[任意]]で[[マナブースト]]に置換させる2つのクセのある能力を持つ。

前者の能力に関しては、相手は[[ドローソース]]で[[手札]]を増やすことができず、[[《サイバー・チューン》]]などの[[手札交換]]の呪文を使おうものなら、手札が減ってしまう。
自分のターンでも置換効果は適用されるため、[[《サイバー・N・ワールド》]]のような「相手に[[手札交換]]させるカード」を[[ハンデス]]に転用できる。自分のターン中に[[《サイバー・N・ワールド》]]を出したら、原則相手はまだそのターン1枚も引いていないため、1ドロー+4ハンデスとなる。

墓地に送らないので「手札から捨てられる時」「どこからでも墓地に置かれる時」などの能力も発動しない。
しかし、置換先がマナ送りなのに効果が[[強制]]と言うのはかなり頭を悩ませるところで、状況によっては敗北に直結する利敵行為になりかねない。そもそも、[[コスト論]]的には[[ドロー]]より[[マナブースト]]の方が[[コストパフォーマンス]]がいい。[[《T・T・T》]]が3コストで''無条件の3[[マナブースト]]''という、[[《セブンス・タワー》]]も真っ青な呪文に化けてしまうと言えば、この置換効果がどれほどリスクのある効果が分かるだろう。

ただ、「マナは潤沢にあっても手札がない」という状態は[[《大樹王 ギガンディダノス》]]と類似する。その状況に持ち込めばカードを引くタイプの[[ドローソース]]を[[今引き]]されたとしても相手の[[息切れ]]復帰を許さないとなるとリスク評価が難しくなる。

しかし、置換できるのは[[ドロー]]であって、[[《天災 デドダム》]]や[[《ドンドン火噴くナウ》]]、[[《クリスタル・メモリー》]]などの山札から「手札に加える」[[サーチ]]系効果は置換できない。そのため[[デッキトップ]]から[[ドロー]]したこれらから、高コストクリーチャーに繋げられるというのは充分あり得る。これらのサーチを防げる[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]などを隣に置ければ強力だが、[[要求値]]が高い。

後者の自分の手札の[[ハンデス]]を[[マナブースト]]に置換させる能力は、能動的な[[ディスカード]]も[[マナブースト]]に変えられるため、継続的に[[ディスカード]]できるカードと組み合わせることで、1ターンに大量の使用可能[[マナ]]を増やすことができる。[[《サイバー・チューン》]]や[[《ネ申・マニフェスト》]]が3[[コスト]]で[[手札交換]]しながら2[[マナブースト]]できる驚異のカードとなる。更に[[マナ回収]]できるカードを利用して手札の息切れを防いでおきたい。
ただ、コストは重いため相手の[[ハンデス]]対策としては不適格。相手が[[ハンデスコントロール]]だと、このクリーチャーを召喚する前に手札から落とされてしまう可能性が高い。

単独では範囲の狭い[[メタ]][[能力]]しか持たず、他のカードとの[[コンボ]]が前提となるカードと言える。しかし、[[コスト]]が重いため、他のカードとともに出すのが難しい。[[コスト]]の重さをどうカバーするかが、運用に際しての課題となるだろう。

幸い[[《ナウ・オア・ネバー》>《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》]]などは勿論、[[《零王の円卓》]]の早出しにも対応しているのでそれらを併用するべきだろう。上記の[[《サイバー・チューン》]]や[[《ネ申・マニフェスト》]]などの[[手札交換]]系統のカードは[[コンボ]]パーツを集めるのにも適しているので、是非採用したいところ。

-相手の[[《水上第九院 シャコガイル》]]の「相手のターンのはじめに」能力は、残り山札が2枚〜5枚の状態だと、《魔素縫合 アモデゴラス》の効果でカードを引くことが出来ず、[[マナ加速]]での山札切れにより敗北となる。

**ルール [#e375e584]
-[[ドロー]]および[[ディスカード]]を[[マナブースト]]に変える[[能力]]はどちらも[[置換効果]]である。
「[[置換効果]]は連鎖しない」ルールにしたがい、他の[[置換効果]]が適用されている場合、このカードの効果は適用されず、逆にこのカードの効果を適用する場合は他の[[置換効果]]は適用されない。
--[[《日曜日よりの使者 メーテル》]]などの[[置換効果]]で相手が[[ドロー]]する場合、[[ドロー]]するカードは[[マナ]]に置かれない。
--[[《日曜日よりの使者 メーテル》]]などの[[置換効果]]で自分が[[ディスカード]]する場合、[[ディスカード]]するカードを[[マナ]]に置けない(([[《伝説演者 カメヲロォル》]]など、[[ディスカード]]の部分が[[置換効果]]に含まれない場合が存在する点には注意が必要))。
--このカードの効果でマナゾーンに置かれるカードは、[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]の効果で[[山札]]にとどまらず、[[マナゾーン]]に置かれる。

-また、[[置換効果]]であるためこの[[マナブースト]]は相手の[[山札]]または自分の[[手札]]から直接置かれることになる。
--自分の[[《穿神兵ジェットドリル》]]が並んでいる場合、[[ドロー]]を置き換えた[[マナブースト]]が発生するたびに[[ランデス]]を行う。
--相手が[[《リアリティ・ヴォイド》]]を唱えた次のターンの[[ディスカード]]は、置換することができずに墓地に置かれる。

-前述した通り、ドローをマナ送りに置換する能力は[[ドロー]]にしか反応しないため、[[サーチ]]などで[[手札]]に加える場合は[[マナゾーン]]に置かれない。

-[[マナゾーン]]に置いた場合、[[手札]]が捨てられた時の[[能力]]は[[誘発]]しない。

-[[ドローステップ]]のドローを[[《真実の名 サイバー・O・ホーリー》]]が[[置換効果]]で置き換えた場合、それはドローをしたことにはならない。よって、次に行う1枚目のドローが「そのターンに相手が引く1枚目」となり、マナゾーンには置かれない。もちろん2枚目からは置き換えの対象となる。

-相手が[[《結晶龍 プロタゴニスト》]]の効果で1枚目を引くかわりに1枚以上カードを引くのは[[置換効果]]によるものなので、そのドローは何枚引く場合でも置き換えることはできない。

-自分が一度に複数のカードを捨てることになったら、それぞれで墓地に置くか、かわりにマナゾーンに置くか自分で決めることができる。
//--「n枚捨てる」とは「1枚捨てるをn回行う」という処理になるからである。例外は[[《円舞の使徒ラストル》]]にある「1枚も捨てなくてよい」のような、1つの効果によって発生した[[ハンデス]]全体を対象にするテキスト。
//↑バトルゾーン以外のいずれかのゾーンに複数のカードが移動する時、それらはすべて同時に移動する。

**その他 [#a37863bd]
[[《龍波動空母 エビ''デゴラス''》>《龍波動空母 エビデゴラス》]]と[[《''魔''流星''アモ''ン・ベルス》>《魔流星アモン・ベルス》]]の『縫合』[[ディスペクター]]。
#region2(合成元との関係){{
-《アモン・ベルス》の肩・胸部をほぼ置き換える形で《エビデゴラス》の艦橋([[龍解]]時に頭部になる部分)以外がまるごと接合されている。さながら、《アモン・ベルス》に対し《エビデゴラス》が追突して貫通してしまったかのような、シンプル故に衝撃的な接合形態となっている。
--よく見ると脇腹に《エビデゴラス》で格納状態だった腕がそのまま残されており、あくまで[[フォートレス>ドラグハート・フォートレス]]側を合成元としているのがわかる。また、《エビデゴラス》と《アモン・ベルス》の両方の[[カードイラスト]]のポーズや構図を(《エビデゴラス》は縦横の違いがあるとはいえ)ほぼ完全に踏襲している。
---アニメのCGモデルでは、《アモン・ベルス》の両腕を《エビデゴラス》の左右の甲板で置き換える形となっており、肩・肘関節も確認できる。
--[[クリーチャー]]以外を合成元とする初の[[ディスペクター]]。単に素材にするという観点では、[[前弾>DMRP-18]]で[[呪文]]を[[クリーチャー]]化させた[[ディスタス]][[サイクル]]が登場している。
--《アモン・ベルス》は[[ディスカード]]を[[コスト]]に相手の全ての[[ドロー]]を実質[[封じる>ドローロック]][[能力]]だったが、こちらは2枚目以降の[[ドロー]]を強制的に[[マナブースト]]に変える[[能力]]に変わっており、[[コスト]]が必要なくなった代わりに利敵行為にもなりかねないものとなった。
---自分・相手の[[手札]]を[[墓地]]に送る[[能力]]だったものが、行先が[[マナゾーン]]に変わっている、とも言える。
--[[カード名]]「魔素」の「素」は、《エビデゴラス》の前身[[《龍''素''王 Q.E.D.》>《龍素王 Q.E.D.》]]が由来だろう。
---この「魔素」という名前は、[[クリスタル・コマンド・ドラゴン]]を構成する「龍素」が「[[魔>グランド・デビル]]に取って代わられた」ことの示唆であるとも取れる。
-《アモン・ベルス》の[[特殊種族]][[フェニックス]]が削除され、『縫合』[[3色]]に合わせて[[自然]]が追加されている。
--当然ではあるが、《エビデゴラス》の[[カードタイプ]][[ドラグハ>ドラグハート]][[ート・フォ>フォートレス]][[ートレス>ドラグハート・フォートレス]]は失われている。
--実は、''初の[[スーパーレア]]の[[グランド・デビル]]''。複合[[種族]]という形とは言え、登場から実に''15年越し''の快挙であり、これにてようやく[[ハイブリッド種族]]全てに[[スーパーレア]]が揃うこととなった。

}}
-[[フレーバーテキスト]]は、《エビデゴラス》及び搭乗していた[[リキッド・ピープル閃]]達の「弱者を守る」という理念を、《アモン・ベルス》の「未来を奪う」というフレーズを引用して締める形となっている。
--「力なき者を助ける為の力が、力なき者達から未来を奪う為に使われる」という、あまりに直接的な「ディスペクト」である。

-アニメ『デュエル・マスターズ キング!』の「[[ボルツ]]vs[[ヒミコ]]」でヒミコが使用。[[《サイバー・N・ワールド》]]との[[コンボ]]で相手の[[手札]]を1枚にする「ドSコンボ」を披露した。また、[[《悪撃縫合 ドルゲペイン》]]の[[ディスカード]]を[[マナブースト]]に置換している。

**関連カード [#card]
-[[《魔流星アモン・ベルス》]]
-[[《龍波動空母 エビデゴラス》]]
-[[《最終龍理 Q.E.D.+》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text]
-[[DMRP-19]]&br;'''力なき者を助けていたはずの[[空母>《龍波動空母 エビデゴラス》]]が、[[未来>ドロー]]さえも奪っていく。'''

**収録セット [#pack]
-illus.[[boyaking]]
--[[DMRP-19 「王来篇 第3弾 禁断龍VS禁断竜」>DMRP-19]](S10/S11)

**参考 [#reference]
-[[ディスペクター]]
-[[グランド・デビル]]
-[[クリスタル・コマンド・ドラゴン]]
-[[EXライフ]]
-[[ブロッカー]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[ドロー]]
-[[置換効果]]
-[[マナ送り]]
-[[ドローロック]]
-[[捨てる]]
-[[マナブースト]]
-[[青黒緑]]

&tag(クリーチャー,水文明,闇文明,自然文明,青黒緑,多色,コスト7,ディスペクター,縫合,グランド・デビル,クリスタル・コマンド・ドラゴン,コマンド・ドラゴン,コマンド,ドラゴン,パワー9000,EXライフ,ブロッカー,W・ブレイカー,引く時,置換効果,ハンデス,マナ送り,捨てる時,マナブースト,SR,スーパーレア,boyaking);