#author("2021-11-30T01:30:05+09:00","","")
*《&ruby(しゅうまつほうごうおう){終末縫合王}; ミカドレオ》 [#kd328e9d]

|終末縫合王 ミカドレオ KGM 水/闇/自然文明 (10)|
|クリーチャー:ディスペクター/ゴッド/ゼニス 19000|
|''EXライフ''(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)|
|''ブロッカー''|
|''Q・ブレイカー''|
|このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から好きな数のクリーチャーを出し、残りをマナゾーンに置く。|
|自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の、コスト8以上のクリーチャーが4体以上あれば、自分はゲームに勝つ。|

[[DMRP-20]]に登場した[[水]]/[[闇]]/[[自然]]の[[ディスペクター]]/[[ゴッド]]/[[ゼニス]]。

19000という巨大な[[パワー]]と[[Q・ブレイカー]]というサイズ相応の[[打点]]を持つ大型[[ブロッカー]]。[[ディスペクター]]なので当然[[EXライフ]]の[[耐性]]も併せ持つ。

[[召喚]]時限定[[cip]]で[[山札]]の上から4枚を[[バトルゾーン]]または[[マナゾーン]]に移動し、自分[[ターン開始時>ターン開始ステップ]]に「自分の[[コスト]]8以上の[[クリーチャー]]」が4体揃っていれば[[ゲームに勝利する>エクストラウィン]][[能力]]を持つ。

[[ゼニス]]定番の[[召喚]]時限定ではあるものの、[[山札]]の上から最大4体もの[[コスト踏み倒し]]を行うというド派手な[[cip]]を持つ。
[[山札]]からの[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]であるため事前の準備などが必要なく、4枚の中から[[コスト]]制限などもなく好きな[[クリーチャー]]を好きなだけ選んで出せるので不発になり難い。
また、事前に[[シャッフル]]などを行わないため、[[山札操作]]を絡めれば狙った[[クリーチャー]]を出すことが出来る。
[[クリーチャー]]として[[バトルゾーン]]に出なかった分は全て[[マナゾーン]]に送られるので、[[ササゲール]]などで早出しすれば[[マナブースト]]としての役割を持つことも一応出来る。

上記の[[踏み倒し>コスト踏み倒し]][[能力]]だけでも十分派手だが、さらに自分[[ターン開始時>ターン開始ステップ]]に[[コスト]]8以上の味方[[クリーチャー]]を合計4体以上揃えることでゲームに勝利する[[エクストラウィン]][[能力]]をも併せ持つ。
当然ながら、[[名目コスト]]10であるこの[[クリーチャー]]自身も数に含めるので、実際には追加で3体並べれば条件を達成できることになる。
並べる[[クリーチャー]]については[[名目コスト]]以外の指定が無いので、自由な組み合わせや過程で数を揃えることが出来る。この[[クリーチャー]]の[[召喚]][[cip]]で該当の[[クリーチャー]]を並べるのでも良いし、何らかの大量展開[[効果]]を用いてこの[[クリーチャー]]ごと出しても良いなど、自由度は高い。
通常の[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]ではこの[[クリーチャー]]の[[召喚]][[cip]]を誘発させられないものの、[[特殊勝利>エクストラウィン]]に必要十分な数の[[クリーチャー]]が同時に並ぶのであれば大した問題にはならないだろう。
余力があれば、[[《龍装者 ジスタジオ》]]や[[《†正義†と「正義」》]]などで[[離れない]]を[[付与]]し布陣を盤石なものとしたい。
仮に余剰[[マナ]]を捻出できずとも、[[ゴッド]]であるため[[《神の裏技ゴッド・ウォール》]]のスペックを最大限発揮できるのがありがたい。

***[[特殊勝利>エクストラウィン]][[能力]]と相性の良い[[カード]] [#p156ea7b]
-[[《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》]]:《ミカドレオ》が[[コスト]]10であるため《キリコ》の[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]対象であり、《キリコ》の[[名目コスト]]は8なので《ミカドレオ》の[[特殊勝利>エクストラウィン]]の数に数えることが出来る。
-[[《轟破天九十九語》>《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]]:代表的な大量[[踏み倒し>コスト踏み倒し]][[呪文]]の1つ。自軍を並べて[[特殊勝利>エクストラウィン]]に近づくことが出来るだけでなく、相手に[[マナ]]の吐き出しを強制することで返しの[[ターン]]に[[除去]]される可能性を減らすことが出来る。横に大型[[マッハファイター]]を立てて実質的な[[ランデス]]をしてしまっても良い。
-[[《虚言の凶気サイコホラー》]]:「[[G・ゼロ]]―[[ゼニス]]」を持つ大型[[ブロッカー]]。《ミカドレオ》が[[ゼニス]]なのでタダ出しが可能であり、さらに[[名目コスト]]が丁度8なので[[特殊勝利>エクストラウィン]]のカウントに含めることが出来る。

**ルール [#ee6f7bf4]
-[[cip]]で出す[[クリーチャー]]の組み合わせは任意だが、[[山札]]の上から4枚を[[バトルゾーン]]か[[マナゾーン]]に置くことは強制である。
[[EXライフ]]を含め5枚もの[[山札]]が削れるため[[ライブラリアウト]]には注意。
[[《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》]]の[[敗北回避能力]]や[[《水上第九院 シャコガイル》]]で対策をしつつの[[特殊勝利]]を狙うのもいいだろう。

-[[ターン開始ステップ]]に誘発する能力でこの[[クリーチャー]]を出しても[[特殊勝利]]は達成できない。((総合ルール501.2a 「ターンのはじめに」誘発する能力を持ったカードがこのステップ中に能力が誘発するゾーンに移動した場合、その能力は次のターン開始ステップまで誘発しません。))
相手の[[ターン]]が終わった直後に条件を満たしている状態を目指すか、この[[クリーチャー]]以外の[[コスト]]8以上の[[クリーチャー]]を踏み倒せるようにしたい。
なお、[[ターン開始ステップ]]を迎えた時にさえこの[[クリーチャー]]があれば、[[効果]]を処理する前に[[除去]]されても、[[効果]]を処理するタイミングで条件が達成されていれば[[特殊勝利>エクストラウィン]]は発動する。((https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/38710))

**その他 [#z8b812f9]
「[[黒月王>《神帝ルナティック・ゴッド GS》]]」[[神帝]]と「[[獅子王>《「俺」の頂 ライオネル GS》]]」[[《「俺」の頂 ライオネル》]]を合成した『縫合』[[ディスペクター]]の新たな[[王>キングマスター]]。
[[超獣王来列伝>DMSP-02]]に記された2体の「王」が、予告されていた物とは異なる組み合わせで合成された存在である。
-事前の情報では『縫合』[[ディスペクター]]の王は「邪帝縫合王」と呼ばれていたが、この[[クリーチャー]]が関する名前は「終末縫合王」である。
--イレギュラーの[[発>《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]][[生>《禁断竜王 Vol-Val-8》]]により王座を簒奪された[[『電融』本来の王>《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》]]の様に、[[別の強大な存在>《新世界王 ヴォルゼオス・バラモルド》]]の介入でイレギュラーが発生した可能性も考えられる。
---『縫合』[[3色]][[ディスペクター]]共通の[[ドロー]]/[[ディスカード]]/[[ハンデス]]のいずれも持たず、代わりに[[山札]]からの[[踏み倒し>コスト踏み倒し]][[能力]]を有している点も[[『電融』王>《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》]]と類似している。

#region2(合成元との関係){{
-[[《神帝ルナティック・ゴッド GS》]]の顔と両腕を《ライオネル》の物で置き換えている。
より詳細に言えば、《ルナティック・ゴッド》の中央部のパーツを、樹形状の角を残してまるごと《ライオネル》の頭と腕で置き換え、その肩に[[《神帝アージュ》]]・[[《神帝スヴァ》]]のメインの首だけを接合し、その先端を《ライオネル》の頭部で置き換えているようだ。
[[《神帝ムーラ》]]・[[《神帝ヴィシュ》]]は首と外側の足を残してほぼ削除されており、中央の胴体から直接首と足が生える形になっている。
[[神帝]]の光背の環が完全な円盤状になった上で外周に《ライオネル》の光背が追加され、胴体とその周囲の体色が《ライオネル》やその[[派>《「獅子」の頂 ライオネル・フィナーレ》]][[生>《「獅星」の頂 ザ・ライオネル》]][[カード]]を思わせる白・緑・金色を中心とする配色に変化している。
[[神帝]]の顔が完全に失われたわけではなく、中央最上部にある小さな顔は王冠の様に《ライオネル》の頭頂に接合されている他、[[神帝]]各パーツの角や翼が、置き換えられた《ライオネル》の頭部の飾りとして用いられているのがわかる。
--[[カード名]]について、「ミカドレオ」とは[[神帝]]及び《ライオネル》の使用者であった[[神月 ''ミカド''>神月 ミカド]]と[[百獣 ''レオ''>百獣 レオ]]を組み合わせた物だろう。
---[[神帝]]の名から「''&ruby(みかど){帝};''」、《ライオネル》派生[[カード]]から「[[''レオ''>名前集合#x9ac7c01]]」を取っているとも取れる。
--「[[シールド]]に[[カード]]を[[置>シールド化]][[く>要塞化]]」、「[[山札]]の上から[[クリーチャー]]を[[踏み倒す>コスト踏み倒し]]」という[[能力]]の性質は、[[背景ストーリー]]で[[神帝]]が拠点としていた[[《黒月の古城 オリジナル・ハート》]]を思わせる。一方、「[[召喚]]時に[[シールド追加]]と不確定で[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]を行う」という視点では《ライオネル》を彷彿させる。
--[[バトルゾーン]]に4体揃うと[[特殊勝利>エクストラウィン]]するという[[能力]]は、[[《神帝スヴァ》]]の「自身が[[除去]]されると[[敗北>特殊敗北]]する」[[能力]]を反転した物だろうか。
---[[神帝]]は4体神であり、《スヴァ》は通常の[[除去]]に対しては[[G・リンク]]の[[耐性]]によって自身が最後の1体となるまで耐えることが出来る。「4体でなくなったから[[敗北>特殊敗北]]」を反転して「4体以上になったから[[勝利>エクストラウィン]]」というわけである。
---一方、「4体揃うことで[[攻撃]]せずに[[勝つ>エクストラウィン]]」という性質は、「『俺』こそが一番」という誇りを胸に「戦士として戦うこと」を願う《ライオネル》を「ディスペクト」した物と見ることも出来る。
--[[cip]]で表向きにする枚数が「4枚」、[[特殊勝利>エクストラウィン]]の条件が「4体」、そして自身の[[ブレイク]]数が[[''Q''・ブレイカー>Q・ブレイカー]]であるなど、とにかく「4」を意識したスペックになっている。これも[[神帝]]が「4体神」であることに由来するのだろう。
-[[神帝]]から[[水]]/[[闇]]を継承し、さらに『縫合』[[3色]]に合わせるため[[自然]]が追加されている。また、[[神帝]]の[[オリジン]]及び《ライオネル》の[[アンノウン]]が削除されている。
--《ライオネル》の使い手である[[レオ>百獣 レオ]]は[[光]][[文明]]使いであり、《ライオネル》自身も後の派生[[カード]]を見てわかる通り、[[光]]の、特に[[エンジェル・コマンド]]に連なる[[クリーチャー]]としてデザインされている。とはいえ、[[革命ファイナル]]期の[[レオ>百獣 レオ]]は[[光]]/[[自然]]の[[ダママ団]]を使用している他、[[神帝]]の使い手である[[ミカド>神月 ミカド]]もまた多くの場合[[自然]]を[[使用している>ゼン&アク]]など、共に[[自然]]とはそれなりに縁があるため、全く突飛な[[色]]構成という訳でもない。
--この[[クリーチャー]]の[[種族]]を構成する[[ディスペクター]]/[[ゴッド]]/[[ゼニス]]は全て[[特殊種族]]である。そのため、「[[特殊種族]]を3つ持つ」「[[特殊種族]]しか持たない」初めての[[ディスペクター]]となっている。(([[ディスペクター]]/[[アウトレイジMAX]]/[[ジ・アンサー]]の[[《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》]]は、[[ディスペクター]]以外の2つが通常[[種族]]であるとする意見もあるため。))
}}

***アニメ・漫画での活躍 [#bf19a768]
アニメ「デュエル・マスターズ キング!」では、[[ジェンドル]]の言葉で乱心した[[ハイド]]が使用。
31話の[[切札 ジョー]]戦(3戦目)で登場。
[[召喚]][[cip]]で[[《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》]]3体と[[《フェアリー・Re:ライフ》]]を引き当て《ヴィルジャベリン》3体を[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]、それらの[[cip]]によって[[《ボルメテウス・モモキング》]]を含む[[ジョー>切札 ジョー]]の[[手札]]・[[バトルゾーン]]・[[マナゾーン]]を[[破壊]]し尽くした。
さらに精神攻撃によって[[ジョー>切札 ジョー]]を追い詰め[[ドローゴー]]へと誘導し、自身と《ヴィルジャベリン》3体がいる状態で自分[[ターン開始時>ターン開始ステップ]]を迎えたことで[[エクストラウィン]]を達成した。
-[[召喚]]後の返しの[[ジョー>切札 ジョー]]の[[ターン]]に、[[デッキー]]は「ここから大逆転しよう」と激励し、[[エクストラウィン]]達成後には[[ハイド]]自ら「諦めなければ逆転できたかもしれない」という旨の発言をしている。しかし、実のところ[[ジョー>切札 ジョー]]の[[マナ]]は[[闇]]の2[[マナ]]しか残っておらず、[[手札]]にも《ミカドレオ》や《ヴィルジャベリン》を1体でも処理できる[[カード]]はなかったため、[[ドローゴー]]せずとも巻き返すには至らない、いわゆる「詰み」の状態だった。
-[[召喚]]時には[[ディスペクター]]恒例のカプセル演出があり、[[4体神]]として[[リンク>G・リンク]]状態の[[黒単]][[神帝]]と[[《「俺」の頂 ライオネル》]]([[DMBD-06]]版)を合成している。
--一方、[[召喚]]時及び[[EXライフ]]展開時に軽く動いた程度で以降は殆どアクションをしておらず、[[エクストラウィン]]処理時も黄色いオーラを纏って佇んでいるのみであった。この話ではデュエマの対決そのものよりも[[ハイド]]による[[ジョー>切札 ジョー]]一行への精神攻撃に重きが置かれていたためだろうか。


**関連カード [#q4af78c5]
-[[神帝]]
-[[《神帝ルナティック・ゴッド GS》]]
-[[《「俺」の頂 ライオネル》]]
-[[《「俺」の頂 ライオネル GS》]]

-[[《D2P ヘビーポップ》]]

-このクリーチャーが描かれているカード
--[[《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》]]

**収録セット [#p2c8fa0c]
-illus.[[Murakami Hisashi]]
--[[DMRP-20 「王来篇 第4弾 終末王龍大戦」>DMRP-20]](KM2/KM5)

**参考 [#j71f46d9]
-[[青黒緑]]
-[[ディスペクター]]
-[[ゴッド]]
-[[ゼニス]]
-[[EXライフ]]
-[[ブロッカー]]
-[[Q・ブレイカー]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[エクストラウィン]]

-[[キングマスターカード]]

&tag(クリーチャー,水文明,闇文明,自然文明,青黒緑,多色,コスト10,ディスペクター,縫合,ゴッド,ゼニス,パワー19000,EXライフ,ブロッカー,Q・ブレイカー,召喚限定cip,リクルート,コスト踏み倒し,マナブースト,ターン開始時,コスト8以上,4体以上,エクストラウィン,《レオ》,KGM,キングマスターカード,Murakami Hisashi);