#author("2021-10-19T00:11:20+09:00","","")
*《&ruby(てんし){天使};と&ruby(あくま){悪魔};の&ruby(ふんぼ){墳墓};》 [#a70f634d]

|天使と悪魔の墳墓 R 光/闇文明 (4)|
|呪文|
|S・トリガー|
|バトルゾーンに同じ名前のクリーチャーが2体以上あれば、それらをすべて破壊する。|
|すべてのマナゾーンを見て、同じ名前のカードが2枚以上あれば、それらをすべて持ち主の墓地に置く。|


[[DM-13]]で登場した[[光]]/[[闇]]の[[呪文]]。

かなり不安定だが、一枚で複数の[[除去]]または[[ランデス]]が可能。
タイミングを見極めれば強力であるが、能動的に条件を満たすことが難しく、相手に4積みされた[[カード]]が少ないと[[腐る]]ことも多い。公式戦ではありえない事だが、人数が増えるほど条件を満たしやすくなる。

だが、それでも4[[マナ]]、[[S・トリガー]]付きで2[[ランデス]]や2体[[除去]]を行えるのは強力で、[[色]]の合う[[コントロール]]に1、2枚投入されることが多い。
特に、同名[[カード]]が揃いやすい[[【ヘブンズ・ゲート】]]、[[【グールジェネレイド】]]、[[【武者ワンショット】]]、各種[[種族デッキ]]などにはよく効く。
//[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]から撃てるのもポイント。
//プレミアム殿堂になったので隠します

ただし、自分もこの[[カード]]の被害を受ける点には注意。
そのため、この[[カード]]を投入するなら自分の[[デッキ]]に複数積まれた[[カード]]を極力減らし、自身への被害を抑える必要がある。(とは言え[[ハイランダー]]に近い構成にしなくても[[プレイング]]で十分カバーすることはできる。)
また「自分に2枚」「相手に2枚」だけでなく「自分と相手に1枚ずつ」でも反応するので、[[ミラーマッチ]]などでは注意。
逆にそれを狙って、積極的に[[除去]]や[[ランデス]]を狙っていく戦術も可能。

決まれば強力ではあるが、先述の通り4枚積みでもなければ中々条件は満たされないことも多く、[[カード資産]]の少ない初心者は勿論のこと、上級者の[[コントロール]]系の[[デッキ]]なども4枚積みは意外と少ない。他の[[カード]]にも言えるのだが、この[[カード]]は特に[[環境]]を読んで使うことが非常に重要である。考えも無しに使っても活躍は見込めないことを忘れてはならない。

[[デッキビルディング]]から[[プレイング]]まで、登場から常に[[環境]]に大きな影響を与えている[[カード]]である。その特徴から、これからもこの[[カード]]のことを意識していくことになるだろう。

-この[[カード]]を相手に使われる可能性を考えて、同じ[[カード]]を何枚も投入するのではなく、なるべく[[同型再販]]の[[カード]]を複数種類投入するのが[[デッキ]]構築の際のセオリー。[[種族]]にこだわりがない場合、「[[《幻緑の双月》]]を3枚」よりも「[[《幻緑の双月》]][[《シビレアシダケ》]][[《大冒犬ヤッタルワン》]]を1枚ずつ」入れるほうが安全である。([[墳墓避け]]の項も参照。)

**ルール [#of55fe89]
-選んで[[破壊]]するわけではないので[[アンタッチャブル]]も[[破壊]]できる。また[[アンタッチャブル]]の[[効果]]は[[バトルゾーン]]にある間のみ有効なので、[[《獰猛なる大地》]]や[[《魔龍バベルギヌス》]]などで強引に2体並べて[[破壊]]することも可能。

-マナゾーンに[[ツインパクト]]カードと同じ名前を持つカード(例:[[《キングダム・オウ禍武斗》]]と[[《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]])が1枚ずつある状況でこれを打っても、マナゾーンにある場合は両面の[[カード名]]が合わさったもの参照するためそれらをランデスすることはできない。しかし、バトルゾーンに1枚ずつある状況ではクリーチャー面のカード名だけを参照するため、それらを破壊できる。(2018年5月13日正式回答)

**環境において [#ke3c78f5]
登場当初は[[墳墓避け]]の理論自体が存在せず(当時仮にあったとしても未成熟であった)、自軍に被害を与える札として非常に低く評価されていた。高く評価する者としても「[[ウェーブストライカー]]や[[サバイバー]]に刺さる」程度としか考えていなかった。

まともに評価されるようになったのは、[[1枚積み]]が多い構築であった(当時完全な[[ハイランダー]]とまでは行かなかった)[[【ボルメテウスコントロール】]]が環境の一角にあった[[極神編環境]]に入ってからの事であった。

同名クリーチャーがバトルゾーンに並びやすい[[【サイバー青単】]]が環境に進出した[[神化編環境]]では、その対策札としての需要を得た。

[[エピソード1環境]]では[[【紅蓮ゾルゲ】]]という[[4枚積み]]満載の仮想敵が登場、積極利用された。

[[エピソード2環境]]で[[【Nエクス】]]や[[【ターボゼニス】]]などの[[マナ]]を伸ばす[[デッキ]]が流行すると、その対策として[[【オール・イエス】]]や[[【白青黒超次元】]]などの[[マナブースト]]が出来ない[[デッキ]]で盛んに使用された。

[[革命編環境]]において多くのプレイヤーが[[【レッドゾーン】]]対策について頭を悩ませていた中、先攻なら相手が動き出す前に3ターン目のランデスで出足を鈍らせることも状況次第で実現可能な札として注目された。実際、[[タッチ]]の[[S・トリガー]]として[[《閃光の守護者ホーリー》]]、[[《終末の時計 ザ・クロック》]]を各[[4枚積み]]とした型の場合、手札にあっても仕方のないそれらのS・トリガーは積極的に早期に[[マナチャージ]]されたため、案外刺さりやすかったと言える。

[[双極篇]]では[[マナブースト]]系統が強化を受けたため、複数のマナゾーンのカードに干渉できるこのカードの需要が増した。

[[超天篇環境]]では同名クリーチャーを2積みする事が殆どである[[超GR]]戦術の対抗策として考慮されたが、[[《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》]]で封じられたり、[[《MEGATOON・ドッカンデイヤー》]]の[[ループ]]戦術の前では唱える術がなかった。

[[王来篇環境]]では[[【5色コントロール】]]系統が[[アドバンス]]・[[オリジナル]]を問わずに環境の中心にあるため、[[1枚積み]]中心の[[グッドスタッフ]]構成での入賞が偶に見られる。
**テクニック・対策 [#w69c8afa]
-このカードを採用する時、このカード自体が呪文の効果の被害を受けて負け筋になることがないように、採用枚数を2枚以下に抑えるのがメジャー。複数回唱えることが自然な流れのゲームではまずないため、そういうところも採用枚数を抑える理由となる。

-序盤、4[[マナ]]前後での2[[ランデス]]は''勝敗を決するほど''の[[テンポアドバンテージ]]の損失となるため、プレイ中は下手に同じ[[カード]]を[[マナ]]に置かないように注意。ただし、注意していても[[《フェアリー・ライフ》]]などの[[効果]]でたまたま揃ってしまうことはある。

-同名カードが揃いやすい[[構築済みデッキ]]同士での[[ミラーマッチ]]の際にこの[[カード]]を使うと、[[バトルゾーン]]も[[マナゾーン]]も空という強力な[[リセット]]になりかねない。特に[[《邪眼皇ロマノフI世》]]等の能力で唱えられる[[DMC-58]]や、この[[呪文]]が収録されている[[DMD-24]]同士でのゲームでは使いどころに注意。

-[[クロスギア]]登場前のカードなので、既に[[ジェネレート]]された[[クロスギア]]には影響を及ぼさない。[[要塞化]]された[[城]]や[[ドラグハート・フォートレス]]についても同様。なお、ドラグハート・フォートレス以外は[[マナゾーン]]にあれば当然[[破壊]]の対象になる。

**メディアでの活躍 [#v9d23bfe]
-漫画では[[角古 れく太]]が勝舞との対戦で使用。れく太の[[デッキ]]は[[ハイランダー]]風なバラバラな構成のため、勝舞だけが大打撃を受けた。
番外編では[[切札 勝舞]]が[[《予言者マリエル》]]、[[《光器ペトローバ》]]などが2体ずつ並んだ状況で使用し、見事[[【マリエルエンフォーサー】]]の[[ロック]]を打ち破っている。
--この時は[[《母なる大地》]]で相手の[[クリーチャー]]を[[マナゾーン]]から引きずり出してから使っているが、[[《ボルメテウス・武者・ドラゴン》]]など[[火]]の[[ドラゴン]]多数の[[デッキ]]であるため4色も使用している事になり、この[[コンボ]]は難しいといえる。
--上記のエピソードが関係したかどうかは不明だが[[DMD-24]]に収録される。[[勝舞>切札 勝舞]]の使うデッキという設定ではあるものの、実質の[[【ボルメテウスコントロール】]]ではあるが。

**その他 [#r1cbac63]
-[[多色]]で厳しい条件付きとはいえ、[[光]]で[[ランデス]]できる[[カード]]は珍しい。

-性質上、[[ハイランダー]]戦となる[[メガデッキデュエル7]]ではほぼ役に立たない。仮に大量に[[破壊]]できたとしても、痛み分けになってしまい、この[[カード]]を使った分だけ損してしまう。

***エラッタ [#zae131d1]
破壊とランデスの能力に関しては、実際のカードテキストは以下のようになっている。

|バトルゾーンに同じ名前のクリーチャーが2体以上あれば、それらをすべて破壊する。その後、すべてのマナゾーンを見て、同じ名前のカードが2枚以上あれば、それらをすべて持ち主の墓地に置く。|

//一番上のテキストは、2018年12月14日の[[多色]]のルール変更により「カードの持つ能力ではない」ものと定義されたため、書かれていないものと同様に扱う。
//↑多色カード全てに言えることなので、言及する必要はないと思います。

2020年12月17日の「[[その後]]」というテキストの裁定変更により、1つの能力だったものが2つの能力に分離された形となる。
[[呪文能力]]は上から順番に処理しなくてはならないため、この変更がなされても全体除去より先にランデスを行えるようにはならない。

-[[バトルゾーン]]はすべてのプレイヤーで共用しているゾーンだが、[[マナゾーン]]はそれぞれのプレイヤーにあるゾーンである。エラッタ前のゾーン指定の仕方だと各プレイヤーに1枚ずつでも反応するように書かれていたが、エラッタ後のテキストでは、お互いの[[マナゾーン]]に共通のカードが1枚ずつあった場合に[[ランデス]]できないように見えてしまう。
というより、変更後のテキストだと「相手の」マナゾーンに干渉できるということも十分説明できていない。[[《職人ピコラ》]]のように、自身のマナを削るデメリットにも勘違いされかねない。
--能力の弱体化を目的としたエラッタではないため、おそらく相手にもランデスできる点や、同名反応でお互いを1ランデスできる点は損なわれていないはずだろう。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#fc6b2389]
|天使と悪魔の墳墓 R 光/闇文明 (3)|
|呪文|
|S・トリガー|
|バトルゾーンに同じ名前のクリーチャーが2体以上あれば、それらをすべて破壊する。|

コストが3になり、ランデスが消去された。

名前はTCG版と同じものの、テキストの処理が半分なくなってしまっている。
[[《英知と追撃の宝剣》]]が[[《龍素の宝剣》]]に、[[《ヘヴンとバイオレンスの衝撃》]]が[[《ヘブンの衝撃》>《龍聖霊ウルフェウス/ヘブンの衝撃》]]になるレベルの大変更である。

マナゾーンに同名カードが並ぶことは気にならなくなったが、バトルゾーンでは同名クリーチャーを2体並べるとたった3マナ、または[[S・トリガー]]1枚だけで2体破壊される可能性が生まれた。デッキビルディングやプレイングに与える影響は無視できない。

**関連カード [#e06768d6]
-[[《悪魔聖霊フンボルト》]]
-[[《天使と悪魔の審判》]]

-[[DM-13]]の多色呪文。[[青赤]]のみ2枚存在する。
--[[白黒]]:''《天使と悪魔の墳墓》''
--[[白赤]]:[[《雷撃と火炎の城塞》]]
--[[青赤]]:[[《偶発と弾幕の要塞》]]
--[[青赤]]:[[《炎槍と水剣の裁》]]
--[[青緑]]:[[《霊鳥と水晶の楽園》]]
--[[黒緑]]:[[《生命と霊力の変換》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#oc941a75]
-[[DMEX-17]]&br;'''手札とマナを破壊し、[[サーチ]]も[[アタック]]も許さない。相手の行動をすべて否定するコントロールデッキがデュエキングとなった。 - 『エボリューション・マスター』'''
-[[DMPP-09EX]]&br;'''相反する力が、絶対不可避の裁きを下す。'''

**収録セット [#u5488bd5]
***[[デュエル・マスターズ]] [#t70eda25]
-illus.[[Masaki Hirooka]]
--[[DM-13 「聖拳編 第4弾 龍炎鳳神誕(エターナル・フェニックス)」>DM-13]]
--[[DMC-42 「コロコロ・ドリーム・パック3(エターナル・ギア)」>DMC-42]]
--[[DMX-01 「キング・オブ・デュエルロード ストロング7」>DMX-01]]
--[[DMX-14 「最強戦略パーフェクト12」>DMX-14]]
--[[DMD-24 「マスターズ・クロニクル・デッキ ボルメテウス・リターンズ」>DMD-24]]
--[[DMEX-17 「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」>DMEX-17]](W10/W20)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#w3c97173]
-illus.[[Masaki Hirooka]]
--[[DMPP-09EX「聖竜凱旋 -REBORN OF THE SURVIVOR-」>DMPP-09EX]]

**参考 [#t25f111c]
-[[タップイン]]
-[[S・トリガー]]
-[[カード名]]
-[[除去]]
-[[ランデス]]
-[[墳墓避け]]

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[[公式Q&A]]
>Q.リンクしている[[《龍神ヘヴィ》]][[《龍神メタル》]]と、[[《龍神ヘヴィ》]]がバトルゾーンにいる状況で、自分は''《天使と悪魔の墳墓》''を唱えました。この場合、どうなりますか?
A.リンクしている[[《龍神ヘヴィ》]][[《龍神メタル》]]と、[[《龍神ヘヴィ》]]が破壊されます。リンクしている[[《龍神ヘヴィ》]]と[[《龍神メタル》]]は、[[《龍神ヘヴィ》]]の名前も持っていますので、''《天使と悪魔の墳墓》''の効果で破壊されます。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39954]]

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